概要
PIXYシステムは、MISAOプロジェクトの新天体捜索で使用している、吉田誠一が開発した天体画像自動検査システムです。
天体画像に写っているすべての星像を検出し、カタログと比較して、新天体が写っていないかどうか、変光している星がないかどうかを自動的に検査するソフトウェアです。
PIXYシステムはまた、検出したすべての星像の位置と光度を測定した結果を出力しますので、小惑星の精測位置観測や、変光星の光度観測にも活用できます。
Java言語で実装されており、WindowsでもUNIXでも動作します。
PIXYシステムはフリーソフトです。
ソースファイルとドキュメントも公開されています。
ダウンロード
PIXYシステム2の最新版は、2007 July 15 です。ソースファイルも含まれています。
pixy2-20070715.zip
3,417,795 bytes
PIXYシステム2の実行には、Java 2 Platform, Standard Edition (J2SE) のバージョン1.2.2以降が必要です。
J2SE は、以下のサイトからダウンロードして下さい。
http://java.sun.com/j2se/index.jsp
PIXYシステム2の実行には、Java API for XML Parsing (JAXP) が必要です。
JAXP は、J2SE のバージョン1.3以降には含まれています。
J2SE 1.2.2 をお使いの場合は、Java API for XML Parsing Reference Implementation Version 1.0.1 を、以下のサイトからダウンロードして下さい。
http://java.sun.com/xml/archive.html
PIXYシステム2は JIMI (Java Image Management Interface)をサポートしています。
JIMI をインストールすると、JPEG/PNG/BMP形式の読み込み/保存、GIF/TIFF形式の読み込みが可能になります。
JIMI は、以下のサイトからダウンロードして下さい。
http://java.sun.com/products/jimi/
インストール
PIXYシステム2のインストールは、ダウンロードしたファイルを展開するだけです。
展開すると、7つのファイルが作成されます。
ChangeLog | 変更履歴 |
README | 説明書 |
pixy2.exe | Windows用PIXYシステム起動プログラム |
pixy2.jar | PIXYシステム2プログラム本体 |
sample.cat | チュートリアルで使用するサンプル星表 |
sample.fts | チュートリアルで使用するサンプル画像 |
sample.xml | サンプル画像の検査結果 |
実行
1. Windows
ダウンロードしたファイルに含まれている、pixy2.exe を実行して下さい。
すると、3つのボタンを持つダイアログが現われますので、まず「Setup」ボタンを押して下さい。
すると、次の5つのパラメータを設定する画面が現われますので、適切に設定して下さい。
- Path of java.exe
- Path of pixy2.jar
- Path of JimiProClasses.zip
- Path of plug-in files
- Memory
java.exeは、J2SE をインストールしたフォルダの、binフォルダの下にあります。
pixy2.jarは、ダウンロードしたファイルに含まれています。
メモリは、もし256MBのメモリを搭載しているマシンならば200のように、実メモリより少し小さい値を設定して下さい。
「Path of JimiProClasses.zip」と「Path of plug-in files」は空欄でも構いません。
一度パラメータを設定した後は、pixy2.exe を実行して、「Run PIXY」ボタンを押せば、PIXY System 2 が起動します。
2. UNIX
ダウンロードしたファイルを展開し、そのフォルダに移動して、次のようにタイプして下さい。
java -jar pixy2.jar
PIXYシステムで使用するメモリを設定する場合は、例えば100MBを使用するには、次のようにタイプして下さい。
java -Xmx100m -jar pixy2.jar
もし256MBのメモリを搭載しているマシンならば200のように、実メモリより少し小さい値を設定して下さい。
JIMI をお使いになる場合は、環境変数 CLASSPATH に JimiProClasses.zip のパスを追加して下さい。
プラグインがある場合は、プラグインのクラスファイルを置いてあるディレクトリのパスを、システムプロパティ「misao.plugin」で指定して下さい。
例えば、プラグインが「/usr/local/lib/pixy」に置いてある場合は、次のようにタイプして下さい。
java -Dmisao.plugin=/usr/local/lib/pixy -jar pixy2.jar
PIXYシステムは、256MBもしくはそれ以上のメモリを搭載したマシンで実行することを推奨します。
J2SE 1.2.2 を使ってPIXYシステムを軌道した時に、システムが JAXP (Java API for XML Parsing) をインストールするように、メッセージを表示することがあります。
その場合は、JAXP 1.0.1 のパッケージを展開し、jaxp.jarとparser.jarを、PIXYシステムが指示するディレクトリにコピーして下さい。
注意
JRE 1.6を使っても動くように、Jan Kotek氏がPIXYシステム2の修正版を
公開しています。こちらをご覧ください。
http://www.kotek.net/blog/pixy2
Windows98をお使いの方で、「スタックエラー」が発生する場合は、以下のサイトから、「Microsoft IME98 Service Release 1.1」をダウンロードしてインストールして下さい。
http://officeupdate.microsoft.com/japan/downloadcatalog/dldofc.asp#9798
2003年1月までのバージョンでは、JAVAやPIXYシステム2のファイルを、「Program Files」など、空白を含むフォルダの下に置くと、システムが起動しません。
最新のPIXYシステム2をダウンロードして下さい。
FITSファイルのデータは下から上の順に格納されますが、日本国内のFITS画像では、データが逆に格納されていることが多いです。
PIXYシステム2は、インストール直後は日本国内に合わせた順でFITSデータを読むようになっているため、標準のFITSファイルを読むと、上下が反転して表示されます。
標準のFITSファイルを正しく開きたい場合は、メニュー画像のメニューから「Configuration」−「Image Configuration」を選び、「Default FITS data order」を「standard」に設定して下さい。
PIXYシステム2は、J2SE 1.3を使うと、画像を表示することができません。
また、J2SE 1.3を使うと、稀に、検査が異常終了することがあります。
J2SE のバージョン1.4以降か、またはバージョン1.2.2をご利用下さい。
J2SE 1.2.2では、フォルダやファイル名に日本語文字が使われていると、ドラッグ&ドロップでファイルを開けません。
2003年5月までのバージョンでは、「Run PIXY」ボタンを押した時に、「ERROR: JimiProClasses.zip not found.」というエラーメッセージが表示され、 PIXYシステム2が起動しないことがあります。
最新のPIXYシステム2をダウンロードして下さい。
Copyright
PIXY System 2 (2007 July 15)
Copyright (C) 1997-2007 Seiichi Yoshida (comet@aerith.net)
All rights reserved.
MISAO Project http://www.aerith.net/misao/
The copyright of the sample image is reserved by Ken-ichi Kadota.
Java is the trademark of Sun Microsystems(tm), Inc.
The class files in net.aerith.misao.xml.relaxer package are created by
Relaxer from the RELAX files.
http://www.asahi-net.or.jp/~dp8t-asm/java/tools/Relaxer/
http://www.xml.gr.jp/relax/
Special Thanks To:
Ken-ichi Kadota, Akimasa Nakamura, and all image contributors.
Ken'ichi Torii, Makoto Yoshikawa, and all misao-j ML members.
Taichi Kato, and the VSOLJ (Variable Star Observers League in Japan).
Bruce Koehn, David G. Monet, and the U.S. Naval Observatory.
Bill J. Gray, and the Project Pluto.
John Greaves, and all bug reporters.
... and everyone for informative advices and comments.
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