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星像検出とノイズ[2]にあるように、PIXYシステムに於けるマッチングは、ま ず画像からの星像検出、次いで検出した星像と星図の恒星とのいわば点集合同士 の照合を行うという、2段階の行程で行う。 前述した通り、画像と星図とのマッチング自体はかなりの精度で成功している。 しかし、このうちの星像検出については、まだ暫定的なものであり、極めて不完 全である。 例えば、下の画像は、前節で成功例として挙げた百武彗星 (hy960327.jpg) の画像から検出した星像をプロットしたものである。
第2節で挙げた画像のうち、 hb970117.jpg 及び hb970309b.jpg の2枚については、星図とのマッチングに失敗した。 理由は、いずれも正しい画像の平坦化を行えずに、不要なノイズが多数現れ、そ れらが微光星として認識されてしまったことである。 これらの画像は薄明中の彗星を写したものであり、画像内の場所による背景レベ ルの明るさにかなり差がある。 つまり、[3]で述べた手法は適用できないケースであるため、平坦化が 却って逆効果になってしまっている。 しかし、 hb970103.jpg のように、薄明中の画像でもうまくマッチングできた例もあった。 このように成否が分かれる理由は良く分からない。
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