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星像検出

星像の検出は、いわゆる閾値法を採用した。 まず背景(スカイ)を、メディアンフィルターを使って求める。 次にノイズの大きさを計算により求める。 全ピクセルの値の偏差を求めると星像の影響を受けてしまうため、本システムで は、背景よりも値が小さいピクセルのみを利用し、その偏差をノイズの大きさと している。 そして、背景にノイズの大きさの2倍を足したレベルを閾値とし、それを越える ピクセルを星像と見做している。

一般に高精度の測光には Point Spread Function フィッティングが用いられる ことが多い。 これは星像をガウス分布等のモデルで表し、そのモデルとフィッティングさせる ことで星像を検出し、その位置と明るさを測定するというもので、星像がモデル に近い理想的な画像の場合、高精度で測定できる。 しかし現実には、収差ぼけやブルーミング、銀河等により理想的なPSFで星像が 一意に表現できないことが非常に多い。 また、ガイドエラーしている画像もあり得る。 更に、GIFやJPEG等の形式で保存された画像は、明るい星の頂上が飽和しており、 形状がモデルとは異なってしまっている。 本研究ではこれらの多様な画像にも対応するために、閾値法を採用した。

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