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新天体の発見

天文学の本質は天体を観測してその性質を掴むことにあるため、新しい天体の発 見は天文学にとって重要な第一歩である。 しかし、天体を発見するためにはかなり長期的でかつ広範囲なパトロールが必要 であるため、天文学者だけではカバーできず、現状では多数のアマチュア天文家 が活躍している。

新天体の発見のプロセスは、次の2通りに大別できる。

• 移動天体
  太陽系内の彗星や小惑星は地球に近いため、星々の間を動いていく。そこで、 時間をおいて撮影した2枚の写真を見比べて、移動している天体を検出する。
• 変光天体
  新星や超新星はふつうの恒星が爆発して明るくなる現象であるため、移動はな い。そこで、時間をおいて撮影した2枚の写真を見比べて、明るさの変わってい る天体を検出する。

いずれの場合も、同じ星野を時間をあけて複数枚撮影しなくては比較ができない。 しかし、アマチュアの場合は天候や仕事の都合から、複数枚の撮影を行えなかっ たり、行っても確認の時間が撮れなかったりしていた。