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追跡観測できずに情報を活用しきれない場合

しかしながら、画像を検査するソフトウェアが一般に普及しても、必ずしも画像 の持つ情報を活用しきれるとは限らない。 それは、新天体の発見には、必ず確認・追跡のための観測がついてまわるためで ある。

小惑星の例を挙げれば、発見直後に更に複数夜の観測を得ないと、その後の動き が分からずに見失ってしまう。 その後も2,3カ月に渡って継続して観測して初めて、発見後数年間の追跡を行え る程の精度の軌道要素が求められる。 更に、4年以上に渡って追跡が行われて、ようやく番号登録して正式の小惑星の1 つとなる。

このような確認・追跡観測を発見者当人が単独で行うことは大変な負担となる。 実際、天候や社会的な都合により、見失ってしまうことも多い。 そこで、より効率的な捜索を行うために、発見・追跡を世界的な共同作業として、 相補的に行うべきだと考える。 そのために、ネットワーク上に共同作業を行うための環境が必要である。

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