MISAO Project

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MISAOプロジェクト関連アプリケーション

MISAOプロジェクトのホームページ [1]では、以下の4つのア プリケーションが公開されている。 これらはアプレットとして実装されており、WWWブラウザ上で実行できる。

  1. カタログビューア
  2. 彗星・新星・超新星ファインディングチャート
  3. PIXYシステム (簡易版)
  4. PIXYシステム

前者の2つは、いわゆる星図描画ソフトである。 現在、何種類かの星表データがWWW上に公開されていて、誰でも参照可能になっ ている。 これらのビューアでは、

  • Tycho Catalog [2]
  • Yale Catalog of Bright Stars
  • USNO-A1.0 [3]
  • Guide Star Catalog (GSC) [4]
を利用しているgif。 更に、全天写真星図であるDigitized Sky Survey(DSS) [5] もWWW上に公開されている。 これらのビューアでは、背景にDSSの画像を描画し、その上に星表データを重ね て描くことも可能だ。

3番目の PIXYシステム (簡易版) は、自分の画像の上にこれらの星表を重 ねて描くシステムである。 但し、予め画像の中心の赤経赤緯、画角、及び画像の上方向の位置角が正確に分 かっている必要がある。 これは、後述するPIXYシステムから、画像と星表データとを重ね合わせて 表示する部分だけを抜き出したものだ。

WWW上に公開されている星表データベースを利用したこれらのアプリケーション の使用実例を1つ紹介する。 PIXYシステム (簡易版)を用いて、門田健一氏と著者が撮影した超新星 1998Sの画像の上にGSCのデータをプロットしてみた(図 1)。 15.0等まで1244個のデータをプロットした結果、画像に写っていたすべての恒星 がGSCのデータと重なった。 即ち、この画像には新天体はなさそうだ、ということが分かる。

   figure36
図 1: 超新星1998S付近の画像とGSC

この作業は人が目で星図と見比べることでも可能だが、通常画像には数百から数 千個の星が写っているため、膨大な作業となる。 PIXYシステム (簡易版) は、この作業の手間を省く。

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