今週の明るい彗星 (2005年8月27日:北半球版)

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Updated on August 28, 2005
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

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* C/2005 P3 ( SWAN )

8月下旬に公開されたSWANの画像から多数の人によって発見された新彗星。8月9日に近日点を通過しており、現在は減光中だが、眼視では9.5等と明るい(8月25日、Alan Hale)。日本からは、9月上旬まで夕方の空に低く見える。9月中旬からは明け方の空で次第に高くなっていくが、10月には13等になる。南半球では、発見前に夕空で条件良く見えていたはずだが、今後はもう見えない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27  11 33.43   39 20.3   1.199   0.656    33    9.6  20:02 (130, 13)  
Sept. 3  11 30.25   44  2.2   1.249   0.761    37   10.3  19:51 (136, 13)  

* 9P/Tempel 1

5月から8月までずっと10等を保ったが、8月5日に10.9等(吉田誠一)と、すでに暗くなり始めている。日本からはすでにかなり低く、12月まで高度17度と、ずっと夕空の低空になってしまう。南半球では11月まで高く見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27  15 49.69  -27 11.1   1.281   1.595    87   11.6  20:02 ( 36, 18)  
Sept. 3  16 10.46  -28 37.3   1.348   1.619    85   11.9  19:51 ( 34, 17)  

* C/2005 N1 ( Juels-Holvorcem )

現在は11.4等(8月15日、Juan Jose Gonzalez)。今後は次第に暗くなっていく。日本からは、10月中旬までずっと明け方の空に、高度10〜15度と、かなり低くなってしまう。その後は高くなるが暗くなり、高度が30度を越える11月末には、14.5等以下になってしまう。南半球では12月まで見えない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   9 22.08   48 28.8   1.689   1.129    40   11.7   3:59 (222, 17)  
Sept. 3  10  1.77   45  3.3   1.738   1.142    38   11.8   4:06 (224, 14)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

2006年春に9等に達する。8月1日に13.9等まで明るくなってきている(Michael Mattiazzo)。今後、南半球ではずっと観測可能。日本では、8月末から9月上旬にかけて、明け方の超低空で12等で見える以外は、2006年3月までずっと見えない。2006年3月以降は、暗くなっていく様子をずっと観測できるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   5 53.11  -34 41.7   2.682   2.659    77   11.9   3:59 (319,  4)  
Sept. 3   5 58.61  -38 20.8   2.549   2.594    81   11.7   4:06 (325,  5)  

* 21P/Giacobini-Zinner

7月2日に9.2等に達した(Carlos Labordena)が、明け方の空に低いため、観測は少ない。次第に高くなって来ているが、すでに暗くなり始めており、現在は10.4等(8月5日、吉田誠一)。高度は、10月に13等以下になってから、ようやく30度を超えるようになる。前回1998年には、近日点通過の2週間ほど前に最大光度となったが、今回は近日点まで増光が続いた。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   6 48.96    3 52.3   1.603   1.287    53   11.8   3:59 (280, 21)  
Sept. 3   7  7.41    1 22.2   1.629   1.342    55   12.1   4:06 (285, 23)  

* C/2005 A1 ( LINEAR )

日本から見えていた1月は11等台で小さい姿だったが、急激に増光し、南天に去った後の3月から4月にかけて8.0等に達した(3月4日及び4月7日、Alexandre Amorim)。4月10日に近日点を通過した後は、一転してゆっくりと減光している。現在もまだ12.1等と明るい(8月15日、Juan Jose Gonzalez)。日本からは今後は、暗くなっていく様子をずっと条件良く観測できる。6月25日には、核が分裂しているのが見つかった。CCDでも2つの核が写る。分裂しても、彗星の明るさに影響はないようだ。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   0 27.42   27 50.9   1.578   2.372   131   12.2   2:08 (  0, 83)  
Sept. 3   0  7.82   28 58.4   1.609   2.458   138   12.4   1:21 (  0, 84)  

* C/2005 E2 ( McNaught )

2006年の初めに10等に達すると期待されている。3月に発見された頃は16.4等だった(3月12日、R. H. McNaught)が、順調に増光し、7月30日には12.9等で眼視でも見え始めた(David A. J. Seargent)。現在は12.2等(8月3日、Juan Jose Gonzalez)。南半球では、11月までずっと高い位置で、明るくなっていく様子を観測できる。日本からは、ずっと高度が15度ほどと低い状態が続いたが、今後は少しずつ高くなる。それでも、10月から12月にかけて25度程度にしかならない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27  19 34.37  -38 36.7   2.007   2.795   132   12.4  21:11 (  0, 16)  
Sept. 3  19 30.14  -37 51.1   2.007   2.726   126   12.3  20:39 (  0, 17)  

* 161P/2004 V2 ( Hartley-IRAS )

明け方の低空に姿を現してきた5月12日には、14等で観測された(Michael Mattiazzo)。その後も順調に増光して、近日点を通過した6月中旬には11.3等で見えた(6月16日、Juan Jose Gonzalez)。発見時は近日点を過ぎてから予想外の増光をし、近日点通過の45日後に最大光度となった。今回も、近日点を過ぎた後も明るくなり、7月2日には10.2等に達した(Juan Jose Gonzalez)。だが、その後は減光に転じ、現在は11.7等(8月5日、Reinder J. Bouma)。発見時の増光は、例外的なアウトバーストだったようだ。眼視では拡散状。今後は暗くなりながら、次第に夕空に低くなる。10月から11月にかけては超低空になってしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27  13  4.36   50 33.7   1.968   1.568    52   12.4  20:02 (132, 32)  
Sept. 3  13 14.77   45 59.8   2.083   1.623    49   12.8  19:51 (127, 30)  

* C/2004 Q2 ( Machholz )

1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなってきており、8月5日には11.9等まで暗くなってきた(Reinder J. Bouma)。視直径は約2分角とだいぶ小さくなり、かなり拡散してきた。日本からは発見以来、1年間ずっと観測できたが、次第に高度が低くなってきた。9月末には13.5等で、高度が20度以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27  14 17.69   15 18.2   3.594   3.166    57   12.8  20:02 ( 87, 32)  
Sept. 3  14 25.51   13 42.5   3.736   3.241    53   13.0  19:51 ( 87, 29)  

* 37P/Forbes

現在は12.2等(8月2日、Juan Jose Gonzalez)。6月から8月にかけて12等を保ったが、今後は次第に暗くなっていく。日本からは南に低かったが、今後は少しずつ高くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27  17 30.05  -27 14.3   0.939   1.593   109   12.9  20:02 ( 14, 27)  
Sept. 3  17 47.53  -26  9.9   0.993   1.606   106   13.1  19:51 ( 14, 28)  

* C/2003 T4 ( LINEAR )

発見以来、4月初めに近日点を通過するまで、ずっと、ふつうの彗星より鈍い増光が続いてしまった。日本からは3月までしか見えなかったが、南半球で観測が続き、3月中旬から5月中旬まで8等を保った。南半球でも、7月上旬までは高度が低くなっていたが、その間に、彗星は急激に暗くなってしまった。しばらく観測が無かったが、8月1日には13.0等と、ほぼ予報通りの明るさを保っていた(Michael Mattiazzo)。日本からは、9月下旬に明け方の超低空に14等で現れるまで観測できない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   7 26.26  -35 29.5   2.781   2.469    61   13.0   3:59 (306,-10)  
Sept. 3   7 30.53  -36 16.7   2.836   2.556    63   13.1   4:06 (311, -6)  

* 169P/NEAT

2002年に発見された当時は小惑星と思われていたが、回帰した今回は尾が観測され、彗星だと判明した。8月上旬に地球に大接近し、中心核は14.9等で眼視でも見えた(8月2日、Edwin van Dijk)。空の条件が良ければ、非常に淡く拡散した大きなコマが写る。全光度は12.5等と、かなり明るい(8月12日、Michael Jager)。太陽に近づいていったん見えなくなっていたが、まもなく明け方の空に現れる。その後はゆっくりと高くなるが、急激に暗くなっていく。8月上旬には恒星状の核がたいへん明るかったが、今後は太陽と地球の間に入るため、核は観測できなくなり、淡いコマだけになると思われる。9月に明け方に現れて来る時の明るさは、全光度は13〜14等だが、核光度は18等と暗く、観測は難しいだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   9 20.14   23  8.6   0.302   0.733    19   13.1   3:59 (242,  2)  
Sept. 3   9 10.02   16 33.8   0.402   0.669    25   13.3   4:06 (254,  6)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

2004年はシーズンを通して常に13等より明るく見えていたが、2005年は一転して活動が弱い。5月31日に14.2等(門田健一氏)で見えた後は、6月から8月上旬まで、ずっと16等と暗い。CCDでは恒星状だが、極めて淡いコマも見えるようだ。眼視では、7月15日に13.3等以下(Reinder J. Bouma)、8月6日に12.9等以下(吉田誠一)と、見えない状態が続いている。CCDでは、8月18日に15.4等と、小さいバーストを起こしている(Albert Sanchez Caso)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   2 21.34   24 41.2   5.298   5.757   112   13.3   3:59 (358, 80)  
Sept. 3   2 20.89   24 52.1   5.202   5.758   118   13.3   3:33 (  0, 80)  

* C/2003 K4 ( LINEAR )

1月初めには7.5等と、双眼鏡で楽に見える明るさだったが、その後は夕空で急激に拡散、減光した。眼視では3月15日に10.7等(Alexandre Amorim)、CCDでは4月4日に11.5等(津村光則氏)まで暗くなり、西空に沈んだ。久しぶりに明け方の空に現れて来た8月4日には13.6等と、予報通りの明るさを保っていた(門田健一氏)。眼視ではまだ12等台の可能性もある。太陽から遠いために減光は遅い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   4 28.62   -6 41.2   4.211   4.326    89   13.9   3:59 (317, 38)  
Sept. 3   4 25.81   -7 18.3   4.168   4.397    96   13.9   4:06 (328, 43)  

* P/2005 JQ5 ( Catalina )

周期が4.4年とかなり短い新周期彗星。6月に地球に0.1AUまで大接近した。5月上旬には17.5等とたいへん暗かったが、6月6日に13.5等、6月12日に12.0〜12.5等(Michael Jager)と急激に明るくなり、6月25日には10.3等と眼視でも明るく見えた(Juan Jose Gonzalez)。地球に接近したため、コマは4〜8分角と非常に淡く大きく拡散していた。驚くべきことに、6月24日のサーベイ画像では、8〜9等、視直径20分角という明るく大きな姿で写った(Terry Lovejoy)。再び明け方の空に現れて来たが、8月2日に11.5等と、この予報通り、まだ明るかった(Michael Jager)。8月5日には10.5等で眼視でも見えたが、非常に拡散していた(吉田誠一)。8月14日にもまだ12.5等と明るい(Michael Jager)。だが、今後は急激に暗くなってしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   5 45.91   13 23.2   0.541   0.947    67   14.1   3:59 (282, 39)  
Sept. 3   5 53.06   13 42.0   0.583   1.002    72   14.8   4:06 (287, 45)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

2003年末から2005年までの1年間に、18等から15等まで増光した。これは、ふつうの彗星と比べて、かなり増光のペースが速い。その後は5月まで、15〜15.5等を保った。しばらく観測できなかったが、再び明け方の空で高くなって来た。冬には13等に達し、眼視でも見えるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   8 30.62   44 50.6   6.170   5.465    42   14.6   3:59 (230, 22)  
Sept. 3   8 39.60   44 48.5   6.094   5.448    46   14.5   4:06 (232, 26)  

* P/2005 K3 ( McNaught )

5月に発見された頃は16.8等だった(5月20日、R. H. McNaught)が、急激に増光し、7月末にはCCDでも15等に達している。Michael Jagerは、8月2日に約14等とかなり明るく報告している。眼視でも13.9等で見えている(8月5日、吉田誠一)。北天を移動するため、日本からはずっと高く観測できる。11月まで眼視でも14等で見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   3 37.55   29 32.0   1.055   1.518    94   14.8   3:59 (283, 73)  
Sept. 3   3 53.09   32 21.8   1.027   1.529    97   14.8   4:06 (278, 78)  

* C/2005 K1 ( Skiff )

CCDによる核光度は16.5〜17等とたいへん暗く報告されているが、実際には15.7等と明るい(6月26日、Giovanni Sostero)。鋭く集光しており、細く長い尾も見えている。2005年の夏と2006年の夏に15等に達する。南下していくため、日本からは2005年の方が条件が良い。眼視で13.8等でも見えている(7月28日、吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27  16 30.70   40  5.1   3.724   3.773    85   15.1  20:02 (111, 67)  
Sept. 3  16 33.76   37 23.6   3.756   3.760    82   15.1  19:51 (104, 64)  

* 117P/Helin-Roman-Alu 1

1月には16.4等だったが、衝となった5月には14.6等まで明るくなった(1月26日と5月31日、門田健一氏)。眼視でも14.3等で見えた(5月7日、Juan Jose Gonzalez)。その後は少し暗くなるはずだったが、眼視では7月10日に13.8等と、さらに明るくなっている(Reinder J. Bouma)。すでに夕方の空に傾いてきているが、この予報より1等ほど明るく、13.5〜14等で見えそう。但し、CCDによる核光度は、7月には15.5等と、逆に暗く報告されるようになっている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27  15 43.00  -22 41.2   3.011   3.090    84   15.2  20:02 ( 40, 21)  
Sept. 3  15 49.77  -23  9.2   3.099   3.084    79   15.2  19:51 ( 41, 19)  

* P/2004 F3 ( NEAT )

2004年春に発見された明るい新周期彗星。計算上は遠日点でも19等と明るい。2004年の春から夏にかけて、15.0〜15.5等と明るく観測された。2005年も、春から夏にかけて14.5〜15.0等と明るく観測されている。眼視でも13等台と思われるが、これまでのところ報告は無い。日本からの高度はずっと20度前後で、かなり低いため、眼視で見るのは難しいだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27  19 48.42  -37 10.5   2.315   3.122   136   15.3  21:25 (  0, 18)  
Sept. 3  19 47.10  -37  5.2   2.396   3.136   129   15.4  20:56 (  0, 18)  

* 10P/Tempel 2

5月12日には13.6等と、ほぼ予報通りの明るさだった(Michael Mattiazzo)。すでにかなり高く見えるようになっているが、明るさの割にほとんど観測が無い。今後は暗くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   5  1.48   11 23.6   2.290   2.313    78   15.6   3:59 (293, 46)  
Sept. 3   5  8.45   11 16.3   2.246   2.357    83   15.7   4:06 (300, 51)  

* C/2005 B1 ( Christensen )

2004年春に発見された小惑星2004 FS101の再発見。1月中旬には18等だったが、5月中旬には16〜16.5等まで増光した。これは、ふつうの彗星と比べて、やや増光のペースが速い。2006年1月頃には、日本からは低いが、14.5等になりそう。2005年春から2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。8月5日には14.0等以下で、眼視では見えなかった(吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27  13 37.94   47 18.3   4.114   3.635    55   15.7  20:02 (127, 36)  
Sept. 3  13 45.55   47  4.8   4.095   3.605    54   15.6  19:51 (127, 35)  

* C/2004 K1 ( Catalina )

2月初めには16.5等だったが、衝となった5月には眼視で15.0等と観測されている(5月7日、村上茂樹氏)。その後は少し暗くなるはずだったが、6月13日にはCCDで14.1等と、さらに1等ほど明るくなった(江崎裕介氏)。7月10日には眼視で14.3等で見えている(Edwin van Dijk)。すでに夕方の空に傾いてきているが、この予報より1等ほど明るく、14.5等で見えそう。但し、CCDによる核光度は、6月に16等、7月に16.5等と、逆にかなり暗く報告されるようになっている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27  13 51.36   11 11.7   3.976   3.435    51   15.9  20:02 ( 87, 24)  
Sept. 3  13 50.37   10 30.8   4.083   3.445    45   15.9  19:51 ( 89, 20)  

* 101P/Chernykh

7月10日に17.0等と、予報通りの明るさで観測された。9月から12月にかけて15.5等に達する。すでに明け方の空に高く見えるようになっている。8月5日には15.7等と、この予報より明るく報告されている(大島雄二氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   0 32.51   -2 25.9   1.659   2.565   146   16.0   2:12 (  0, 53)  
Sept. 3   0 31.66   -2 55.2   1.598   2.542   153   15.9   1:44 (  0, 52)  

* C/2005 N5 ( Catalina )

8月5日には16.4等と、この予報より明るい(大島雄二氏)。10月まで16.5等で高く見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   2 56.26   -2 28.1   0.957   1.628   111   16.5   3:59 (345, 52)  
Sept. 3   3 12.13   -4 32.2   0.935   1.634   114   16.5   4:06 (353, 50)  

* C/2001 Q4 ( NEAT )

しばらく低かったが、再び高く見えるようになってきた。ゆっくりと減光中。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   1 51.54   64  1.8   5.631   5.826    96   17.2   3:31 (180, 61)  
Sept. 3   1 44.64   64 15.7   5.615   5.890   100   17.2   2:57 (180, 61)  

* 65P/Gunn

秋から冬にかけて再び衝となり、17.5等で高く見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Aug. 27   4 13.80   18  1.3   4.292   4.391    88   17.7   3:59 (296, 60)  
Sept. 3   4 15.92   18  8.9   4.196   4.403    95   17.6   4:06 (308, 65)  

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