今週の明るい彗星 (2005年9月3日:北半球版)

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Updated on September 10, 2005
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

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* C/2005 P3 ( SWAN )

8月下旬に公開されたSWANの画像から多数の人によって発見された新彗星。8月9日に近日点を通過しており、現在は減光中だが、眼視では9.8等と明るい(9月2日、Juan Jose Gonzalez)。日本からは、9月上旬まで夕方の空に低く見える。9月中旬からは明け方の空で次第に高くなっていくが、10月には13等になる。南半球では、発見前に夕空で条件良く見えていたはずだが、今後はもう見えない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3  11 30.27   44  5.3   1.250   0.763    37   10.3  19:51 (136, 13)  
Sept.10  11 25.79   48  5.5   1.275   0.876    43   11.0  19:40 (141, 12)  

* C/2004 B1 ( LINEAR )

2006年春に9等に達する。南半球ではずっと観測可能。日本では、8月末から9月上旬にかけて、明け方の超低空で12等で見える以外は、2006年3月までずっと見えない。2006年3月以降は、暗くなっていく様子をずっと観測できるようになる。8月1日に13.9等まで明るくなってきていた(Michael Mattiazzo)。現在は11等台になっているはずで、南半球では高く見えているのだが、最近の観測が無いので、予報より暗いのかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   5 58.61  -38 20.8   2.549   2.594    81   11.7   4:06 (325,  5)  
Sept.10   6  3.77  -42 28.0   2.424   2.528    84   11.5   4:12 (332,  5)  

* C/2005 N1 ( Juels-Holvorcem )

現在は11.3等(9月3日、Juan Jose Gonzalez)。今後は次第に暗くなっていく。日本からは、10月中旬までずっと明け方の空に、高度10〜15度と、かなり低くなってしまう。その後は高くなるが暗くなり、高度が30度を越える11月末には、14.5等以下になってしまう。南半球では12月まで見えない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3  10  1.77   45  3.3   1.738   1.142    38   11.8   4:06 (224, 14)  
Sept.10  10 34.45   41 13.8   1.796   1.167    37   11.9   4:12 (227, 12)  

* 9P/Tempel 1

5月から8月までずっと10等を保ち、8月5日にもまだ10.9等(吉田誠一)と明るかった。だが、すでに減光を始めており、9月3日には11.7等まで暗くなってきている(Jose Carvajal)。日本からはすでに夕空にかなり低くなってしまっており、最近の観測は少ない。ただ、12月まで高度17度と、ずっと夕空の低空ながらも見え続ける。南半球では11月まで高く見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3  16 10.46  -28 37.3   1.348   1.619    85   11.9  19:51 ( 34, 17)  
Sept.10  16 31.66  -29 48.8   1.420   1.645    83   12.2  19:40 ( 32, 17)  

* 21P/Giacobini-Zinner

前回1998年には近日点通過の2週間ほど前に最大光度となったが、今回は近日点まで増光が続き、7月2日に9.2等に達した(Carlos Labordena)。その後、8月5日には10.4等まで暗くなってきた(吉田誠一)。すでに12等まで暗くなっていると思われるが、最近の観測は無い。今後、日本からはずっと高度が30度あたりのまま暗くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   7  7.41    1 22.2   1.629   1.342    55   12.1   4:06 (285, 23)  
Sept.10   7 24.31   -1  5.9   1.654   1.400    57   12.5   4:12 (290, 24)  

* C/2005 E2 ( McNaught )

2006年の初めに10等に達すると期待されている。3月に発見された頃は16.4等だった(3月12日、R. H. McNaught)が、順調に増光し、現在は11.5等(9月2日、Juan Jose Gonzalez)。視直径は1分角とかなり小さい。南半球では、11月までずっと高い位置で、明るくなっていく様子を観測できる。日本からは、ずっと高度が15度ほどと低い状態が続いたが、今後は少しずつ高くなる。それでも、10月から12月にかけて25度程度にしかならない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3  19 30.14  -37 51.1   2.007   2.726   126   12.3  20:39 (  0, 17)  
Sept.10  19 27.47  -36 58.5   2.014   2.658   119   12.2  20:09 (  0, 18)  

* C/2005 A1 ( LINEAR )

日本から見えていた1月は11等台で小さい姿だったが、急激に増光し、南天に去った後の3月から4月にかけて8.0等に達した(3月4日及び4月7日、Alexandre Amorim)。4月10日に近日点を通過した後は、一転してゆっくりと減光している。現在もまだ12.5等と明るい(8月28日、Juan Jose Gonzalez)。日本からは今後は、暗くなっていく様子をずっと条件良く観測できる。6月25日には、核が分裂しているのが見つかった。CCDでも2つの核が写る。分裂しても、彗星の明るさに影響はないようだ。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   0  7.82   28 58.4   1.609   2.458   138   12.4   1:21 (  0, 84)  
Sept.10  23 48.12   29 36.5   1.657   2.544   144   12.5   0:34 (  0, 85)  

* 161P/2004 V2 ( Hartley-IRAS )

前回1984年の回帰では、近日点を過ぎてから予想外の増光をし、近日点通過の45日後に最大光度となった。今回も、近日点の頃は11.3等だった(6月16日、Juan Jose Gonzalez)が、近日点を過ぎた後も明るくなり、7月2日には10.2等に達した(Juan Jose Gonzalez)。だが今回は、近日点通過の20日後から減光に転じた。発見時の増光は、例外的なアウトバーストだったようだ。8月5日にはまだ11.7等だった(Reinder J. Bouma)が、8月31日には12.5等以下で見えない(永井佳実氏)と、急激に暗くなりつつある。次第に夕空に低くなり、10月から11月にかけては超低空になってしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3  13 14.77   45 59.8   2.083   1.623    49   12.8  19:51 (127, 30)  
Sept.10  13 23.64   41 59.9   2.197   1.680    46   13.2  19:40 (124, 27)  

* C/2004 Q2 ( Machholz )

1月上旬の最盛期には、3.5等、視直径30分角という巨大な姿が、頭上高く、たいへん明るく見えた。その後は次第に暗くなってきており、8月5日には11.9等まで暗くなってきた(Reinder J. Bouma)。視直径は約2分角とだいぶ小さくなり、かなり拡散してきた。日本からは発見以来、1年間ずっと観測できたが、次第に高度が低くなってきた。9月末には13.5等で、高度が20度以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3  14 25.51   13 42.5   3.736   3.241    53   13.0  19:51 ( 87, 29)  
Sept.10  14 33.34   12 13.0   3.874   3.316    49   13.1  19:40 ( 86, 26)  

* 37P/Forbes

6月から8月にかけて12等を保ち、8月2日にもまだ12.2等と明るかった(Juan Jose Gonzalez)が、今後は次第に暗くなっていく。日本からは南に低かったが、今後は少しずつ高くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3  17 47.53  -26  9.9   0.993   1.606   106   13.1  19:51 ( 14, 28)  
Sept.10  18  5.35  -25  4.9   1.052   1.621   103   13.3  19:40 ( 13, 29)  

* C/2003 T4 ( LINEAR )

発見以来、4月初めに近日点を通過するまで、ずっと、ふつうの彗星より鈍い増光が続いてしまった。日本からは3月までしか見えなかったが、南半球で観測が続き、3月中旬から5月中旬まで8等を保った。南半球でも、7月上旬までは高度が低くなっていたが、その間に、彗星は急激に暗くなってしまった。しばらく観測が無かったが、8月1日には13.0等と、ほぼ予報通りの明るさを保っていた(Michael Mattiazzo)。日本からは、9月下旬に明け方の超低空に14等で現れるまで観測できない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   7 30.53  -36 16.7   2.836   2.556    63   13.1   4:06 (311, -6)  
Sept.10   7 33.73  -37  9.6   2.883   2.643    66   13.3   4:12 (316, -2)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

2004年はシーズンを通して常に13等より明るく見えていたが、2005年は一転して活動が弱い。5月31日に14.2等(門田健一氏)で見えた後は、6月から8月上旬まで、ずっと16等と暗い。CCDでは恒星状だが、極めて淡いコマも見えるようだ。眼視では、7月15日に13.3等以下(Reinder J. Bouma)、8月6日に12.9等以下(吉田誠一)と、見えない状態が続いている。CCDでは、8月18日に15.4等と、小さいバーストを起こしている(Albert Sanchez Caso)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   2 20.89   24 52.1   5.202   5.758   118   13.3   3:33 (  0, 80)  
Sept.10   2 19.87   24 59.8   5.113   5.759   125   13.2   3:04 (  0, 80)  

* 169P/NEAT

2002年に発見された当時は小惑星と思われていたが、回帰した今回は尾が観測され、彗星だと判明した。8月上旬に地球に大接近し、中心核は14.9等で眼視でも見えた(8月2日、Edwin van Dijk)。空の条件が良ければ、非常に淡く拡散した大きなコマが写る。全光度は12.5等と、かなり明るい(8月12日、Michael Jager)。太陽に近づいていったん見えなくなっていたが、再び明け方の空に現れてきた。その後はゆっくりと高くなるが、急激に暗くなっていく。8月上旬には恒星状の核がたいへん明るかったが、今後は太陽と地球の間に入るため、核は観測できなくなり、淡いコマだけになると思われる。9月に明け方に現れて来る時の明るさは、全光度は13〜14等だが、核光度は18等と暗く、観測は難しいだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   9 10.02   16 33.8   0.402   0.669    25   13.3   4:06 (254,  6)  
Sept.10   9 10.97   12 13.0   0.517   0.624    31   13.5   4:12 (262, 11)  

* C/2003 K4 ( LINEAR )

1月初めには7.5等と、双眼鏡で楽に見える明るさだったが、その後は夕空で急激に拡散、減光した。眼視では3月15日に10.7等(Alexandre Amorim)、CCDでは4月4日に11.5等(津村光則氏)まで暗くなり、西空に沈んだ。近日点通過後の減光は遅く、現在もまだ12.3等と、眼視で明るく見えている(9月3日、Juan Jose Gonzalez)。太陽から遠いので、しばらく12〜13等で見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   4 25.81   -7 18.3   4.168   4.397    96   13.3   4:06 (328, 43)  
Sept.10   4 22.15   -7 57.5   4.127   4.468   103   13.4   4:12 (341, 45)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

2003年末から2005年までの1年間に、18等から15等まで増光した。これは、ふつうの彗星と比べて、かなり増光のペースが速い。その後は5月まで、15〜15.5等を保った。しばらく観測できなかったが、再び明け方の空で高くなって来た。冬には13等に達し、眼視でも見えるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   8 39.60   44 48.5   6.094   5.448    46   14.5   4:06 (232, 26)  
Sept.10   8 48.40   44 47.8   6.013   5.433    50   14.5   4:12 (234, 30)  

* P/2005 K3 ( McNaught )

5月に発見された頃は16.8等だった(5月20日、R. H. McNaught)が、急激に増光し、14等に達している(8月2日、Michael Jager)。眼視でも13.9等で見えている(8月5日、吉田誠一)。北天を移動するため、日本からはずっと高く観測できる。11月まで眼視でも14等で見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   3 53.09   32 21.8   1.027   1.529    97   14.8   4:06 (278, 78)  
Sept.10   4  7.74   35  5.4   1.001   1.542   100   14.8   4:12 (267, 82)  

* P/2005 JQ5 ( Catalina )

5月上旬には17.5等とたいへん暗かったが、6月に地球に0.1AUまで大接近して急激に明るくなり、6月25日には10.3等と眼視でも明るく見えた(Juan Jose Gonzalez)。地球に接近したため、コマは4〜8分角と非常に淡く大きく拡散していた。驚くべきことに、6月24日のサーベイ画像では、8〜9等、視直径20分角という明るく大きな姿で写った(Terry Lovejoy)。再び明け方の空に現れて来た8月5日には、10.5等で眼視でも見えたが、非常に拡散していた(吉田誠一)。その後は予報通り、急激に減光しており、8月14日には12.5等、9月1日には14等になっている(Michael Jager)。高度は高くなったが、天の川の中に入ってしまい、見づらいと思われる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   5 53.06   13 42.0   0.583   1.002    72   14.8   4:06 (287, 45)  
Sept.10   5 59.43   13 58.1   0.617   1.062    77   15.6   4:12 (292, 50)  

* C/2005 K1 ( Skiff )

CCDによる核光度は16.5〜17等とたいへん暗く報告されているが、実際には15.7等と明るい(6月26日、Giovanni Sostero)。鋭く集光しており、細く長い尾も見えている。2005年の夏と2006年の夏に15等に達する。南下していくため、日本からは2005年の方が条件が良い。眼視で13.8等でも見えている(7月28日、吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3  16 33.76   37 23.6   3.756   3.760    82   15.1  19:51 (104, 64)  
Sept.10  16 37.57   34 43.9   3.794   3.749    79   15.1  19:40 ( 99, 61)  

* 117P/Helin-Roman-Alu 1

1月には16.4等だったが、衝となった5月には14.6等まで明るくなった(1月26日と5月31日、門田健一氏)。眼視でも14.3等で見えた(5月7日、Juan Jose Gonzalez)。その後は少し暗くなるはずだったが、眼視では7月10日に13.8等と、さらに明るくなっている(Reinder J. Bouma)。すでに夕方の空に傾いてきているが、この予報より1等ほど明るく、14等で見えそう。但し、CCDによる核光度は、7月には15.5等と、逆に暗く報告されるようになっている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3  15 49.77  -23  9.2   3.099   3.084    79   15.2  19:51 ( 41, 19)  
Sept.10  15 57.26  -23 37.8   3.185   3.078    74   15.3  19:40 ( 43, 17)  

* P/2004 F3 ( NEAT )

2004年春に発見された明るい新周期彗星。計算上は遠日点でも19等と明るい。2004年の春から夏にかけて、15.0〜15.5等と明るく観測された。2005年も、春から夏にかけて14.5〜15.0等と明るく観測されている。眼視でも13等台と思われるが、これまでのところ報告は無い。日本からの高度はずっと20度前後で、かなり低いため、眼視で見るのは難しいだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3  19 47.10  -37  5.2   2.396   3.136   129   15.4  20:56 (  0, 18)  
Sept.10  19 47.00  -36 54.2   2.484   3.150   123   15.5  20:29 (  0, 18)  

* C/2005 B1 ( Christensen )

2004年春に発見された小惑星2004 FS101の再発見。1月中旬には18等だったが、5月中旬には16〜16.5等まで増光した。これは、ふつうの彗星と比べて、やや増光のペースが速い。2006年1月頃には、日本からは低いが、14.5等になりそう。2005年春から2006年暮れにかけて、長い間15〜16等で見える。北天を移動するため、日本からはずっと観測できる。8月5日には14.0等以下で、眼視では見えなかった(吉田誠一)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3  13 45.55   47  4.8   4.095   3.605    54   15.6  19:51 (127, 35)  
Sept.10  13 53.99   46 54.1   4.069   3.576    54   15.6  19:40 (127, 34)  

* 10P/Tempel 2

5月12日には13.6等と、ほぼ予報通りの明るさだった(Michael Mattiazzo)。すでにかなり高く見えるようになっているが、明るさの割にほとんど観測が無い。今後は暗くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   5  8.45   11 16.3   2.246   2.357    83   15.7   4:06 (300, 51)  
Sept.10   5 14.31   11  5.8   2.199   2.400    88   15.8   4:12 (308, 56)  

* 101P/Chernykh

7月10日に17.0等と、予報通りの明るさで観測された。9月から12月にかけて15.5等に達する。8月5日には15.7等と、この予報より明るく報告されている(大島雄二氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   0 31.66   -2 55.2   1.598   2.542   153   15.9   1:44 (  0, 52)  
Sept.10   0 29.89   -3 29.2   1.548   2.521   160   15.8   1:15 (  0, 52)  

* C/2004 K1 ( Catalina )

2月初めには16.5等だったが、衝となった5月には眼視で15.0等と観測されている(5月7日、村上茂樹氏)。その後は少し暗くなるはずだったが、6月13日にはCCDで14.1等と、さらに1等ほど明るくなった(江崎裕介氏)。7月10日には眼視で14.3等で見えている(Edwin van Dijk)。すでに夕方の空に傾いてきているが、この予報より1等ほど明るく、14.5等で見えそう。但し、CCDによる核光度は、6月に16等、7月に16.5等と、逆にかなり暗く報告されるようになっている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3  13 50.37   10 30.8   4.083   3.445    45   15.9  19:51 ( 89, 20)  
Sept.10  13 49.97    9 51.9   4.178   3.456    39   16.0  19:40 ( 91, 16)  

* C/2005 N5 ( Catalina )

8月5日には16.4等と、この予報より明るい(大島雄二氏)。10月まで16.5等で高く見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   3 12.13   -4 32.2   0.935   1.634   114   16.5   4:06 (353, 50)  
Sept.10   3 26.25   -6 44.3   0.920   1.645   117   16.5   4:10 (  0, 48)  

* C/2004 D1 ( NEAT )

2004年夏から冬までの半年間に、19等から17等まで増光した。これは、ふつうの彗星と比べて、やや増光のペースが速かった。しばらく低かったが、再び高くなってきた。来年春にかけて、長期に渡って16等で条件良く見られる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   8 37.67   51 49.6   5.691   5.126    51   16.7   4:06 (225, 29)  
Sept.10   8 48.70   52  5.0   5.613   5.114    55   16.7   4:12 (226, 33)  

* C/2001 Q4 ( NEAT )

ゆっくりと減光中。12月には18等以下になるが、それまでずっと高く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   1 44.64   64 15.7   5.615   5.890   100   17.2   2:57 (180, 61)  
Sept.10   1 36.68   64 22.2   5.602   5.954   105   17.3   2:21 (180, 61)  

* 65P/Gunn

秋から冬にかけて再び衝となり、17.5等で高く見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Sept. 3   4 15.92   18  8.9   4.196   4.403    95   17.6   4:06 (308, 65)  
Sept.10   4 17.33   18 14.8   4.100   4.415   101   17.6   4:12 (324, 70)  

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