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まとめ

本稿では、PIXYシステムを利用した画像と星図とのマッチングに関しての 進捗状況を述べた。

実験の結果、種々の彗星画像に対して、PIXYシステムのマッチング手法が 有効であることが分かった。 彗星が大きく写っている画像や、メトカーフ法で恒星が線状になっている画像、 更には薄明中で画像内の明るさが場所によってかなり異なっている場合にもマッ チングが成功した。 即ち、PIXYシステムのマッチング手法には、多様な画像に対応できるとい う特性があることが示された。

本稿で取り上げた2つの失敗例は、いずれも背景が傾いていたために平坦化が適 用できなかったことが原因であった。 しかし、背景が平坦なCCD画像でも、検出できた星数が少なすぎてうまくマッチ ングできなかったケースもあった。 今後は星像検出を工夫し、より多様な画像に対応できるようにしていく予定であ る。 また、撮影者自身がどこを撮影したのか全く分からなくなってしまった画像につ いて、それが星図上のどこに該当するのかを探し出すという問題にも取り組んで いるところだ。

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