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星雲中の恒星の測光値

淡く広がった星雲と重なっている恒星のピクセル値は、恒星自身の明るさと星雲 の明るさが足し合わされたものになっている。 本システムの手法では、このような恒星の測光値が実際よりも明るく見積もられ てしまっている。 近接二重星も互いに裾野が重なり合っているため、似たようなケースではあるが、 近接二重星は互いにガウス分布に近い形をしているため、本システムの手法によっ て、中間のピクセルの値は適切に分配されている。 一方、星雲と恒星の場合は、星雲の形はガウス分布と大きく異なっており、ピク セルが正しく分配されず、星雲の成分が恒星に含まれてしまう。 この問題は、ガウス分布でない星雲の測光を正しく行う方法を探る以外に解決の 術はないと思われる。

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