MISAO Project

Home Page       Mon Dec 1 02:27:28 JST 1997

next up previous
Next: 参考文献 Up: レベル補正された画像の平坦化と元画像の復元 (第2版) Previous: 光度-光量の直線性

まとめ

本稿では、レベル補正された画像の平坦化の手法と、補正前のピクセル値の復元 方法について述べた。 一般には、ピクセル値自体だけでは画像の平坦化は行えないが、ノイズの分散傾 向を利用することにより、画像の平坦化を行えることを示した。 更に、本手法によってレベル補正する前のピクセル値を復元できることも示した。

実験の結果、本手法でもうまく平坦化できないケースが何例かあった。 これらの原因はまだ掴めていないが、今後の課題としたい。 また、光度と光量の直線性の復元は、画像と星図とのマッチングや、画像から検 出した新天体の光度測定に影響してくると考えている。 本稿ではうまく補正できたと述べたが、実際には利用した実画像と星図とで明る さが大きく異なる星も多く、また星表によって明るさが大きく異なっている星も 多いため、数個の星からの結果だけでは何とも言えないというところもある。 光度-光量の関係については、別稿で詳しく述べる予定だ。

Copyright(C) Seiichi Yoshida (comet@aerith.net). All rights reserved.