MISAO Project

Home Page       Tue Aug 19 17:32:22 JST 1997

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まとめ

本稿では、膨大な画像が撮影されていて、それらの中には多数の新天体が埋もれ ている可能性が高いことを指摘した。そして、その発見を目指して、現在構築中 のデータベースシステムについての概要、及びシステムの根幹である画像処理技 術に関して現状と課題を述べた。

彗星夏の学校の発表時には、7月中か遅くとも8月中にはプロトタイプを公開する と述べたが、実際にはやや作業が遅れている。 だが、いずれにせよ近い将来WWWで公開する予定なので、是非利用して評価をし て頂きたい。 そして、実際に貴方の画像に眠っている新天体を掘り起こすことができれば、私 にとって無上の喜びである。

尚、このプロジェクトは MISAO プロジェクト

Multitudinous Image-based Sky-survey by Accumulative Observations
多数の人々の天体画像を基にした全天の継続的な観測によるスカイサーベイ
と呼ばれる。また、画像から星像を検出し星図との対比をするシステムは PIXY ( tex2html_wrap_inline131 PIXII) システム
Practical Image eXamination and Inner-objects Identification system
天体画像の検査及び写野内の天体の照合を行う実用システム
と呼ばれる。

本研究のその後の進捗状況については、1997年8月の彗星・小惑星会議にて発表 する。 また、プロジェクトの進捗状況やシステムのプロトタイプは私のホームページで 逐次公開していく予定だ。

今やネットワークの時代である。 ネットワークの最大の利点は、多数の人間による協調作業を行なう場として利用 できることだ。 本稿で述べたような画像から新天体を検出する技術を実現し、多人数参加型の協 調的新天体発見の体制を作り上げたいと思うし、また将来はそうなるべきだと考 えている。 そのためにも、このデータベースの構築と画像からの新天体の自動検出の実現に 向けて、更に研究を進めていきたい。

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