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上尾サーベイチームの彗星捜索

上尾サーベイでは、焦点距離180mmのカメラレンズを使った浅いサーベイと、 18cm反射(焦点距離990mm)を使った深いサーベイの、2種類のスタイルで新彗星を 捜索しようと考えている。 画角は、それぞれ約4.4x2.9度、約0.8x0.5度である。 PIXYシステムを使うと、現状では180mmで11等、990mmでは14等の彗星まで はまず検出できると考えられる。

2の結果から、180mmレンズで撮影した画像からは、大量の新 天体候補が検出されることが分かる。 これらをすべて人間が確認することはできないため、前節で述べた方針に従い、 自動捜索を行うものとする。 そのためには、過去画像が必要である。 上尾サーベイチームでは、およそ2年をかけて、全天を180mmレンズで網羅する 計画を立てている。

一方、18cm反射の場合は、全天を網羅し、過去画像を用意することは困難である。 また、特定の領域を設定して過去画像を用意しても、既知の彗星を写した画像 に偶然写った新彗星は見逃してしまうことになる。 しかし、表 2の結果からは、18cm反射の場合はそれほど多くの 新天体候補は検出されていないことが分かる。 よって、18cm反射で撮影した画像から検出された新天体候補は、人間が確認し、 新彗星かどうかを判断するものとする。

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