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概要PIXYシステムは、MISAOプロジェクトの目標の1つである「誰もが自 分の画像を調査し、その中に新天体が写っていないかどうかをチェックできるよ うな体制作り」を目指したものである。 具体的には、画像といくつかの付加情報を与えると、星表との対応づけを行い、 画像中の各恒星のデータと、彗星等の既存天体の一覧、及び星表にない新天体候 補を通知してくれるシステムである。 PIXYシステムの構成図は図 1の通りである。
本システムはWWWを通じて利用する。 利用者はある特定のWWWページ上のアプレットから、または専用のソフトウェア から本システムにアクセスする。 初めに、撮影した画像自身 と、付加情報として 撮影時刻、概略の位置、概略の撮影範囲 をシステムに入力 する。 システムは、まず画像から星像を検出する。 次に、入力した概略の位置周辺の恒星データを星表から抽出し、画像から検出し た各星像と星表のデータとのマッチングを行う。 対応づけがとれたら、画像中にあるべき既存天体を検索し、一覧表を作成する。 最後に、星表になく既存天体でもない新天体候補、及び星表と大きく異なる星像 を利用者に告知する。 更に、データベースが完成したら、利用者の画像と同じ領域の画像を検索したり、 入力された画像をデータベースに登録したりできるようになる。 各々の処理ソフトウェアは、それぞれ独立したコンポーネントとして作成し、シ ステムはコンポーネントの集合として構成される。 プロトタイプの段階ではすべてのコンポーネントを自作して提供するが、コンポー ネントの仕様は公開とし、利用者が自分で改良したり、新規に作成したコンポー ネントをシステムに追加できるような仕組みにすることを考えている。 即ち、スカイサーベイだけではなく、そのためのシステム自身も共同作業として 構築していけるようにするということだ。
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