MISAO Project

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MISAOプロジェクトの概要

MISAOプロジェクトとは、

Multitudinous Image-based Sky-survey and Accumulative Observations
多数の人々の天体画像を基にした全天サーベイ及び継続的な天体観測
の略で、世界中で撮影される画像を天体の発見、追跡観測に有効に活用すること を目指したプロジェクトである。 現在は主に、
  • 天体画像自動検査システムPIXYの開発
  • 実際に天体画像を検査し、新天体の捜索等を行う
の2つを柱として活動を行っている。

PIXYシステムは

Practical Image eXamination and Inner-objects Identification
天体画像の検査及び写野内の天体の照合を行う実用システム
の略である。 天体画像をほぼ自動で検査し、星を検出し、位置と光度を求め、既知の変光星 と同定を行った上、新天体候補や変光星候補をリストアップする機能を持っ ている。 PIXYシステムはJavaで実装されており、WindowsでもUNIXでも動作する。 ある1枚の画像をPIXYシステムで検査した結果の画面は、図 1 の通り。 また、画面に結果を表示せずに、大量の画像を一括して処理することもできる。

   figure24
図 1: PIXYシステムの実行画面

このPIXYシステムを使って、実際に天体画像を検査し、新天体の捜索など を行っている。 現時点では上尾サーベイチーム(門田健一、吉田誠一)の画像がほとんどだが、将 来的には、一般から公募した画像も扱っていく。 これまでに、1998年3月から1999年6月までの3615枚の画像を検査し、94個の新 変光星を発見したgif。 また、14,940個の変光星の、821,853個の光度データを測定、報告した。 更に、102個のカタログエラーも発見した。 これらはMISAOプロジェクトのホームページで公開されている。

http://www.info.waseda.ac.jp/muraoka/members/seiichi/misao/
尚、彗星、小惑星、新星、超新星の発見の実績はない。 また、新天体の捜索と同時に、既知変光星の光度測定や、位置改良なども行っ ている。

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