MISAO Project

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美スターサーベイ

美スターサーベイは、茨城県美和村の花立山天文台(通称美スター)にて、門田健 一氏と2人で行っているもので、広角レンズと冷却CCDカメラによる天の川を中心 としたサーベイである。 3月に開始して以来、天候不順のためになかなかはかどっていないが、これまで、 1998年3月7日、6月20日、8月14日の3夜に試験観測を実施した(更に、9月12日に4 夜目の試験観測を実施した)。

美スターサーベイは主に実際に画像を撮影してPIXYシステムで検査し、問 題点等を明らかにして、システムを改良することを目的としている。 また、この秋から本格的に開始するサーベイ活動のための試験も兼ねており、広 角レンズとCCDによってどの程度の能力を発揮できるかを把握したり、効率的に 新天体を捜索するためにはどのような機材でどのようにサーベイを行えば良いか の検討も行っている。

美スターサーベイで得られた画像を1つ紹介する。 35mm広角レンズで天の川を撮影すると、およそ22×15度の領域が入る。 この中に11〜13等までの、およそ数千から2万個近くの恒星が写ることが分かっ た。 画像1枚あたりの露出時間は1分程度で充分であることを考慮すると、一晩のサー ベイでは膨大な量の恒星を写すことができる。 これらをすべて検査し、すべての恒星を測定することは勿論、この中から新天体 を探すことすら人手では大変な作業となる。 こうして、PIXYシステムのような自動検査システムの必要性は明らかになっ ている。

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図 1: 美スターサーベイの画像

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