MISAO Project

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MISAOプロジェクトの概要

本節では、MISAOプロジェクトの目的と、現在の作業内容について概観す る。

MISAOプロジェクト

Multitudinous Image-based Sky-survey and Accumulative Observations
多数の人々の天体画像を基にした全天サーベイ及び継続的な天体観測
は、世界中で撮影される画像を天体の発見・観測に有効に活用することを目指す ものである。 第33回天文情報処理研究会での発表で述べた通り、世界中で膨大な量の天体画像 が撮影されているが、それらは充分に検査されず、多くの情報が死蔵されている。 本プロジェクトでは、それらの画像を検査して新天体の発見を狙うとともに、既 知天体のデータも蓄積し、画像の持つ情報を充分に活用していく。

現在の具体的な活動は主に次の3つである。

  1. 画像を検査するソフトウェアの作成・公開
    最も力を入れている活動は、本プロジェクトの中心となる天体画像自動検査シス テムPIXYの開発である。 本システムについては、本稿の後半で詳細に解説する。
  2. 画像及び測定結果のデータベース化とWWWでの公開
    私と門田健一氏の2名によって、実際にCCDを使ったサーベイ(美スターサーベイ)を行っている。 サーベイで得られた画像はすべて上記のPIXYシステム等で検査し、その結 果をMISAOプロジェクトのホームページで順次公開している。 MISAOプロジェクトのホームページのURLは次の通り。
    http://www.info.waseda.ac.jp/muraoka/members/seiichi/misao/
  3. WWWで公開されている画像を測定
    PIXYシステムの実効性をアピールするためと、画像を検査することの重要 性を説くために、WWWやメーリングリストで公開されている天体画像を自主的に 検査して、結果を報告している。 具体的には、変光星ネットワークVSNETのメーリングリストにしばしば超新星等 の画像が紹介されるため、それらを測定し、メーリングリストに結果を報告して いる。

更に、将来PIXYシステム等の画像検査ソフトウェアが一般に普及し、画像 撮影者が画像を検査する習慣が広まれば、検出した新天体などについての情報交 換のための「場」を整備したいと考えている。 現在は、変光星ネットワークVSNETの日本語メーリングリストで主にその類の活 動を行って、将来に備えている。

ここで、美スターサーベイと、VSNETでの活動について具体的に紹介する。


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