MISAO Project

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WWW上に公開されている天文データベース

本稿で紹介したMISAOプロジェクト関連アプリケーション群は、WWWに公開 されている星表データや写真星図を参照している。 アマチュアの画像を活かすためには、アマチュアが自分の画像を自分自身で手軽 に検査できることが必要である。 これらのアプリケーションはそのためのものだが、ソフトウェアが普及しても、 検査のために参照するカタログが入手困難では、やはり誰でも簡単に検査を行う という訳にはいかない。 実際には、GSCやUSNO-A1.0、Tycho Catalog等の重要な星表がすべてオンライン で検索できるようになっているため、ネットワークを利用できる人にとっては非 常に役に立っている。

しかし、どのようなデータでもWWW上に公開してあれば良いというものではない。 例えば、DSSの画像はオンラインで検索できるようになっている。 これは、自分の画像と同じ領域の画像を取得して比較する、といった意味で利用 する上では有用である。 しかし、PIXYシステムによって、DSSの持つ全天の画像をすべて検査し、 データを取得しようとした場合には、データ量が膨大になるため、オンラインか らの参照は現実的に不可能である。 これはDSSだけではなく、各地の天文台で蓄積している画像についても同様であ る。 逆に言えば、膨大な量の画像をWWW上に公開しても、必ずしもそれが有効に活用 されることにはならない。

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