彗星の広場 (1998年1月)

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星図は StellaNavigator Ver.2.0 for Windows (アストロアーツ編著 / アスキー出版局刊) によって作成したものです。

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  • 今月の彗星ランキング
  • 今月の彗星の解説
  • その他の彗星について
  • 位置推算表
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    * 今月の彗星ランキング

    1998年1月に見える彗星のランキングはこのようになりました。

    長らく気をもませたテンペル-タットル周期彗星(55P)は12月下旬に急激に明る くなり、ついに眼視観測され始めました。 いよいよ今月は地球に0.36AUまで接近して、8等級の明るさとなり、北の空を 大きく移動します。

    ハートレー第2周期彗星(103P)は夕空で8等級ですが、今月からは減光に転じ ます。 宇都宮彗星(C/1997 T1)とムーニエ-デュプイ彗星(C/1997 J2)は共に11等なが ら、太陽と合になるため観測は難しいでしょう。

    南天のヘール-ボップ彗星(C/1995 O1)は10月頃から減光がやや急になり、7.5 等に達しています。

    コワル-ヴァーヴロヴァー周期彗星(134P)が検出されましたが、予想よりもは るかに暗く、20.8〜21.8等でした。

    - 第1位 ヘール-ボップ彗星(C/1995 O1) 7.5→8等

    * 第2位 テンペル-タットル周期彗星(55P) 11→8→8.5等

    * 第3位 ハートレー第2周期彗星(103P) 9→10等

    * 第4位 宇都宮彗星(C/1997 T1) 11→11.5等

    * 第5位 ムーニエ-デュプイ彗星(C/1997 J2) 11.5等

    * 第6位 ゲーレルス第2周期彗星(78P) 12.5→13等

    * 第7位 コワル第2周期彗星(104P) 13等

    * 第8位 ヴォルフ-ハリントン周期彗星(43P) 13→13.5等

    * 第9位 ミュラー彗星(C/1997 D1) 13→14等

    * 第10位 シュヴァスマン-ヴァハマン第1周期彗星(29P) 14等

    その他の暗い彗星は以下の通りです。

    * ミュラー彗星(C/1997 J1) 15→15.5等
    * テイラー周期彗星(69P) 15.5等
    - モンタニ彗星(C/1997 G2) 15.5等
    * シューメーカー-ホルト第1周期彗星(128P) 15.5→16等
    * キロン周期彗星(95P) 16等
    + ハリントン-ウィルソン周期彗星(D/1952 B1) 16等
    + ハウエル周期彗星(88P) 17→16等
    * ガン周期彗星(65P) 16→16.5等
    * エヴァンス-ドリンクウォーター彗星(C/1996 J1) 16.5→17等
    * ヘリン-ローマン-アルー第2周期彗星(132P) 16.5→17.5等
    * ジョンソン周期彗星(48P) 16.5→17等
    * ラーセン周期彗星(P/1997 V1) 17等
    * シューメーカー-レヴィ第3周期彗星(129P) 17等
    * スペースウォッチ彗星(C/1997 BA6) 17.5等
    * ティルブルック彗星(C/1997 O1) 17.5→18.5等
    * コプフ周期彗星(22P) 17.5→18等
    * 小惑星 1997 CU26 17.5等
    * 小惑星フォルス(5145) 18等
    * NEAT彗星(C/1997 A1) 18→19等
    * 小惑星 1997 MD10 18.5→19等
    * スミルノワ-チェルヌイフ周期彗星(74P) 18.5等
    * ラーゲルクヴィスト周期彗星(P/1996 R2) 18.5→19等
    * ミュラー第2周期彗星(131P) 18.5→19等
    * 興隆彗星(C/1997 L1) 18.5等
    + ボーティン周期彗星(85P) 18.5→19等
    * ラッセル-ワトソン彗星(C/1996 P2) 19等
    * 紫金山第1周期彗星(62P) 19等
    * モンタニ周期彗星(P/1997 G1) 19等
    + ピーターズ-ハートレー周期彗星(80P) 20→19等
    * P/1997 T3 19.5等
    * エルスト-ピサロ周期彗星(133P) 19.5→20等
    - グリグ-シェレルップ周期彗星(26P) 20→20.5等
    + フォーブズ周期彗星(37P) 20.5→20等
    + スキッフ-香西周期彗星(D/1977 C1) 20等
    + シューメーカー-レヴィ第8周期彗星(P/1992 G2) 20.5→20等
    * コワル-ヴァーヴロヴァー周期彗星(134P) 21→20.5等

    *今見えている彗星 -日本からは見えない彗星 +今回帰ではまだ観測されていない周期彗星 !今回帰ではまだ観測されていない周期彗星(日本からは見えない)

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    * 今月の彗星の解説

    * ヘール-ボップ彗星(C/1995 O1)

    C/1995 O1 ( Hale-Bopp )

    [星図]

    9月から10月にかけて、日本から明け方の南南東の空に低く、5〜6等で見られ たヘール-ボップ彗星ですが、11月上旬の観測を最後に南天に去りました。 今後日本からは二度と見えることはありません。

    この彗星は、近日点通過後は

            m1 = -1.0 + 5 logΔ + 7.9 log r
    
    という式に沿って緩やかに減光し、10月になってもまだ5等台半ばの明るさを 保っていました。 しかし、10月からはやや減光の勢いが増し、年末には7.5等に達しています。 現在は、
            m1 = -1.4 + 5 logΔ + 10.0 log r
    
    という式に従って予報しています。 それでも、この彗星は大型のため、今後数年かけてゆっくりと暗くなっていく と思われます。 1998年末でもまだ11等台の明るさを保つでしょう。

    今月はかじき座で、大マゼラン雲のすぐ北にいます。 最接近は今月中旬で、大マゼラン雲に約6°まで近づきます。 南半球では、宵の空高く見えています。 今月はついに太陽からの距離が4AUを越えますが、7.5→8等と明るく見られる でしょう。

    尚、ヘール-ボップ彗星の軌道と地球軌道とが接近する場所を、地球が1月3日 頃に通過します。 その時、ヘール-ボップ彗星の軌道上に流星物質が存在すれば、ヘール-ボップ 彗星関連流星群が見られる可能性があるとの予報が出されています。 しかし、両者の軌道は0.1AUとかなり離れているため、出現の可能性はかなり 低いです。 また、当日はしぶんぎ流星群の極大日で、かつヘール-ボップ彗星関連流星群 の予報輻射点はうしかい座頭部と、しぶんぎ流星群の輻射点に近く、眼視観測 で関連群の出現を確認することは非常に困難でしょう。

    * テンペル-タットル彗星(55P)

    55P/Tempel-Tuttle

    [星図1] [星図2]

    テンペル-タットル周期彗星が、ついに眼視観測で捉えられ始めました。

    この彗星は11月上旬に明け方の空に現れて来た時には18.4〜19.5等と、予報よ りも2等ほど暗く観測されました。 12月に入ってからも、4日に17.6等、11日に16.6等と、予報よりも3等も暗く、 1月の地球最接近の頃でも11等以下にしかならないのでは、と心配する声も挙 がっていました。 12月25日朝には眼視でも捉えられましたが、13.8等と微光でした。 しかし、3日後の28日朝には11〜12等、視直径3〜4′と急激に明るくなった姿 が確認されました。 その後は10等台の観測もあります。 これで、ようやく予報光度と同じ明るさになってきました。 但し、光度の割に視直径が大きく、またほとんど集光していない拡散状である ため、空の明るい場所ではほとんど見えません。 空の暗い場所で、やや低い倍率で観測する必要があるでしょう。

    今月は、17日に地球に0.36AUまで接近し、北の空を大きく移動します。 前半はりょうけん座から北斗七星へと急速に北上し、未明の空高く見えます。 この間、彗星は11等から9等へと明るくなっていきます。 中旬には北極の近くで衝となり、真夜中には北の空高く見え、一晩中観測する ことができます。 17日の地球最接近を迎えて、明るさも9→8等とピークに達します。 また、この日は赤緯が+83°となり、最も北極に近づきます。 下旬は宵の空にまわり、北西の空高く見えます。 カシオペヤ座からアンドロメダ座を通過し、うお座へと、急速に南下していき ます。 地球からは遠ざかっていきますが、近日点通過は来月28日で、今後も太陽には 近づいていくため、明るさも8等から8.5等へと、緩やかに減光していきます。 一方、南半球では残念ながら、今月は全く見ることはできません。

    ところで、この彗星は、1866年の出現の際には、近日点通過日の前後数日間だ け、予報よりも約2等明るい5等に達したようです。 また、今回も予想を上回る急激な増光を見せています。 そのため、今後は予報よりも更に明るくなる可能性もあります。 いずれにせよ、今月から来月にかけて最も注目される彗星です。 今回帰は、日本からは近日点通過後の条件が悪く、ほとんど観測できません。 3月初めまでが日本からの観測好期です。

    今月は彗星が天空上を大きく移動するため、たくさんの星雲星団やその他の天 体と遭遇します。 以下に、主な天体との接近日をまとめておきます。

    6日朝りょうけん座β星、まゆ銀河NGC4490(9.8等、5.9′)に1°
    3.5°東には銀河M94(8.1等、11′)
    7日朝銀河NGC4449(9.3等、5.0′)の西に1°
    8〜9日銀河M106(8.3等、18′)に3°
    10日朝銀河M109(9.8等、7.5′)の東に3.5°
    11日朝北斗七星の1つ、δ星に15′
    青木氏の超新星1997eiに約3°
    13日朝銀河NGC4125(9.8等、5.0′)の西に1.5°
    21日夕カシオペヤ座の1つ、ε星の東に30′
    21〜22日散開星団M103(7.4等、6.0′)に4°
    22日夕二重星団h、χの西に5°
    23日夕カシオペヤ座新星1995に6°
    24日夕小あれい状星雲M76(12.0等、4.8′)の南西に2°
    26〜27日アンドロメダ銀河M31に10°
    31日夕銀河M33に3°

    * ハートレー第2周期彗星(103P)

    103P/Hartley 2

    [星図]

    ハートレー第2周期彗星は、昨年中は5月に19等、6月に17〜19等、7月に16.5〜 18.5等、8月に13〜15.5等、9〜10月に12〜15等、11月に10→9等と順調に明る くなり、12月には9→8等とピークに達しました。 先月21日に近日点を通過して、今後は減光に転じますが、今月はまだ9→10等 と明るく、眼視でも良く見えるでしょう。

    彗星はうお座とくじら座の間を東に移動しています。 中旬には土星の南約8°の辺りを通過します。 相変わらず、夕方の南西の空、高度45°辺りに見えています。 この状態は4月まで続きますが、その間に彗星は15等まで暗くなってしまうで しょう。 その後、5月中旬に17等で西空に低くなります。

    1月12日夕方、ガン周期彗星(65P)の南約30′のところを通過します。 ただ、ガン周期彗星は16等台と暗いのが残念です。 また、2月3日から4日にかけて、極大を過ぎたばかりの変光星ミラの北約3°の ところを通過します。

    * 宇都宮彗星(C/1997 T1)

    C/1997 T1 ( Utsunomiya )

    [星図]

    熊本県の宇都宮章吾氏が、10月3日に10.5等で発見した新彗星です。 ちょうど地球に接近して、急激に明るくなってきたところを発見されました。 10月中旬から12月中旬にかけて、9等台で観測されています。 夕方の北西の空に見えていましたが、急速に南下し、12月中旬には西に低くなっ て見えなくなりました。

    1月初め現在、彗星は太陽と合になっています。 今月はへび座(尾)の中を、たて座の方へと南下していきます。 中旬以降は、今度は明け方の空に現れて来ます。 20日を過ぎると、薄明開始時の高度が10°を越えるようになります。 但し、南半球では今月はまだ観測は不可能です。

    この彗星の近日点通過は12月10日で、今後はどんどん暗くなっていきます。 下旬には11.5等程度の明るさだと予報されています。 12月には、予報よりも1等ほど明るく観測されていました。 しかし、約1カ月の空白期間が空くため、明け方に現れる時の光度はやや不確 実です。

    2月23日には、散開星団M11に約2.2°まで接近します。

    * ムーニエ-デュプイ彗星(C/1997 J2)

    C/1997 J2 ( Meunier-Dupouy )

    [星図]

    昨年5月7日に14等で発見された新彗星です。 4日前に発見されたばかりのミュラー彗星(C/1997 J1)の追跡観測中にたまたま 同一視野に写り、発見されました。 発見当時は両者ともほぼ同じ明るさで見えていました。

    この彗星は3月10日に近日点を通過しますが、太陽には3AUまでしか接近しませ ん。 そのため、彗星の光度変化は非常にゆっくりとしたものです。 発見以来着実に明るくなり、春には13等、夏から秋にかけては12等で観測され ました。 11月以降は11等台の小さな姿が眼視でも観測されています。

    彗星ははくちょう座中央部を東へ移動しています。 今月は太陽と合になりますが、赤緯が+40→+35°と北に高いので、日本からは 見えなくなることはありません。 1月17日までは夕方の北西の空で、高度は24→15°と低くなります。 それ以降は明け方の方が条件が良くなり、北東の空で、高度が15→18°と高く なっていきます。 一方、南半球では全く観測することはできません。 明るさは11等ですが、天の川の中で微光星が多く、高度も低いため、彗星を見 るのは難しいかもしれません。

    1月28日にはM29に約2.4°まで接近します。 また、2月15日には網状星雲NGC6992に約4°まで接近します。

    今後彗星は、近日点通過をはさんで、約1年もの間11等台の明るさで眼視観測 可能でしょう。 計算上では、2000年になってもまだ16等で観測可能です。

    * ゲーレルス第2周期彗星(78P)

    78P/Gehrels 2

    [星図]

    ゲーレルス第2周期彗星は8月7日に近日点を通過していますが、先月まで地球 に近づいてきていたため、8月から11月にかけての4カ月間、ずっと12等と非常 に明るく観測されました。 秋から冬にかけては眼視では11等台の観測もあり、いまだに暗くなる様子を見 せていません。

    この彗星は、近日点通過前は太陽に近く観測されなかったのですが、その間に 急激に増光したものと思われました。 そこで、近日点通過後は同じ勢いで暗くなるものと考えて予報していました。 しかし、これまでの観測を考慮し、緩やかに減光していくものとして予報を修 正しました。

    今月もふたご座の足元にあり、オリオン座の腕の方向へと移動していきます。 宵の空で頭上高く見えています。 明るさはまだ12等台でしょう。

    来月以降は、彗星は地球からも遠ざかるようになり、ようやく暗くなり始める ものと思われます。 5月には西に低くなりますが、その頃には15等台に達するでしょう。

    * コワル第2周期彗星(104P)

    104P/Kowal 2

    [星図]

    3月2日に近日点を通過するコワル第2周期彗星は、昨年中は5月に19等で観測 された後、6月に18等、7月に17.5等、8月には16.5→15.5等、9〜10月に15等、 11月には14.5→13.5等、12月には13等台と順調に明るくなってきています。 この期間の光度式は、

            m1 = 9.5 + 5 logΔ + 15.0 log r
    
    となります。 これは予報よりも1等ほど明るく、この冬から春にかけて12等台に達するでしょ う。

    今月はうお座の西の魚を東へ移動しています。 夕方の南西の空高く、13等の明るさで見えています。 この彗星は、5月までずっと夕方の空に見え続けます。 1月下旬には、ラーセン周期彗星(P/1997 V1)の南に約2°まで接近しますが、 ラーセン周期彗星は17等と暗いです。

    * ヴォルフ-ハリントン周期彗星(43P)

    43P/Wolf-Harrington

    [星図]

    ヴォルフ-ハリントン周期彗星は、昨年中は夏に13等、秋には12等台と明るく 観測されました。 近日点通過は9月29日でしたが、その後も地球に近づいてきていたため、ほぼ 一定の光度を保っています。 今月も13等台の明るさで、眼視観測も可能です。

    今月もうみへび座中央部を南下しています。 真夜中過ぎの南の空に見え、南中高度は約35°です。 今月中は木星状星雲NGC3242の近くにいます。 最接近は1月8日で、約2.3°まで近づきます。

    この彗星は来月に衝となります。 今月からは地球からも遠ざかり始めるため、今後は急激に暗くなってしまうで しょう。 初夏の頃には西空に低くなりますが、その頃には19等になってしまうでしょう。

    * ミュラー彗星(C/1997 D1)

    C/1997 D1 ( Mueller )

    [星図]

    Jean Mueller が第2次パロマー・スカイ・サーベイのプレートから2月17日に 16等で発見した新彗星です。 実際には若干明るく、6月まで13〜14等で観測されました。 夏にはいったん太陽と合になりましたが、9月には再び明け方の空に現れてき ました。

    この彗星は10月11日に近日点を通過しましたが、その後も地球に近づいてきた ため、11月末から12月初めに光度のピークとなり、11等程度に達すると予想さ れました。 ところが、実際にはそれよりもずっと暗く観測されています。 眼視では、11月上旬には11等台の報告がありますが、それ以外はおおむね12〜 13等台と見積もられています。 CCDでは更に暗く、14等台と測定されています。 どうやら、太陽に近づいてもほとんど活発にならなかったようです。 そこで、ここでは予報を暗く修正しました。 それによると、今月は地球からも遠ざかるため、13等から14等になると思われ ます。

    彗星は、今月はエリダヌス座北部を西へ移動しています。 これまで天空上を急速に南西に移動してきましたが、今月はようやく速度を落 とし、移動は緩やかになります。 夕方の南の空に見えています。

    来月下旬には夕方の西空に低くなってしまいますが、近日点距離が2.2AUと大 きいため、夏には16等で再び見えるようになります。 しかし、今後はずっと南に低くしか見えないため、観測は難しくなるでしょう。

    * シュヴァスマン-ヴァハマン第1周期彗星(29P)

    29P/Schwassmann-Wachmann 1

    [星図]

    シュヴァスマン-ヴァハマン第1周期彗星は現在遠日点付近にいますが、軌道 がほぼ円形のため、ほとんど関係ありません。 相変わらずくすぶった状態が続いているようで、昨年も2月初旬と5月末に11等 台に達するバーストを起こしています。 但し明るく見える時期はほんの数日しか続かず、普段は全光度は13〜14等程度 ながらも拡散しているため、実質的には16〜17等で、観測は困難です。

    先月から再び明け方の空に現れて来ています。 11月24日には、早くもバーストしている姿が捉えられましたが、12月3日には 既に拡散してしまったとのことです。 今月もうみへび座の尾部、スピカの南にあり、明け方の南の空に見えています。 南中高度は35°ほどです。

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    * その他の彗星について

    Jean Mueller が第2次パロマー・スカイ・サーベイのプレートから5月3日に14 等で発見した ミュラー彗星(C/1997 J1) 〔C/1997 J1 ( Mueller )〕 [星図] は、その後は12〜14等と若干明るく観測されました。 この彗星はちょうど発見当日に近日点を通過して、暗くなる一方でしたが、近 日点距離が2.3AUと大きく、10月〜12月にもまだ14〜16等の明るさで観測され ています。 今月はふたご座西部を南西に移動します。 上旬は真夜中に天頂付近に位置しますが、下旬には宵の頃に見えるようになり ます。 2月9日から11日にかけて、ラーゲルクヴィスト周期彗星(P/1996 R2)と30′以 内にまで接近します。 但し、ラーゲルクヴィスト周期彗星は19等以下と極めて微光です。 この彗星は春に17等になるまで観測可能で、その後、秋には再び19等程度で観 測されるでしょう。

    テイラー周期彗星 〔69P/Taylor〕 [星図] は、10月になってようやく18.9等で観測されました。 今回帰は12月に17等止まりかと思われましたが、その後11月には18等、12月上 旬は16等、下旬は15等と急激に明るくなりました。 ここでは、予報を2等ほど上方修正しました。 今月はかに座からふたご座の頭上へと北上し、真夜中に頭上高く達します。 近日点通過は12月12日で、現在がピークです。 15等台で観測できるでしょう。

    昨年4月12日に、Joe Montani によってモンタニ周期彗星(P/1997 G1)発見のわ ずか3日後に発見された18等の新彗星、 モンタニ彗星 〔C/1997 G2 ( Montani )〕 [星図] は、7月まで17等で観測されました。 その後は太陽に近づいていましたが、今月からは再び太陽から離れて来ます。 しかし、予報では15等台半ばの明るさになっているはずなのですが、彗星が南 天にあるため、日本からは見ることはできません。 近日点通過は4月16日で、3月から7月にかけて14等台半ばに達すると思われま すが、赤緯は-65〜-75°の辺りを動き、日本からはまったく観測することがで きません。 今月はさそり座の南、さいだん座を南東へ移動しています。 1月27日には、散開星団NGC6397(5.6等、26′)に接近します。

    シューメーカー-ホルト第1周期彗星 〔128P/Shoemaker-Holt 1〕 [星図] は、1996年9月に20.7等で検出された際、核が2つに分裂しているのが発見され ました。 昨年中は、8月に18等、9月に17等、10月に16等と予報をはるかに上回って急激 に増光し、11月下旬には15等に達しました。 眼視では14等台の観測もあります。 この増光期間の光度式は、
            m1 = -92.5 + 5 logΔ + 220 log r
    
    という異常な値となります。 これは分裂の影響なのでしょうか。 既に11月20日に近日点を通過して、今月は15.5→16等と暗くなっていきます。 今月もおうし座の中央部にいて、宵の頃頭上高く見えています。

    小惑星(2060)としても登録されている、周期50年の キロン周期彗星〔95P/(2060) Chiron〕 [星図] が、明け方の空に現れて来ました。 既に1996年2月に近日点を通過していますが、近日点距離が8.5AUと大きいため、 今後数年間はほとんど明るさは変わりません。 その姿も恒星状で面白みがありませんが、昨年前半の観測では、予報よりも若 干暗いようでした。 この天体の絶対光度が不規則に変化しているとも言われています。 今月はてんびん座α星の近くで、明け方の南東の空に16等で見えています。

    1952年に発見されて以来行方不明となっている ハリントン-ウィルソン周期彗星 〔D/1952 B1 ( Harrington-Wilson )〕 [星図] の7回目の回帰が、今年4月と予想されています。 この彗星は1952年1月にパロマーの122cmシュミットカメラによる写真星図作成 中に発見された彗星です。 その後、1961年に木星に0.6AUまで接近し、軌道は不確実になってしまってい ます。 この予報で使用している軌道要素は、7個の観測から村岡健治氏が計算したも のです。 予報どおりの検出はおそらく不可能ですが、軌道傾斜角が18°でずっと黄道付 近に位置し、最大で16等に達しますので、偶然の再発見があるかもしれません。

    9月27日に近日点を通過する ハウエル周期彗星 〔88P/Howell〕 [星図] は、11月から明け方の空に現れて来ているはずですが、今回帰ではまだ観測さ れていません。 今月はおとめ座、スピカの北にいて、明け方の南の空に見えています。 予報では17等から16等と、CCDであれば充分捉えられる明るさになってくると 思われます。 観測されるのは時間の問題でしょう。 ただ、この彗星は近日点通過後に明るくなるタイプであるとも言われています。 その場合、現在の明るさは予報よりも数等級暗い可能性もあります。 今後彗星は急速に明るくなって、夏から秋にかけて11等にまでなると期待され ています。

    ガン周期彗星 〔65P/Gunn〕 [星図] は1996年7月24日に近日点を通過した彗星ですが、軌道の離心率が小さく円軌 道に近いので、いまだに16等で観測可能です。 昨年中は7月から12月まで、13〜17等で観測されています。 夏から秋にかけて、眼視観測では予報よりもかなり明るく見られたようです。 今月もくじら座の尾部、土星のやや南西の辺りにいます。 1月12日の夕方には、ハートレー第2周期彗星(103P)と30′の距離まで接近し ます。 夕方の南西の空に低くなってきており、来月には観測できなくなります。 この彗星は遠日点でも18等程度の明るさを保ち、軌道の全周で観測可能です。

    1年前の12月30日に近日点を通過した エヴァンス-ドリンクウォーター彗星 〔C/1996 J1 ( Evans-Drinkwater )〕 [星図] は、昨年5月上旬に小林寿郎氏によって、10等(A核)と13等(B核)の2つの核に分 裂していることが発見されました。 その後、A核は急激に減光し、7月初めに16等、8月には17.5〜18等まで暗くなっ てしまいました。 その後は減光が緩やかになり、11月23日には18.7等で観測されています。 A核の光度変化は、
            m1 = -0.2 + 5 logΔ + 27.6 log r
    
    という式で表されます。 一方のB核は、7月初めには14.7等、その後もゆっくりと減光していて、12月も まだ15等台の明るさを保っています。B核の光度変化は、
            m1 =  9.0 + 5 logΔ +  6.6 log r
    
    という式になります。 ここではB核の光度式を用いて予報しています。 既に太陽から5AUの距離に達しようとしていますが、明るさはまだ16等台でしょ う。 今月もさんかく座にあり、夕方に天頂付近に位置します。

    ヘリン-ローマン-アルー第2周期彗星 〔132P/Helin-Roman-Alu 2〕 [星図] は、昨年7月13日に予報よりも2等ほど暗く、19.6等で検出されました。 その後は9月上旬に17.5等、9月末に16.5等、10月〜11月に15.5〜16等と急激に 明るくなりました。 眼視では14等台の観測もあります。 しかし、既に11月10日に近日点を通過しており、今月は16等台から17等台へと 暗くなっていきます。 くじら座の頭部を東へ移動して、来月にはおうし座に入ります。 夕方の空高く見えています。

    ジョンソン周期彗星 〔48P/Johnson〕 [星図] は、昨年中は、5月に18.5等→17等、6月末には15.5等と急激に増光し、夏には CCDで15等、眼視では13.5等と大変明るく観測されました。 この彗星の近日点通過は10月31日でしたが、光度のピークは夏頃で、その後は 減光に転じ、秋には16等前後で観測されています。 今月はみずがめ座を東へ移動していきます。 1月11日には、らせん状星雲NGC7293に2°強まで接近します。 明るさはまだ16等台と思われますが、夕方の南西の空にかなり低くなってきま した。 薄明終了時の高度は、月初めは19°、月末には9°まで下がってしまいます。 いったん太陽と合になった後は、夏になって再び18.5等で明け方の空に現れま す。

    キットピークのスペースウォッチ望遠鏡を使って、Jeff Larsenが11月3日に 16.6等で発見した新周期彗星、 ラーセン周期彗星 〔P/1997 V1 ( Larsen )〕 [星図] は、その後は若干明るく、15等台の観測もあります。 既に8月16日に近日点を通過していて、今後は暗くなっていきますが、近日点 距離が3.3AUと大きく、離心率が0.33と比較的円に近いので、しばらくは観測 可能でしょう。 今月はうお座の西の魚にいて、夕方の南西の空高くに見えています。 明るさは17等でしょう。 下旬にはコワル第2彗星(104P)が接近してきます。 来月には西に低くなって観測できなくなりますが、秋には再び17等台で観測で きるようになります。

    3月4日に近日点を通過する シューメーカー-レヴィ第3周期彗星 〔129P/Shoemaker-Levy 3〕 [星図] は、この冬が明るさのピークです。 秋には17等台で観測されています。 今月はふたご座にあり、衝となって、真夜中に天頂付近に位置します。 明るさは17等前後でしょう。 この彗星は1996年10月に検出されて以来、既に1年以上経過しています。 軌道の離心率が0.25と円に近いため、1999年春の衝の頃でもまだ18.5等程度の 明るさを保ち、長期間観測されるでしょう。

    1年前の1月31日に19.4等で発見された スペースウォッチ彗星 〔C/1997 BA6 ( Spacewatch )〕 [星図] は、初めは小惑星として報告されたといういわくつきの天体ですが、最近はコ マのある彗星らしい姿になってきているようです。 11〜12月には18等台で観測されています。 近日点通過は1999年11月で、14等まで明るくなると思われます。 但し、その頃には南天にあり、日本からは観測できません。 現在は太陽から7AU弱という遠方にいて、しばらくは大変暗い状態が続きます。 今月はうみへび座α星の約4°北の辺りにいて、夜半過ぎに南の空高く昇りま す。 明るさは17等台半ばでしょう。 今後、5月に17等になるまで観測できますが、その後は南天に去り、再び北上 してくる2000年秋まで日本からは観測不可能となります。

    昨年7月22日に10等で発見された ティルブルック彗星 〔C/1997 O1 ( Tilbrook )〕 [星図] は、先月から明け方の空に現れて来ました。 12月4日には15.3等と予報よりも若干明るく観測されていますが、極めて拡散 していたようです。 予報では、今月は17.5等から18.5等と暗くなっていきますが、実際にはこれよ りもずっと暗くなっているかもしれません。 いずれにせよ、拡散しているために、観測は困難でしょう。 かんむり座からヘルクレス座の足元へと北上し、南半球からは見えない位置に います。 明け方の東の空高く見えています。

    11月2日から3日にかけて、織部隆明氏と杉江淳氏によって17等と予報よりも3 等も明るくなっているのを発見された コプフ周期彗星 〔22P/Kopff〕 [星図] ですが、その後の観測は報告されていません。 11月には、その姿は拡散していて、非常に観測しづらいものであったそうです。 そのため、既に元通りの20等以下にまで暗くなってしまっている可能性が高い です。 今月もおうし座にあり、夕方の南の空高くに位置しますが、観測は極めて困難 でしょう。 この彗星は、1996年12月3日にESOで、核が3個以上に分裂している様子が捉え られていました。 その後も1997年2月に16等になるまでは順当に減光していく様子が観測されて おり、バーストしたとすれば太陽に近づいてからだと思われますが、核の分裂 がバーストを引き起こしたのかもしれません。

    昨年2月15日に18等で発見された 小惑星 1997 CU26 [星図] は、近日点距離が13AUと土星よりも遠い、周期60年のセントール族の小惑星で あることが分かりました。 この天体の近日点通過はずっと先の2004年で、今後20年以上に渡って18等程度 で見えることになります。 その間にコマが検出され彗星になるかもしれません。 今月もかに座α星や球状星団M67の近くにいて、夜半後の南の空高く見えてい ます。

    1992年1月9日に17等で発見された 小惑星フォルス 〔(5145) Pholus〕 [星図] は、近日点距離が8.7AUで周期が約90年という巨大な楕円軌道上をまわってい ました。 長らく小惑星と思われていたキロン周期彗星(95P)と同じセントール族の天体 ですが、その後も恒星状でコマは検出されていません。 しかし、小惑星の中でも特に赤く見える天体として有名です。 既に近日点を通過してから6年以上過ぎていますが、土星よりも遠くにいるた め、明るさはほとんど変化せず、今後数年から10数年は観測できます。 今月もアークトゥルスのすぐ南西にあり、明け方の南の空高く18等で見えてい ます。

    1年前の1月10日に18.6等で発見された NEAT彗星 〔C/1997 A1 ( NEAT )〕 [星図] は、夕方の北西の空高く見えています。 昨年中はほぼ一定の光度を保っていましたが、今後は急速に暗くなっていきま す。 今月は18等から19等になるでしょう。 アンドロメダ座にあり、南半球では見えません。 今月下旬からアンドロメダ銀河M31に接近していきます。 来月上旬にはM31の中に入ってしまうため、観測しづらくなってしまうかもし れません。

    昨年6月29日に18.8等で発見された 小惑星 1997 MD10 [星図] は、近日点距離が1.5AU、周期が128年という彗星のような軌道上を動いている ことが分かりました。 しかし、11月10日に近日点を通過し、太陽に1.5AUまで接近しましたが、コマ は観測されませんでした。 今月ははくちょう座からとかげ座を横切り、アンドロメダ座に達します。 速い速度で北東へ移動していきます。 南半球では観測することができません。 夕方の北西の空に18等台で見えています。

    軌道の全周で観測可能な スミルノワ-チェルヌイフ周期彗星 〔74P/Smirnova-Chernykh〕 [星図] ですが、現在は遠日点に近く、18等台と最も暗い時期になっています。 これから2001年の近日点に向かって、徐々に明るくなっていくでしょう。 うお座とくじら座の間、土星のすぐ南で、夕方の南西の空に見えています。

    一昨年9月に発見された新周期彗星、 ラーゲルクヴィスト周期彗星 〔P/1996 R2 ( Lagerkvist )〕 [星図] は、夏以降再び明け方の空に現れて来ているはずですが、観測されていません。 おそらく、予報よりも相当暗くなっているものと思われます。 今月はおうし座とふたご座の間にあり、宵の頃には天頂付近に見えます。 予報光度は18等台ですが、実際にはこれよりもずっと暗いでしょう。 月初めは散開星団M35の約2°北にあります。 来月9日から11日にかけては、ミュラー彗星(C/1997 J1)と30′以内に接近しま す。

    ミュラー第2周期彗星 〔131P/Mueller 2〕 [星図] は、6月末から7月初めにかけて、杉江淳氏と中村彰正氏によって18.9等、19.9 等の明るさで検出されました。 この時は予報よりも2.5等ほど暗かったのですが、その後は若干明るく観測さ れ、17等台に達しました。 今月は18.5等から19等へと暗くなっていきます。 うお座のつけ根辺りにいて、夕方の南西の空高く見えています。

    昨年6月3日に北京天文台・興隆(シンロン)観測所で17等で発見された新彗星、 興隆彗星 〔C/1997 L1 ( Xinglong )〕 [星図] は、しばらく太陽に近く見えませんでしたが、再び明け方の空に現れて来まし た。 一昨年11月に近日点を通過していますが、近日点距離が4.9AUと非常に大きい ため、減光はゆるやかです。 既に太陽からの距離も6AUに達しようとしていますが、まだ18等程度の明るさ を保っていると思われます。 へびつかい座の中をゆっくりと北上しています。

    ボーティン周期彗星 〔85P/Boethin〕 [星図] は昨年4月17日に近日点を通過したはずです。 今回帰の条件は非常に悪く、近日点通過の頃には9.5等に達したはずですが、 太陽に近く全く観測できませんでした。 通過前は、一昨年夏頃に衝の位置で18〜19等だったはずですが、観測されませ んでした。 近日点通過後は、11月になってようやく明け方の空に現れて来ましたが、いま だ観測されておらず、今回帰の出現が確認されていません。 彗星はしし座の後ろ足の足元にいて、今月は未明の南の空高く昇るようになっ ています。 しかし、既に明るさの方は18等から19等と大変暗くなってしまっています。 今後は更に暗くなっていくため、近いうちに観測されない場合、今回帰は見逃 されることになるでしょう。

    一昨年8月10日に13等で発見された ラッセル-ワトソン彗星 〔C/1996 P2 ( Russell-Watson )〕 [星図] は、既に2年近く前の1996年3月に近日点を通過していますが、11月にもまだ17 等台の明るさで観測されています。 近日点距離が大きいためゆるやかに減光しています。 今月もまだ19等程度でしょう。 エリダヌス座北部、η星の近くで、夕方の南の空に見えています。

    4月19日に近日点を通過する 紫金山第1周期彗星 〔62P/Tsuchinshan 1〕 [星図] は、既に佐治天文台で11月3日に観測されています。 予報では18等程度のはずでしたが、実際には核光度20.3等の恒星状と、かなり 暗く観測されました。 今回帰は、3月から4月にかけて、18.5等にしかならないでしょう。 うお座のつけ根辺りにいて、宵の空高く見えていますが、19等と微光です。

    昨年4月9日に19等で発見された新周期彗星、 モンタニ周期彗星 〔P/1997 G1 ( Montani )〕 [星図] は、11月から再び明け方の空に現れて来ています。 12月初めには18.8等と、予報どおりの明るさで観測されています。 彗星はしし座の南にいて、今月は未明に南の空高く見えるようになっています。 既に昨年4月に近日点を通過していますが、近日点距離が4AUと大きいため、急 に暗くなることはないでしょう。

    8月11日に近日点を通過する ピーターズ-ハートレー周期彗星 〔80P/Peters-Hartley〕 [星図] が、20等から19等へと明るくなってきます。 今月はうみへび座中央部の南、ポンプ座を南下しています。 夜半すぎに南中しますが、日本からは高度29→22°と大変低く観測しづらい位 置にいます。 それでも、現在が最も高く見える時期で、来月以降は高度が25°を越えること はありません。 今回帰は近日点通過前に夕空で16等に達しますが、日本からの条件は悪く、ほ とんど観測されないでしょう。 ずっと南に低いため、17等になる4月まで観測されない可能性もあります。

    ヨーロッパ南天天文台のウプサラ-DLRトロヤ群捜索プログラムの中で、10月5 日に18.9等で発見された新彗星 P/1997 T3 [星図] は、結局名前は付けられないことになりそうです。 この天体は大望遠鏡でもコマが見られず、かすかな尾がなんとか写る程度でし た。 これは最近小惑星(7968)として登録されたエルスト-ピサロ周期彗星 (133P/Elst-Pizarro)の場合と良く似ていますが、この彗星はその後の観測で もコマが見え、彗星らしい姿をしているようです。 今月は土星のすぐ東にあり、夕方の南西の空に位置します。

    典型的な小惑星の軌道上を動き、彗星、小惑星の両方の番号を持つ エルスト-ピサロ周期彗星 〔133P/(7968) Elst-Pizarro〕 [星図] は、おひつじ座にあり、夕方の頭上高くに位置しています。 この天体は軌道の全周で観測可能ですが、現在は遠日点に近く、約20等と大変 暗くなってしまっています。 発見時には尾が観測されましたが、発見前の写真でも、その後の観測でも、い ずれも恒星状で彗星らしい活動をしていないようです。 再び彗星らしい姿を見せる日は来るのでしょうか。

    グリグ-シェレルップ周期彗星 〔26P/Grigg-Skjellerup〕 [星図] の今回帰の条件は最悪でした。 1997年1月に20.8等で観測されていますが、8月の近日点の前後はずっと太陽に 近く観測できませんでした。 唯一、11月にわずかに観測できる可能性がありましたが、夕方の西空で、薄明 終了時の高度がたったの14度でしかなく、しかも明るさは18等にまで暗くなっ てしまっているため、事実上観測は不可能だと思われました。 ところが、悪条件の中、10月27日に小島卓雄氏によって16.5等で観測されまし た。 現在は再び太陽に近づいため、観測できません。

    1999年5月に近日点を通過する フォーブズ周期彗星 〔37P/Forbes〕 [星図] がそろそろ観測される頃です。 現在はまだ20等程度と大変暗いのですが、しし座の前足の辺りにいて、未明の 南の空高く昇るようになっています。 1929年以来、既に8回の出現を記録しています。 近日点通過の頃には13等に達し、眼視観測も可能となるでしょう。

    ロストコメットの1つである スキッフ-香西周期彗星 〔D/1977 C1 ( Skiff-Kosai )〕 [星図] は、既に2回の回帰が見逃されていますが、3回目の回帰が1999年3月と予想さ れています。 最も明るい時でも17等にしかなりませんが、軌道の離心率が0.27と円軌道に近 いため、そろそろ20等よりも明るくなるはずです。 この彗星は1986年9月に、10年近くも昔の1977年2月に撮影された写真からスキッ フ氏が発見したものです。 それと同時に、1977年2月から3月にかけて香西氏が発見していた小惑星1977 DV3との同定が確認され、スキッフ-香西周期彗星となりました。 しかし、観測数が少なく、また撮影されてから10年近くたっての発見であった ため、次回の1991年の回帰では検出されず、見失われてしまいました。 この予報で使用している軌道要素は、8個の観測から村岡健治氏が計算したも のです。 今後彗星は徐々に明るくなってきますが、今回帰もおそらく予報どおりの検出 は不可能です。 しかし、軌道傾斜角が小さくずっと黄道付近に位置するため、CCD全盛の現在 では、小惑星捜索中に偶然再発見される可能性があります。

    1992年4月に発見された新周期彗星、 シューメーカー-レヴィ第8周期彗星 〔P/1992 G2 ( Shoemaker-Levy 8 )〕 [星図] が初回帰を迎えています。 近日点通過はまだ2年も先の1999年12月ですが、軌道の離心率が0.29と円軌道 に近いため、早々に検出されるでしょう。 まだ20等級と大変暗いのですが、この冬は位置的条件が良くなります。 今月はふたご座で衝となり、真夜中の南の空高くに位置します。

    初回帰を迎えている コワル-ヴァーヴロヴァー周期彗星 〔134P/Kowal-Vavrova〕 [星図] は、12月5日にキットピークにて検出されました。 しかし、その光度は20.8〜21.8等と、予想よりも2〜3等も暗いものでした。 翌日には恒星状で、核光度は22.3等と報告されています。 近日点通過は1998年11月ですが、その頃には太陽に近く観測は不可能です。 結局、今回帰では最も明るくなる1999年春でも19.5等止まりで、ほとんど観測 されないでしょう。

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    * 位置推算表

    最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

    * ヘール-ボップ彗星(C/1995 O1)

    m1 = -1.4 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   6 25.11  -64 19.1   3.883   3.716    92    7.3   0:00 (  0, -9)  
    1998- 1- 7   6  0.06  -64 22.7   3.990   3.831    92    7.5  22:52 (  0, -9)  
    1998- 1-17   5 38.10  -63 47.3   4.095   3.953    91    7.7  21:51 (  0, -9)  
    1998- 1-27   5 20.60  -62 42.6   4.200   4.081    90    7.9  20:54 (  0, -8)  
    1998- 2- 6   5  7.95  -61 18.9   4.304   4.214    88    8.1  20:02 (  0, -6)  
    

    * テンペル-タットル周期彗星(55P)

    m1 = 9.0 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  12 37.88   27  3.3   1.390   0.851    98   11.5   5:36 (313, 79)  
    1997-12-29  12 37.68   28  7.5   1.379   0.817    99   11.4   5:36 (313, 80)  
    1997-12-30  12 37.40   29 17.5   1.368   0.784   100   11.2   5:37 (313, 82)  
    1997-12-31  12 37.03   30 34.1   1.358   0.751   102   11.0   5:37 (312, 84)  
    1998- 1- 1  12 36.54   31 58.0   1.348   0.718   103   10.9   5:37 (308, 85)  
    1998- 1- 2  12 35.91   33 30.2   1.337   0.685   105   10.7   5:37 (298, 87)  
    1998- 1- 3  12 35.13   35 11.8   1.327   0.653   106   10.5   5:38 (262, 88)  
    1998- 1- 4  12 34.15   37  3.9   1.317   0.622   108   10.4   5:38 (195, 88)  
    1998- 1- 5  12 32.93   39  8.0   1.307   0.591   109   10.2   5:35 (180, 86)  
    1998- 1- 6  12 31.40   41 25.7   1.297   0.562   111   10.0   5:30 (180, 84)  
    1998- 1- 7  12 29.47   43 58.5   1.287   0.533   112    9.8   5:24 (180, 81)  
    1998- 1- 8  12 27.03   46 48.5   1.277   0.505   114    9.6   5:18 (180, 78)  
    1998- 1- 9  12 23.88   49 57.4   1.267   0.479   115    9.5   5:11 (180, 75)  
    1998- 1-10  12 19.73   53 27.1   1.257   0.454   117    9.3   5:03 (180, 72)  
    1998- 1-11  12 14.12   57 18.9   1.248   0.432   118    9.1   4:53 (180, 68)  
    1998- 1-12  12  6.20   61 33.3   1.238   0.412   119    8.9   4:41 (180, 63)  
    1998- 1-13  11 54.42   66  9.5   1.229   0.394   119    8.8   4:25 (180, 59)  
    1998- 1-14  11 35.42   71  3.4   1.219   0.379   120    8.6   4:03 (180, 54)  
    1998- 1-15  11  0.89   76  3.8   1.210   0.368   119    8.5   3:24 (180, 49)  
    1998- 1-16   9 46.97   80 38.3   1.201   0.360   119    8.4   2:06 (180, 44)  
    1998- 1-17   7  6.03   82 58.7   1.192   0.357   117    8.3  23:18 (180, 42)  
    1998- 1-18   4 19.43   80 49.2   1.183   0.357   115    8.2  20:28 (180, 44)  
    1998- 1-19   3  1.29   76 10.1   1.174   0.361   113    8.2  19:06 (180, 49)  
    1998- 1-20   2 25.14   70 56.9   1.166   0.369   110    8.2  18:44 (178, 54)  
    1998- 1-21   2  5.41   65 45.9   1.157   0.381   107    8.2  18:45 (172, 59)  
    1998- 1-22   1 53.22   60 50.2   1.149   0.396   104    8.2  18:45 (164, 62)  
    1998- 1-23   1 45.03   56 15.4   1.140   0.413   101    8.2  18:46 (156, 65)  
    1998- 1-24   1 39.19   52  3.6   1.132   0.434    98    8.3  18:47 (146, 67)  
    1998- 1-25   1 34.85   48 14.8   1.124   0.456    95    8.3  18:48 (135, 68)  
    1998- 1-26   1 31.52   44 48.1   1.117   0.480    92    8.4  18:49 (125, 69)  
    1998- 1-27   1 28.90   41 41.7   1.109   0.506    90    8.4  18:50 (116, 68)  
    1998- 1-28   1 26.79   38 53.8   1.101   0.533    87    8.5  18:51 (108, 67)  
    1998- 1-29   1 25.06   36 22.5   1.094   0.561    85    8.5  18:52 (102, 66)  
    1998- 1-30   1 23.63   34  5.9   1.087   0.589    83    8.6  18:52 ( 97, 64)  
    1998- 1-31   1 22.43   32  2.4   1.080   0.619    81    8.6  18:53 ( 93, 62)  
    1998- 2- 1   1 21.42   30 10.3   1.073   0.649    79    8.7  18:54 ( 90, 60)  
    1998- 2- 2   1 20.55   28 28.4   1.067   0.680    77    8.7  18:55 ( 88, 59)  
    1998- 2- 3   1 19.80   26 55.5   1.060   0.711    75    8.8  18:56 ( 86, 57)  
    1998- 2- 4   1 19.15   25 30.4   1.054   0.742    73    8.8  18:57 ( 85, 55)  
    1998- 2- 5   1 18.58   24 12.4   1.048   0.773    71    8.8  18:58 ( 84, 54)  
    1998- 2- 6   1 18.08   23  0.6   1.042   0.805    70    8.9  18:59 ( 83, 52)  
    

    * ハートレー第2周期彗星(103P)

    m1 = 9.0 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  23  9.39   -7 58.3   1.035   0.832    68    8.9  18:26 ( 35, 40)  
    1998- 1- 7   0  0.17   -6 28.6   1.056   0.820    71    9.0  18:33 ( 35, 42)  
    1998- 1-17   0 52.37   -4 30.5   1.095   0.827    73    9.4  18:41 ( 35, 45)  
    1998- 1-27   1 44.01   -2 13.1   1.148   0.858    76    9.9  18:50 ( 35, 47)  
    1998- 2- 6   2 33.34    0 10.9   1.213   0.912    79   10.5  18:59 ( 36, 49)  
    

    * 宇都宮彗星(C/1997 T1)

    m1 = 8.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  18 47.99    5  8.3   1.385   2.162    28   11.1  18:26 ( 95,  2)  
    1998- 1- 7  18 48.98    2 51.7   1.420   2.238    25   11.3   5:38 (267,  1)  
    1998- 1-17  18 49.72    0 55.0   1.468   2.276    26   11.5   5:38 (274,  7)  
    1998- 1-27  18 49.89   -0 47.9   1.528   2.276    31   11.6   5:35 (281, 14)  
    1998- 2- 6  18 49.08   -2 22.0   1.599   2.240    38   11.8   5:29 (288, 19)  
    

    * ムーニエ-デュプイ彗星(C/1997 J2)

    m1 = 3.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  19 12.86   41 43.2   3.133   3.404    65   11.3  18:26 (124, 26)  
    1998- 1- 7  19 35.60   39 44.9   3.112   3.443    62   11.3  18:33 (125, 21)  
    1998- 1-17  19 56.86   37 59.8   3.094   3.487    58   11.3  18:41 (126, 15)  
    1998- 1-27  20 16.68   36 28.8   3.080   3.533    55   11.3   5:35 (237, 17)  
    1998- 2- 6  20 35.13   35 11.9   3.068   3.576    51   11.3   5:29 (240, 19)  
    

    * ゲーレルス第2周期彗星(78P)

    m1 = 8.2 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   6 36.27   13  8.0   2.307   1.333   169   12.5   0:11 (  0, 68)  
    1998- 1- 7   6 28.10   13 12.6   2.346   1.380   166   12.6  23:20 (  0, 68)  
    1998- 1-17   6 21.40   13 27.0   2.386   1.451   156   12.8  22:34 (  0, 68)  
    1998- 1-27   6 17.01   13 48.6   2.427   1.547   146   13.0  21:50 (  0, 69)  
    1998- 2- 6   6 15.37   14 14.6   2.470   1.663   135   13.2  21:09 (  0, 69)  
    

    * コワル第2周期彗星(104P)

    m1 = 9.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  23 29.42    6 45.5   1.563   1.408    79   13.2  18:26 ( 40, 56)  
    1998- 1- 7  23 53.50    7 11.6   1.518   1.439    74   13.0  18:33 ( 48, 53)  
    1998- 1-17   0 19.65    7 53.2   1.479   1.470    71   12.9  18:41 ( 55, 50)  
    1998- 1-27   0 47.68    8 46.5   1.447   1.501    67   12.8  18:50 ( 61, 47)  
    1998- 2- 6   1 17.39    9 47.4   1.422   1.533    64   12.7  18:59 ( 67, 44)  
    

    * ヴォルフ-ハリントン周期彗星(43P)

    m1 = 7.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  10 15.05  -14 58.1   1.813   1.192   112   13.0   3:49 (  0, 40)  
    1998- 1- 7  10 14.83  -17 47.0   1.860   1.164   119   13.2   3:10 (  0, 37)  
    1998- 1-17  10 10.94  -19 58.7   1.910   1.146   127   13.4   2:27 (  0, 35)  
    1998- 1-27  10  3.91  -21 25.1   1.963   1.141   134   13.6   1:40 (  0, 34)  
    1998- 2- 6   9 54.81  -22  0.4   2.017   1.152   141   13.9   0:52 (  0, 33)  
    

    * ミュラー彗星(C/1997 D1)

    m1 = 10.0 + 5 log Δ + 5.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   3 50.31  -11 39.6   2.415   1.681   128   13.0  21:22 (  0, 43)  
    1998- 1- 7   3 21.74  -12 54.5   2.458   1.894   113   13.3  20:14 (  0, 42)  
    1998- 1-17   3  1.60  -13 23.8   2.506   2.135   100   13.6  19:14 (  0, 42)  
    1998- 1-27   2 48.12  -13 26.5   2.557   2.389    88   13.9  18:50 (  9, 41)  
    1998- 2- 6   2 39.66  -13 15.1   2.611   2.642    77   14.2  18:59 ( 26, 38)  
    

    * シュヴァスマン-ヴァハマン第1周期彗星(29P)

    m1 = 4.0 + 5 log Δ + 7.5 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  13 31.73  -18 27.2   6.260   6.552    68   14.1   5:36 (335, 32)  
    1998- 1- 7  13 35.46  -19  3.7   6.258   6.396    77   14.0   5:38 (345, 35)  
    1998- 1-17  13 38.32  -19 36.4   6.257   6.234    86   13.9   5:38 (356, 35)  
    1998- 1-27  13 40.21  -20  4.4   6.256   6.071    96   13.9   5:16 (  0, 35)  
    1998- 2- 6  13 41.06  -20 27.3   6.255   5.911   105   13.8   4:37 (  0, 35)  
    

    * ミュラー彗星(C/1997 J1)

    m1 = 7.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   7 13.05   34 28.6   3.454   2.495   165   14.9   0:48 (  0, 89)  
    1998- 1- 7   6 46.71   32 58.3   3.530   2.562   168   15.0  23:38 (  0, 88)  
    1998- 1-17   6 23.42   31  9.5   3.606   2.680   157   15.2  22:36 (  0, 86)  
    1998- 1-27   6  4.24   29 14.1   3.683   2.843   143   15.4  21:37 (  0, 84)  
    1998- 2- 6   5 49.47   27 22.1   3.760   3.044   130   15.7  20:43 (  0, 82)  
    

    * テイラー周期彗星(69P)

    m1 = 6.5 + 5 log Δ + 30.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   8 30.63   20 29.2   1.952   1.031   151   15.3   2:05 (  0, 75)  
    1998- 1- 7   8 27.71   23 47.5   1.960   1.000   162   15.3   1:23 (  0, 79)  
    1998- 1-17   8 22.46   27 12.6   1.971   0.993   171   15.3   0:38 (  0, 82)  
    1998- 1-27   8 16.17   30 24.5   1.985   1.013   167   15.5  23:49 (  0, 85)  
    1998- 2- 6   8 10.48   33  5.8   2.003   1.058   156   15.7  23:04 (  0, 88)  
    

    * モンタニ彗星(C/1997 G2)

    m1 = 5.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  16 42.20  -46 34.8   3.263   4.061    31   15.7   5:36 (318,-13)  
    1998- 1- 7  16 59.60  -49  1.3   3.233   3.960    37   15.6   5:38 (323,-11)  
    1998- 1-17  17 18.44  -51 33.8   3.205   3.851    43   15.5   5:38 (327,-11)  
    1998- 1-27  17 39.03  -54 12.2   3.180   3.735    49   15.4   5:35 (331,-11)  
    1998- 2- 6  18  1.73  -56 56.2   3.158   3.616    55   15.3   5:29 (334,-12)  
    

    * シューメーカー-ホルト第1周期彗星(128P)

    m1 = -0.8 + 5 log Δ + 30.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   4  3.96   16 55.8   3.054   2.191   145   15.5  21:35 (  0, 72)  
    1998- 1- 7   4  1.48   16 47.4   3.059   2.283   135   15.6  20:53 (  0, 72)  
    1998- 1-17   4  1.24   16 47.6   3.064   2.394   124   15.7  20:14 (  0, 72)  
    1998- 1-27   4  3.24   16 55.8   3.070   2.519   115   15.8  19:37 (  0, 72)  
    1998- 2- 6   4  7.40   17 10.6   3.078   2.655   106   16.0  19:01 (  0, 72)  
    

    * キロン周期彗星(95P)

    m1 = 4.0 + 5 log Δ + 7.5 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  14 52.15  -15 12.5   8.808   9.390    51   15.9   5:36 (314, 26)  
    1998- 1- 7  14 56.21  -15 25.9   8.818   9.262    60   15.9   5:38 (322, 31)  
    1998- 1-17  14 59.74  -15 36.6   8.828   9.121    69   15.9   5:38 (331, 34)  
    1998- 1-27  15  2.67  -15 44.3   8.838   8.970    79   15.9   5:35 (341, 37)  
    1998- 2- 6  15  4.92  -15 48.8   8.848   8.815    88   15.8   5:29 (350, 39)  
    

    * ハリントン-ウィルソン周期彗星(D/1952 B1)

    m1 = 12.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   3 12.23   -7 11.2   2.082   1.372   123   15.9  20:44 (  0, 48)  
    1998- 1- 7   3 12.71   -4 44.0   2.049   1.422   115   15.9  20:05 (  0, 50)  
    1998- 1-17   3 16.51   -2  1.3   2.018   1.481   108   15.9  19:29 (  0, 53)  
    1998- 1-27   3 23.47    0 50.0   1.991   1.549   101   15.9  18:57 (  0, 56)  
    1998- 2- 6   3 33.38    3 44.4   1.966   1.621    94   16.0  18:59 ( 15, 58)  
    

    * ハウエル周期彗星(88P)

    m1 = 8.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  13 13.29   -3 43.5   2.825   2.861    78   17.0   5:36 (333, 48)  
    1998- 1- 7  13 23.53   -4 38.2   2.766   2.664    85   16.8   5:38 (345, 49)  
    1998- 1-17  13 32.93   -5 25.8   2.706   2.467    93   16.4   5:38 (356, 50)  
    1998- 1-27  13 41.24   -6  5.2   2.646   2.272   101   16.1   5:17 (  0, 49)  
    1998- 2- 6  13 48.15   -6 35.2   2.584   2.082   109   15.8   4:45 (  0, 48)  
    

    * ガン周期彗星(65P)

    m1 = 7.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   0 19.20   -6 54.0   3.668   3.614    85   16.1  18:26 ( 13, 47)  
    1998- 1- 7   0 25.02   -5 45.4   3.696   3.790    77   16.3  18:33 ( 27, 46)  
    1998- 1-17   0 31.88   -4 33.1   3.724   3.961    68   16.4  18:41 ( 41, 42)  
    1998- 1-27   0 39.62   -3 18.3   3.751   4.126    61   16.5  18:50 ( 52, 37)  
    1998- 2- 6   0 48.09   -2  1.8   3.778   4.280    53   16.6  18:59 ( 62, 31)  
    

    * エヴァンス-ドリンクウォーター彗星(C/1996 J1)

    m1 = 9.0 + 5 log Δ + 6.6 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   2  5.45   33 23.8   4.643   4.042   122   16.4  19:37 (  0, 88)  
    1998- 1- 7   2  6.27   32 30.4   4.739   4.269   112   16.6  18:59 (  0, 87)  
    1998- 1-17   2  8.62   31 47.2   4.834   4.507   103   16.8  18:41 ( 53, 85)  
    1998- 1-27   2 12.28   31 14.0   4.928   4.753    94   17.0  18:50 ( 79, 76)  
    1998- 2- 6   2 17.08   30 50.4   5.022   5.001    85   17.1  18:59 ( 87, 67)  
    

    * ヘリン-ローマン-アルー第2周期彗星(132P)

    m1 = 11.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   2 20.47    5 45.7   1.959   1.292   118   16.4  19:52 (  0, 61)  
    1998- 1- 7   2 31.34    6 58.0   1.980   1.402   111   16.7  19:24 (  0, 62)  
    1998- 1-17   2 44.18    8 19.0   2.006   1.520   104   16.9  18:57 (  0, 63)  
    1998- 1-27   2 58.66    9 44.4   2.034   1.646    98   17.2  18:50 ( 10, 64)  
    1998- 2- 6   3 14.50   11 10.7   2.066   1.778    92   17.5  18:59 ( 29, 64)  
    

    * ジョンソン周期彗星(48P)

    m1 = 7.0 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  21 58.92  -20 54.2   2.341   2.869    48   16.7  18:26 ( 44, 20)  
    1998- 1- 7  22 18.54  -19 20.7   2.353   2.966    43   16.8  18:33 ( 50, 18)  
    1998- 1-17  22 38.09  -17 40.6   2.367   3.056    38   16.9  18:41 ( 56, 14)  
    1998- 1-27  22 57.52  -15 55.2   2.383   3.140    33   17.0  18:50 ( 62, 10)  
    1998- 2- 6  23 16.79  -14  6.0   2.401   3.218    28   17.1  18:59 ( 68,  6)  
    

    * ラーセン周期彗星(P/1997 V1)

    m1 = 9.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   0 29.58    9 41.7   3.365   3.145    94   16.8  18:26 ( 14, 64)  
    1998- 1- 7   0 37.45    9 51.8   3.377   3.300    85   16.9  18:33 ( 34, 61)  
    1998- 1-17   0 46.45   10 12.1   3.389   3.454    78   17.0  18:41 ( 49, 56)  
    1998- 1-27   0 56.43   10 41.0   3.403   3.606    70   17.1  18:50 ( 61, 50)  
    1998- 2- 6   1  7.24   11 16.9   3.417   3.752    62   17.2  18:59 ( 71, 43)  
    

    * シューメーカー-レヴィ第3周期彗星(129P)

    m1 = 11.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   7 55.69   22 38.5   2.838   1.895   159   16.9   1:30 (  0, 78)  
    1998- 1- 7   7 48.20   22 42.1   2.832   1.856   171   16.9   0:44 (  0, 78)  
    1998- 1-17   7 39.93   22 44.3   2.827   1.845   176   16.8  23:52 (  0, 78)  
    1998- 1-27   7 31.92   22 43.2   2.823   1.863   164   16.9  23:05 (  0, 78)  
    1998- 2- 6   7 25.19   22 37.8   2.821   1.909   152   16.9  22:19 (  0, 78)  
    

    * スペースウォッチ彗星(C/1997 BA6)

    m1 = 7.5 + 5 log Δ + 7.5 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   9 42.62   -3 54.2   6.879   6.265   125   17.8   3:17 (  0, 51)  
    1998- 1- 7   9 38.20   -4 30.5   6.814   6.081   135   17.7   2:33 (  0, 51)  
    1998- 1-17   9 32.87   -5  1.0   6.748   5.921   144   17.6   1:49 (  0, 50)  
    1998- 1-27   9 26.75   -5  0.8   6.720   5.825   153   17.5   1:03 (  0, 50)  
    1998- 2- 6   9 20.21   -5 20.8   6.650   5.720   158   17.5   0:17 (  0, 50)  
    

    * ティルブルック彗星(C/1997 O1)

    m1 = 6.7 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  15 37.38   31 22.3   2.638   2.841    68   17.4   5:36 (259, 45)  
    1998- 1- 7  15 47.02   35 33.5   2.741   2.816    75   17.7   5:38 (255, 53)  
    1998- 1-17  15 55.70   40  9.1   2.843   2.799    82   18.0   5:38 (249, 60)  
    1998- 1-27  16  3.03   45  5.3   2.946   2.796    88   18.3   5:35 (237, 64)  
    1998- 2- 6  16  8.46   50 15.6   3.048   2.812    94   18.6   5:29 (221, 67)  
    

    * コプフ周期彗星(22P)

    m1 = 2.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   3 33.58   14  8.9   4.170   3.387   137   17.6  21:05 (  0, 69)  
    1998- 1- 7   3 30.14   14 10.0   4.208   3.542   127   17.7  20:22 (  0, 69)  
    1998- 1-17   3 28.46   14 17.6   4.246   3.714   116   17.9  19:41 (  0, 69)  
    1998- 1-27   3 28.49   14 31.2   4.283   3.898   106   18.1  19:02 (  0, 70)  
    1998- 2- 6   3 30.14   14 50.0   4.319   4.089    96   18.3  18:59 ( 23, 68)  
    

    * 小惑星 1997 CU26

    m1 = 6.5 + 5 log Δ + 5.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   9  6.99   10 24.6  13.704  12.937   139   17.7   2:41 (  0, 65)  
    1998- 1- 7   9  5.13   10 24.8  13.698  12.835   150   17.7   2:00 (  0, 65)  
    1998- 1-17   9  3.00   10 26.8  13.691  12.759   160   17.7   1:19 (  0, 65)  
    1998- 1-27   9  0.70   10 30.4  13.685  12.714   170   17.7   0:37 (  0, 66)  
    1998- 2- 6   8 58.33   10 35.0  13.679  12.700   172   17.7  23:52 (  0, 66)  
    

    * 小惑星フォルス(5145)

    m1 = 7.0 + 5 log Δ + 5.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  13 52.65   13 53.8  12.775  12.964    76   18.1   5:36 (303, 57)  
    1998- 1- 7  13 54.45   14  4.0  12.801  12.836    85   18.1   5:38 (318, 64)  
    1998- 1-17  13 55.78   14 17.7  12.828  12.707    94   18.1   5:38 (338, 68)  
    1998- 1-27  13 56.60   14 34.6  12.854  12.581   103   18.0   5:32 (  0, 70)  
    1998- 2- 6  13 56.90   14 54.0  12.881  12.462   113   18.0   4:53 (  0, 70)  
    

    * NEAT彗星(C/1997 A1)

    m1 = 10.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   1  1.39   52  4.6   3.650   3.147   113   18.1  18:33 (180, 73)  
    1998- 1- 7   0 51.39   48 41.5   3.697   3.343   103   18.3  18:33 (150, 74)  
    1998- 1-17   0 46.13   45 49.0   3.746   3.554    93   18.5  18:41 (127, 68)  
    1998- 1-27   0 44.13   43 27.9   3.797   3.773    83   18.7  18:50 (118, 60)  
    1998- 2- 6   0 44.40   41 36.2   3.849   3.993    74   18.9  18:59 (115, 51)  
    

    * 小惑星 1997 MD10

    m1 = 16.0 + 5 log Δ + 5.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  20 42.92   39 31.6   1.661   1.711    70   18.3  18:26 (115, 41)  
    1998- 1- 7  21 24.61   42 38.0   1.716   1.744    71   18.4  18:33 (119, 41)  
    1998- 1-17  22 10.34   45 12.7   1.778   1.799    72   18.5  18:41 (123, 41)  
    1998- 1-27  22 58.65   47  3.5   1.846   1.877    72   18.7  18:50 (125, 41)  
    1998- 2- 6  23 47.46   48  5.8   1.919   1.979    72   18.9  18:59 (126, 42)  
    

    * スミルノワ-チェルヌイフ周期彗星(74P)

    m1 = 8.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   0 47.50   -1  0.6   4.598   4.420    94   18.4  18:26 (  3, 54)  
    1998- 1- 7   0 50.54   -0 24.4   4.590   4.570    84   18.4  18:33 ( 21, 53)  
    1998- 1-17   0 54.74    0 18.0   4.582   4.718    76   18.5  18:41 ( 37, 49)  
    1998- 1-27   0 59.98    1  5.4   4.573   4.860    67   18.5  18:50 ( 51, 44)  
    1998- 2- 6   1  6.12    1 57.0   4.565   4.993    59   18.6  18:59 ( 62, 37)  
    

    * ラーゲルクヴィスト周期彗星(P/1996 R2)

    m1 = 9.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   6  7.02   26 24.8   3.223   2.243   174   18.4  23:38 (  0, 81)  
    1998- 1- 7   5 58.91   26 26.5   3.252   2.299   162   18.5  22:51 (  0, 81)  
    1998- 1-17   5 52.20   26 24.6   3.280   2.383   151   18.6  22:05 (  0, 81)  
    1998- 1-27   5 47.46   26 20.5   3.309   2.492   140   18.8  21:21 (  0, 81)  
    1998- 2- 6   5 45.01   26 15.4   3.338   2.622   129   18.9  20:39 (  0, 81)  
    

    * ミュラー第2周期彗星(131P)

    m1 = 9.3 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   1 22.63    6 55.2   2.423   1.970   105   18.5  18:54 (  0, 62)  
    1998- 1- 7   1 32.04    7 28.8   2.430   2.097    97   18.6  18:33 (  5, 62)  
    1998- 1-17   1 43.10    8 13.8   2.439   2.229    90   18.8  18:41 ( 24, 61)  
    1998- 1-27   1 55.58    9  7.4   2.449   2.362    83   18.9  18:50 ( 40, 58)  
    1998- 2- 6   2  9.26   10  6.9   2.461   2.496    76   19.1  18:59 ( 53, 54)  
    

    * 興隆彗星(C/1997 L1)

    m1 = 7.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  16 45.06    4 46.5   5.776   6.524    37   18.7   5:36 (277, 18)  
    1998- 1- 7  16 52.06    5 41.5   5.815   6.480    44   18.7   5:38 (282, 26)  
    1998- 1-17  16 58.62    6 44.5   5.856   6.420    51   18.7   5:38 (287, 33)  
    1998- 1-27  17  4.62    7 55.6   5.897   6.348    58   18.7   5:35 (291, 40)  
    1998- 2- 6  17  9.97    9 14.7   5.938   6.266    66   18.7   5:29 (296, 46)  
    

    * ボーティン周期彗星(85P)

    m1 = 6.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  11 32.73    6 57.2   3.143   2.737   105   18.6   5:07 (  0, 62)  
    1998- 1- 7  11 31.96    7  7.0   3.226   2.675   115   18.8   4:27 (  0, 62)  
    1998- 1-17  11 28.98    7 30.1   3.307   2.624   126   19.0   3:44 (  0, 63)  
    1998- 1-27  11 23.90    8  4.7   3.388   2.590   138   19.2   3:00 (  0, 63)  
    1998- 2- 6  11 17.01    8 48.2   3.467   2.577   150   19.4   2:14 (  0, 64)  
    

    * ラッセル-ワトソン彗星(C/1996 P2)

    m1 = 7.0 + 5 log Δ + 9.2 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   3  8.25   -9 33.2   6.947   6.386   121   18.8  20:40 (  0, 45)  
    1998- 1- 7   3  6.17   -8 59.2   7.018   6.587   112   18.9  19:58 (  0, 46)  
    1998- 1-17   3  5.24   -8 19.0   7.095   6.806   103   19.0  19:18 (  0, 47)  
    1998- 1-27   3  5.26   -7 35.5   7.172   7.033    94   19.1  18:50 (  4, 47)  
    1998- 2- 6   3  6.19   -6 49.9   7.249   7.262    85   19.2  18:59 ( 21, 46)  
    

    * 紫金山第1周期彗星(62P)

    m1 = 14.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   1 51.36    0 46.3   1.887   1.315   109   19.2  19:23 (  0, 56)  
    1998- 1- 7   1 56.63    2 50.3   1.830   1.360   101   19.1  18:49 (  0, 58)  
    1998- 1-17   2  5.41    5  9.6   1.775   1.406    94   19.0  18:41 ( 11, 60)  
    1998- 1-27   2 17.44    7 40.2   1.724   1.453    87   18.9  18:50 ( 30, 60)  
    1998- 2- 6   2 32.53   10 18.6   1.676   1.498    82   18.7  18:59 ( 46, 58)  
    

    * モンタニ周期彗星(P/1997 G1)

    m1 = 9.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  11 10.04    0 56.0   4.447   4.042   108   19.2   4:44 (  0, 56)  
    1998- 1- 7  11 10.84    0 39.2   4.464   3.917   117   19.2   4:06 (  0, 56)  
    1998- 1-17  11 10.23    0 31.6   4.482   3.806   128   19.1   3:26 (  0, 56)  
    1998- 1-27  11  8.28    0 33.4   4.500   3.712   138   19.1   2:44 (  0, 56)  
    1998- 2- 6  11  5.13    0 44.1   4.518   3.640   149   19.1   2:02 (  0, 56)  
    

    * ピーターズ-ハートリー周期彗星(80P)

    m1 = 12.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  10  8.51  -24 27.3   2.685   2.210   108   20.2   3:43 (  0, 31)  
    1998- 1- 7  10  8.11  -27 16.3   2.621   2.056   114   19.8   3:03 (  0, 28)  
    1998- 1-17  10  5.08  -29 57.6   2.558   1.916   120   19.5   2:21 (  0, 25)  
    1998- 1-27   9 59.21  -32 23.6   2.494   1.791   125   19.2   1:36 (  0, 23)  
    1998- 2- 6   9 50.62  -34 24.5   2.430   1.683   129   18.9   0:48 (  0, 21)  
    

    * P/1997 T3

    m1 = 10.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   0 58.46    3  0.8   4.263   4.009    98   19.3  18:30 (  0, 58)  
    1998- 1- 7   1  2.41    3 38.5   4.259   4.157    89   19.4  18:33 ( 18, 57)  
    1998- 1-17   1  7.57    4 22.8   4.256   4.305    80   19.5  18:41 ( 36, 54)  
    1998- 1-27   1 13.83    5 12.6   4.253   4.451    72   19.5  18:50 ( 51, 49)  
    1998- 2- 6   1 21.07    6  6.8   4.251   4.590    64   19.6  18:59 ( 62, 43)  
    

    * エルスト-ピサロ周期彗星(133P)

    m1 = 13.5 + 5 log Δ + 7.5 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   2 57.28   15  3.3   3.396   2.680   129   19.6  20:29 (  0, 70)  
    1998- 1- 7   2 56.34   15  3.6   3.409   2.815   119   19.7  19:49 (  0, 70)  
    1998- 1-17   2 57.47   15 12.8   3.422   2.963   109   19.9  19:10 (  0, 70)  
    1998- 1-27   3  0.53   15 30.2   3.435   3.119   100   20.0  18:50 ( 11, 70)  
    1998- 2- 6   3  5.34   15 54.3   3.447   3.280    91   20.1  18:59 ( 38, 67)  
    

    * グリグ-シェレルップ周期彗星(26P)

    m1 = 15.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  19 47.96   -6 45.0   1.802   2.640    25   19.7  18:26 ( 77,  7)  
    1998- 1- 7  20 12.98   -5 32.3   1.890   2.761    22   20.0  18:33 ( 81,  3)  
    1998- 1-17  20 36.34   -4 12.9   1.977   2.877    19   20.3  18:41 ( 85, -1)  
    1998- 1-27  20 58.21   -2 48.4   2.062   2.987    16   20.5  18:50 ( 90, -5)  
    1998- 2- 6  21 18.71   -1 19.9   2.146   3.087    14   20.8  18:59 ( 96,-10)  
    

    * フォーブズ周期彗星(37P)

    m1 = 10.5 + 5 log Δ + 12.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  10 41.21    9 41.2   3.993   3.434   118   20.4   4:15 (  0, 65)  
    1998- 1- 7  10 39.51    9 45.7   3.950   3.260   128   20.2   3:34 (  0, 65)  
    1998- 1-17  10 35.99    9 59.8   3.907   3.103   139   20.1   2:52 (  0, 65)  
    1998- 1-27  10 30.70   10 23.0   3.863   2.970   151   19.9   2:07 (  0, 65)  
    1998- 2- 6  10 23.84   10 53.6   3.818   2.863   163   19.8   1:21 (  0, 66)  
    

    * スキッフ-香西周期彗星(D/1977 C1)

    m1 = 9.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   0 13.61   -1 40.0   3.505   3.431    86   19.8  18:26 ( 17, 52)  
    1998- 1- 7   0 19.80   -0 49.4   3.480   3.554    77   19.9  18:33 ( 32, 49)  
    1998- 1-17   0 27.24    0  8.4   3.456   3.673    69   19.9  18:41 ( 46, 45)  
    1998- 1-27   0 35.80    1 12.4   3.431   3.784    61   19.9  18:50 ( 57, 40)  
    1998- 2- 6   0 45.34    2 21.4   3.407   3.886    54   19.9  18:59 ( 66, 34)  
    

    * シューメーカー-レヴィ第8周期彗星(P/1992 G2)

    m1 = 8.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28   7 45.76   13 28.4   4.198   3.265   159   20.4   1:20 (  0, 68)  
    1998- 1- 7   7 39.08   13 37.8   4.176   3.206   169   20.3   0:34 (  0, 69)  
    1998- 1-17   7 31.97   13 51.7   4.154   3.179   171   20.3  23:44 (  0, 69)  
    1998- 1-27   7 25.00   14  8.9   4.131   3.183   162   20.3  22:58 (  0, 69)  
    1998- 2- 6   7 18.73   14 28.1   4.108   3.216   151   20.2  22:12 (  0, 69)  
    

    * コワル-ヴァーヴロヴァー周期彗星(134P)

    m1 = 13.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日      α        δ       r      Δ    Elong   m1  最適時刻 (A, h)  
    1997-12-28  10 33.28    4 23.5   3.604   3.037   117   21.0   4:07 (  0, 59)  
    1998- 1- 7  10 33.84    4 12.4   3.555   2.866   127   20.8   3:29 (  0, 59)  
    1998- 1-17  10 32.68    4 12.7   3.507   2.711   138   20.6   2:48 (  0, 59)  
    1998- 1-27  10 29.80    4 24.9   3.459   2.577   149   20.4   2:06 (  0, 59)  
    1998- 2- 6  10 25.40    4 48.9   3.412   2.468   160   20.3   1:22 (  0, 60)  
    

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