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Updated on January 1, 1998 |
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| 6日朝 | りょうけん座β星、まゆ銀河NGC4490(9.8等、5.9′)に1° 3.5°東には銀河M94(8.1等、11′) |
| 7日朝 | 銀河NGC4449(9.3等、5.0′)の西に1° |
| 8〜9日 | 銀河M106(8.3等、18′)に3° |
| 10日朝 | 銀河M109(9.8等、7.5′)の東に3.5° |
| 11日朝 | 北斗七星の1つ、δ星に15′ 青木氏の超新星1997eiに約3° |
| 13日朝 | 銀河NGC4125(9.8等、5.0′)の西に1.5° |
| 21日夕 | カシオペヤ座の1つ、ε星の東に30′ |
| 21〜22日 | 散開星団M103(7.4等、6.0′)に4° |
| 22日夕 | 二重星団h、χの西に5° |
| 23日夕 | カシオペヤ座新星1995に6° |
| 24日夕 | 小あれい状星雲M76(12.0等、4.8′)の南西に2° |
| 26〜27日 | アンドロメダ銀河M31に10° |
| 31日夕 | 銀河M33に3° |
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| Jean Mueller が第2次パロマー・スカイ・サーベイのプレートから5月3日に14 等で発見した ミュラー彗星(C/1997 J1) 〔C/1997 J1 ( Mueller )〕 [星図] は、その後は12〜14等と若干明るく観測されました。 この彗星はちょうど発見当日に近日点を通過して、暗くなる一方でしたが、近 日点距離が2.3AUと大きく、10月〜12月にもまだ14〜16等の明るさで観測され ています。 今月はふたご座西部を南西に移動します。 上旬は真夜中に天頂付近に位置しますが、下旬には宵の頃に見えるようになり ます。 2月9日から11日にかけて、ラーゲルクヴィスト周期彗星(P/1996 R2)と30′以 内にまで接近します。 但し、ラーゲルクヴィスト周期彗星は19等以下と極めて微光です。 この彗星は春に17等になるまで観測可能で、その後、秋には再び19等程度で観 測されるでしょう。 |
| テイラー周期彗星 〔69P/Taylor〕 [星図] は、10月になってようやく18.9等で観測されました。 今回帰は12月に17等止まりかと思われましたが、その後11月には18等、12月上 旬は16等、下旬は15等と急激に明るくなりました。 ここでは、予報を2等ほど上方修正しました。 今月はかに座からふたご座の頭上へと北上し、真夜中に頭上高く達します。 近日点通過は12月12日で、現在がピークです。 15等台で観測できるでしょう。 |
| 昨年4月12日に、Joe Montani によってモンタニ周期彗星(P/1997 G1)発見のわ ずか3日後に発見された18等の新彗星、 モンタニ彗星 〔C/1997 G2 ( Montani )〕 [星図] は、7月まで17等で観測されました。 その後は太陽に近づいていましたが、今月からは再び太陽から離れて来ます。 しかし、予報では15等台半ばの明るさになっているはずなのですが、彗星が南 天にあるため、日本からは見ることはできません。 近日点通過は4月16日で、3月から7月にかけて14等台半ばに達すると思われま すが、赤緯は-65〜-75°の辺りを動き、日本からはまったく観測することがで きません。 今月はさそり座の南、さいだん座を南東へ移動しています。 1月27日には、散開星団NGC6397(5.6等、26′)に接近します。 |
シューメーカー-ホルト第1周期彗星
〔128P/Shoemaker-Holt 1〕
[星図]
は、1996年9月に20.7等で検出された際、核が2つに分裂しているのが発見され
ました。
昨年中は、8月に18等、9月に17等、10月に16等と予報をはるかに上回って急激
に増光し、11月下旬には15等に達しました。
眼視では14等台の観測もあります。
この増光期間の光度式は、
m1 = -92.5 + 5 logΔ + 220 log r
という異常な値となります。
これは分裂の影響なのでしょうか。
既に11月20日に近日点を通過して、今月は15.5→16等と暗くなっていきます。
今月もおうし座の中央部にいて、宵の頃頭上高く見えています。
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| 小惑星(2060)としても登録されている、周期50年の キロン周期彗星〔95P/(2060) Chiron〕 [星図] が、明け方の空に現れて来ました。 既に1996年2月に近日点を通過していますが、近日点距離が8.5AUと大きいため、 今後数年間はほとんど明るさは変わりません。 その姿も恒星状で面白みがありませんが、昨年前半の観測では、予報よりも若 干暗いようでした。 この天体の絶対光度が不規則に変化しているとも言われています。 今月はてんびん座α星の近くで、明け方の南東の空に16等で見えています。 |
| 1952年に発見されて以来行方不明となっている ハリントン-ウィルソン周期彗星 〔D/1952 B1 ( Harrington-Wilson )〕 [星図] の7回目の回帰が、今年4月と予想されています。 この彗星は1952年1月にパロマーの122cmシュミットカメラによる写真星図作成 中に発見された彗星です。 その後、1961年に木星に0.6AUまで接近し、軌道は不確実になってしまってい ます。 この予報で使用している軌道要素は、7個の観測から村岡健治氏が計算したも のです。 予報どおりの検出はおそらく不可能ですが、軌道傾斜角が18°でずっと黄道付 近に位置し、最大で16等に達しますので、偶然の再発見があるかもしれません。 |
| 9月27日に近日点を通過する ハウエル周期彗星 〔88P/Howell〕 [星図] は、11月から明け方の空に現れて来ているはずですが、今回帰ではまだ観測さ れていません。 今月はおとめ座、スピカの北にいて、明け方の南の空に見えています。 予報では17等から16等と、CCDであれば充分捉えられる明るさになってくると 思われます。 観測されるのは時間の問題でしょう。 ただ、この彗星は近日点通過後に明るくなるタイプであるとも言われています。 その場合、現在の明るさは予報よりも数等級暗い可能性もあります。 今後彗星は急速に明るくなって、夏から秋にかけて11等にまでなると期待され ています。 |
| ガン周期彗星 〔65P/Gunn〕 [星図] は1996年7月24日に近日点を通過した彗星ですが、軌道の離心率が小さく円軌 道に近いので、いまだに16等で観測可能です。 昨年中は7月から12月まで、13〜17等で観測されています。 夏から秋にかけて、眼視観測では予報よりもかなり明るく見られたようです。 今月もくじら座の尾部、土星のやや南西の辺りにいます。 1月12日の夕方には、ハートレー第2周期彗星(103P)と30′の距離まで接近し ます。 夕方の南西の空に低くなってきており、来月には観測できなくなります。 この彗星は遠日点でも18等程度の明るさを保ち、軌道の全周で観測可能です。 |
1年前の12月30日に近日点を通過した
エヴァンス-ドリンクウォーター彗星
〔C/1996 J1 ( Evans-Drinkwater )〕
[星図]
は、昨年5月上旬に小林寿郎氏によって、10等(A核)と13等(B核)の2つの核に分
裂していることが発見されました。
その後、A核は急激に減光し、7月初めに16等、8月には17.5〜18等まで暗くなっ
てしまいました。
その後は減光が緩やかになり、11月23日には18.7等で観測されています。
A核の光度変化は、
m1 = -0.2 + 5 logΔ + 27.6 log r
という式で表されます。
一方のB核は、7月初めには14.7等、その後もゆっくりと減光していて、12月も
まだ15等台の明るさを保っています。B核の光度変化は、
m1 = 9.0 + 5 logΔ + 6.6 log r
という式になります。
ここではB核の光度式を用いて予報しています。
既に太陽から5AUの距離に達しようとしていますが、明るさはまだ16等台でしょ
う。
今月もさんかく座にあり、夕方に天頂付近に位置します。
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| ヘリン-ローマン-アルー第2周期彗星 〔132P/Helin-Roman-Alu 2〕 [星図] は、昨年7月13日に予報よりも2等ほど暗く、19.6等で検出されました。 その後は9月上旬に17.5等、9月末に16.5等、10月〜11月に15.5〜16等と急激に 明るくなりました。 眼視では14等台の観測もあります。 しかし、既に11月10日に近日点を通過しており、今月は16等台から17等台へと 暗くなっていきます。 くじら座の頭部を東へ移動して、来月にはおうし座に入ります。 夕方の空高く見えています。 |
| ジョンソン周期彗星 〔48P/Johnson〕 [星図] は、昨年中は、5月に18.5等→17等、6月末には15.5等と急激に増光し、夏には CCDで15等、眼視では13.5等と大変明るく観測されました。 この彗星の近日点通過は10月31日でしたが、光度のピークは夏頃で、その後は 減光に転じ、秋には16等前後で観測されています。 今月はみずがめ座を東へ移動していきます。 1月11日には、らせん状星雲NGC7293に2°強まで接近します。 明るさはまだ16等台と思われますが、夕方の南西の空にかなり低くなってきま した。 薄明終了時の高度は、月初めは19°、月末には9°まで下がってしまいます。 いったん太陽と合になった後は、夏になって再び18.5等で明け方の空に現れま す。 |
| キットピークのスペースウォッチ望遠鏡を使って、Jeff Larsenが11月3日に 16.6等で発見した新周期彗星、 ラーセン周期彗星 〔P/1997 V1 ( Larsen )〕 [星図] は、その後は若干明るく、15等台の観測もあります。 既に8月16日に近日点を通過していて、今後は暗くなっていきますが、近日点 距離が3.3AUと大きく、離心率が0.33と比較的円に近いので、しばらくは観測 可能でしょう。 今月はうお座の西の魚にいて、夕方の南西の空高くに見えています。 明るさは17等でしょう。 下旬にはコワル第2彗星(104P)が接近してきます。 来月には西に低くなって観測できなくなりますが、秋には再び17等台で観測で きるようになります。 |
| 3月4日に近日点を通過する シューメーカー-レヴィ第3周期彗星 〔129P/Shoemaker-Levy 3〕 [星図] は、この冬が明るさのピークです。 秋には17等台で観測されています。 今月はふたご座にあり、衝となって、真夜中に天頂付近に位置します。 明るさは17等前後でしょう。 この彗星は1996年10月に検出されて以来、既に1年以上経過しています。 軌道の離心率が0.25と円に近いため、1999年春の衝の頃でもまだ18.5等程度の 明るさを保ち、長期間観測されるでしょう。 |
| 1年前の1月31日に19.4等で発見された スペースウォッチ彗星 〔C/1997 BA6 ( Spacewatch )〕 [星図] は、初めは小惑星として報告されたといういわくつきの天体ですが、最近はコ マのある彗星らしい姿になってきているようです。 11〜12月には18等台で観測されています。 近日点通過は1999年11月で、14等まで明るくなると思われます。 但し、その頃には南天にあり、日本からは観測できません。 現在は太陽から7AU弱という遠方にいて、しばらくは大変暗い状態が続きます。 今月はうみへび座α星の約4°北の辺りにいて、夜半過ぎに南の空高く昇りま す。 明るさは17等台半ばでしょう。 今後、5月に17等になるまで観測できますが、その後は南天に去り、再び北上 してくる2000年秋まで日本からは観測不可能となります。 |
| 昨年7月22日に10等で発見された ティルブルック彗星 〔C/1997 O1 ( Tilbrook )〕 [星図] は、先月から明け方の空に現れて来ました。 12月4日には15.3等と予報よりも若干明るく観測されていますが、極めて拡散 していたようです。 予報では、今月は17.5等から18.5等と暗くなっていきますが、実際にはこれよ りもずっと暗くなっているかもしれません。 いずれにせよ、拡散しているために、観測は困難でしょう。 かんむり座からヘルクレス座の足元へと北上し、南半球からは見えない位置に います。 明け方の東の空高く見えています。 |
| 11月2日から3日にかけて、織部隆明氏と杉江淳氏によって17等と予報よりも3 等も明るくなっているのを発見された コプフ周期彗星 〔22P/Kopff〕 [星図] ですが、その後の観測は報告されていません。 11月には、その姿は拡散していて、非常に観測しづらいものであったそうです。 そのため、既に元通りの20等以下にまで暗くなってしまっている可能性が高い です。 今月もおうし座にあり、夕方の南の空高くに位置しますが、観測は極めて困難 でしょう。 この彗星は、1996年12月3日にESOで、核が3個以上に分裂している様子が捉え られていました。 その後も1997年2月に16等になるまでは順当に減光していく様子が観測されて おり、バーストしたとすれば太陽に近づいてからだと思われますが、核の分裂 がバーストを引き起こしたのかもしれません。 |
| 昨年2月15日に18等で発見された 小惑星 1997 CU26 [星図] は、近日点距離が13AUと土星よりも遠い、周期60年のセントール族の小惑星で あることが分かりました。 この天体の近日点通過はずっと先の2004年で、今後20年以上に渡って18等程度 で見えることになります。 その間にコマが検出され彗星になるかもしれません。 今月もかに座α星や球状星団M67の近くにいて、夜半後の南の空高く見えてい ます。 |
| 1992年1月9日に17等で発見された 小惑星フォルス 〔(5145) Pholus〕 [星図] は、近日点距離が8.7AUで周期が約90年という巨大な楕円軌道上をまわってい ました。 長らく小惑星と思われていたキロン周期彗星(95P)と同じセントール族の天体 ですが、その後も恒星状でコマは検出されていません。 しかし、小惑星の中でも特に赤く見える天体として有名です。 既に近日点を通過してから6年以上過ぎていますが、土星よりも遠くにいるた め、明るさはほとんど変化せず、今後数年から10数年は観測できます。 今月もアークトゥルスのすぐ南西にあり、明け方の南の空高く18等で見えてい ます。 |
| 1年前の1月10日に18.6等で発見された NEAT彗星 〔C/1997 A1 ( NEAT )〕 [星図] は、夕方の北西の空高く見えています。 昨年中はほぼ一定の光度を保っていましたが、今後は急速に暗くなっていきま す。 今月は18等から19等になるでしょう。 アンドロメダ座にあり、南半球では見えません。 今月下旬からアンドロメダ銀河M31に接近していきます。 来月上旬にはM31の中に入ってしまうため、観測しづらくなってしまうかもし れません。 |
| 昨年6月29日に18.8等で発見された 小惑星 1997 MD10 [星図] は、近日点距離が1.5AU、周期が128年という彗星のような軌道上を動いている ことが分かりました。 しかし、11月10日に近日点を通過し、太陽に1.5AUまで接近しましたが、コマ は観測されませんでした。 今月ははくちょう座からとかげ座を横切り、アンドロメダ座に達します。 速い速度で北東へ移動していきます。 南半球では観測することができません。 夕方の北西の空に18等台で見えています。 |
| 軌道の全周で観測可能な スミルノワ-チェルヌイフ周期彗星 〔74P/Smirnova-Chernykh〕 [星図] ですが、現在は遠日点に近く、18等台と最も暗い時期になっています。 これから2001年の近日点に向かって、徐々に明るくなっていくでしょう。 うお座とくじら座の間、土星のすぐ南で、夕方の南西の空に見えています。 |
| 一昨年9月に発見された新周期彗星、 ラーゲルクヴィスト周期彗星 〔P/1996 R2 ( Lagerkvist )〕 [星図] は、夏以降再び明け方の空に現れて来ているはずですが、観測されていません。 おそらく、予報よりも相当暗くなっているものと思われます。 今月はおうし座とふたご座の間にあり、宵の頃には天頂付近に見えます。 予報光度は18等台ですが、実際にはこれよりもずっと暗いでしょう。 月初めは散開星団M35の約2°北にあります。 来月9日から11日にかけては、ミュラー彗星(C/1997 J1)と30′以内に接近しま す。 |
| ミュラー第2周期彗星 〔131P/Mueller 2〕 [星図] は、6月末から7月初めにかけて、杉江淳氏と中村彰正氏によって18.9等、19.9 等の明るさで検出されました。 この時は予報よりも2.5等ほど暗かったのですが、その後は若干明るく観測さ れ、17等台に達しました。 今月は18.5等から19等へと暗くなっていきます。 うお座のつけ根辺りにいて、夕方の南西の空高く見えています。 |
| 昨年6月3日に北京天文台・興隆(シンロン)観測所で17等で発見された新彗星、 興隆彗星 〔C/1997 L1 ( Xinglong )〕 [星図] は、しばらく太陽に近く見えませんでしたが、再び明け方の空に現れて来まし た。 一昨年11月に近日点を通過していますが、近日点距離が4.9AUと非常に大きい ため、減光はゆるやかです。 既に太陽からの距離も6AUに達しようとしていますが、まだ18等程度の明るさ を保っていると思われます。 へびつかい座の中をゆっくりと北上しています。 |
| ボーティン周期彗星 〔85P/Boethin〕 [星図] は昨年4月17日に近日点を通過したはずです。 今回帰の条件は非常に悪く、近日点通過の頃には9.5等に達したはずですが、 太陽に近く全く観測できませんでした。 通過前は、一昨年夏頃に衝の位置で18〜19等だったはずですが、観測されませ んでした。 近日点通過後は、11月になってようやく明け方の空に現れて来ましたが、いま だ観測されておらず、今回帰の出現が確認されていません。 彗星はしし座の後ろ足の足元にいて、今月は未明の南の空高く昇るようになっ ています。 しかし、既に明るさの方は18等から19等と大変暗くなってしまっています。 今後は更に暗くなっていくため、近いうちに観測されない場合、今回帰は見逃 されることになるでしょう。 |
| 一昨年8月10日に13等で発見された ラッセル-ワトソン彗星 〔C/1996 P2 ( Russell-Watson )〕 [星図] は、既に2年近く前の1996年3月に近日点を通過していますが、11月にもまだ17 等台の明るさで観測されています。 近日点距離が大きいためゆるやかに減光しています。 今月もまだ19等程度でしょう。 エリダヌス座北部、η星の近くで、夕方の南の空に見えています。 |
| 4月19日に近日点を通過する 紫金山第1周期彗星 〔62P/Tsuchinshan 1〕 [星図] は、既に佐治天文台で11月3日に観測されています。 予報では18等程度のはずでしたが、実際には核光度20.3等の恒星状と、かなり 暗く観測されました。 今回帰は、3月から4月にかけて、18.5等にしかならないでしょう。 うお座のつけ根辺りにいて、宵の空高く見えていますが、19等と微光です。 |
| 昨年4月9日に19等で発見された新周期彗星、 モンタニ周期彗星 〔P/1997 G1 ( Montani )〕 [星図] は、11月から再び明け方の空に現れて来ています。 12月初めには18.8等と、予報どおりの明るさで観測されています。 彗星はしし座の南にいて、今月は未明に南の空高く見えるようになっています。 既に昨年4月に近日点を通過していますが、近日点距離が4AUと大きいため、急 に暗くなることはないでしょう。 |
| 8月11日に近日点を通過する ピーターズ-ハートレー周期彗星 〔80P/Peters-Hartley〕 [星図] が、20等から19等へと明るくなってきます。 今月はうみへび座中央部の南、ポンプ座を南下しています。 夜半すぎに南中しますが、日本からは高度29→22°と大変低く観測しづらい位 置にいます。 それでも、現在が最も高く見える時期で、来月以降は高度が25°を越えること はありません。 今回帰は近日点通過前に夕空で16等に達しますが、日本からの条件は悪く、ほ とんど観測されないでしょう。 ずっと南に低いため、17等になる4月まで観測されない可能性もあります。 |
| ヨーロッパ南天天文台のウプサラ-DLRトロヤ群捜索プログラムの中で、10月5 日に18.9等で発見された新彗星 P/1997 T3 [星図] は、結局名前は付けられないことになりそうです。 この天体は大望遠鏡でもコマが見られず、かすかな尾がなんとか写る程度でし た。 これは最近小惑星(7968)として登録されたエルスト-ピサロ周期彗星 (133P/Elst-Pizarro)の場合と良く似ていますが、この彗星はその後の観測で もコマが見え、彗星らしい姿をしているようです。 今月は土星のすぐ東にあり、夕方の南西の空に位置します。 |
| 典型的な小惑星の軌道上を動き、彗星、小惑星の両方の番号を持つ エルスト-ピサロ周期彗星 〔133P/(7968) Elst-Pizarro〕 [星図] は、おひつじ座にあり、夕方の頭上高くに位置しています。 この天体は軌道の全周で観測可能ですが、現在は遠日点に近く、約20等と大変 暗くなってしまっています。 発見時には尾が観測されましたが、発見前の写真でも、その後の観測でも、い ずれも恒星状で彗星らしい活動をしていないようです。 再び彗星らしい姿を見せる日は来るのでしょうか。 |
| グリグ-シェレルップ周期彗星 〔26P/Grigg-Skjellerup〕 [星図] の今回帰の条件は最悪でした。 1997年1月に20.8等で観測されていますが、8月の近日点の前後はずっと太陽に 近く観測できませんでした。 唯一、11月にわずかに観測できる可能性がありましたが、夕方の西空で、薄明 終了時の高度がたったの14度でしかなく、しかも明るさは18等にまで暗くなっ てしまっているため、事実上観測は不可能だと思われました。 ところが、悪条件の中、10月27日に小島卓雄氏によって16.5等で観測されまし た。 現在は再び太陽に近づいため、観測できません。 |
| 1999年5月に近日点を通過する フォーブズ周期彗星 〔37P/Forbes〕 [星図] がそろそろ観測される頃です。 現在はまだ20等程度と大変暗いのですが、しし座の前足の辺りにいて、未明の 南の空高く昇るようになっています。 1929年以来、既に8回の出現を記録しています。 近日点通過の頃には13等に達し、眼視観測も可能となるでしょう。 |
| ロストコメットの1つである スキッフ-香西周期彗星 〔D/1977 C1 ( Skiff-Kosai )〕 [星図] は、既に2回の回帰が見逃されていますが、3回目の回帰が1999年3月と予想さ れています。 最も明るい時でも17等にしかなりませんが、軌道の離心率が0.27と円軌道に近 いため、そろそろ20等よりも明るくなるはずです。 この彗星は1986年9月に、10年近くも昔の1977年2月に撮影された写真からスキッ フ氏が発見したものです。 それと同時に、1977年2月から3月にかけて香西氏が発見していた小惑星1977 DV3との同定が確認され、スキッフ-香西周期彗星となりました。 しかし、観測数が少なく、また撮影されてから10年近くたっての発見であった ため、次回の1991年の回帰では検出されず、見失われてしまいました。 この予報で使用している軌道要素は、8個の観測から村岡健治氏が計算したも のです。 今後彗星は徐々に明るくなってきますが、今回帰もおそらく予報どおりの検出 は不可能です。 しかし、軌道傾斜角が小さくずっと黄道付近に位置するため、CCD全盛の現在 では、小惑星捜索中に偶然再発見される可能性があります。 |
| 1992年4月に発見された新周期彗星、 シューメーカー-レヴィ第8周期彗星 〔P/1992 G2 ( Shoemaker-Levy 8 )〕 [星図] が初回帰を迎えています。 近日点通過はまだ2年も先の1999年12月ですが、軌道の離心率が0.29と円軌道 に近いため、早々に検出されるでしょう。 まだ20等級と大変暗いのですが、この冬は位置的条件が良くなります。 今月はふたご座で衝となり、真夜中の南の空高くに位置します。 |
| 初回帰を迎えている コワル-ヴァーヴロヴァー周期彗星 〔134P/Kowal-Vavrova〕 [星図] は、12月5日にキットピークにて検出されました。 しかし、その光度は20.8〜21.8等と、予想よりも2〜3等も暗いものでした。 翌日には恒星状で、核光度は22.3等と報告されています。 近日点通過は1998年11月ですが、その頃には太陽に近く観測は不可能です。 結局、今回帰では最も明るくなる1999年春でも19.5等止まりで、ほとんど観測 されないでしょう。 |
最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。
m1 = -1.4 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 9.0 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 9.0 + 5 log Δ + 20.0 log r
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m1 = 8.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 3.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 8.2 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 9.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
m1 = 7.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 10.0 + 5 log Δ + 5.0 log r
|
m1 = 4.0 + 5 log Δ + 7.5 log r
|
m1 = 7.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 6.5 + 5 log Δ + 30.0 log r
|
m1 = 5.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
m1 = -0.8 + 5 log Δ + 30.0 log r
|
m1 = 4.0 + 5 log Δ + 7.5 log r
|
m1 = 12.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 8.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
m1 = 7.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 9.0 + 5 log Δ + 6.6 log r
|
m1 = 11.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
m1 = 7.0 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 9.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 11.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 7.5 + 5 log Δ + 7.5 log r
|
m1 = 6.7 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 2.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 6.5 + 5 log Δ + 5.0 log r
|
m1 = 7.0 + 5 log Δ + 5.0 log r
|
m1 = 10.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 16.0 + 5 log Δ + 5.0 log r
|
m1 = 8.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 9.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
m1 = 9.3 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 7.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 6.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 7.0 + 5 log Δ + 9.2 log r
|
m1 = 14.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
m1 = 9.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 12.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
m1 = 10.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 13.5 + 5 log Δ + 7.5 log r
|
m1 = 15.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 10.5 + 5 log Δ + 12.0 log r
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m1 = 9.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 8.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 13.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
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