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Updated on October 27, 1997 |
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1997年11月に見える彗星のランキングはこのようになりまし
た。
ヘール-ボップ彗星(C/1995 O1)は9月から10月にかけて、5〜6等で日本からも 観測されました。今月は再び観測不能となり、日本からは二度と見られません。 宇都宮章吾氏が発見した宇都宮彗星(C/1997 T1)が10等程度で見えています。 他に、ハートレー第2周期彗星(103P)、ミュラー彗星(C/1997 D1)、ムーニエ- デュプイ彗星(C/1997 J2)の3彗星も、11等程度で眼視観測可能です。 テンペル-タットル周期彗星(55P)はしばらく太陽に近く見えませんでしたが、 その間に17等台にまで明るくなってきたはずです。今月からいよいよ明け方の 空に見え始め、急速に明るくなっていきます。 コワル-ヴァーヴロヴァー周期彗星(P/1983 J3)が明け方の空に現れて来ました。 急速に明るくなると思われ、検出の好機です。 エルスト-ピサロ周期彗星(133P)は、133Pという周期彗星の番号と同時に、 (7968)という小惑星の番号も付けられました。
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| しし座流星群の母天体であるテンペル-タットル周期彗星 〔55P/Tempel-Tuttle〕[星図] が、いよいよ見え始めてきます。既に3月に22.4等という暗さで検出されてい ますが、明るくなり始める9月頃からは、太陽に近くずっと観測できませんで した。今月はしし座とおとめ座の間を北上し、明け方の空に現れて来ます。既 に17等台まで増光してきているはずですが、今月中に更に15等まで急に明るく なります。来月末には11等台になり、1月中旬には地球に0.36AUまで接近し、 北極の近くで8等台に達するでしょう。近日点通過は2月28日ですが、日本から は通過後の条件は悪く、ほとんど観測できません。今月から3月初めまでが観 測好期です。しし座流星雨の条件は、日本では1998年が最も良いと言われてい ます。しかし、過去の例でも母彗星回帰の前後数年間に渡って多くの出現が見 られています。今年は月明がありますが、是非確認しておきたいものです。 |
| ガン周期彗星〔65P/Gunn〕 [星図]は1996年7月24日に近日点を 通過した彗星ですが、軌道の離心率が小さく円軌道に近いので、いまだに15等 台で観測可能です。昨年9月以来しばらく観測がありませんでしたが、今年は7 月から10月まで、13〜16等で観測されています。眼視観測では、予報よりもか なり明るいと報告されています。今月はくじら座の尾部で、夕方の南の空に見 えています。この彗星は遠日点でも18等程度の明るさを保ち、軌道の全周で観 測可能です。 |
ティルブルック彗星〔C/1997 O1 ( Tilbrook )〕
[星図]は、オーストラリアの
Tilbrookが7月22日に、変光星からす座TVを観測中に発見した彗星です。変光
星観測中の彗星発見例は、日本でも1936年に下保茂氏がこじし座Rを観測中に
C/1936 O1 ( Kaho-Kozik-Lis )を発見したケースがあります。ティルブルック
彗星の発見光度は10等でしたが、日本からは夕方の空の低空に位置したため、
明るさの割にあまり観測されませんでした。近日点を7月13日に通過した後で、
その後は暗くなっていくと思われましたが、実際には8月に10→12.5等、9月に
は13→14.5等とやや速いペースで減光しました。光度式は
m1 = 6.7 + 5 log Δ + 20.0 log r
となります。いったん太陽と合となって観測できませんでしたが、今月末から
は明け方の空に見えるようになります。しかし、明るさの方は16.5等とすっか
り暗くなってしまっているでしょう。うしかい座からかんむり座へと北上中で
す。
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| ジョンソン周期彗星〔48P/Johnson〕 [星図]は、昨年春に21等で観測さ れて以来、太陽と合になってしばらく観測されない状態が続いていました。と ころが、今年に入って明け方に現れて来てから、5月に18.5等→17等、6月末に は15.5等と急激に増光し、夏にはCCDで15等、眼視では13.5等と大変明るく観 測されています。この彗星は10月31日に近日点を通過したばかりですが、光度 のピークは夏頃で、その後は暗くなってきているはずです。現在は16等台でしょ う。やぎ座で、夕方の空にかなり低くなってしまっています。いったん太陽と 合になった後も、来年秋に再び19等で観測されるでしょう。 |
| 昨年5月10日に16等で発見されたエヴァンス-ドリンク ウォーター彗星〔C/1996 J1 ( Evans-Drinkwater )〕 [星図]は、7月に13等になるまで 観測された後は太陽に近づいて、それ以降ずっと観測できない状態が続いてい ました。ところが、再び明け方の空に現れて来た5月上旬に小林寿郎氏が観測 したところ、この彗星が互いに81″離れた10等(A核)と13等(B核)の2つの核に 分裂していることが明らかになりました。セカニナは、この分裂は1996年の7 月後半に起きたものとしています。これは、太陽に近づいて見えなくなってす ぐに分裂したことになります。その後、A核は急激に減光し、8月には18等になっ てしまいましたが、B核はゆっくりと暗くなり、9月末でもまだ15等でした。こ こでは明るさの予報はB核に基づいています。今月はペルセウス座からさんか く座へと移動します。衝となり、真夜中に天頂付近に見えることになります。 明るさは16.5等→17等でしょう。 |
| 昨年1月から7月の長期に渡って12〜13等で観測されたウィ ルド第4周期彗星〔116P/Wild 4〕 [星図]は、既に昨年8月31日に近日点を通過していますが、今年の5月か ら8月にかけて、14〜16等の明るさで観測されています。近日点通過前は急激 に増光しましたが、通過後はゆるやかに減光していったようです。それでも、 今月は既に17等近くまで暗くなっているでしょう。いて座からやぎ座へと移動 しますが、夕方の空にかなり低くなってきました。来月以降は太陽と合になり ますが、その後、来年の夏には再び18等で観測できるでしょう。この彗星はお そらく軌道の全周で観測可能です。 |
シューメーカー-ホルト第1周期彗星
〔128P/Shoemaker-Holt 1〕[星図]
は、既に1996年9月に検出されています。光度は20.7等と大変暗かったのです
が、核が2つに分裂していることが分かりました。今年に入ってからは、8月に
18等、9月に17等、10月に16等と予報よりもかなり明るくなってきています。
光度式は
m1 = -4.4 + 5 logΔ + 40.0 log r
と、log rの係数が40と異常に大きくなっていますが、実際にはこれよりも更
に1等ほど明るく、15等台になるかもしれません。これは分裂の影響なのでしょ
うか。近日点通過は今月20日ですが、ちょうど今月に衝となり、条件は最良で
す。ヒアデス星団の近くにいて、ほぼ天頂付近に見えています。
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| ヘリン-ローマン-アルー第2周期彗星 〔132P/Helin-Roman-Alu 2〕[星図] は、7月13日に19.6等で検出されました。これは予報よりも2等ほど暗かったの ですが、その後は9月上旬に17.5等、9月末に16.5等、10月上旬には15.5等と急 激に明るくなってきたようです。今月10日に近日点を通過し、今がピークです。 予報では16.5等となっていますが、1等ほど明るいかもしれません。うお座に いて、宵の空に見えています。 |
| 来年4月19日に近日点を通過する紫金山第1周期彗星 〔62P/Tsuchinshan 1〕[星図]は、 今回帰はまだ観測されていませんが、今月は18等から17等と明るくなってきて いるはずです。この夏以降、位置的条件が良く、明るさも20等から18等となっ てきているはずですが、まだ観測されていないことから、実際には少し暗いの かもしれません。今月はくじら座で、宵の空に高く見えています。 |
| 来年3月4日に近日点を通過するシューメーカー-レヴィ 第3周期彗星〔129P/Shoemaker-Levy 3〕 [星図]は、早くも1996年10月に検出 されています。その頃は19等程度でしたが、この10月には17等台と明るくなっ てきています。この冬がピークですが、明るさは17等にしかなりません。しか し、軌道の離心率が0.25と円に近いため、1999年春の衝の頃でもまだ18.5等程 度の明るさを保ち、長期間観測されるでしょう。今月はふたご座にいて、明け 方に天頂近くまで昇ります。 |
| ボーティン周期彗星〔85P/Boethin〕 [星図]は4月17日に近日点を通過し たはずです。今回帰の条件は非常に悪く、近日点通過の頃には9.5等に達した はずですが、太陽に近く全く観測できませんでした。通過前は、昨年夏頃に衝 の位置で18〜19等だったはずですが、観測されませんでした。今月はようやく 明け方の空に現れて来ますが、既に18等程度まで暗くなってしまっているはず です。今後は更に暗くなっていくため、この冬に観測されない場合、今回帰は 見逃されることになるかもしれません。 |
| 1月10日に18.6等で発見されたNEAT彗星 〔C/1997 A1 ( NEAT )〕[星図] が、北の空高く17等台で見えています。今月はきりん座からカシオペヤ座へと 移動します。発見以来ずっと同じような明るさで観測されてきましたが、既に 6月19日に近日点を通過しているため、来月からは急激に暗くなっていきます。 |
| ヘリン-ローマン-アルー第1周期彗星 〔117P/Helin-Roman-Alu 1〕[星図] は3月26日に近日点を通過しました。その頃は太陽に近く見えませんでし たが、離心率が0.18とほぼ円軌道のため、1996年春からずっと17等とほぼ一定 の光度で観測が続いています。今月はやぎ座にあり、夕方の空に低く見えてい ます。いったん太陽と合になりますが、来年の夏から秋にかけてまた17〜18等 で見られるでしょう。 |
| 1978年の発見以来2回の回帰が見逃されている羽根田- カンポス周期彗星〔D/1978 R1 ( Haneda-Campos )〕 [星図]ですが、予報では8月15日に 近日点を通過したはずです。この彗星は近日点通過前後に急激に明るくなるは ずで、予報では明け方の空に15.5等程度で見えていたことになりますが、再発 見はされませんでした。ふたご座にいて、今後位置的条件が良い状態が続きま すが、明るさの方は17.5等から19.5等へと急激に暗くなってしまうでしょう。 |
| グリグ-シェレルップ周期彗星〔26P/Grigg-Skjellerup〕 [星図]は既に8月30日に近日点を通 過しました。今回帰は1月に20.8等で観測されていますが、条件は最悪で、近 日点通過前後はまったく観測できませんでした。唯一、この11月にわずかに観 測できる可能性がありますが、夕方の西空で、薄明終了時の高度がたったの14 度でしかありません。しかも、この彗星は近日点通過の頃に急激に明るくなる タイプで、既に2カ月以上過ぎている現在は18等にまで暗くなってしまってい るでしょう。事実上観測は不可能だと思われます。 |
| 来年9月27日に近日点を通過するハウエル周期彗星 〔88P/Howell〕[星図]は、今回帰で はまだ観測されていません。今年初めに衝の位置で20等になっていたと思われ ますが、観測はされませんでした。その後太陽と合になっていましたが、今月 から再び明け方の空に現れて来ます。18等と明るくなってきていると思われ、 観測されるのは時間の問題でしょう。おとめ座にいます。今後彗星は太陽から 離れつつ急速に明るくなっていきます。来年夏から秋にかけて11等にまでなる と期待されています。 |
| 2月15日に18等で発見された小惑星 1997 CU26 [星図]は、近日点距離が13AUと土星 よりも遠い、周期60年のセントール族の小惑星であることが分かりました。こ の天体の近日点通過はずっと先の2004年で、今後20年以上に渡って18等程度で 見えることになります。その間にコマが検出され彗星になるかもしれません。 かに座にあり、18等程度で明け方の空高く見えています。 |
| スミルノワ-チェルヌイフ周期彗星〔74P/Smirnova-Chernykh〕 [星図]は、現在遠日点を通過した ばかりで、18等台と最も暗い時期になっています。これから2001年の近日点に 向かって、徐々に明るくなっていくでしょう。うお座とくじら座の間で、夕方 の空高く見えています。 |
| 1月31日に19.4等で発見された新小惑星1997 BA6は、計算された軌道要素から 長周期彗星のような放物線軌道上を動いていることが分かり注目されましたが、 その後淡いコマが確認され、スペースウォッチ彗星 〔C/1997 BA6 ( Spacewatch )〕 [星 図]として登録されました。近日点通過は1999年11月で、14等まで明るく なると思われます。但し、その頃には南天にあり、日本からは観測できません。 現在は太陽から7AUという遠方にいて、しばらくは大変暗い状態が続きます。 夏には太陽と合となっていましたが、先月から再び明け方の空に現れて来てい ます。明るさは18等台でしょう。うみへび座とろくぶんぎ座の間で、下旬には ヴォルフ-ハリントン周期彗星(43P)に接近します。今後、来年5月に17等にな るまで観測できますが、その後は南天に去り、再び北上してくる2000年秋まで 日本からは観測不可能となります。 |
| 来年7月12日に近日点を通過するアラン-リゴー周期彗星 〔49P/Arend-Rigaux〕 [星図] は、既に8月に19.5等で観測されています。今回帰の条件は非常に悪く、近日 点通過の頃は太陽に近く全く見ることができません。今月はやぎ座とみなみの うお座の間にいて、夕方の空にかなり低くなっています。近日点通過前は来月 までしか観測できませんが、明るさは18等でしかありません。通過後は1999年 になるとようやく見え始めますが、既に17等にまで暗くなっているでしょう。 |
| 6月29日に18.8等で発見された小惑星 1997 MD10[星図]は、近日点距離 が1.5AU、周期が128年という彗星のような軌道上を動いていることが分かりま した。しかし、その後の観測でも全くの恒星状にしか写らないようです。今月 10日に近日点を通過します。コマが観測されて彗星になる可能性はないのでしょ うか。興味深い天体ですが、18等と暗く観測は困難です。今月はヘルクレス座 からこと座、はくちょう座へと北上して、夕方の空に見えています。中旬には 宇都宮彗星(C/1997 T1)と接近します。 |
| ミュラー第2周期彗星〔131P/Mueller 2〕 [星図]は、昨年夏以降なかなか検出 されませんでしたが、6月末から7月初めにかけて、杉江淳氏と中村彰正氏によっ て18.9等、19.9等の明るさで検出されました。明るさは予報よりも2.5等ほど 暗く観測されています。今月22日に近日点を通過しますが、18等にしかならな いようです。うお座にあり、夕方の空高く見えています。 |
| 昨年9月に発見された新周期彗星、ラーゲルクヴィス ト周期彗星〔P/1996 R2 ( Lagerkvist )〕 [星図]は、近日点通過は今年の1月 19日でしたが、昨年12月30日まで観測された後は、太陽に近くなって観測があ りませんでした。夏頃から再び明け方の空に現れて来ているはずですが、まだ 観測報告はありません。予報よりも暗くなっている可能性もあります。今月は ふたご座にあり、未明に天頂付近と位置的条件は非常に良くなります。予報で はまだ18等の明るさのはずです。 |
| 12月12日に近日点を通過するテイラー周期彗星 〔69P/Taylor〕[星図]は、10月によ うやく観測されました。予報と1′ほど位置がずれていたようです。明るさは 18.9等で、予報よりも多少明るいようです。この彗星は近日点通過前後だけ明 るくなるタイプの彗星ですが、今回は18等止まりです。かに座にいて、明け方 の空に見えています。 |
| ヨーロッパ南天天文台のウプサラ-DLRトロヤ群捜索プログラムの中で、10月5 日に18.9等で発見された新彗星P/1997 T3 [星図]は、その後も名前が付けられ ていません。当初はトロヤ群の軌道も計算できると言われていましたが、その 後の観測からは違うようです。最新の軌道要素では、周期18年で、来年3月18 日に近日点を通過します。この天体は大望遠鏡でもコマが見られず、かすかな 尾がなんとか写る程度のようです。小惑星である可能性を考慮して、未だに名 前が付けられていないのでしょうか。 |
| 1983年5月に発見された新周期彗星、コワル-ヴァーヴ ロヴァー周期彗星〔P/1983 J3 ( Kowal-Vavrova )〕 [星図]が初回帰を迎えています。近 日点通過は1年先の1998年11月ですが、既に19等程度で検出可能となっていま す。しし座の足もとにいて、先月から明け方の空に現れて来たばかりですので、 検出のチャンスです。今後、1月初めには18等、2月末には17.5等と明るくなっ ていきます。しかし、近日点通過の頃には太陽に近く観測は不可能です。 |
| 1999年9月16日に近日点を通過するカーンズ-クェー周期 彗星〔59P/Kearns-Kwee〕 [星図] も今回帰はまだ観測されていませんが、予報ではそろそろ19等となってき ているはずです。しかし、この夏に衝となった頃には観測されなかったため、 実際には少し暗いのかもしれません。今月は夕空に低くなってきてしまいます。 いったん太陽と合になり、来年の初夏の頃に17等で明け方の空に現れます。 1999年末には12等台に達すると思われます。 |
| 昨年8月10日に13等で発見されたラッセル-ワトソン彗 星〔C/1996 P2 ( Russell-Watson )〕 [星図]は、今年2月に16.7等で観測された後、しばらく太陽に近く見え ませんでしたが、再び明け方の空に現れて来た8月には、予報どおり18.6等と 観測されています。近日点を1996年3月1日に通過していますが、近日点距離が 大きいためゆるやかに減光しています。今月はエリダヌス座で衝となり、まだ 19等程度でしょう。 |
| 8月12日に発見された新彗星、スペースウォッチ彗星 〔C/1997 P2 ( Spacewatch )〕[星 図]は、発見時がちょうどピークでしたが、19等前後と大変暗く観測され ています。既に9月18日に近日点を通過し、今後は更に暗くなっていきます。 今月はみずがめ座にあり、まだ夕方の空に高く見えますが、既に19等以下でしょ う。ただ、近日点距離が4.2AUと大きいため、3月に合となった後、来年の夏か ら秋にかけて、再び20等程度で観測可能となります。 |
| 1996年7月に18等で発見された新周期彗星、エルスト-ピ サロ周期彗星〔133P/(7968) Elst-Pizarro〕[星図]は、コマはないが尾があるため に彗星として報告されましたが、その軌道要素は典型的なメインベルトの小惑 星そのものでした。その後、過去に小惑星1979 OW7として仮符号がつけられて いたこと、また1985年9月にも撮影されていたことが分かり、3回の回帰が確認 されました。しかし、過去のイメージでは完全に小惑星状であるようです。ま た、今年10月にも20等前後で観測されていますが、彗星らしい様子は見られま せんでした。そのため、周期彗星として133Pと番号登録されると同時に、小惑 星(7968)としても登録されることになりました。これはキロン周期彗星 (95P=2060)、ウィルソン-ハリントン周期彗星(107P=4015)に次いで3例目とな ります。この天体は軌道の全周で観測可能です。 |
| 4月9日に19等で発見された新周期彗星、モンタニ周期 彗星〔P/1997 G1 ( Montani )〕[星 図]は、すぐに太陽に近くなって観測できなくなってしまいましたが、今 月から再び明け方の空に観測できるようになります。4月26日に近日点を通過 していますが、近日点距離が4AUと大きいため、急に暗くはならないでしょう。 今後、来年の春まで19等程度で観測できるでしょう。 |
| 2月1日に18等で発見された新周期彗星、ゲーレルス周 期彗星〔P/1997 C1 ( Gehrels )〕 [星図]は、1996年1月に近日点を通過して、既に2年近くも経とうとして います。この夏は太陽と合になり観測できませんでしたが、今月は再び明け方 の空に現れて来ます。しかし、春には予報よりも急激に暗くなっていったため、 既に21等と大変暗くなってしまっているでしょう。 |
| 1992年4月に発見された新周期彗星、シューメーカー- レヴィ第8周期彗星〔P/1992 G2 ( Shoemaker-Levy 8 )〕 [星図]が初回帰を迎えています。近 日点通過はまだ2年も先の1999年12月ですが、軌道の離心率が0.29と円軌道に 近いため、早々に検出されるでしょう。まだ21等と大変暗いのですが、この冬 は位置的条件が良くなります。 |
最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。
m1 = -1.0 + 5 log Δ + 7.9 log r
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m1 = 9.0 + 5 log Δ + 20.0 log r
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m1 = 8.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 6.8 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 3.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 7.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 2.0 + 5 log Δ + 30.0 log r
|
m1 = 9.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
m1 = 4.0 + 5 log Δ + 7.5 log r
|
m1 = 7.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 9.0 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 7.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 6.7 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 7.0 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 7.1 + 5 log Δ + 11.0 log r
|
m1 = 5.2 + 5 log Δ + 16.0 log r
|
m1 = -4.4 + 5 log Δ + 40.0 log r
|
m1 = 12.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
m1 = 12.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
m1 = 11.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 6.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 10.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
m1 = 6.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
m1 = 13.0 + 5 log Δ + 25.0 log r
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m1 = 12.0 + 5 log Δ + 40.0 log r
|
m1 = 8.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
m1 = 6.5 + 5 log Δ + 5.0 log r
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m1 = 8.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 7.5 + 5 log Δ + 7.5 log r
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m1 = 11.3 + 5 log Δ + 11.0 log r
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m1 = 16.0 + 5 log Δ + 5.0 log r
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m1 = 13.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 9.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 9.5 + 5 log Δ + 30.0 log r
|
m1 = 10.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 10.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 5.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 5.6 + 5 log Δ + 12.0 log r
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m1 = 5.6 + 5 log Δ + 12.0 log r
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m1 = 13.5 + 5 log Δ + 7.5 log r
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m1 = 9.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 2.7 + 5 log Δ + 20.0 log r
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m1 = 8.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
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