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Updated on June 21, 1997 |
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1997年6月中旬〜7月に見える彗星のランキングはこのようになりまし
た。
ヘール-ボップ彗星(C/1995 O1)は予想を上回る大彗星になって我々の目を楽し ませてくれました。異例の長きに渡って見られたこの彗星もついに5月には西 空に沈み、既に見ることができません。南半球では、7月に4等で明け方に現れ て来ます。 エンケ周期彗星(2P)が発見以来最も地球に近づいています。明るさは7等です が、日本からは見ることができません。 4月末から5月初めにかけて太陽観測衛星SOHOが発見したSOHO彗星(C/1997 H2)は、地上からはついに捉えられなかったようです。既に相当暗くなってし まっているのでしょう。 同じくSOHOが6月10日に発見したばかりのSOHO彗星(C/1997 L2)が今後太陽 から離れて来ますが、どんどん南下するため日本からは見られません。いずれ にせよ、C/1997 H2以上に暗いため、地上からの観測は不可能でしょう。 今年も既に多くの興味深い新天体が発見されています。暗いものが多いのです が、ミュラー彗星(C/1997 D1)、ミュラー彗星(C/1997 J1)、ムーニエ-デュプ イ彗星(C/1997 J2)の3つが、夕方の空で13〜14等と比較的明るく見えています。
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| 日付 | 接近 |
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| 6月 | |
| 14〜15日 | バラ星雲に1° |
| 25日 | シリウスに5° |
| 28日 | 星雲+星団NGC2362(4.0等、8′)に1.5° |
| 7月 | |
| 1日 | 散開星団NGC2457(2.7等、45′)と散開星団NGC2477(5.8等、27′)に1〜2° |
| 4日 | 散開星団IC2391(2.5等、50′)と散開星団IC2395(4.5等、8′)に2〜3° |
| 8日 | 南のプレアデスと呼ばれる散開星団IC2602(1.8等、50′)に1° |
| 9日 | 星雲+星団IC2944(4.5等、75′)に4° |
| 13〜16日 | ケンタウルス座α、β星に4〜6° |
| 18日 | 散開星団NGC6250(5.9等、8′)に2° |
| 19〜20日 | 散開星団NGC6087(5.4等、12′)に2° |
| 20日 | 散開星団NGC6067(5.5等、13′)に1.5° |
| 24〜26日 | 散開星団NGC6193(5.1等、15′)に1.5° |
| 28〜29日 | 散開星団NGC6250(5.9等、8′)に1.5° |
彗星は6月中は7〜8等の明るさを保ちますが、既に5月23日に近日点を通過して いるため、地球からも遠ざかる7月には急激に暗くなっていき、7月末には11.5 等に達するでしょう。ところで、この彗星は昨年の夏から冬にかけて観測され ていますが、ずっと19等台で一向に明るくなる素ぶりを見せませんでした。ま た、近日点通過の頃には、日本からも夕方の薄明中の超低空に5〜6等でいるこ の彗星を捉えようと試みた人もいましたが、観測できませんでした。これらの ことから、実際の彗星の明るさは予報よりも暗い可能性もあります。
一方、日本からは8月になるとようやく夕方の南の空に見えるようになってき ますが、既に12〜13等まで暗くなっているでしょう。その後は11月末に19等に なるまで観測できます。
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| ゲーレルズ第2周期彗星 〔78P/Gehrels 2〕 [星図]は、8月7日に近日点を通過 し、その頃15等になると予報されています。今回帰は既に昨年6月に20〜21等 で観測されていますが、その後の観測はありません。今年に入ってからはずっ と太陽に近く見えませんでしたが、その間に彗星はだいぶ明るくなってきてい るはずです。今月はおひつじ座からおうし座へと移動し、明け方の東の空に見 え始めてきます。光度は16等でしょう。7月中旬から下旬には、プレアデスと ヒアデスの間を通過していきます。 |
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5月28日に近日点を通過したハートレー第1周期彗星
〔100P/Hartley 1〕 [星図]
は、昨年秋から観測できる位置にいるにも関わらずなかなか確認されませ
んでしたが、1月にようやく観測されました。その時の光度は19等と、予想よ
りも2.5等ほど暗かったのですが、その後3月に17等、4月に15等と急激に増光
しました。この期間の光度変化は、
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| 小惑星(2060)としても登録されている、周期50年のキロ ン周期彗星〔95P/Chiron〕 [星図] は、相変わらずスピカの東約10°の辺りで15〜16等で見えています。昨年 2月に近日点を通過しましたが、近日点距離が8.5AUと大きいため、今後数年間 はほとんど明るさは変わりません。元々小惑星だと思われていたことからも分 かるように、その姿は恒星状で面白みがありません。最近の観測では予報より も若干暗いようです。現在は夕方の空にいますが、7月に入ると低くなり観測 できなくなります。 |
| 1978年の発見以来2回の回帰が見逃されている羽根田- カンポス周期彗星〔D/1978 R1 ( Haneda-Campos )〕 [星図]ですが、予報では8月15日に 近日点を通過します。この彗星は近日点通過前後に急激に明るくなるはずで、 6月中旬にはまだ18等ですが、近日点通過の頃には15.5等に達すると思われま す。現在はちょうど明け方の空に見え始めてきたところです。今月はうお座と くじら座の間を東に移動していきます。6月下旬には土星のすぐ南を通過しま す。 |
| 1989年に発見された新周期彗星、ヘリン-ローマン-ア ルー第2周期彗星〔P/1989 U1 ( Helin-Roman-Alu 2 )〕 [星図]が、11月10日の近日点通過に 向かって明るくなってきています。ここしばらく太陽に近くて見えない位置に いましたが、ようやく明け方の空に見え始めて来ます。既に18等まで明るくなっ ているはずです。今後はどんどん明るくなり、7月末には16.5等、近日点通過 の頃には14等に達すると思われます。位置もそれほど違っていないと思われる ので、すぐに検出されるでしょう。今月はうお座にあり、7月下旬には土星の すぐ北を通過します。近くには同じく未検出のミュラー第2周期彗星(P/1990 R1)が同じ明るさで見えており、おそらく同時に検出されるでしょう。 |
| 10月31日に近日点を通過するジョンソン周期彗星 〔48P/Johnson〕 [星図]は、昨年3 月から5月に21等と大変暗く観測された後、しばらくの間太陽に近くて見えま せんでした。その間に順調に増光したようで、明け方に現れて来た5月末には 17等で観測されています。今月はいて座の北東部で、衝となって16等級の明る さで見えています。現在がちょうどピークです。 |
| 1990年に発見された新周期彗星、ミュラー第2周期彗 星〔P/1990 R1 ( Mueller 2 )〕 [星 図]も、11月22日の近日点通過に向かって明るくなってきています。ここ しばらく太陽に近くて見えない位置にいましたが、ようやく明け方の空に見え 始めて来ます。既に17.5等まで明るくなっているはずです。今後はどんどん明 るくなり、7月末には16.5等、近日点通過の頃には15.5等に達すると思われま す。位置もそれほど違っていないと思われるので、すぐに検出されるでしょう。 ただ、昨年夏に衝の位置で18〜19等になった時には検出されていないため、若 干暗いのかもしれません。今月はうお座にあり、同じく未検出のヘリン-ロー マン-アルー第2周期彗星(P/1989 U1)が同じ明るさで平行しています。おそら く同時に検出されるでしょう。7月下旬には土星のすぐ北を通過します。 |
| 1995年に検出された時には19等と予想よりもはるかに暗かったシューメーカー-ホルト第2周期彗星 〔121P/Shoemaker-Holt 2〕 [星図] ですが、近日点通過後は発見当時とほぼ同じ13等まで明るくなりました。 発見時も近日点通過後であったことから、近日点通過後の方が明るくなるタイ プの彗星なのでしょう。ピークは今年の初春の頃、近日点通過後ほぼ半年たっ てからで、13〜14等に達した後、現在はどんどん暗くなっています。既に5月 下旬には16.5等になっていて、今月は17等台でしょう。彗星はしし座にあり、 8月には西に低くなり観測できなくなります。 |
| ヘリン-ローマン-アルー第1周期彗星 〔117P/Helin-Roman-Alu 1〕[星図] は3月26日に近日点を通過しました。その頃は太陽に近く見えませんでし たが、離心率が0.18とほぼ円軌道のため、今後しばらくは同じ光度で観測でき ます。昨年は17等で観測されましたが、今年も17等で見えるでしょう。今月は やぎ座で、夜半過ぎに南中します。 |
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シューメーカー-レヴィ第4周期彗星
〔118P/Shoemaker-Levy 4〕 [星図]
は1月12日に近日点を通過しました。今回帰は近日点通過の頃にちょうど衝と
なり、条件は最良で、14.5等程度まで明るくなることが予想されていました。
ところが、昨年10月頃から級に明るくなり、12月には12等台になって眼視でも
観測されました。その後は急激に減光し、4月初めには15等になっています。
今月は17等から18等にまで暗くなる上、夕方の低空でまず観測は不可能でしょ
う。この彗星の昨年10月までの光度式、及び急激に変光した近日点前後の200
日間の光度式は
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| 4月12日に、Joe Montani によってモンタニ周期彗星(P/1997 G1)発見のわずか 3日後に発見された18等の新彗星、モンタニ彗星 〔C/1997 G2 ( Montani )〕 [星図] は、その後18→17等とゆっくりと明るくなってきています。近日点通過は 来年の4月ですが、近日点距離が3.1AUと大きいため、15等程度までにしか明る くなりません。今月はてんびん座を南下していき、夕方の南の空に見えていま す。今後彗星はずっと南の空を移動するため、夏以降は日本からはまったく観 測できなくなってしまいます。 |
| ムルコス周期彗星〔124P/Mrkos〕 [星図]は、今回帰の日本からの条 件は最悪で、全く観測できません。昨年11月9日に近日点を通過し、その頃に 15等になったはずです。現在は暗くなりつつあり、17等程度でしょう。今月も くじゃく座にあり、日本からは見えません。南半球では衝となって頭上高く見 えているはずです。ただ、1995年秋に19.5等で検出されて以来、その後は全く 観測されていないようです。 |
| 6月3日に中国・興隆(シンロン)で17等で発見された新彗星、 興隆彗星〔C/1997 L1 ( Xinglong )〕 [星図]は、既に昨年11月に近日 点を通過しており、今後は暗くなる一方です。昨年の初夏の頃にも17等になり ましたが、その頃は南天にいたために発見されず、北上して黄道に入った今 年になって小惑星捜索に引っかかったようです。今月はてんびん座を北上して いき、球状星団M5の方に近付いて行きます。夕方南の空で17等台で見えるでしょ う。 |
| ラッセル第4周期彗星〔94P/Russell 4〕 [星図]は、既に2月3日に近日点を通 過しました。条件が良く、冬から春にかけて16等前後で見えていましたが、現 在は夕方の空で18等にまで暗くなっています。おとめ座の頭部にいて、7月に は西に低くなり観測不可能となるでしょう。 |
| 来年3月に近日点を通過するコワル第2周期彗星 〔104P/Kowal 2〕 [星図]は、明け 方の空に現れて来た5月に既に19等で観測されています。今月はペガスス座に あり、夜半すぎの南の空高くに見えています。今後彗星は急に明るくなってい きます。6月中旬にはまだ19.5等と大変暗いのですが、7月末には17.5等になり、 9月末には15.5等、11月末には14.5等に達します。その後来年春までしばらく 14等で見られるでしょう。 |
| 1992年1月9日に17等で発見された小惑星フォルス 〔(5145) Pholus〕 [星図]は、 近日点距離が8.7AUで周期が約90年という巨大な楕円軌道上をまわっていまし た。長らく小惑星と思われていたキロン周期彗星(95P)と同じセントール族の 天体ですが、その後も恒星状でコマは検出されていません。既に近日点を通過 してから5年以上過ぎていますが、土星よりも遠くにいるため、明るさはほと んど変化せず、今後数年から10数年は観測できます。今月は夕方の空、かみの け座にいて、球状星団M53のすぐ近くです。 |
| 11月19日に近日点を通過するラッセル第3周期彗星 〔91P/Russell 3〕 [星図]は、 現在夕方の空、コップ座で18等になっています。7月に入ると西に低くなり観 測できなくなります。その後太陽と合になりますが、来年の春から夏にかけて 再び18等で観測できるようになります。 |
| 今年2月15日に18等で発見された小惑星 1997 CU26 [星図]は、近日点距離が 13AUと土星よりも遠い、周期60年のセントール族の小惑星であることが分かり ました。この天体の近日点通過はずっと先の2004年で、今後20年以上に渡って 18等程度で見えることになります。その間にコマが検出され彗星になるかもし れません。今月はかに座ですが、既に西に低く観測はできないでしょう。 |
| 昨年8月10日に13等で発見されたラッセル-ワトソン彗 星〔C/1996 P2 ( Russell-Watson )〕 [星図]は、しばらく太陽に近く見えませんでしたが、7月下旬には再び 明け方の空に現れて来ます。既に昨年の3月1日に近日点を通過していますが、 近日点距離が大きいためゆるやかに減光しており、まだ18等の明るさを保って いるでしょう。エリダヌス座にいます。 |
| スミルノワ-チェルニフ周期彗星〔74P/Smirnova-Chernykh〕 [星図]は、現在遠日点を通過した ばかりで、18等台と最も暗い時期になっています。これから2001年の近日点に 向かって、徐々に明るくなっていくでしょう。今月はうお座で、明け方の空に 見え始めて来たところです。すぐ北には土星がいます。6月中は8等の小惑星ヴェ スタに近く、20日には20′まで接近します。 |
| 1996年1月に17等で発見された新周期彗星、ジェディ キ周期彗星〔P/1996 A1 ( Jedicke )〕 [星図]は、近日点距離が大きく減光 がゆるやかで、再び明け方の空に現れて来た冬から春にかけて18等で観測され ています。現在コップ座の北にいますが、まだ18等程度でしょう。すぐ近くに は火星もいます。夕方の空に低くなってきていて、7月には観測できなくなり ます。来年春に再び衝となる頃には20等程度になっているでしょう。 |
| 来年5月1日に近日点を通過するクレモラ周期彗星 〔68P/Klemola〕 [星図]は、既 に今年の春に19.5〜21.5等で観測されています。今月はおとめ座で夕方の空に ありますが、まだ19等と大変暗いでしょう。夏には一旦太陽と合になり、その 後しばらく観測できなくなりますが、来年春には再び明け方の空に現れて来ま す。その頃には14等台になっているでしょう。その後はゆっくりと暗くなって いくでしょう。 |
| 小林周期彗星〔P/1997 B1 ( Kobayashi )〕 [星図]は、群馬県大泉町の小林隆男 氏によって、1月30日に18等で発見された周期26年の新周期彗星です。 恒星状であったため、初めは小惑星として報告されましたが、その後コマと尾 が観測され、彗星として登録されました。この彗星の発見は、アマチュアが CCDで彗星を発見した初めてのケースであり、同時にアマチュアによる最も暗 い彗星の発見でもあります。また、日本人による周期彗星はこれで11個目です。 3月2日の近日点通過後には若干活動が活発になったようで、形状も彗星らしく ぼやけて、明るさも1等程明るく観測されています。しかし彗星は急激に減光 中で、今月は19→20等になってしまうでしょう。コップ座にあり、夕方の空で かなり西に傾いています。7月に入ると観測は不可能になるでしょう。 |
| 1月31日に19.4等で発見された新小惑星1997 BA6は、計算された軌道要素から 長周期彗星のような放物線軌道上を動いていることが分かり注目されましたが、 その後淡いコマが確認され、スペースウォッチ彗星 〔C/1997 BA6 ( Spacewatch )〕 [星 図]として登録されました。近日点通過は1999年11月で、14等まで明るく なると思われます。但し、その頃には南天にあり、日本からは観測できません。 現在は太陽から8AUという遠方にいて、しばらくは大変暗い状態が続きます。 今月は既に西に低く観測できませんが、10月には再び明け方の空に18.5等で現 れます。 |
| 来年7月12日に近日点を通過するアラン-リゴー周期彗星 〔49P/Arend-Rigaux〕 [星図] は、今回帰はまだ観測されていませんが、今月は明け方の南の空、みずがめ座 で20→19等となり、そろそろ観測されるでしょう。8月11日にはらせん状星雲 NGC7293に1.5°まで接近します。彗星は今年は秋に夕方に沈む頃には18等台に なるまで見えますが、条件が悪く、近日点通過の頃は太陽に近く全く見ること ができません。通過後は1999年になるとようやく見え始めますが、既に17等に まで暗くなっているでしょう。 |
| 再来年9月16日に近日点を通過するカーンズ-クェー周期 彗星〔59P/Kearns-Kwee〕 [星図] も今回帰はまだ観測されていませんが、今月は夜半過ぎの南の空、やぎ 座で19等となり、そろそろ観測されるでしょう。8月12日頃には天王星に約15′ま で接近します。彗星は今年中はずっと19等と大変暗いのですが、1999年末には 12等台に達するでしょう。 |
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4月29日から5月4日にかけて、太陽観測衛星SOHOのコロナグラフLASCOに2〜5等
の明るさで写っていた新彗星、SOHO彗星
〔C/1997 H2 ( SOHO )〕
[星図(6月11日〜7月1日)]
[星図(7月1日〜7月31日)]
は、近日点通過は5月2日で、近日点距離は0.14AUという軌道要素が計算されま
した。それによると、彗星は5月中旬に夕方の空に9等で現れ、その後暗くなっ
ていくと思われました。ですが、軌道の精度も悪く、実際には多数の人が観測
を試みましたが、誰も観測できませんでした。5月17日の写真観測でも11等以
下で写らなかったようです。そこで、仮にこの頃には既に13等になっていたと
すると、光度式は
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| 1995年に発見されたセントール族の小惑星小惑星 1995 GO [星図]は、現在は太 陽から11AUと土星よりも遠く、19等台と大変暗く見えています。そのためか、 ほとんど観測されていないようです。この天体は2002年に近日点を通過し、そ の頃には太陽から7AUにまで近付き、17等程度になるでしょう。この天体も将 来彗星となるかもしれません。現在はスピカのすぐ南西にいます。7月末には 西に低くなり観測できなくなります。 |
| 4月9日に、Joe Montani によって19等で発見された新周期彗星、モンタニ周期彗星〔P/1997 G1 ( Montani )〕 [星図]は、4月26日に近日点を通過 しましたが、近日点距離が4AUと大きいため、急に暗くはならないでしょう。 今月は既に西の超低空となり観測はできませんが、10月には再び明け方の空に 19.5等で現れ、来年の春まで19等程度で観測できるでしょう。 |
| 来年2月23日に近日点を通過するマクノート-ヒューズ周 期彗星〔130P/McNaught-Hughes〕 [星図]は、4月にScottiと中村彰正氏によって20等で検出されています。 今月は夕方の南の空、てんびん座ですが、19等台と大変暗いでしょう。来年春 の衝の頃でも19等と明るくならない小彗星です。 |
| 2月1日に18等で発見された新彗星は、その後の観測から新周期彗星であること が分かり、ゲーレルズ周期彗星〔P/1997 C1 ( Gehrels )〕 [星図]となりました。 既に近日点通過から1年以上たってからの発見で暗くなる一方と思われました が、実際には予報よりももっと暗く、3月から5月にかけて18.5→19.5等と急に 減光していきました。今月はしし座にいて、夕方の空にかなり低くなっており、 実質的に観測はできないでしょう。明るさも20等になってしまいます。 |
| 昨年前半に14等まで明るくなったコマス・ソラ周期彗星 〔32P/Comas Sola〕 [星図] は、その後太陽に近付いてしばらく見えませんでした。再び明け方の空に現れ て来た1月から3月にかけては予報どおり17→18等と減光していきましたが、そ の後は予報よりも1〜2等ほど明るく観測されています。この予報では20→21等 ですが、もう少し明るいものと思われます。今月もおとめ座にあり、夕方の南 の空に見えています。 |
| 昨年10月15日に近日点を通過したマックホルツ第1周期 彗星〔96P/Machholz 1〕 [星図] は、既に近日点通過当日に、太陽観測衛星SOHOによって4.5等で観測され ていました。その観測が5月に正式に報告され、今回帰の出現が記録されまし た。この彗星は今回帰の日本からの条件は最悪で、まったく見ることができま せんでした。南半球では近日点前に観測できるチャンスがあったが捉えられな かったため、今回帰では地上からの観測は絶望かと思われましたが、4月中旬 にハワイ大学のチームがこの彗星を19等と観測しました。しかし、現在は21等 以下となり、もう観測は不可能です。 |
m1 = -0.9 + 5 log Δ + 9.4 log r
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m1 = 21.0 + 5 log Δ + 12.5 log r
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m1 = 11.0 + 5 log Δ + 12.0 log r
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m1 = 4.8 + 5 log Δ + 21.8 log r
|
m1 = 6.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
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m1 = 3.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 8.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 6.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 6.8 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 7.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 4.0 + 5 log Δ + 7.5 log r
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m1 = 15.0 + 5 log Δ + 10.0 log r (〜7月6日) |
m1 = 7.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 1.4 + 5 log Δ + 27.0 log r
|
m1 = 8.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
m1 = 8.5 + 5 log Δ + 27.0 log r
|
m1 = 7.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
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m1 = 2.0 + 5 log Δ + 50.0 log r
|
m1 = 4.0 + 5 log Δ + 7.5 log r
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m1 = 13.0 + 5 log Δ + 25.0 log r
|
m1 = 10.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 10.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 11.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 6.7 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 6.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 8.2 + 5 log Δ + 18.0 log r
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m1 = 8.3 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 12.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 7.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 10.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 10.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 7.5 + 5 log Δ + 5.0 log r
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m1 = 5.3 + 5 log Δ + 25.0 log r
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m1 = 6.5 + 5 log Δ + 5.0 log r
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m1 = 5.6 + 5 log Δ + 12.0 log r
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m1 = 8.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 4.2 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 9.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 13.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 7.5 + 5 log Δ + 7.5 log r
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m1 = 11.3 + 5 log Δ + 11.0 log r
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m1 = 5.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 18.0 + 5 log Δ + 18.0 log r
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m1 = 9.0 + 5 log Δ + 5.0 log r
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m1 = 9.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
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m1 = 11.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
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m1 = 2.7 + 5 log Δ + 20.0 log r
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m1 = 5.3 + 5 log Δ + 22.5 log r
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m1 = 13.0 + 5 log Δ + 12.0 log r
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