彗星の広場 (1997年6月中旬〜7月)

English version
Home page
Updated on June 21, 1997
Back to last version.
Go to next version.

星図は StellaNavigator Ver.2.0 for Windows (アストロアーツ編著 / アスキー出版局刊) によって作成したものです。

---------------------------------------------------------------------

  • 今月の彗星ランキング
  • 今月の彗星の解説
  • その他の彗星について
  • 位置推算表
  • ---------------------------------------------------------------------

    * 今月の彗星ランキング

    1997年6月中旬〜7月に見える彗星のランキングはこのようになりまし た。

    ヘール-ボップ彗星(C/1995 O1)は予想を上回る大彗星になって我々の目を楽し ませてくれました。異例の長きに渡って見られたこの彗星もついに5月には西 空に沈み、既に見ることができません。南半球では、7月に4等で明け方に現れ て来ます。

    エンケ周期彗星(2P)が発見以来最も地球に近づいています。明るさは7等です が、日本からは見ることができません。

    4月末から5月初めにかけて太陽観測衛星SOHOが発見したSOHO彗星(C/1997 H2)は、地上からはついに捉えられなかったようです。既に相当暗くなってし まっているのでしょう。 同じくSOHOが6月10日に発見したばかりのSOHO彗星(C/1997 L2)が今後太陽 から離れて来ますが、どんどん南下するため日本からは見られません。いずれ にせよ、C/1997 H2以上に暗いため、地上からの観測は不可能でしょう。

    今年も既に多くの興味深い新天体が発見されています。暗いものが多いのです が、ミュラー彗星(C/1997 D1)、ミュラー彗星(C/1997 J1)、ムーニエ-デュプ イ彗星(C/1997 J2)の3つが、夕方の空で13〜14等と比較的明るく見えています。

    - 第1位 ヘール-ボップ彗星(C/1995 O1) 2.5→4.5等

    - 第2位 SOHO彗星(C/1997 L2) 4→23.5等

    - 第3位 エンケ周期彗星(2P) 6.5→11.5等

    * 第4位 ウィルド第2周期彗星(81P) 10→11.5等

    ! 第5位 ボーティン周期彗星(85P) 11→14等

    * 第6位 ムーニエ-デュプイ彗星(C/1997 J2) 13→12.5等

    * 第7位 ヴォルフ-ハリントン周期彗星(43P) 14.5→13等

    * 第8位 エヴァンス-ドリンクウォーター彗星(C/1996 J1) 13→14等

    * 第9位 ミュラー彗星(C/1997 D1) 13.5→13等

    * 第10位 ミュラー彗星(C/1997 J1) 13.5→14等

    * 第11位 シュヴァスマン-ヴァハマン第1周期彗星(29P) 14等

    - 第12位 グリグ-シェレルップ周期彗星(26P) 18.5→15等

    * 第13位 ガン周期彗星(65P) 15等

    * 第14位 ウィルド第4周期彗星(116P) 15→16等

    * 第15位 ハートレー第2周期彗星(103P) 17.5→15等

    * 第16位 ウィルタネン周期彗星(46P) 15→19等

    その他の暗い彗星は以下の通りです。

    * ゲーレルズ第2周期彗星(78P) 16→15.5等
    * ハートレー第1周期彗星(100P) 15.5→17等
    * キロン周期彗星(95P) 15.5→16等
    + 羽根田-カンポス周期彗星(D/1978 R1) 18→16等
    + ヘリン-ローマン-アルー第2周期彗星(P/1989 U1) 18→16.5等
    * ジョンソン周期彗星(48P) 17→16.5等
    + ミュラー第2周期彗星(P/1990 R1) 17.5→16.5等
    * シューメーカー-ホルト第2周期彗星(121P) 17→17.5等
    * ヘリン-ローマン-アルー第1周期彗星(117P) 17等
    - シューメーカー-レヴィ第4周期彗星(118P) 17→18等
    * モンタニ彗星(C/1997 G2) 17等
    - ムルコス周期彗星(124P) 17→18等
    * 興隆彗星(C/1997 L1) 17→17.5等
    * ラッセル第4周期彗星(94P) 17.5→18.5等
    * コワル第2周期彗星(104P) 19.5→17.5等
    * 小惑星フォルス(5145) 18等
    * ラッセル第3周期彗星(91P) 18等
    - 小惑星 1997 CU26 18等
    * ラッセル-ワトソン彗星(C/1996 P2) 18→18.5等
    * スミルノワ-チェルニフ周期彗星(74P) 19→18.5等
    * ジェディキ周期彗星(P/1996 A1) 18.5→19等
    * クレモラ周期彗星(68P) 19等
    * 小林周期彗星(P/1997 B1) 19→20等
    - スペースウォッチ彗星(C/1997 BA6) 19等
    + アラン-リゴー周期彗星(49P) 20→19等
    + カーンズ-クェー周期彗星(59P) 19.5→19等
    * SOHO彗星(C/1997 H2) 19→26等
    * 小惑星 1995 GO 19.5等
    - モンタニ周期彗星(P/1997 G1) 19.5等
    * マクノート-ヒューズ周期彗星(130P) 19.5等
    - ゲーレルズ周期彗星(P/1997 C1) 19.5→20等
    * コマス・ソラ周期彗星(32P) 20→21等
    * マックホルツ第1周期彗星(96P) 21.5→22.5等

    *今見えている彗星 -日本からは見えない彗星 +今回帰ではまだ観測されていない周期彗星 !今回帰ではまだ観測されていない周期彗星(日本からは見えない)

    ---------------------------------------------------------------------

    * 今月の彗星の解説

    * ヘール-ボップ彗星(C/1995 O1)

    C/1995 O1 ( Hale-Bopp )

    [星図]

    史上最大級の彗星と言われたヘール-ボップ彗星は、予想に違わぬ見事な姿を 見せてくれました。1月に明け方に3等で姿を現してから5月に夕空に2等で沈む まで、4カ月もの間に渡って肉眼で楽に眺めることができました。4月1日の近 日点を中心に、3月から4月にかけては0等から-1等の明るさを保ち、東京の真 ん中でも見られました。尾の長さは眼視では数度から十数度と昨年の百武彗星 には遠く及ばないものの、V字型に分かれたイオンの尾とダストの尾がはっき りと分かりました。望遠鏡で除くと、核の周りに3〜4重に広がるシェル構造が 見え、人々を驚かせました。写真ではウェスト彗星以来と言われるシンクロニッ クバンドが写り、また、天文学的にもナトリウムの尾を初めとする諸々の発見 がありました。3月9日のモンゴル・シベリアでは眼視でも見えたようで、久し ぶりの日食彗星ともなりました。

    来月で発見以来2年となるさしもの大彗星も、5月には西空に沈み、現在は見る ことができません。彗星は現在いっかくじゅう座をどんどん南下しています。 今後は太陽から離れて来て、南半球では7月中旬には明け方の空に4等で見え始 めますが、日本からは秋まで見えません。9月末頃には明け方の超低空に現れ、 10月にかけて明け方の南東の空低く、5〜6等級で何とか見えるようになります。 しかし彗星が南下を続けるため、11月にはまた見えなくなり、その後は二度と 地平線から昇ってくることはありません。彗星は今後数年かけてゆっくりと暗 くなっていくと思われますが、その追跡は南半球の観測者に委ねられます。

    この彗星の約2年間の光度変化は、1つの光度式では現すことができません。周 知の通り、この彗星は発見時に木星よりも遠いにも係わらずとても明るかった ため、計算上は-2等に達するとの予報が出されました。その後1996年夏までそ の計算とおりに増光し、期待を高めました。ところが1996年9月には一転して 僅かに暗くなってしまいました。10月以降は持ち直し再び増光に転じましたが、 最大光度は0等と当初より2等程暗くなると思われました。その後は予想通りに 順調に増光してきましたが、近日点通過まであと1カ月あまりとなった1997年2 月下旬になって、予想よりも明るくなり始めました。この頃は太陽からの距離 がほぼ一定となってくるため、増光は鈍るはずでしたが、勢いは止まらず、結 果的に最大-1等に達しました。近日点通過後は、通過前1カ月間の増光に比べ て緩やかに減光していきました。これらの状況を式に表すと、

            m1 = -2.0 + 5 logΔ + 10.0 log r  (              〜1996年 8月29日)
            m1 = -0.3 + 5 logΔ +  7.5 log r  (1996年 8月29日〜1997年 2月25日)
            m1 = -0.7 + 5 logΔ + 16.9 log r  (1997年 2月25日〜1997年 4月 1日)
            m1 = -0.9 + 5 logΔ +  9.4 log r  (1997年 4月 1日〜              )
    
    となります。この式に従うと、今年末にはまだ7等、1998年末にもまだ12等よ りも明るいことになります。

    * SOHO彗星(C/1997 L2)

    C/1997 L2 ( SOHO )

    [星図(6月11日〜7月1日)] [星図(7月1日〜7月31日)]

    6月10日から11日にかけて、太陽観測衛星SOHOのコロナグラフLASCOの写野に偶 然写った新彗星です。計算された軌道要素によると、この天体は発見当時に近 日点を通過中で、太陽に0.043AUまで近付いていたようです。しかし、軌道要 素の角度パラメータが異なっているため、この彗星はクロイツ群ではありませ ん。尚、クロイツ群以外の彗星としては、史上8番目に太陽に近付いた彗星と なります。

    発見時の明るさは約5等と報告されています。それによると、log rの 係数を10とした時でも絶対光度は17.5等、係数を15とすると絶対光度は24等に もなってしまいます。ここでは中間をとり、

    m1 = 21.0 + 5 log Δ + 12.5 log r

    を採用しました。

    彗星は、6月はおうし座→オリオン座→いっかくじゅう座→おおいぬ座、7月に はアルゴ船の中を南下していきます。ちょうど天の川に沿って、エンケ周期彗 星を追うように移動していきます。彗星が南下するため、日本ではこの彗星を 観測することはできません。南半球では、6月末に夕方の空に現れてきますが、 上記の光度式からの予報光度では、既に18等まで暗くなってしまっているでしょ う。その後夕方の高度は徐々に高くなり、7月下旬には明け方にも姿を現しま すが、既に予報光度は21等以下です。

    SOHOは4月末から5月初めにかけても、太陽に接近した小彗星、SOHO彗星 (C/1997 H2)を発見しています。C/1997 H2は5月中旬に日本からも夕空に観測 可能でしたが、ついに捉えられませんでした。C/1997 L2はそれよりもはるか に暗いため、実際には消滅している可能性が高く、仮に生き残っているとして も、上記の予報光度よりもずっと暗いと思われ、地上からの観測はまず不可能 でしょう。

    * エンケ周期彗星(2P)

    2P/Encke

    [星図(6月11日〜7月1日)] [星図(7月1日〜7月31日)]

    エンケ周期彗星が6月から7月にかけて地球に0.2AUまで接近します。これはこ の彗星にとって、1786年の初出現以来最も地球に近づくことになります。しか し、この好機も南半球でしか見られず、日本からは全く観測できません。

    彗星は地球に接近しているため、天空上を高速に移動していきます。 6月はいっかくじゅう座からおおいぬ座、7月上旬にはアルゴ船座を南 下していきます。7月11日頃には天の南極に約23°まで接近します。その後コ ンパス座、じょうぎ座といった星座を通り、7月末にはさそり座に達します。 しばらく太陽に近く見えませんでしたが、南半球では6月中旬過ぎには夕方の 南の空低くに現れ、だんだん高くなっていきます。7月中旬以降は夕方には頭 上高くに見え、その後もしばらく好条件が続きます。7月中旬は周極星となっ て一晩中見えることになります。

    彗星は7月は南天の天の川の中を泳ぐように移動していき、華やかな南の星雲 星団に次々と接近していきます。主なものをリストアップしてみましょう。

    日付接近
    6月
    14〜15日バラ星雲に1°
    25日シリウスに5°
    28日星雲+星団NGC2362(4.0等、8′)に1.5°
    7月
    1日散開星団NGC2457(2.7等、45′)と散開星団NGC2477(5.8等、27′)に1〜2°
    4日散開星団IC2391(2.5等、50′)と散開星団IC2395(4.5等、8′)に2〜3°
    8日南のプレアデスと呼ばれる散開星団IC2602(1.8等、50′)に1°
    9日星雲+星団IC2944(4.5等、75′)に4°
    13〜16日ケンタウルス座α、β星に4〜6°
    18日散開星団NGC6250(5.9等、8′)に2°
    19〜20日散開星団NGC6087(5.4等、12′)に2°
    20日散開星団NGC6067(5.5等、13′)に1.5°
    24〜26日散開星団NGC6193(5.1等、15′)に1.5°
    28〜29日散開星団NGC6250(5.9等、8′)に1.5°

    彗星は6月中は7〜8等の明るさを保ちますが、既に5月23日に近日点を通過して いるため、地球からも遠ざかる7月には急激に暗くなっていき、7月末には11.5 等に達するでしょう。ところで、この彗星は昨年の夏から冬にかけて観測され ていますが、ずっと19等台で一向に明るくなる素ぶりを見せませんでした。ま た、近日点通過の頃には、日本からも夕方の薄明中の超低空に5〜6等でいるこ の彗星を捉えようと試みた人もいましたが、観測できませんでした。これらの ことから、実際の彗星の明るさは予報よりも暗い可能性もあります。

    一方、日本からは8月になるとようやく夕方の南の空に見えるようになってき ますが、既に12〜13等まで暗くなっているでしょう。その後は11月末に19等に なるまで観測できます。

    * ウィルド第2周期彗星(81P)

    81P/Wild 2

    [星図]

    1月以来半年に渡って9〜10等で見えているウィルド第2周期彗星ですが、既に 5月6日に近日点を通過し、地球からも遠ざかるため、徐々に暗くなっていきま す。また、だんだん太陽に近づいていき、観測時間が短くなってきました。

    今月はしし座からおとめ座へと移動していきます。すぐ近くに接近中の火星が あります。夕方の空に見えていますが、7月下旬には西空にかなり低くなって しまいます。その頃には明るさも11.5等まで暗くなっているでしょう。

    この彗星は昨年秋以降、9月に16.5等、10月に15等、11月に14等、12月に12.5 等と明るくなり、今年に入ってからは、1月には早くも9〜10等に達しました。 そのため3〜5月には8等前後まで明るくなると期待されましたが、結局9等止ま りでした。これまでの光度変化は、

    m1 = 4.8 + 5 log Δ + 21.8 log r

    という式でほぼ表されます。

    この彗星は、2004年のスターダスト計画の対象天体です。1999年に打ち上げら れる探査機が、この彗星のダストを持ち帰ることになっています。

    * ボーティン周期彗星(85P)

    85P/Boethin

    [星図]

    今回で3回目の回帰となるボーティン周期彗星ですが、条件が悪く今回帰まだ 観測されていません。4月17日に近日点を通過し、その頃には9.5等に達したは ずですが、太陽からわずかに5°弱しか離れておらず、地上からは見ることが できませんでした。今月もまだ太陽に近く、観測は不可能です。10月になると ようやく明け方の空に現れて来ますが、既に17等にまで暗くなっているでしょ う。

    この彗星は昨年夏には衝の位置で18〜19等だったはずですが観測されませんで した。また、近日点通過の頃は太陽観測衛星SOHOのコロナグラフLASCOの写野 内にいますが、写ってはいないようです。これらのことから、実際にはもっと 暗い可能性もあります。

    * ムーニエ-デュプイ彗星(C/1997 J2)

    C/1997 J2 ( Meunier-Dupouy )

    [星図]

    5月7日に14等で発見された新彗星です。4日前に発見されたばかりのミュラー 彗星(C/1997 J1)の追跡観測中にたまたま同一視野に写り、発見されました。 発見当時は両者ともほぼ同じ明るさで、また4月7日に発見された超新星1997 bqが、まだ15等の明るさで約3°離れて見えていました。

    彗星は地球から4.3AUと遠くにいるため、ほとんど動きません。現在もおおぐ ま座とこぐま座の間にいます。6月中はM81とM82の近くです。周極星となって いて、夕方は北の空高く、明け方にはかなり低くなりますが一晩中見えていま す。明るさは12.5〜13等で、写真やCCDなら楽に写るでしょう。

    この彗星の近日点通過は来年の3月ですが、近日点距離が3AUと大きいため、 1997年秋から1998年秋まで、約1年もの間11等程度で見えるでしょう。1997年 中は北の空にいて、その後秋の星座を南下していきます。計算上では、2000年 になってもまだ16等で観測可能です。

    * ヴォルフ-ハリントン周期彗星(43P)

    43P/Wolf-Harrington

    [星図]

    9月29日に近日点を通過するヴォルフ-ハリントン周期彗星はしばらく太陽に近 くて見えませんでしたが、その間に急増光してきているはずです。今月はおひ つじ座で、明け方の東の空に見え始めてきますが、既に14.5等に達し、CCDな ら充分に写せる明るさになっていると思われます。7月にはおうし座へと移動 し、高度が徐々に高くなっていきます。7月10日にはプレアデス星団から約 6°の辺りを通ります。7月末には13等に達します。

    今後彗星は、秋から冬にかけて12等でしばらく観測可能となります。

    * エヴァンス-ドリンクウォーター彗星(C/1996 J1)

    C/1996 J1 ( Evans-Drinkwater )

    [星図]

    昨年5月10日に16等で発見された彗星です。7月に13等になるまで観測された後 は太陽に近づいて、それ以降ずっと観測できない状態が続いていました。

    ところが、再び明け方の空に現れて来た5月上旬に小林寿郎氏が観測したとこ ろ、この彗星が互いに81″離れた10等と13等の2つの核に分裂していることが 明らかになりました。セカニナは、この分裂は1996年の7月後半に起きたもの としています。これは、太陽に近づいて見えなくなってすぐに分裂したことに なります。

    その後、この彗星は13等程度で観測されています。この光度は昨年の分裂前の 観測からの予報とまったく同じです。分裂からかなり時間がたって光度が元に もどったのでしょうか。分裂した彗星は急激に明るくなり、しばらくして急減 光することが多いですが、この彗星は太陽に近くて見えない間にはかなり明る かったのかもしれません。ただ、一番太陽に近づいた12月から1月でも約8°ほ ど離れていたため、太陽観測衛星SOHOの写野からは僅かにはずれているようで、 今のところこの彗星の像は見つかっていません。

    今月はさんかく座からペルセウス座へと移動していきます。明け方の空で、だ んだん高く見えるようになっていきます。光度は13→14等と暗くなっていくで しょう。

    * ミュラー彗星(C/1997 D1)

    C/1997 D1 ( Mueller )

    [星図]

    Jean Mueller が第2次パロマー・スカイ・サーベイのプレートから2月17日に 発見した新彗星です。発見光度は16等と報じられましたが、実際にはそれより も1〜3等ほど明るく観測されています。 この彗星の近日点通過は10月11日で、太陽には2.3AUとあまり近付かないもの の、秋から冬にかけて11〜12等でしばらく観測できるようになります。

    今月はやまねこ座からかに座の方へと南下していきます。夕方の北西の空低く に13等台で見えていますが、6月20日をすぎるとかなり低くなり、観測できな くなるでしょう。その後しばらく太陽と合になりますが、9月には明け方の空 に現れます。その頃には12.5等程度になっているでしょう。

    * ミュラー彗星(C/1997 J1)

    C/1997 J1 ( Mueller )

    [星図]

    Jean Mueller が第2次パロマー・スカイ・サーベイのプレートから5月3日に 発見した新彗星です。発見光度は14等と報じられましたが、実際には12〜14等 と若干明るく観測されています。 Jean Mueller は2月にミュラー彗星(C/1997 D1)を発見しており、これが今年2 個目の新彗星です。 この彗星はちょうど発見当日に近日点を通過して、今後は暗くなる一方です。 しかし近日点距離が2.3AUと大きく、今年中は15等よりも明るく観測できるで しょう。

    彗星は発見時は北の空高く、ムーニエ-デュプイ彗星(C/1997 J2)や超新星1997 bqに接近していましたが、今後は冬の星座をどんどん南下していきます。 今月はおおぐま座を南下し、夕方の北西の空で13.5→14等とゆっくりと減光し ます。 7月20日を過ぎるとかなり低くなり、観測できなくなります。一旦太陽と合に なりますが、9月には再び明け方の空に14.5等で現れて来ます。

    * シュヴァスマン-ヴァハマン第1周期彗星(29P)

    29P/Schwassmann-Wachmann 1

    [星図]

    シュヴァスマン-ヴァハマン第1周期彗星は現在遠日点付近にいますが、軌道 がほぼ円形のため、ほとんど関係ありません。相変わらずくすぶった状態が続 いているようで、今年も2月初旬と5月末に11等台に達するバーストを起こして います。但し明るく見える時期はほんの数日しか続かず、普段は全光度は13等 程度ながらも拡散しているため、実質的には16〜17等で、観測は困難です。

    この彗星はコンスタントにパトロールする必要があるのですが、現在はコップ 座の北の星の少ない辺りで、導入するのが難しい位置にいます。少し離れて火 星がいます。夕方の空に見えていますが、7月上旬までが限度で、その後は低 くなり過ぎて観測できなくなります。

    * グリグ-シェレルップ周期彗星(26P)

    26P/Grigg-Skjellerup

    [星図]

    8月30日に近日点を通過するグリグ-シェレルップ周期彗星は、既に今年1月に 20.8等で観測されています。この彗星は近日点通過前後に急激に明るくなる彗 星で、6月中旬には18.5等ですが、7月末には15等に、近日点通過の頃には13等 に達するでしょう。しかし、今回帰の条件は悪く、全く観測できません。 今月は既に西空に低すぎて見えませんが、この状態が今後しばらく続きます。 11月になってようやく夕方の超低空に現れますが、既に18等以下になっており、 この明るさでは高度が低すぎて観測は不可能でしょう。12月にはまた沈んでし まいます。

    * ガン周期彗星(65P)

    65P/Gunn

    [星図]

    ガン周期彗星は既に昨年7月24日に近日点を通過しましたが、軌道の離心率が 小さく円軌道に近いので、また15等の明るさを保っています。 くじら座にいて、今月からまた明け方の空に見え始めてきます。

    近日点の頃には条件が良く、昨年5〜7月には12等まで明るくなりました。 その後はゆっくりと減光し、9月には13.5等で観測されていますが、南に低い せいか、その後はまったく観測されていません。

    * ウィルド第4周期彗星(116P)

    116P/Wild 4

    [星図]

    ウィルド第4周期彗星は、昨年1月から7月の長期に渡って12〜13等で観測され ました。その後太陽に接近し見えなくなりましたが、今年の春から再び明け方 の空に現れて来ています。5月末から6月初めには14〜16等とほぼ予報通りの明 るさで観測されました。

    彗星は今月はいて座にあり、衝となって真夜中の南の空に見えています。 既に昨年8月31日に近日点を通過していて、ゆっくりと減光していきます。 今月は15→16等でしょう。

    * ハートレー第2周期彗星(103P)

    103P/Hartley 2

    [星図]

    12月21日に近日点を通過し、12月から1月にかけて8等台まで明るくなると期待 されているハートレー第2周期彗星は、既に5月初めに19.5等程度で観測され ています。

    彗星は現在わし座にいて、衝の位置で頭上高く見えています。 この彗星はこれから早いペースでどんどん明るくなっていきます。6月中旬に は17.5等ですが、7月末には15等に達し、CCDの射程内に充分に入って来ていま す。10月には10等台になり、その後来年2月まで長期に渡って眼視観測できる でしょう。

    尚、前回1991年の回帰では、11月10日から12日にかけて、この彗星に関連する 流星群が出現したという報告があります。検出された輻射点は(296°、+13°) 、わし座のアルタイルの辺りで、この頃には夕方南西の空にあります。

    * ウィルタネン周期彗星(46P)

    46P/Wirtanen

    [星図]

    3月14日に近日点を通過したウィルタネン周期彗星は、近日点通過の150日前頃 から急激に増光し、2月下旬から3月上旬には11等前後に達して眼視でも観測さ れました。この期間の光度変化は、1996年10月に18等、12月上旬にに15等、今 年になって1月上旬に13等、2月上旬に12等、2月下旬に11等となります。3月上 旬にピークとなった後は、増光と同じ勢いで急激に減光していきました。3月 下旬に11等、5月上旬に12等、5月下旬には13.5等にまで暗くなっています。こ の急激な増減光を光度式にすると、

    m1 = 8.5 + 5 log Δ + 27.0 log r

    となります。現在は14等以下になってしまっているでしょう。

    今月はかに座からしし座へと移動していきます。相変わらず夕方の空に見えて いますが、そろそろ太陽に追い付かれてきます。7月中旬には高度が低くなり 観測できなくなるでしょう。また、明るさの方も、6月下旬は15→16.5等、7月 末には19等にまでなってしまうでしょう。

    ---------------------------------------------------------------------

    * その他の彗星について

    ゲーレルズ第2周期彗星 〔78P/Gehrels 2〕 [星図]は、8月7日に近日点を通過 し、その頃15等になると予報されています。今回帰は既に昨年6月に20〜21等 で観測されていますが、その後の観測はありません。今年に入ってからはずっ と太陽に近く見えませんでしたが、その間に彗星はだいぶ明るくなってきてい るはずです。今月はおひつじ座からおうし座へと移動し、明け方の東の空に見 え始めてきます。光度は16等でしょう。7月中旬から下旬には、プレアデスと ヒアデスの間を通過していきます。

    5月28日に近日点を通過したハートレー第1周期彗星 〔100P/Hartley 1〕 [星図] は、昨年秋から観測できる位置にいるにも関わらずなかなか確認されませ んでしたが、1月にようやく観測されました。その時の光度は19等と、予想よ りも2.5等ほど暗かったのですが、その後3月に17等、4月に15等と急激に増光 しました。この期間の光度変化は、

    m1 = 5.0 + 5 log Δ + 40.0 log r

    となり、log rの係数が40とかなり大きくなっています。現在は太陽からも地 球からも遠ざかりつつあり、今月は15.5→17等と暗くなっていきます。増光と 同じ勢いだとすると、9月下旬には20等になってしまうでしょう。今月はおと め座からうみへび座へと南下していきます。夕方の空に見えますが、7月末に は南西に低くなり観測できなくなります。尚、6月19日の夕方、4月6日にエヴァ ンス氏が13.8等で発見した超新星1997 bpに約5′まで接近します。但し、この 日の彗星は15.5等ですが、超新星はずっと暗いと思われます。

    小惑星(2060)としても登録されている、周期50年のキロ ン周期彗星〔95P/Chiron〕 [星図] は、相変わらずスピカの東約10°の辺りで15〜16等で見えています。昨年 2月に近日点を通過しましたが、近日点距離が8.5AUと大きいため、今後数年間 はほとんど明るさは変わりません。元々小惑星だと思われていたことからも分 かるように、その姿は恒星状で面白みがありません。最近の観測では予報より も若干暗いようです。現在は夕方の空にいますが、7月に入ると低くなり観測 できなくなります。

    1978年の発見以来2回の回帰が見逃されている羽根田- カンポス周期彗星〔D/1978 R1 ( Haneda-Campos )〕 [星図]ですが、予報では8月15日に 近日点を通過します。この彗星は近日点通過前後に急激に明るくなるはずで、 6月中旬にはまだ18等ですが、近日点通過の頃には15.5等に達すると思われま す。現在はちょうど明け方の空に見え始めてきたところです。今月はうお座と くじら座の間を東に移動していきます。6月下旬には土星のすぐ南を通過しま す。

    1989年に発見された新周期彗星、ヘリン-ローマン-ア ルー第2周期彗星〔P/1989 U1 ( Helin-Roman-Alu 2 )〕 [星図]が、11月10日の近日点通過に 向かって明るくなってきています。ここしばらく太陽に近くて見えない位置に いましたが、ようやく明け方の空に見え始めて来ます。既に18等まで明るくなっ ているはずです。今後はどんどん明るくなり、7月末には16.5等、近日点通過 の頃には14等に達すると思われます。位置もそれほど違っていないと思われる ので、すぐに検出されるでしょう。今月はうお座にあり、7月下旬には土星の すぐ北を通過します。近くには同じく未検出のミュラー第2周期彗星(P/1990 R1)が同じ明るさで見えており、おそらく同時に検出されるでしょう。

    10月31日に近日点を通過するジョンソン周期彗星 〔48P/Johnson〕 [星図]は、昨年3 月から5月に21等と大変暗く観測された後、しばらくの間太陽に近くて見えま せんでした。その間に順調に増光したようで、明け方に現れて来た5月末には 17等で観測されています。今月はいて座の北東部で、衝となって16等級の明る さで見えています。現在がちょうどピークです。

    1990年に発見された新周期彗星、ミュラー第2周期彗 星〔P/1990 R1 ( Mueller 2 )〕 [星 図]も、11月22日の近日点通過に向かって明るくなってきています。ここ しばらく太陽に近くて見えない位置にいましたが、ようやく明け方の空に見え 始めて来ます。既に17.5等まで明るくなっているはずです。今後はどんどん明 るくなり、7月末には16.5等、近日点通過の頃には15.5等に達すると思われま す。位置もそれほど違っていないと思われるので、すぐに検出されるでしょう。 ただ、昨年夏に衝の位置で18〜19等になった時には検出されていないため、若 干暗いのかもしれません。今月はうお座にあり、同じく未検出のヘリン-ロー マン-アルー第2周期彗星(P/1989 U1)が同じ明るさで平行しています。おそら く同時に検出されるでしょう。7月下旬には土星のすぐ北を通過します。

    1995年に検出された時には19等と予想よりもはるかに暗かったシューメーカー-ホルト第2周期彗星 〔121P/Shoemaker-Holt 2〕 [星図] ですが、近日点通過後は発見当時とほぼ同じ13等まで明るくなりました。 発見時も近日点通過後であったことから、近日点通過後の方が明るくなるタイ プの彗星なのでしょう。ピークは今年の初春の頃、近日点通過後ほぼ半年たっ てからで、13〜14等に達した後、現在はどんどん暗くなっています。既に5月 下旬には16.5等になっていて、今月は17等台でしょう。彗星はしし座にあり、 8月には西に低くなり観測できなくなります。

    ヘリン-ローマン-アルー第1周期彗星 〔117P/Helin-Roman-Alu 1〕[星図] は3月26日に近日点を通過しました。その頃は太陽に近く見えませんでし たが、離心率が0.18とほぼ円軌道のため、今後しばらくは同じ光度で観測でき ます。昨年は17等で観測されましたが、今年も17等で見えるでしょう。今月は やぎ座で、夜半過ぎに南中します。

    シューメーカー-レヴィ第4周期彗星 〔118P/Shoemaker-Levy 4〕 [星図] は1月12日に近日点を通過しました。今回帰は近日点通過の頃にちょうど衝と なり、条件は最良で、14.5等程度まで明るくなることが予想されていました。 ところが、昨年10月頃から級に明るくなり、12月には12等台になって眼視でも 観測されました。その後は急激に減光し、4月初めには15等になっています。 今月は17等から18等にまで暗くなる上、夕方の低空でまず観測は不可能でしょ う。この彗星の昨年10月までの光度式、及び急激に変光した近日点前後の200 日間の光度式は

    m1 = 8.2 + 5 log Δ + 18 log r   (1996年10月まで)
    m1 = -6.0 + 5 log Δ + 60 log r   (近日点通過前後)

    となります。

    4月12日に、Joe Montani によってモンタニ周期彗星(P/1997 G1)発見のわずか 3日後に発見された18等の新彗星、モンタニ彗星 〔C/1997 G2 ( Montani )〕 [星図] は、その後18→17等とゆっくりと明るくなってきています。近日点通過は 来年の4月ですが、近日点距離が3.1AUと大きいため、15等程度までにしか明る くなりません。今月はてんびん座を南下していき、夕方の南の空に見えていま す。今後彗星はずっと南の空を移動するため、夏以降は日本からはまったく観 測できなくなってしまいます。

    ムルコス周期彗星〔124P/Mrkos〕 [星図]は、今回帰の日本からの条 件は最悪で、全く観測できません。昨年11月9日に近日点を通過し、その頃に 15等になったはずです。現在は暗くなりつつあり、17等程度でしょう。今月も くじゃく座にあり、日本からは見えません。南半球では衝となって頭上高く見 えているはずです。ただ、1995年秋に19.5等で検出されて以来、その後は全く 観測されていないようです。

    6月3日に中国・興隆(シンロン)で17等で発見された新彗星、 興隆彗星〔C/1997 L1 ( Xinglong )〕 [星図]は、既に昨年11月に近日 点を通過しており、今後は暗くなる一方です。昨年の初夏の頃にも17等になり ましたが、その頃は南天にいたために発見されず、北上して黄道に入った今 年になって小惑星捜索に引っかかったようです。今月はてんびん座を北上して いき、球状星団M5の方に近付いて行きます。夕方南の空で17等台で見えるでしょ う。

    ラッセル第4周期彗星〔94P/Russell 4〕 [星図]は、既に2月3日に近日点を通 過しました。条件が良く、冬から春にかけて16等前後で見えていましたが、現 在は夕方の空で18等にまで暗くなっています。おとめ座の頭部にいて、7月に は西に低くなり観測不可能となるでしょう。

    来年3月に近日点を通過するコワル第2周期彗星 〔104P/Kowal 2〕 [星図]は、明け 方の空に現れて来た5月に既に19等で観測されています。今月はペガスス座に あり、夜半すぎの南の空高くに見えています。今後彗星は急に明るくなってい きます。6月中旬にはまだ19.5等と大変暗いのですが、7月末には17.5等になり、 9月末には15.5等、11月末には14.5等に達します。その後来年春までしばらく 14等で見られるでしょう。

    1992年1月9日に17等で発見された小惑星フォルス 〔(5145) Pholus〕 [星図]は、 近日点距離が8.7AUで周期が約90年という巨大な楕円軌道上をまわっていまし た。長らく小惑星と思われていたキロン周期彗星(95P)と同じセントール族の 天体ですが、その後も恒星状でコマは検出されていません。既に近日点を通過 してから5年以上過ぎていますが、土星よりも遠くにいるため、明るさはほと んど変化せず、今後数年から10数年は観測できます。今月は夕方の空、かみの け座にいて、球状星団M53のすぐ近くです。

    11月19日に近日点を通過するラッセル第3周期彗星 〔91P/Russell 3〕 [星図]は、 現在夕方の空、コップ座で18等になっています。7月に入ると西に低くなり観 測できなくなります。その後太陽と合になりますが、来年の春から夏にかけて 再び18等で観測できるようになります。

    今年2月15日に18等で発見された小惑星 1997 CU26 [星図]は、近日点距離が 13AUと土星よりも遠い、周期60年のセントール族の小惑星であることが分かり ました。この天体の近日点通過はずっと先の2004年で、今後20年以上に渡って 18等程度で見えることになります。その間にコマが検出され彗星になるかもし れません。今月はかに座ですが、既に西に低く観測はできないでしょう。

    昨年8月10日に13等で発見されたラッセル-ワトソン彗 星〔C/1996 P2 ( Russell-Watson )〕 [星図]は、しばらく太陽に近く見えませんでしたが、7月下旬には再び 明け方の空に現れて来ます。既に昨年の3月1日に近日点を通過していますが、 近日点距離が大きいためゆるやかに減光しており、まだ18等の明るさを保って いるでしょう。エリダヌス座にいます。

    スミルノワ-チェルニフ周期彗星〔74P/Smirnova-Chernykh〕 [星図]は、現在遠日点を通過した ばかりで、18等台と最も暗い時期になっています。これから2001年の近日点に 向かって、徐々に明るくなっていくでしょう。今月はうお座で、明け方の空に 見え始めて来たところです。すぐ北には土星がいます。6月中は8等の小惑星ヴェ スタに近く、20日には20′まで接近します。

    1996年1月に17等で発見された新周期彗星、ジェディ キ周期彗星〔P/1996 A1 ( Jedicke )〕 [星図]は、近日点距離が大きく減光 がゆるやかで、再び明け方の空に現れて来た冬から春にかけて18等で観測され ています。現在コップ座の北にいますが、まだ18等程度でしょう。すぐ近くに は火星もいます。夕方の空に低くなってきていて、7月には観測できなくなり ます。来年春に再び衝となる頃には20等程度になっているでしょう。

    来年5月1日に近日点を通過するクレモラ周期彗星 〔68P/Klemola〕 [星図]は、既 に今年の春に19.5〜21.5等で観測されています。今月はおとめ座で夕方の空に ありますが、まだ19等と大変暗いでしょう。夏には一旦太陽と合になり、その 後しばらく観測できなくなりますが、来年春には再び明け方の空に現れて来ま す。その頃には14等台になっているでしょう。その後はゆっくりと暗くなって いくでしょう。

    小林周期彗星〔P/1997 B1 ( Kobayashi )〕 [星図]は、群馬県大泉町の小林隆男 氏によって、1月30日に18等で発見された周期26年の新周期彗星です。 恒星状であったため、初めは小惑星として報告されましたが、その後コマと尾 が観測され、彗星として登録されました。この彗星の発見は、アマチュアが CCDで彗星を発見した初めてのケースであり、同時にアマチュアによる最も暗 い彗星の発見でもあります。また、日本人による周期彗星はこれで11個目です。 3月2日の近日点通過後には若干活動が活発になったようで、形状も彗星らしく ぼやけて、明るさも1等程明るく観測されています。しかし彗星は急激に減光 中で、今月は19→20等になってしまうでしょう。コップ座にあり、夕方の空で かなり西に傾いています。7月に入ると観測は不可能になるでしょう。

    1月31日に19.4等で発見された新小惑星1997 BA6は、計算された軌道要素から 長周期彗星のような放物線軌道上を動いていることが分かり注目されましたが、 その後淡いコマが確認され、スペースウォッチ彗星 〔C/1997 BA6 ( Spacewatch )〕 [星 図]として登録されました。近日点通過は1999年11月で、14等まで明るく なると思われます。但し、その頃には南天にあり、日本からは観測できません。 現在は太陽から8AUという遠方にいて、しばらくは大変暗い状態が続きます。 今月は既に西に低く観測できませんが、10月には再び明け方の空に18.5等で現 れます。

    来年7月12日に近日点を通過するアラン-リゴー周期彗星 〔49P/Arend-Rigaux〕 [星図] は、今回帰はまだ観測されていませんが、今月は明け方の南の空、みずがめ座 で20→19等となり、そろそろ観測されるでしょう。8月11日にはらせん状星雲 NGC7293に1.5°まで接近します。彗星は今年は秋に夕方に沈む頃には18等台に なるまで見えますが、条件が悪く、近日点通過の頃は太陽に近く全く見ること ができません。通過後は1999年になるとようやく見え始めますが、既に17等に まで暗くなっているでしょう。

    再来年9月16日に近日点を通過するカーンズ-クェー周期 彗星〔59P/Kearns-Kwee〕 [星図] も今回帰はまだ観測されていませんが、今月は夜半過ぎの南の空、やぎ 座で19等となり、そろそろ観測されるでしょう。8月12日頃には天王星に約15′ま で接近します。彗星は今年中はずっと19等と大変暗いのですが、1999年末には 12等台に達するでしょう。

    4月29日から5月4日にかけて、太陽観測衛星SOHOのコロナグラフLASCOに2〜5等 の明るさで写っていた新彗星、SOHO彗星 〔C/1997 H2 ( SOHO )〕 [星図(6月11日〜7月1日)] [星図(7月1日〜7月31日)] は、近日点通過は5月2日で、近日点距離は0.14AUという軌道要素が計算されま した。それによると、彗星は5月中旬に夕方の空に9等で現れ、その後暗くなっ ていくと思われました。ですが、軌道の精度も悪く、実際には多数の人が観測 を試みましたが、誰も観測できませんでした。5月17日の写真観測でも11等以 下で写らなかったようです。そこで、仮にこの頃には既に13等になっていたと すると、光度式は

    m1 = 18.0 + 5 log Δ + 18.0 log r

    となります。ここではこの式に従いました。彗星は近日点距離が小さい分急激 に暗くなります。上記の光度式では、6月中旬には既に19等になってしまうこ とになります。発見当初の光度を保っているとすると、

    m1 = 10.5 + 5 log Δ + 10.0 log r

    という式になりますが、この式に従うと、6月中旬にはまだ12等、7月末でも14 等となります。ろくぶんぎ座→しし座→おとめ座頭部へと移動し、6月中は夕 方の西空で高度20°を保ちますが、7月には低くなります。しかし、現在まで 観測できていないことから、もはやこの彗星を地上から観測できることはない でしょう。この彗星のように、太陽に近付き明るくなりながらも地上からは観 測されずに去って行く彗星は意外に多いのかもしれません。

    1995年に発見されたセントール族の小惑星小惑星 1995 GO [星図]は、現在は太 陽から11AUと土星よりも遠く、19等台と大変暗く見えています。そのためか、 ほとんど観測されていないようです。この天体は2002年に近日点を通過し、そ の頃には太陽から7AUにまで近付き、17等程度になるでしょう。この天体も将 来彗星となるかもしれません。現在はスピカのすぐ南西にいます。7月末には 西に低くなり観測できなくなります。

    4月9日に、Joe Montani によって19等で発見された新周期彗星、モンタニ周期彗星〔P/1997 G1 ( Montani )〕 [星図]は、4月26日に近日点を通過 しましたが、近日点距離が4AUと大きいため、急に暗くはならないでしょう。 今月は既に西の超低空となり観測はできませんが、10月には再び明け方の空に 19.5等で現れ、来年の春まで19等程度で観測できるでしょう。

    来年2月23日に近日点を通過するマクノート-ヒューズ周 期彗星〔130P/McNaught-Hughes〕 [星図]は、4月にScottiと中村彰正氏によって20等で検出されています。 今月は夕方の南の空、てんびん座ですが、19等台と大変暗いでしょう。来年春 の衝の頃でも19等と明るくならない小彗星です。

    2月1日に18等で発見された新彗星は、その後の観測から新周期彗星であること が分かり、ゲーレルズ周期彗星〔P/1997 C1 ( Gehrels )〕 [星図]となりました。 既に近日点通過から1年以上たってからの発見で暗くなる一方と思われました が、実際には予報よりももっと暗く、3月から5月にかけて18.5→19.5等と急に 減光していきました。今月はしし座にいて、夕方の空にかなり低くなっており、 実質的に観測はできないでしょう。明るさも20等になってしまいます。

    昨年前半に14等まで明るくなったコマス・ソラ周期彗星 〔32P/Comas Sola〕 [星図] は、その後太陽に近付いてしばらく見えませんでした。再び明け方の空に現れ て来た1月から3月にかけては予報どおり17→18等と減光していきましたが、そ の後は予報よりも1〜2等ほど明るく観測されています。この予報では20→21等 ですが、もう少し明るいものと思われます。今月もおとめ座にあり、夕方の南 の空に見えています。

    昨年10月15日に近日点を通過したマックホルツ第1周期 彗星〔96P/Machholz 1〕 [星図] は、既に近日点通過当日に、太陽観測衛星SOHOによって4.5等で観測され ていました。その観測が5月に正式に報告され、今回帰の出現が記録されまし た。この彗星は今回帰の日本からの条件は最悪で、まったく見ることができま せんでした。南半球では近日点前に観測できるチャンスがあったが捉えられな かったため、今回帰では地上からの観測は絶望かと思われましたが、4月中旬 にハワイ大学のチームがこの彗星を19等と観測しました。しかし、現在は21等 以下となり、もう観測は不可能です。

    ---------------------------------------------------------------------

    * 位置推算表

    * ヘール-ボップ彗星(C/1995 O1)

    m1 = -0.9 + 5 log Δ + 9.4 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   6 11.53    5 56.8   1.513   2.411    21    2.7
    1997- 6-21   6 27.00    2  5.1   1.639   2.531    22    3.1
    1997- 7- 1   6 41.29   -1 37.6   1.765   2.637    24    3.5
    1997- 7-11   6 54.61   -5 16.2   1.893   2.727    28    3.9
    1997- 7-21   7  7.06   -8 54.5   2.020   2.804    32    4.2
    1997- 7-31   7 18.70  -12 35.2   2.146   2.868    36    4.5
    

    * SOHO彗星(C/1997 L2)

    m1 = 21.0 + 5 log Δ + 12.5 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   5 19.29   25 14.4   0.043   1.032     2    4.0
    1997- 6-21   6 13.17    2 33.3   0.472   0.650    21   16.0
    1997- 7- 1   7 17.34  -25 15.9   0.771   0.627    49   18.6
    1997- 7-11   8 32.26  -44 32.9   1.022   0.755    68   20.5
    1997- 7-21   9 48.81  -54 27.4   1.246   0.954    78   22.1
    1997- 7-31  10 58.22  -59  1.7   1.452   1.184    82   23.4
    

    * エンケ周期彗星(2P)

    m1 = 11.0 + 5 log Δ + 12.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   6 23.33    9 35.8   0.575   0.501    20    6.6
    1997- 6-21   6 47.74   -4 53.3   0.760   0.318    30    7.1
    1997- 7- 1   7 48.65  -36  6.4   0.937   0.202    61    7.2
    1997- 7-11  12 46.14  -67 39.8   1.102   0.220   107    8.2
    1997- 7-21  16 20.33  -54 40.1   1.256   0.350   126    9.9
    1997- 7-31  17  9.06  -45  2.2   1.400   0.520   128   11.3
    

    * ウィルド第2周期彗星(81P)

    m1 = 4.8 + 5 log Δ + 21.8 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  10 55.01   10 27.2   1.622   1.436    80   10.2
    1997- 6-21  11 20.34    7 49.7   1.646   1.521    78   10.4
    1997- 7- 1  11 45.42    5  7.0   1.676   1.613    75   10.7
    1997- 7-11  12 10.18    2 22.4   1.710   1.712    72   11.0
    1997- 7-21  12 34.57   -0 20.8   1.749   1.818    69   11.4
    1997- 7-31  12 58.61   -2 59.7   1.792   1.929    66   11.7
    

    * ボーティン周期彗星(85P)

    m1 = 6.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   5 34.70   26  0.3   1.379   2.388     4   11.2
    1997- 6-21   6 11.13   26 14.7   1.454   2.466     3   11.7
    1997- 7- 1   6 45.31   25 58.1   1.535   2.550     3   12.3
    1997- 7-11   7 17.08   25 16.8   1.621   2.635     3   12.8
    1997- 7-21   7 46.41   24 16.7   1.709   2.719     5   13.3
    1997- 7-31   8 13.40   23  3.1   1.800   2.799     8   13.8
    

    * ムーニエ-デュプイ彗星(C/1997 J2)

    m1 = 3.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  10 54.07   71 46.3   4.022   4.320    66   12.9
    1997- 6-21  11  3.36   71  0.9   3.963   4.312    63   12.9
    1997- 7- 1  11 15.96   70 14.3   3.905   4.291    61   12.8
    1997- 7-11  11 31.50   69 27.0   3.848   4.257    59   12.7
    1997- 7-21  11 49.65   68 38.7   3.792   4.211    59   12.6
    1997- 7-31  12 10.17   67 48.9   3.738   4.153    59   12.5
    

    * ヴォルフ-ハリントン周期彗星(43P)

    m1 = 8.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   2 28.91   25 54.5   1.913   2.604    38   14.3
    1997- 6-21   2 56.19   27 19.3   1.862   2.503    41   14.0
    1997- 7- 1   3 24.75   28 27.6   1.815   2.402    44   13.8
    1997- 7-11   3 54.50   29 15.5   1.770   2.304    46   13.5
    1997- 7-21   4 25.22   29 39.3   1.729   2.208    49   13.3
    1997- 7-31   4 56.63   29 35.6   1.692   2.115    52   13.1
    

    * エヴァンス-ドリンクウォーター彗星(C/1996 J1)

    m1 = 6.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   2  5.44   31  4.5   2.601   3.248    43   13.2
    1997- 6-21   2 19.87   32 38.7   2.708   3.270    48   13.4
    1997- 7- 1   2 32.95   34  4.9   2.815   3.279    54   13.6
    1997- 7-11   2 44.54   35 24.0   2.921   3.277    60   13.7
    1997- 7-21   2 54.47   36 36.5   3.027   3.264    67   13.9
    1997- 7-31   3  2.58   37 42.7   3.132   3.241    74   14.0
    

    * ミュラー彗星(C/1997 D1)

    m1 = 6.8 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   8 19.41   38 42.6   2.641   3.313    41   13.6
    1997- 6-21   8 18.68   36 43.7   2.585   3.379    32   13.6
    1997- 7- 1   8 19.17   34 52.1   2.532   3.421    24   13.5
    1997- 7-11   8 20.45   33  6.5   2.482   3.436    17   13.4
    1997- 7-21   8 22.17   31 25.5   2.437   3.422    11   13.3
    1997- 7-31   8 24.03   29 47.7   2.396   3.379    12   13.2
    

    * ミュラー彗星(C/1997 J1)

    m1 = 7.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   9 17.98   58 33.1   2.345   2.774    55   13.4
    1997- 6-21   9 14.57   54 57.6   2.369   2.928    47   13.6
    1997- 7- 1   9 14.16   51 50.4   2.397   3.068    41   13.7
    1997- 7-11   9 15.50   49  7.7   2.431   3.190    35   13.9
    1997- 7-21   9 17.81   46 46.2   2.469   3.290    30   14.0
    1997- 7-31   9 20.61   44 42.8   2.511   3.365    27   14.1
    

    * シュヴァスマン-ヴァハマン第1周期彗星(29P)

    m1 = 4.0 + 5 log Δ + 7.5 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  11 39.50   -6 25.0   6.275   6.059    97   13.9
    1997- 6-21  11 41.64   -6 29.6   6.275   6.215    88   13.9
    1997- 7- 1  11 44.62   -6 40.1   6.274   6.371    79   14.0
    1997- 7-11  11 48.36   -6 56.3   6.274   6.522    71   14.1
    1997- 7-21  11 52.78   -7 17.8   6.273   6.666    63   14.1
    1997- 7-31  11 57.79   -7 44.1   6.273   6.799    55   14.1
    

    * グリグ-シェレルップ周期彗星(26P)

    m1 = 15.0 + 5 log Δ + 10.0 log r (〜7月6日)
    m1 = 12.0 + 5 log Δ + 40.0 log r (7月6日〜)
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   7 27.31    8  6.3   1.455   2.172    34   18.3
    1997- 6-21   7 55.44    7 46.0   1.370   2.120    32   18.0
    1997- 7- 1   8 25.83    7  8.8   1.287   2.064    29   17.7
    1997- 7-11   8 58.55    6 14.2   1.210   2.005    28   16.8
    1997- 7-21   9 33.63    5  2.1   1.141   1.947    27   15.7
    1997- 7-31  10 11.05    3 33.9   1.082   1.892    26   14.8
    

    * ガン周期彗星(65P)

    m1 = 7.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   0 32.63   -7 22.9   3.075   3.162    75   15.1
    1997- 6-21   0 41.24   -6 53.0   3.105   3.059    83   15.0
    1997- 7- 1   0 48.50   -6 33.8   3.135   2.954    90   15.0
    1997- 7-11   0 54.23   -6 25.9   3.165   2.848    98   15.0
    1997- 7-21   0 58.25   -6 29.8   3.196   2.746   107   14.9
    1997- 7-31   1  0.42   -6 45.3   3.226   2.649   115   14.9
    

    * ウィルド第4周期彗星(116P)

    m1 = 1.4 + 5 log Δ + 27.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  19 56.94  -26 11.4   2.822   1.939   143   15.0
    1997- 6-21  19 50.13  -26 40.1   2.864   1.912   154   15.1
    1997- 7- 1  19 41.58  -27  7.3   2.906   1.910   165   15.3
    1997- 7-11  19 32.17  -27 29.3   2.947   1.934   174   15.5
    1997- 7-21  19 22.93  -27 43.8   2.989   1.986   168   15.7
    1997- 7-31  19 14.78  -27 49.9   3.030   2.065   158   16.0
    

    * ハートレー第2周期彗星(103P)

    m1 = 8.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  19 55.94   -1 36.7   2.493   1.661   135   17.5
    1997- 6-21  19 50.78   -0 16.1   2.410   1.511   144   17.0
    1997- 7- 1  19 42.68    0 55.0   2.326   1.381   151   16.5
    1997- 7-11  19 31.89    1 50.5   2.240   1.273   155   16.0
    1997- 7-21  19 19.15    2 24.3   2.153   1.189   154   15.5
    1997- 7-31  19  5.67    2 31.7   2.064   1.129   148   15.1
    

    * ウィルタネン周期彗星(46P)

    m1 = 8.5 + 5 log Δ + 27.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   8 47.52   26 44.8   1.551   2.044    47   15.2
    1997- 6-21   9 20.17   24 38.3   1.635   2.173    45   15.9
    1997- 7- 1   9 49.72   22 20.1   1.720   2.308    43   16.7
    1997- 7-11  10 16.61   19 56.0   1.805   2.447    40   17.4
    1997- 7-21  10 41.27   17 30.5   1.890   2.588    37   18.0
    1997- 7-31  11  4.06   15  6.4   1.974   2.728    34   18.7
    

    * ゲーレルズ第2周期彗星(78P)

    m1 = 7.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   2 24.78   15 18.2   2.055   2.705    41   15.9
    1997- 6-21   2 47.68   16 45.4   2.038   2.623    45   15.8
    1997- 7- 1   3 10.81   18  1.6   2.024   2.539    49   15.6
    1997- 7-11   3 34.07   19  5.3   2.013   2.454    52   15.5
    1997- 7-21   3 57.28   19 55.4   2.005   2.369    56   15.4
    1997- 7-31   4 20.28   20 31.1   2.001   2.283    61   15.3
    

    * ハートレー第1周期彗星(100P)

    m1 = 2.0 + 5 log Δ + 50.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  12 41.50   -8 27.5   1.822   1.172   112   15.4
    1997- 6-21  12 48.13  -12  7.1   1.830   1.267   105   15.6
    1997- 7- 1  12 57.64  -15 34.9   1.841   1.369    99   15.9
    1997- 7-11  13  9.65  -18 51.2   1.856   1.477    94   16.3
    1997- 7-21  13 23.85  -21 56.5   1.875   1.588    89   16.7
    1997- 7-31  13 39.99  -24 50.9   1.897   1.702    84   17.1
    

    * キロン周期彗星(95P)

    m1 = 4.0 + 5 log Δ + 7.5 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  13 36.27   -9 45.1   8.634   8.002   125   15.5
    1997- 6-21  13 35.83   -9 39.1   8.642   8.148   116   15.6
    1997- 7- 1  13 36.07   -9 37.2   8.649   8.305   106   15.6
    1997- 7-11  13 37.00   -9 39.4   8.657   8.470    97   15.7
    1997- 7-21  13 38.60   -9 45.6   8.665   8.639    88   15.7
    1997- 7-31  13 40.85   -9 55.5   8.673   8.807    79   15.8
    

    * 羽根田-カンポス周期彗星(D/1978 R1)

    m1 = 13.0 + 5 log Δ + 25.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   0 21.02   -3 29.5   1.488   1.344    76   18.0
    1997- 6-21   0 54.22   -0 15.8   1.431   1.254    77   17.4
    1997- 7- 1   1 28.92    3  4.4   1.381   1.178    77   16.9
    1997- 7-11   2  4.90    6 24.1   1.338   1.117    77   16.4
    1997- 7-21   2 41.80    9 35.4   1.305   1.071    77   16.0
    1997- 7-31   3 19.10   12 30.1   1.281   1.038    77   15.8
    

    * ヘリン-ローマン-アルー第2周期彗星(P/1989 U1)

    m1 = 10.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   0  9.09    3  9.8   2.331   2.343    76   17.9
    1997- 6-21   0 24.87    4 37.6   2.285   2.190    82   17.6
    1997- 7- 1   0 40.40    6  0.2   2.241   2.039    87   17.3
    1997- 7-11   0 55.52    7 15.6   2.198   1.893    93   17.0
    1997- 7-21   1 10.10    8 21.8   2.157   1.751    98   16.7
    1997- 7-31   1 23.92    9 17.0   2.119   1.615   105   16.4
    

    * ジョンソン周期彗星(48P)

    m1 = 10.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  19 41.96  -15 16.8   2.500   1.600   145   17.0
    1997- 6-21  19 38.67  -16 12.8   2.476   1.516   155   16.8
    1997- 7- 1  19 33.33  -17 23.5   2.453   1.454   166   16.7
    1997- 7-11  19 26.55  -18 45.4   2.432   1.416   176   16.5
    1997- 7-21  19 19.34  -20 12.9   2.412   1.404   170   16.5
    1997- 7-31  19 12.79  -21 40.0   2.393   1.418   158   16.4
    

    * ミュラー第2周期彗星(P/1990 R1)

    m1 = 11.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   0 22.97    8  6.5   2.629   2.763    71   17.4
    1997- 6-21   0 35.87    9 28.9   2.605   2.623    77   17.3
    1997- 7- 1   0 48.06   10 45.3   2.583   2.482    84   17.1
    1997- 7-11   0 59.36   11 54.0   2.561   2.341    90   16.9
    1997- 7-21   1  9.55   12 53.7   2.541   2.203    97   16.8
    1997- 7-31   1 18.40   13 42.7   2.522   2.068   104   16.6
    

    * シューメーカー-ホルト第2周期彗星(121P)

    m1 = 6.7 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  10 52.18   25  3.5   3.168   3.273    75   16.8
    1997- 6-21  11  2.29   23 33.3   3.197   3.424    68   16.9
    1997- 7- 1  11 13.04   22  0.8   3.226   3.569    62   17.1
    1997- 7-11  11 24.31   20 26.7   3.255   3.709    56   17.2
    1997- 7-21  11 35.98   18 51.6   3.285   3.841    50   17.4
    1997- 7-31  11 47.97   17 16.4   3.315   3.964    44   17.5
    

    * ヘリン-ローマン-アルー第1周期彗星(117P)

    m1 = 6.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  21  8.28  -25 33.2   3.726   3.017   127   17.0
    1997- 6-21  21  7.20  -26 10.9   3.729   2.917   137   16.9
    1997- 7- 1  21  4.34  -26 53.6   3.732   2.837   147   16.8
    1997- 7-11  20 59.88  -27 38.6   3.736   2.779   157   16.8
    1997- 7-21  20 54.20  -28 22.3   3.740   2.747   165   16.8
    1997- 7-31  20 47.79  -29  1.2   3.745   2.743   169   16.8
    

    * シューメーカー-レヴィ第4周期彗星(118P)

    m1 = 8.2 + 5 log Δ + 18.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   8 50.19   17 25.2   2.321   2.839    50   17.0
    1997- 6-21   9  9.79   16 25.6   2.357   2.959    45   17.3
    1997- 7- 1   9 29.07   15 18.1   2.394   3.074    40   17.5
    1997- 7-11   9 48.00   14  3.9   2.432   3.184    35   17.7
    1997- 7-21  10  6.54   12 44.1   2.471   3.288    30   17.9
    1997- 7-31  10 24.70   11 20.0   2.510   3.384    25   18.0
    

    * モンタニ彗星(C/1997 G2)

    m1 = 8.3 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  15  3.35  -13  3.2   4.254   3.368   146   17.2
    1997- 6-21  14 54.26  -14  9.8   4.192   3.406   135   17.2
    1997- 7- 1  14 46.61  -15 19.9   4.132   3.468   124   17.2
    1997- 7-11  14 40.67  -16 33.2   4.072   3.550   114   17.1
    1997- 7-21  14 36.57  -17 49.7   4.013   3.644   104   17.1
    1997- 7-31  14 34.31  -19  9.5   3.955   3.746    94   17.1
    

    * ムルコス周期彗星(124P)

    m1 = 12.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  21 54.41  -60 53.9   2.469   1.798   120   17.2
    1997- 6-21  21 45.67  -62 27.7   2.531   1.799   125   17.3
    1997- 7- 1  21 30.30  -63 43.3   2.594   1.813   130   17.4
    1997- 7-11  21  9.39  -64 26.8   2.655   1.845   134   17.6
    1997- 7-21  20 45.71  -64 27.1   2.716   1.897   135   17.7
    1997- 7-31  20 22.82  -63 41.9   2.776   1.968   134   17.9
    

    * 興隆彗星(C/1997 L1)

    m1 = 7.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  15 28.01   -5 23.0   5.127   4.236   148   17.2
    1997- 6-21  15 23.48   -4  1.4   5.152   4.354   137   17.3
    1997- 7- 1  15 20.05   -2 52.0   5.178   4.495   127   17.4
    1997- 7-11  15 17.84   -1 54.6   5.205   4.655   117   17.5
    1997- 7-21  15 16.88   -1  8.5   5.232   4.829   107   17.6
    1997- 7-31  15 17.13   -0 32.4   5.261   5.011    98   17.7
    

    * ラッセル第4周期彗星(94P)

    m1 = 10.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  12 15.02    4  7.5   2.394   1.973   101   17.7
    1997- 6-21  12 24.29    2 30.7   2.419   2.111    94   17.9
    1997- 7- 1  12 34.83    0 49.4   2.445   2.251    88   18.1
    1997- 7-11  12 46.47   -0 55.0   2.472   2.394    82   18.3
    1997- 7-21  12 59.00   -2 41.2   2.500   2.538    76   18.5
    1997- 7-31  13 12.29   -4 27.8   2.530   2.680    70   18.7
    

    * コワル第2周期彗星(104P)

    m1 = 10.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  22 47.41   10 20.7   2.838   2.603    92   19.4
    1997- 6-21  22 53.39   12  5.1   2.775   2.416    99   19.1
    1997- 7- 1  22 57.94   13 47.9   2.711   2.234   106   18.7
    1997- 7-11  23  0.75   15 26.7   2.646   2.058   114   18.4
    1997- 7-21  23  1.53   16 58.5   2.581   1.893   122   18.1
    1997- 7-31  23  0.02   18 19.2   2.515   1.740   129   17.7
    

    * 小惑星フォルス(5145)

    m1 = 7.5 + 5 log Δ + 5.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  13  1.97   19 44.4  12.249  11.956   104   17.8
    1997- 6-21  13  1.83   19 26.8  12.275  12.129    95   17.9
    1997- 7- 1  13  2.18   19  6.0  12.301  12.305    87   17.9
    1997- 7-11  13  3.03   18 42.6  12.327  12.481    78   17.9
    1997- 7-21  13  4.36   18 17.3  12.353  12.652    70   18.0
    1997- 7-31  13  6.13   17 50.6  12.380  12.814    62   18.0
    

    * ラッセル第3周期彗星(91P)

    m1 = 5.3 + 5 log Δ + 25.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  11 27.95   -9 53.6   2.705   2.398    96   18.0
    1997- 6-21  11 37.56   -9 48.4   2.683   2.499    89   18.0
    1997- 7- 1  11 48.63   -9 57.0   2.662   2.601    82   18.0
    1997- 7-11  12  0.97  -10 18.0   2.642   2.701    75   18.0
    1997- 7-21  12 14.42  -10 49.8   2.624   2.800    69   18.0
    1997- 7-31  12 28.85  -11 30.7   2.606   2.894    63   18.0
    

    * 小惑星 1997 CU26

    m1 = 6.5 + 5 log Δ + 5.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   8 32.10   14 57.9  13.829  14.507    46   18.0
    1997- 6-21   8 34.72   14 45.4  13.822  14.612    37   18.0
    1997- 7- 1   8 37.57   14 31.5  13.815  14.696    28   18.0
    1997- 7-11   8 40.60   14 16.4  13.808  14.757    20   18.0
    1997- 7-21   8 43.74   14  0.3  13.801  14.794    11   18.0
    1997- 7-31   8 46.94   13 43.3  13.794  14.806     4   18.1
    

    * ラッセル-ワトソン彗星(C/1996 P2)

    m1 = 5.6 + 5 log Δ + 12.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   3 15.26   -6  1.9   5.329   6.045    41   18.2
    1997- 6-21   3 22.26   -5 49.2   5.412   6.038    48   18.3
    1997- 7- 1   3 28.66   -5 43.7   5.495   6.016    54   18.4
    1997- 7-11   3 34.37   -5 45.3   5.578   5.980    62   18.4
    1997- 7-21   3 39.31   -5 53.7   5.660   5.934    69   18.5
    1997- 7-31   3 43.40   -6  8.5   5.742   5.879    77   18.6
    

    * スミルノワ-チェルニフ周期彗星(74P)

    m1 = 8.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   1  7.28    0 45.2   4.722   5.069    64   18.8
    1997- 6-21   1 13.26    1 13.2   4.717   4.923    72   18.7
    1997- 7- 1   1 18.44    1 34.9   4.713   4.771    80   18.6
    1997- 7-11   1 22.69    1 49.8   4.708   4.614    89   18.5
    1997- 7-21   1 25.89    1 57.5   4.703   4.458    97   18.5
    1997- 7-31   1 27.93    1 57.7   4.697   4.304   106   18.4
    

    * ジェディキ周期彗星(P/1996 A1)

    m1 = 4.2 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  11 55.42   -5 55.2   5.361   5.073   101   18.7
    1997- 6-21  11 58.27   -5 59.0   5.392   5.255    92   18.8
    1997- 7- 1  12  2.03   -6  9.5   5.422   5.439    83   18.9
    1997- 7-11  12  6.61   -6 26.3   5.453   5.621    75   19.0
    1997- 7-21  12 11.91   -6 48.7   5.484   5.797    67   19.1
    1997- 7-31  12 17.82   -7 16.1   5.515   5.965    59   19.2
    

    * クレモラ周期彗星(68P)

    m1 = 9.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  14 16.04   -2  1.4   3.420   2.663   131   19.1
    1997- 6-21  14 12.96   -1 56.7   3.357   2.714   121   19.1
    1997- 7- 1  14 11.76   -2  5.3   3.294   2.778   111   19.0
    1997- 7-11  14 12.51   -2 26.2   3.230   2.849   102   18.9
    1997- 7-21  14 15.18   -2 57.9   3.165   2.925    94   18.8
    1997- 7-31  14 19.70   -3 39.0   3.101   3.001    86   18.8
    

    * 小林周期彗星(P/1997 B1)

    m1 = 13.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  10 56.32   -3 21.5   2.303   2.129    86   18.8
    1997- 6-21  11 11.65   -5  5.3   2.350   2.278    81   19.0
    1997- 7- 1  11 27.40   -6 50.3   2.399   2.430    76   19.2
    1997- 7-11  11 43.45   -8 36.0   2.452   2.584    71   19.5
    1997- 7-21  11 59.73  -10 21.6   2.507   2.739    66   19.7
    1997- 7-31  12 16.16  -12  6.5   2.564   2.895    61   19.9
    

    * スペースウォッチ彗星(C/1997 BA6)

    m1 = 7.5 + 5 log Δ + 7.5 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   8 58.44   10 57.1   8.180   8.736    53   19.1
    1997- 6-21   9  1.20   10 29.3   8.115   8.798    45   19.0
    1997- 7- 1   9  4.40    9 58.7   8.050   8.841    36   19.0
    1997- 7-11   9  7.97    9 25.3   7.985   8.863    28   19.0
    1997- 7-21   9 11.84    8 49.3   7.920   8.863    20   19.0
    1997- 7-31   9 15.91    8 10.7   7.855   8.840    13   18.9
    

    * アラン-リゴー周期彗星(49P)

    m1 = 11.3 + 5 log Δ + 11.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  22 42.01  -15 32.5   3.677   3.298   103   20.1
    1997- 6-21  22 44.92  -16  0.6   3.623   3.104   112   19.9
    1997- 7- 1  22 46.25  -16 42.1   3.568   2.920   122   19.7
    1997- 7-11  22 45.78  -17 37.8   3.512   2.750   131   19.5
    1997- 7-21  22 43.37  -18 47.1   3.455   2.597   141   19.3
    1997- 7-31  22 38.98  -20  8.0   3.397   2.466   152   19.1
    

    * カーンズ-クェー周期彗星(59P)

    m1 = 5.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  21  5.80  -18 17.4   5.256   4.586   126   19.6
    1997- 6-21  21  3.24  -18 23.1   5.225   4.438   136   19.5
    1997- 7- 1  20 59.47  -18 33.0   5.194   4.310   147   19.4
    1997- 7-11  20 54.61  -18 46.1   5.162   4.206   157   19.3
    1997- 7-21  20 48.93  -19  1.2   5.130   4.130   168   19.2
    1997- 7-31  20 42.73  -19 16.7   5.098   4.083   178   19.2
    

    * SOHO彗星(C/1997 H2)

    m1 = 18.0 + 5 log Δ + 18.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   9 38.01    4 28.5   1.148   1.103    65   19.3
    1997- 6-21  10 26.99    1 12.8   1.353   1.339    68   21.0
    1997- 7- 1  11  2.48   -1 17.6   1.545   1.601    68   22.4
    1997- 7-11  11 29.93   -3 18.7   1.727   1.875    65   23.6
    1997- 7-21  11 52.41   -5  1.5   1.901   2.151    62   24.7
    1997- 7-31  12 11.67   -6 32.1   2.067   2.427    57   25.6
    

    * 小惑星 1995 GO

    m1 = 9.0 + 5 log Δ + 5.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  13  5.18  -13 31.6  11.175  10.635   119   19.4
    1997- 6-21  13  4.65  -13 28.0  11.143  10.751   110   19.4
    1997- 7- 1  13  4.67  -13 27.5  11.111  10.876   100   19.4
    1997- 7-11  13  5.25  -13 30.2  11.078  11.007    91   19.4
    1997- 7-21  13  6.38  -13 36.2  11.046  11.138    82   19.5
    1997- 7-31  13  8.03  -13 45.4  11.014  11.265    73   19.5
    

    * モンタニ周期彗星(P/1997 G1)

    m1 = 9.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   8 11.08   17 40.7   4.248   4.962    40   19.5
    1997- 6-21   8 21.98   17  3.9   4.252   5.055    34   19.5
    1997- 7- 1   8 33.15   16 23.0   4.256   5.134    27   19.5
    1997- 7-11   8 44.49   15 38.3   4.262   5.198    20   19.6
    1997- 7-21   8 55.93   14 50.0   4.268   5.246    14   19.6
    1997- 7-31   9  7.38   13 58.4   4.274   5.278     7   19.6
    

    * マクノート-ヒューズ周期彗星(130P)

    m1 = 11.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  14 42.09   -9 14.7   2.780   1.921   140   19.6
    1997- 6-21  14 38.18   -9 32.2   2.740   1.972   130   19.5
    1997- 7- 1  14 36.65  -10  2.0   2.701   2.038   120   19.5
    1997- 7-11  14 37.63  -10 43.3   2.662   2.115   111   19.5
    1997- 7-21  14 41.05  -11 34.8   2.624   2.199   103   19.5
    1997- 7-31  14 46.78  -12 34.7   2.586   2.288    95   19.5
    

    * ゲーレルズ周期彗星(P/1997 C1)

    m1 = 2.7 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11   9 25.57   12 28.1   4.624   5.053    59   19.5
    1997- 6-21   9 33.63   11 53.4   4.658   5.211    52   19.6
    1997- 7- 1   9 42.10   11 14.7   4.692   5.358    44   19.8
    1997- 7-11   9 50.90   10 32.5   4.726   5.491    37   19.9
    1997- 7-21   9 59.91    9 47.2   4.761   5.609    30   20.0
    1997- 7-31  10  9.08    8 59.2   4.795   5.711    23   20.1
    

    * コマス・ソラ周期彗星(32P)

    m1 = 5.3 + 5 log Δ + 22.5 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  13 26.77   -1 40.1   3.510   2.887   120   19.9
    1997- 6-21  13 27.13   -2 22.8   3.564   3.069   111   20.2
    1997- 7- 1  13 29.11   -3 11.8   3.618   3.259   102   20.4
    1997- 7-11  13 32.55   -4  5.9   3.672   3.456    94   20.7
    1997- 7-21  13 37.25   -5  3.8   3.725   3.654    86   21.0
    1997- 7-31  13 43.04   -6  4.6   3.777   3.851    78   21.2
    

    * マックホルツ第1周期彗星(96P)

    m1 = 13.0 + 5 log Δ + 12.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1997- 6-11  18 46.49  -23 35.6   3.477   2.508   159   21.5
    1997- 6-21  18 31.05  -24 18.8   3.558   2.547   172   21.6
    1997- 7- 1  18 15.78  -24 53.9   3.636   2.623   174   21.8
    1997- 7-11  18  1.68  -25 20.5   3.711   2.733   161   22.0
    1997- 7-21  17 49.54  -25 39.4   3.785   2.876   149   22.2
    1997- 7-31  17 39.79  -25 52.8   3.857   3.047   137   22.5
    

    ---------------------------------------------------------------------

    Copyright(C) Seiichi Yoshida (comet@aerith.net). All rights reserved.