彗星の広場 (1996年5月)

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Updated on May 28, 1996
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  • 今月の彗星ランキング
  • 今月の彗星の解説
  • その他の彗星について
  • 位置推算表
  • 接近カレンダー
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    ・ 今月の彗星ランキング

    1996年5月に見える彗星のランキングはこのようになりました。

    3月下旬に地球に0.10AUまで接近し、光度0等、尾の長さ100度の大彗星になっ た百武彗星(C/1996B2)は南天に去りました。5月1日に近日点を通過し、今後は 徐々に暗くなっていきます。5月中旬には約3等と、予想よりも暗めになってい ます。

    百武彗星が去り、いよいよ来年の大彗星ヘール-ボップ彗星(C/1995O1)が明る くなってきています。4月には8等台でしたが、5月は7等台で観測されています。 もうすぐ6等台になる勢いです。

    明るくなると予想されていたコップ彗星(22P)がようやく9等台になってきたよ うです。そろそろ眼視観測できるようになってきました。その他の彗星は暗く 眼視的には難しいでしょう。

    今月は12等台の彗星がたくさんあります。CCD、写真等では狙い目でしょう。 特に、2月以来ずっとバースト中のシュワスマン-ワハマン第1彗星(29P)がい つまで見られるか注目です。

      第1位  ヘール-ボップ彗星(C/1995O1) 8→7等
    第2位 コップ彗星(22P) 10→8.5等
    第3位 百武彗星(C/1995Y1) 11.5→13等
    第4位 シュワスマン-ワハマン第1彗星(29P) 12等
    第5位 ウィルド第4彗星(116P) 12等
    第6位 ガン彗星(65P) 12.5等
    第7位 シュチェパンスキー彗星(C/1996B1) 12.5等→15等
    第8位 チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星(67P) 13.5→14.5等
    第9位 エバンス-ドリンクウォーター彗星(C/1996J1) 14.5→14等
    第10位 ウエスト-ハートレー彗星(123P) 15等

    また、太陽に近い、もしくは南天にあるために日本からは見えませんが、明る さは上記のものに匹敵する彗星として次ようなものがあります。

      番外1  百武彗星(C/1996B2) 1.5→6等
    番外2 コマスソラ彗星(32P) 13.5等
    番外3 デニング-藤川彗星(72P) 16→14等
    番外4 アイラス彗星(P/1983M1) 16→15等

    その他の暗い彗星は以下の通りです。

      キロン彗星(95P) 15.5等
      NEAT彗星(C/1996E1) 16→15.5等
      スペースウォッチ彗星(125P) 17→16.5等
      ジェディケ彗星(P/1996A1) 16.5→17等
      ヘリン-ローマン-アルー第1彗星(117P) 17等
      シューメーカー-ホルト第1彗星(P/1987U1) 18等
      ラインムート第1彗星(30P) 17.5→18.5等
      本田-ムルコス-パジュサコバ彗星(45P) 18.5→20.5等
    

    尚、以下の彗星は解説がありますが、今月は見ることができません。

      ポン-ウィンネッケ彗星(7P) 16→17等
      シュワスマン-ワハマン第3彗星(73P) 17→18等
      ジャクソン-ネウイミン彗星(58P) 17.5→18.5等
      ムルコス彗星(124P) 18等
      デュトワ-ネウイミン-デルポルテ彗星(57P) 18等
    

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    ・ 今月の彗星の解説

    ・ ヘール-ボップ彗星(C/1995O1)

    1995年7月に11等で発見された、世紀の大彗星ヘール-ボップ彗星(C/1995O1 Hale-Bopp) がいよいよ明るくなってきました。昨年中秋に西に沈む時には10 等ほどだったのですが、いったん太陽と合になった後、2月に再び明け方の空 に姿を現した時には8等台になっていました。その後も順調に増光し、5月には 7等台とかなり明るくなってきています。そろそろ本格的に観測開始です。

    新彗星の光度式は、一般に log r の係数を 10 と仮定し、発見時の光度から 絶対等級を計算して求めます。ヘール-ボップ彗星の場合、昨年夏に発見され た時に、

    m1 = -2.0 + 5 log Δ + 10.0 log r

    という光度式が求められ、これによって来年春の近日点通過の頃に-2等という 予報が出されました。但し、これはあくまで計算上のことであり、特に式の上 で明るくなると思われる彗星は実際にはそれよりも暗くなることが多いです。 ところがこのヘール-ボップ彗星は、意外にも、発見以来約1年の間この式ど おりに順調に増光してきており、いやがうえにも期待を高めています。

    彗星は相変わらずいて座にあり、木星の左上のすぐそばに見えています。彗星 を探す時にはまず木星を目印とし、次いで辺りのいて座の明るい星々を頼りに すれば、彗星自体がかなり明るく大きいこともあって、簡単に見つけることが できるでしょう。この状態は来月6月も同じです。

    ところで、木星の廻りにはヘール-ボップ彗星の他にもいろいろな天体が接近 して見えています。まず、ヘール-ボップ彗星の左側には天王星、その左側に は海王星が見えています。これらの惑星は明るさが5等、7等で、望遠鏡でも恒 星上にしか見えないため、まだ見たことがない人も多いことと思います。この 機会に詳しい星図を頼りに一度御覧になってみてはいかがでしょう。さらに、 今月からはいよいよ9等まで明るくなってきたコップ彗星が接近してきます。 コップ彗星とヘール-ボップ彗星の最接近は来月10日で、約3°弱まで近づきま す。この両者と木星は6月中ずっと接近していますので、しばらくは木星から 2つの彗星を探すことができます。

    さらに、来月中旬頃から7月下旬頃までは再び天の川に入りますので、夏の星 雲星団との接近も楽しめます。特に明るい星雲星団との接近は、

    最接近期間彗星天体種類等級視直径離角
    7月10日5日間6等M26散開星団8.0等15′約2°
    7月17日5日間6等NGC6649散開星団8.8等6′前面通過
    8月 7日3日間5.5等NGC6539球状星団9.6等7′約1.5°

    です。ところが、ヘール-ボップ彗星自体がこれらの天体よりもかなり明るく 大きいので、もしかしたら接近を楽しむ訳にはいかないかもしれません。

    尚、国立天文台の佐藤勲氏の資料によると、今月5月8日に7.5等の彗星が月齢 20.5の半月状の月に隠される彗星食が起こります。残念ながら日本からは見ら れませんが、アメリカ合衆国西岸部では明け方に良い条件で観測できます。北 アメリカの中部以西及び中米でも薄明中に見られるようです。さらに、ヘール- ボップ彗星による恒星食の予報も出されています。9月までには以下の4回の現 象があり、いずれも日本から観測できます。但し、こちらは実際に彗星の核に よる食が観測できるかどうかは分かりませんが、少しずれたとしても、コマに よる減光などが観測できるかもしれません。

    日付時刻彗星光度星名星の光度
    5月 9日25:037.5等PPM2363579.4等
    5月27日25:107.1等GSC62980216210.2等
    6月11日23:286.7等GSC56980057710.3等
    7月30日20:305.8等PPM2015059.5等
    9月 4日21:515.3等PPM2008549.8等

    来月末にはいよいよ衝を迎え、一晩中観測することができます。その後彗星は 木星から離れ始め、7月はたて座、8月はへび座(尾)からへびつかい座に入りま す。この後は夕方に見えることになりますが、12月初めにいったん西空に沈む までずっとへびつかい座にいます。このように今年中はあまり速く動きません。 光度は予報どおりならば、12月初めに4等にまでなっているでしょう。

    年末年始の頃は太陽に近く見えませんが、来年に入って、1月中旬には今度は 明け方の空に姿を現します。3月中旬までは明け方の空に見えることになりま すが、この間に彗星は2等から-1等へと急激に明るく成長していきます。3月9 日にはモンゴル・シベリア皆既日食がありますが、この日食中にも頭上高く肉 眼で彗星を見ることができると期待されています。日食中の肉眼彗星は115年 ぶりだそうです。3月20日頃また一旦太陽を追い抜きますが、この合の時には 太陽の北に45°も離れ、光度ももっとも明るく予報では-1等ですので、夕方と 明け方の両方で楽に見られるでしょう。3月下旬から5月末までは夕空に廻り、- 2等から1等へとゆっくりと減光していきます。夕空にまわってからは南下し、 5月下旬に1等級で西空に沈んだ後はしばらく見えなくなります。その後秋になっ て、9月から10月にかけて明け方の南東の空低く、5等級で再び姿を現しますが、 彗星が南下を続けるため11月にはまた見えなくなります。そしてその後は二度 と地平線から昇ってくることはありません。

    ・ コップ彗星(22P)

    7月2日に近日点を通過するコップ彗星(22P/Kopff)がようやく明るくなってき ました。今回帰での光度変化は、昨年11月に16等、1月中旬に15等、2月下旬に 12.5〜13.0等、3月下旬に11.5〜12.0等、4月に10.5等、5月に9.5等となってい ます。これは天文雑誌等での予報よりも暗く、私の予報で用いている光度式

    m1 = 4.6 + 5 log Δ + 23.0 log r
    に沿っています。これによると今月は10→8.5等で、6〜7月にかけて、近日点 通過の頃に衝と条件は最良なのですが、残念ながら8等級止まりでしょう。た だ、地球に0.5AU程まで接近するため、思ったよりも大きく広がった姿で見え るだろうと思います。その後は8月に8→9等、9月に9→10.5等、10月に10.5→ 12等と減光していきます。眼視では秋までが限度ですが、CCD等ではその後も 1997年2月に16等で夕空に沈むまで長期に渡って観測できる彗星です。

    彗星は動きがかなり速くなってきました。5月はたて座を急速に東へ移動し、6 月にはいて座の北西部に達します。天の川は抜けましたが、今月からは木星及 び話題のヘール-ボップ彗星とかなり接近します。既に真夜中前には観測でき る状態になっており、木星を頼りに、ヘール-ボップ彗星とコップ彗星と、今 月の第1、2位の両彗星を探しだすことができます。この両者の接近は来月6 月いっぱいまで続きます。その後ヘール-ボップ彗星は離れますが、コップ彗 星と木星は7月いっぱいは接近しており、彗星が明るい間はずっと木星を頼り に導入することができます。

    先月4月には天の川の星雲星団ベルトを通過し、オメガ星雲M17の真ん中を通過 したことを始め、連日のように星雲星団と接近していたはずですが、残念なが ら彗星の明るさが思ったよりも奮いませんでした。今月は5月2〜5日に散開星 団NGC6645(9.0等、10′)に1°まで接近した後はしばらく星雲星団との接近は ありません。

    彗星は今後9月中旬まではずっといて座の西部にいます。木星と離れた後も、9 月いっぱいまでは天王星、海王星のすぐ南に位置しています。ただ、両惑星に 比べて彗星の明るさはかなり暗いので、接近を楽しむ訳にはいかないでしょう。 また、9月11〜15日には球状星団M75(8.6等、6′)に約2.5°まで接近します。 この頃の彗星は10等です。

    ・ 百武彗星(C/1995Y1)

    昨年の12月26日の朝に発見され、2〜3月にかけて8等まで明るくなった第1百 武彗星(C/1995Y1 Hyakutake)は既にかなり暗くなってしまっています。3月中 はずっと9等前後でしたが、4月に入ってからは、上旬に10〜11等、下旬には11〜 12等にまでなっています。これは雑誌等の予報よりもかなり暗いです。ここで は彗星が発見直後の昨年末の11等から1月下旬に9等に急増光してきたことを踏 まえて、ある程度光度が急に暗くなると予報していましたが、それよりも若干 さらに暗いです。いずれにせよ、もう眼視で観測はできないでしょう。今月は 11.5等から13等へと急落していきます。

    彗星は今月はペガスス座からアンドロメダ座へと移動していきます。発見以来 4月まではずっと明け方の東の空に同じ高さに見えていましたが、今月からは どんどん高く条件が良くなっていきます。但し彗星が暗くなっていますので、 観測は難しいでしょう。秋には衝になりますが、その頃には16〜18等になって しまいます。

    3月から4月にかけては世紀の大彗星第2百武彗星が出現したため、その騒ぎの おかげで他の明るい彗星たちを見逃した方も多いのではないかと思います。こ の第1百武彗星も、第2百武彗星が去った頃にはすっかり暗くなって見えなく なってしまっていました。

    ・ シュワスマン-ワハマン第1彗星(29P)

    バースト彗星として有名なシュワスマン-ワハマン第1彗星 (29P/Schwassmann-Wachmann 1)が今年2月20日頃に11等に達する大バーストを 起こしました。その後も4月下旬までずっと11等台、5月に入っても12等台と、 かなりの長期間に渡ってバースト状態を保っています。これはこの彗星として もかなり異常事態で、たぶん史上最大のバーストを起こしているのだと思いま す。あまりのことに、この彗星はこのバーストが収まった頃にはすっかり消滅 しているのでは、という心配も出て来ている程です。

    ただ、明るさはほぼ一定を保っているようですが、その見え方はずいぶんと変 化しています。2月中はほぼ恒星状でしたが、3月に入るとごく普通の彗星状に なりました。この頃までであれば、大望遠鏡で空の暗いところでは眼視観測が できたでしょう。その後は拡散して、4月にはほとんど集光のない状態まで拡 散がひどくなりました。5月には完全に集光のない状態で、視直径5′まで広がっ ており、かなり大きな望遠鏡を以ってしても眼視では見ることはできないでしょ う。写真でも難しいと思います。

    彗星は相変わらずレグルスのすぐ南にいます。彗星は6月下旬に西空に沈みま すが、それまでほとんど移動しません。いったん沈むと今度は年末年始の頃ま でずっと見られないため、CCD等をお持ちの方はぎりぎりまで観測してみて下 さい。

    ・ ウィルド第4彗星(116P)

    8月31日に近日点を通過するウィルド第4彗星(116P/Wild 4)が予想よりも急激 に明るくなってきました。今回が初回帰の彗星で、前回帰でも比較的急な光度 変化を見せましたが、今回はそれを上回っています。昨年2月に検出された時 は20.5等でした。その後太陽と合になり、再び11月初めに17等で観測されまし た。その後12月下旬に14等、1月中旬から3月上旬にかけて13等、3月下旬から4 月上旬には12.5等、4月下旬から5月上旬には12等になっています。これらの観 測から光度式を求めてみると、

    m1 = 0.5 + 5 log Δ + 29.0 log r
    となります。これによると今月は12等で、7月初旬に西空に沈む時には11.5〜 12等前後で見られるでしょう。ただ、この明るさだと眼視観測をするのはかな り難しいでしょう。CCDでは強い集光と明瞭な尾が写しとれているようです。

    今月は彗星はかに座にいます。夕方の西空にかなり低くなってきました。5月 22日にはプレセペ星団(3.0等、95′)と1°まで接近し、前後1週間くらいは接 近しています。6月にはしし座に移動し、7月初めには西に沈みますが、その直 前の7日にはレグルス(1.4等)に1°強まで接近し、その前後1週間くらいはその 近くにいます。

    彗星は7月に西に沈んだ後、来年3〜4月頃に再び明け方の空に姿を現します。 その時の光度は13.5〜14等ですので、再び観測できることになります。

    ・ ガン彗星(65P)

    7月24日に近日点を通過するガン彗星(65P/Gunn)も徐々に増光してきています が、その光度上昇は期待されているよりも鈍いようです。昨年春に既に15.5等 で観測されていましたが、今シーズンは12月に14.5等、1〜2月に14等、3月に 13.5等、4月に12.5等です。これらの光度は、私の予報の光度式

    m1 = 7.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
    に沿っています。来月はいよいよ衝を迎えます。今回帰は近日点通過の頃にほ ぼ衝と条件は最良ですが、12等台止まりで、眼視観測をするのは厳しいようで す。

    彗星は今月まではへびつかい座の足もとで、6月から9月まではさそり座の頭部 を移動していきます。9月中旬から10月中旬はまたへびつかい座の足もとに入 り、10月中旬には14等で西空に沈みます。彗星の北に約3°離れて小惑星セレ スがいますが、これから秋に西に沈むまでずっとセレスと一緒に動いていきま す。但し、明るさはセレスの方が格段に明るいです。

    この辺りには星雲星団が多いので、明るい星雲星団との接近も多いです。

    最接近期間彗星天体種類等級視直径離角
    6月15日〜16日12.5等M80球状星団7.1等9′前面通過
    6月15日12日間12.5等M80球状星団7.1等9′1°以内
    8月16日〜17日13等M4球状星団5.9等26′前面通過
    8月16日12日間13等M4球状星団5.9等26′1°以内
    8月20日12日間13等アンタレス 1.0等 1°以内
    9月17日4日間13.5等M62球状星団6.5等14′
    9月17日4日間13.5等M19球状星団7.1等14′
    9月25日 13.5等NGC6304球状星団8.3等7′40′
    9月26日 13.5等NGC6316球状星団9.0等5′1.5°

    但し、彗星の明るさがかなり暗いため、接近を楽しむのは難しいかもしれませ ん。

    この彗星は軌道の離心率が小さく円軌道に近いので、来年6月にまた15等で明 け方の空に観測できるようになるでしょう。

    ・ シュチェパンスキー彗星(C/1996B1)

    1月27日、アメリカ・テキサス州のシュチェパンスキー氏によって回転花火星 雲M101の近くで発見され、第1百武彗星と同じく2〜3月にかけて8等まで明る くなったシュチェパンスキー彗星(C/1996B1 Szczepanski)は光度が急落し、すっ かり暗く小さくなってしまいました。2〜3月には地球に0.5AUまで接近したた め、視直径10′程に大きく拡散して見えていました。ところが4月に入って太 陽からも地球からも遠ざかってくるとますます拡散がひどくなり、小さくなっ て、明るさも上旬に9〜11等、下旬には12〜13.5等にまでなってしまっている ようです。彗星が全く集光していないため、眼視はおろか、写真やCCDでも難 しい状態です。これまでの光度変化からの光度式は、

    m1 = 5.1 + 5 log Δ + 25.0 log r
    となります。但しこれでも最近の急減光は表せていません。これによると5月 は12.5→15等ですが、実際にはもっと暗い可能性があります。

    彗星は現在うみへび座にあり、今月下旬には夕方の西空に沈みます。5月上旬 の頃には位置的には写野に入りますが、彗星が暗く拡散しているため、写すの はかなり難しいでしょう。実質4月までで観測は終了したかもしれません。今 後彗星は天の南極目指して南下を続けるため、もう二度と地平線から昇ってく ることはありません。

    この彗星も第1百武彗星と同じく、3月から4月にかけての世紀の大彗星第2百 武彗星の騒ぎの間に急落し、見えなくなってしまいました。

    ・ チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星(67P)

    1月17日に近日点を通過したチュリュモフ-ゲラシメンコ彗星 (67P/Churyumov-Gerasimenko)は、近日点通過後の方が明るく観測されていま す。近日点通過前の概要は、昨年7月に17等、9月に14.5等、10月に13.5等、11 月に13等、12月に12.5等でした。ところが近日点通過の頃の1月中旬から2月中 旬にかけて11等にまで増光し、その後も3月下旬まで11等台後半、4月には12.5 →13.5等、5月には14等と順調に減光していく様子が観測されています。1月以 降の光度変化は

    m1 = 9.3 + 5 log Δ + 11.5 log r
    で表されます。これによると、今月もまだ13.5等から14.5等で観測できると思 われます。

    今月は彗星はふたご座からかに座へと移動していきます。夕空にかなり低くなっ てきました。来月6月中旬には西空に沈みます。ですが、近日点通過前の予想 よりもずっと長く観測できたのですから、ぎりぎりまで追ってみたいものです。

    彗星は来年早々にまた明け方の空に顔を出しますが、既に18等よりも暗くなっ てしまっているでしょう。

    ・ エバンス-ドリンクウォーター彗星(C/1996J1)

    5月10日に16等で発見されたばかりの新彗星エバンス-ドリンクウォーター彗星 (C/1996J1 Evans-Drinkwater)です。発見光度は暗いのですが、近日点通過は 半年以上も先の1997年1月2日頃で、近日点距離は1.2AUです。現在は夕方の南 の空、うみへび座の中腹に見えており、今後徐々に増光してきます。

    実はこの彗星は、現在の明るさがはっきりしません。発見以来、IAUCに報告さ れるデータは14〜16等と、人によって2等もの差が生じています。また、国内 の観測ではほぼ14等で見られているようです。そこで、この予報では、

    m1 = 7.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
    という光度式を用いました。これによると、この5月は14.5等付近で見られる ことになります。

    この彗星の近日点通過は1997年1月2日頃で、近日点距離が1.2AUと小さいので、 その前後11月〜2月の頃はずっと10等にまで明るくなります。しかし、残念な がら太陽との位置関係が悪く、ちょうど近日点の頃は太陽をはさんで反対側に あり、全く見ることができません。近日点通過前の観測は、来月6月中旬に14 等で西に沈むまでしか見られません。その後約1年間ほどたって、ようやく来 年の6月に再び明け方の空に13.5等で姿を現します。その後は暗くなって見え なくなるまでずっと条件良く観測できます。

    ・ ウエスト-ハートレー彗星(123P)

    今月5月12日に近日点を通過する初回帰のウエスト-ハートレー彗星 (123P/West-Hartley)は相変わらず当初の予想よりも1等程明るく観測されてい ます。昨年秋には18等でしたが、今年に入って1月から5月にかけて14.5〜15.5 等で観測されています。今月から来月にかけても西空で同じ明るさで見えてい ます。

    今月の彗星はふたご座の頭の上からかに座へと移動していきます。来月にはし し座に入り、7月初旬には西空に沈みます。その後は来年2月に再び明け方に廻 りますが、その頃には20等になってしまい、見えません。そろそろ今回帰の観 測も終了です。尚、現在の西空低くには、ウィルド第4彗星、チュリュモフ- ゲラシメンコ彗星も見えています。これらは6月いっぱいで皆沈んでしまいま す。

    ・ 百武彗星(C/1996B2)

    1月31日の朝に鹿児島の百武裕司氏によって発見された第2百武彗星(C/1996B2 Hyakutake)は1976年のウエスト彗星以来の大彗星になりました。3月25日に地 球に0.10AUまで接近し、その頃には光度0等、尾の長さは100度にも達し、真夜 中にほぼ天頂付近という絶好の条件で、一晩中その雄姿を堪能することができ ました。また、望遠鏡では星々の間を彗星がどんどん動いていく様子が観測で きました。

    この彗星の4月上旬までの光度変化をまとめると、1月1日に13等、2月1日に11 等、10日に9等、15日に8等、22日に7.5等、25日に7.0等、3月2日に6.0等、8日 に5.0等、13日に4.5等、17日に3.5等、19日に2.5等、21日に1.5等、22日に0.5 等、23〜26日に0.0等、27日に0.5等、28日に1.0等、4月1日に2.0等、となって います。2月10日頃に9等になってからの光度変化は

    m1 = 5.2 + 5 log Δ + 8.7 log r
    という式で良く表されます。これによると4月は2等から再び0等にまで増光し、 5月1日の近日点通過の頃にはかなり雄大な姿が見られると期待されていました。 また、近日点通過後には南天に廻りますので、今度は南半球で明るい彗星を見 ることができると思われていました。

    ところが、太陽からの距離が0.8AUになった4月上旬の頃からは、どうも光度上 昇が鈍ってきたようです。本来であれば増光してくるはずの彗星が、ほぼ2等 で横ばいか、人によってはだんだん暗くなってきているように思われました。 さらに西空にどんどん低くなっていったということもあり、4月には思ったよ りもはるかに見にくい彗星に苦労した人も多かったようです。写真に撮れば長 いダストの尾が写っていましたが、よほど空の暗いところでないと肉眼では分 かりませんでした。

    現在彗星は無事近日点を通過し、既に5月中旬には南半球で観測されています。 その頃の明るさは約3等とやや暗く、やはり近日点付近になって光度上昇が鈍っ たことを示しています。よって、今後の予報は

    m1 = 6.0 + 5 log Δ + 8.0 log r
    という光度式を使うことにします。これによると、5月に2→6等、6月に6→8等、 7月に8→10等、8月に10→11等と暗くなっていくことになります。但し、6月に 入ると再び太陽から1AU以上離れるため、それ以降はこの式よりも急激に減光 していくものと思われます。

    5月には彗星はおひつじ座→くじら座→エリダヌス座中流へと急激に南下しま す。既に日本からは見えなくなっています。来月6月にはろ座から再びエリダ ヌス座を横切っていき、とけい座からかじき座へと移動します。南半球での条 件は日毎に良くなっていき、6月に入ると明け方の空のかなりの高さに観測で きます。6月末にはオーストラリアでは周極星となり、明け方だけでなく夕方 にも条件良く見られるようになります。

    5月6〜8日にかけては火星に約5°まで接近します。但しこの頃は太陽に極めて 近く、見ることは困難でしょう。5月16〜18日にはミラに約3°まで接近します。 4月上旬のアルゴルへの接近に続いて、変光星の両代表への接近を果たすこと になります。こちらは南半球では観測できるでしょう。また、6月末から7月上 旬にかけて、カノープスと大マゼラン雲との真ん中を通過していきます。但し この頃の彗星は8等にまで減光しているので、接近を楽しむという訳にはいか ないでしょう。

    ・ コマスソラ彗星(32P)

    来月6月10日に近日点を通過するコマスソラ彗星(32P/Comas Sola)は既に西空 に沈み、観測できなくなっています。今回帰では予想よりも明るめに観測され ています。昨年の8月には19〜20等でしたが、その後は9月上旬に18等、10月中 旬に16等、11月中旬に15.5等、12〜3月に14.5〜15等となっています。これら の観測は

    m1 = 5.5 + 5 log Δ + 22.5 log r
    という式で表せます。

    今月はおうし座からぎょしゃ座へと移動していきます。この彗星は11月には再 び明け方の空に見えるようになります。その時の明るさは16等程です。

    ・ デニング-藤川彗星(72P)

    今月5月29日に近日点を通過するデニング-藤川彗星(72P/Denning-Fujikawa)は 今回帰もまた観測されることなく去っていくようです。光度変化が極めて急激 で、近日点通過の頃にしか観測できる明るさにならないのですが、どうやら観 測されなかったようです。

    今月はうお座からおひつじ座へと移動していきます。日本からは見えませんが、 5月上旬には南半球では明け方の空低く15等で見えていたはずです。しかし遂 に観測されることはありませんでした。5月下旬には南半球でも太陽に近くな り観測できなくなります。今後は9月になってようやく日本から明け方の空に 観測できる位置に来ますが、その頃には24等以下になっており、観測できませ ん。

    ・ アイラス彗星(P/1983M1)

    秋から冬にかけて11等で見えるアイラス彗星(P/1983M1 IRAS)ですが、5月中旬 の時点でまだ検出されていません。現在彗星はきょしちょう座にあり、南半球 でしか観測できませんが、今月は明るさも16→15等にまでなってきているはず ですので、そろそろ検出されるだろうと思います。

    南半球では7月頃までは明け方の空高くに見えています。8〜9月には衝となり、 オーストラリアでは真夜中に天頂付近に見えることになります。9月からは急 激に北上を開始し、10月に入ると日本からもようやく南の空低くに見えるよう になってきます。この頃には10〜11等に達しているでしょう。その後は来年3 月下旬に15〜16等で西に沈むまで観測できるでしょう。

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    ・ その他の彗星について

    小惑星から彗星になったキロン彗星(95P/Chiron)が 今年2月に初めての近日点通過を迎えました。とはいっても、近日点距離が 8.5AUもあるので、特に急に明るくなったという訳ではなく、12月から4月にか けてずっと15等台の恒星状でした。今月も相変わらずおとめ座のスピカのすぐ 右の辺りで15.5等程度でしょう。今シーズンは7月まで観測することができま す。彗星は今後1〜2年程は春の空に同じ光度で見られるでしょう。

    今年の3月15日に発見された新彗星NEAT彗星 (C/1996E1 NEAT)です。発見光度は16等ですが、この彗星の近日点通過は7 月27日ですので、今後徐々に増光してきます。近日点距離は1.35AUです。ただ、 現在までは予想よりもほんの少しだけ暗いようです。今月は夕方の空高く、ふ たご座の頭の上のあたりに16等で見えています。来月になると一旦西空に低く 見づらくなりますが、その後北上し再び高度を上げて、9月初めには北極星に8°弱 まで接近し、周極星となります。その後秋には夕空の天頂に位置し、1月に西 に沈むまでずっと観測できます。彗星は近日点通過後の方が条件が良く、8〜9 月には14.5等にまで明るくなります。

    初回帰のスペースウォッチ彗星(125P/Spacewatch) は3月に17等で検出されました。近日点通過は7月ですが、徐々に増光してきて いるようです。5月は夕空高くしし座の尾部の辺り、6月にはおとめ座の銀河団 のまっただ中を横切っていきます。しばらく16〜17等で見えた後、秋には18等 で西空に沈みます。

    1月に発見された新周期彗星ジェディケ彗星(P/1996A1 Jedicke)はその後も5月までずっと16等台で観測されています。今月から 来月にかけてはうみへび座の頭部からしし座の足もとへと移動していきます。 そろそろ西空に低くなってきました。来月6月には沈みます。近日点も昨年10 月に通過していますが、近日点距離が4AUよりも遠いので、ほとんど明るさは 変わりません。合をすぎて、11月にはまた18等で明け方の空に観測できるよう になります。

    初回帰のヘリン-ローマン-アルー第1彗星 (117P/Helin-Roman-Alu 1)は昨年5月の検出以来ずっと17等で観測されて います。近日点通過は1997年3月ですが、近日点距離が3.7AUと遠いため、ここ 数年はずっと17等です。現在彗星はへびつかい座の足もとからさそり座の頭の 辺りにいて、ほぼ衝となっています。

    1997年11月に近日点を通過するシューメーカー-ホル ト第1彗星(P/1987U1 Shoemaker-Holt 1)がそろそろ明け方のみずがめ座 に18等で見えてきた頃です。この明るさであれば、この5〜6月に検出され番号 登録されるでしょう。今シーズンはまだ近日点通過1年前ですので、夏から秋 にかけて16.5等程度になります。来年2月に17等で西に沈みますが、7月にまた 16等で明け方に現れ、11月には15等にまでなります。その後も1〜2年程は観測 されるでしょう。

    昨年9月に近日点を通過したラインムート第1彗星 (30P/Reinmuth 1)はおとめ座の足もとで18等です。観測条件は良いのです が、そろそろ限界かもしれません。

    昨冬に7等になった本田-ムルコス-パジュサコバ彗星 (45P/Honda-Mrkos-Pajdusakova)は、近日点通過前は急増光しましたが、 近日点通過後は予想より明るく、2月中は8〜10等、3月に13等、4月になっても 16〜17等で観測されています。近日点通過前と対称だとすると2月下旬には16 等程度にはなっているはずですので、かなりしぶといです。但し、彗星は極め て拡散しており、ほとんど観測不可能な状態のようです。さらに今月は明るさ 自体が18等から20等へとなってしまうため、見ることはできません。

    実に21回目の回帰を迎えたポン-ウィンネッケ彗星 (7P/Pons-Winnecke)ですが、今回帰はずっと太陽に近いため、全く見るこ とができませんでした。今月はくじら座で16等から17等まで暗くなっているは ずですが、まだ太陽に近く見えません。尚、南半球ではそろそろ観測できるよ うになりますが、どうでしょうか。日本からは7月中旬にようやく明け方の東 の空低く見え始めますが、その頃には既に18等となってしまいます。

    核が分裂し、昨年10月上旬に6等まで大バーストしたシュ ワスマン-ワハマン第3彗星(73P/Schwassmann-Wachmann 3)は、結局今年 の1月まで4カ月間バーストを続けました。ところが1月には9〜10等だったのが、 2月に西に沈む直前には何と14等にまで暗くなっていました。彗星は今月も合 となり観測できません。今後7月に再び明け方の空に見えてきますが、彗星の バーストが終了していますので、おそらく18等以下となっていると思われます。 尚、5月下旬にこの彗星からの流星群の輻射点予報が出されています。5月下旬 のうしかい座辺りからの遅い流星です。

     月日αδ
    最接近点5月22日210°+25°13km/s
    降交点5月31日205°+29°13km/s

    但し、今年は今のところ出現していないようです。今後もしばらくはほとんど 出現しないと思われます。位置的な関係から、今回のバーストによる流星が見 られるのはこの彗星の次々回の回帰、2006年になります。

    昨年秋に明るかったジャクソン-ネウイミン彗星 (58P/Jackson-Neujmin)は西に沈みました。11月に11等まで増光した後、 12月に12等、1月に13等、3月に15〜16等と減光していったようです。11月にピー クを迎えた後の光度データから光度式を求めると、

    m1 = 8.0 + 5 log Δ + 17.0 log r
    となり、順調に減光していったことが分かります。

    初回帰のムルコス彗星(124P/Mrkos)は、今年は18等 台で夕方の空高くに見えていたはずですが、ほとんど誰にも観測されずに西に 沈んでしまいました。この彗星の近日点通過は今年の11月で、その頃には15等 にまでなるはずですが、太陽に近く見えません。再び太陽から遠ざかるにつれ て、今度は彗星がどんどん南下していくため、日本からはもう見ることはでき ません。

    デュトワ-ネウイミン-デルポルテ彗星 (57P/du Toit-Neujmin-Delporte)は今回帰も太陽に近く今までは見えませ んでしたが、来月6月にはようやく明け方の空に姿を現してきます。但し、光 度は既に18〜19等にまでなっており、今後も暗くなる一方なので、見るのは難 しいでしょう。

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    ・ 位置推算表

    ・ ヘール-ボップ彗星(C/1995O1)

    C/1995O1 Hale-Bopp  m1 = -2.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  19 44.61  -17 28.1   4.609   4.292   102    7.8
    1996- 5- 7  19 42.59  -16 40.0   4.507   4.030   112    7.6
    1996- 5-17  19 38.67  -15 50.2   4.405   3.778   122    7.3
    1996- 5-27  19 32.69  -14 58.4   4.301   3.544   133    7.1
    1996- 6- 6  19 24.54  -14  4.5   4.196   3.331   144    6.8
    1996- 6-16  19 14.27  -13  8.3   4.091   3.146   155    6.6
    1996- 6-26  19  2.10  -12 10.2   3.984   2.994   165    6.4
    1996- 7- 6  18 48.52  -11 10.9   3.877   2.877   168    6.2
    

    ・ コップ彗星(22P)

    22P/Kopff  m1 = 4.6 + 5 log Δ + 23.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  18 21.58  -16 19.5   1.712   0.954   121    9.9
    1996- 5- 7  18 37.30  -16  2.1   1.677   0.860   127    9.4
    1996- 5-17  18 51.11  -15 49.1   1.646   0.777   133    9.0
    1996- 5-27  19  2.57  -15 46.4   1.621   0.706   140    8.7
    1996- 6- 6  19 11.39  -15 59.5   1.601   0.649   147    8.4
    1996- 6-16  19 17.42  -16 32.8   1.588   0.605   155    8.1
    1996- 6-26  19 20.86  -17 27.8   1.581   0.577   164    8.0
    1996- 7- 6  19 22.50  -18 40.7   1.580   0.566   173    7.9
    

    ・ 百武彗星(C/1995Y1)

    C/1995Y1 Hyakutake  m1 = 7.4 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  22 51.06   32 47.0   1.465   1.877    50   11.3
    1996- 5- 7  23 12.98   34 18.5   1.574   1.963    52   11.8
    1996- 5-17  23 31.55   35 33.3   1.687   2.034    55   12.3
    1996- 5-27  23 46.95   36 34.7   1.803   2.086    59   12.8
    1996- 6- 6  23 59.29   37 24.5   1.920   2.123    64   13.3
    1996- 6-16   0  8.61   38  3.1   2.038   2.143    70   13.7
    1996- 6-26   0 14.83   38 29.6   2.157   2.149    76   14.1
    1996- 7- 6   0 17.89   38 42.0   2.275   2.143    84   14.4
    

    ・ シュワスマン-ワハマン第1彗星(29P)

    29P/Schwassmann-Wachmann 1  m1 = 0.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   9 56.78    8  3.8   6.258   5.820   111   11.8
    1996- 5- 7   9 57.34    8  1.5   6.259   5.974   101   11.8
    1996- 5-17   9 58.87    7 54.1   6.260   6.132    92   11.9
    1996- 5-27  10  1.32    7 41.7   6.261   6.292    83   12.0
    1996- 6- 6  10  4.59    7 24.4   6.262   6.448    74   12.0
    1996- 6-16  10  8.61    7  2.6   6.263   6.599    66   12.1
    1996- 6-26  10 13.28    6 36.5   6.264   6.740    58   12.1
    1996- 7- 6  10 18.49    6  6.4   6.265   6.868    50   12.2
    

    ・ ウィルド第4彗星(116P)

    116P/Wild 4  m1 = 0.5 + 5 log Δ + 29.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   7 59.73   23 54.7   2.209   2.146    80   12.1
    1996- 5- 7   8 15.03   22 52.2   2.178   2.226    74   12.0
    1996- 5-17   8 31.67   21 40.4   2.149   2.303    68   11.9
    1996- 5-27   8 49.42   20 18.7   2.122   2.376    63   11.9
    1996- 6- 6   9  8.03   18 47.0   2.097   2.445    58   11.8
    1996- 6-16   9 27.30   17  5.2   2.074   2.509    53   11.7
    1996- 6-26   9 47.11   15 13.6   2.054   2.569    49   11.6
    1996- 7- 6  10  7.31   13 12.9   2.036   2.626    44   11.6
    

    ・ ガン彗星(65P)

    65P/Gunn  m1 = 7.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  16 51.11  -20  5.6   2.521   1.642   143   12.8
    1996- 5- 7  16 47.26  -20 41.2   2.508   1.564   153   12.7
    1996- 5-17  16 41.08  -21 17.6   2.498   1.508   164   12.6
    1996- 5-27  16 33.28  -21 53.7   2.488   1.476   176   12.5
    1996- 6- 6  16 24.93  -22 28.7   2.480   1.470   172   12.5
    1996- 6-16  16 17.15  -23  2.3   2.473   1.490   161   12.5
    1996- 6-26  16 11.04  -23 35.1   2.468   1.533   150   12.6
    1996- 7- 6  16  7.35  -24  8.1   2.465   1.597   140   12.6
    

    ・ シュチェパンスキー彗星(C/1996B1)

    C/1996B1 Szczepanski  m1 = 5.1 + 5 log Δ + 25.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   9 26.19  -15  7.0   1.850   1.253   109   12.3
    1996- 5- 7   9 31.09  -17 58.4   1.935   1.441   102   13.1
    1996- 5-17   9 38.47  -20 21.3   2.024   1.633    97   13.8
    1996- 5-27   9 47.72  -22 27.4   2.115   1.826    91   14.5
    1996- 6- 6   9 58.35  -24 23.8   2.210   2.020    86   15.2
    1996- 6-16  10 10.06  -26 15.0   2.306   2.213    82   15.9
    1996- 6-26  10 22.62  -28  3.9   2.404   2.405    77   16.5
    1996- 7- 6  10 35.85  -29 52.4   2.503   2.594    73   17.1
    

    ・ チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星(67P)

    67P/Churyumov-Gerasimenko  m1 = 9.3 + 5 log Δ + 11.5 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   6 46.58   29 19.0   1.734   1.934    63   13.5
    1996- 5- 7   7 17.20   28 28.2   1.804   2.075    60   13.8
    1996- 5-17   7 45.78   27 19.2   1.877   2.220    57   14.2
    1996- 5-27   8 12.45   25 56.4   1.950   2.369    53   14.5
    1996- 6- 6   8 37.33   24 23.6   2.024   2.520    50   14.8
    1996- 6-16   9  0.61   22 43.5   2.098   2.670    46   15.1
    1996- 6-26   9 22.47   20 58.5   2.173   2.819    42   15.4
    1996- 7- 6   9 43.07   19 10.4   2.247   2.964    37   15.7
    

    ・ エバンス-ドリンクウォーター彗星(C/1996J1)

    C/1996J1 Evans-Drinkwater  m1 = 7.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  10 57.26  -25  9.4   3.532   2.784   131   14.7
    1996- 5- 7  10 53.68  -23 50.0   3.429   2.774   122   14.6
    1996- 5-17  10 52.27  -22 32.9   3.325   2.779   114   14.4
    1996- 5-27  10 53.10  -21 22.9   3.220   2.795   105   14.3
    1996- 6- 6  10 56.13  -20 23.5   3.115   2.817    97   14.2
    1996- 6-16  11  1.26  -19 36.7   3.009   2.842    89   14.1
    1996- 6-26  11  8.39  -19  4.0   2.903   2.865    81   13.9
    1996- 7- 6  11 17.36  -18 45.7   2.797   2.884    74   13.8
    

    ・ ウエスト-ハートレー彗星(123P)

    123P/West-Hartley  m1 = 2.7 + 5 log Δ + 32.5 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   8  2.91   36 20.3   2.137   2.093    78   15.0
    1996- 5- 7   8 22.95   34 31.0   2.133   2.185    73   15.1
    1996- 5-17   8 43.46   32 32.4   2.133   2.278    68   15.2
    1996- 5-27   9  4.21   30 24.7   2.136   2.370    64   15.3
    1996- 6- 6   9 24.95   28  8.8   2.141   2.462    59   15.4
    1996- 6-16   9 45.56   25 45.6   2.150   2.554    55   15.5
    1996- 6-26  10  5.94   23 16.3   2.161   2.644    51   15.7
    1996- 7- 6  10 26.01   20 42.2   2.175   2.733    47   15.9
    

    ・ 百武彗星(C/1996B2)

    C/1996B2 Hyakutake  m1 = 6.0 + 5 log Δ + 8.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   2 36.95   27 57.4   0.277   1.082    14    1.9
    1996- 5- 7   2 21.63   12 17.1   0.302   1.244     9    2.3
    1996- 5-17   2 31.90   -2 31.5   0.549   1.201    27    4.3
    1996- 5-27   2 53.16  -15 49.2   0.789   1.143    42    5.5
    1996- 6- 6   3 22.28  -28 57.5   1.011   1.113    56    6.3
    1996- 6-16   4  0.69  -41 45.0   1.216   1.126    68    6.9
    1996- 6-26   4 51.85  -53  9.8   1.409   1.190    78    7.6
    1996- 7- 6   6  0.12  -62  0.4   1.592   1.305    85    8.2
    

    ・ コマスソラ彗星(32P)

    32P/Comas Sola  m1 = 5.5 + 5 log Δ + 22.5 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   4 24.27   25 23.7   1.894   2.677    31   13.9
    1996- 5- 7   4 50.96   26 49.9   1.875   2.704    28   13.8
    1996- 5-17   5 18.81   27 58.7   1.861   2.729    24   13.7
    1996- 5-27   5 47.62   28 48.0   1.852   2.753    21   13.7
    1996- 6- 6   6 17.10   29 16.0   1.847   2.776    19   13.7
    1996- 6-16   6 46.96   29 21.7   1.847   2.800    16   13.7
    1996- 6-26   7 16.87   29  5.1   1.852   2.823    13   13.8
    1996- 7- 6   7 46.50   28 26.7   1.862   2.847    11   13.8
    

    ・ デニング-藤川彗星(72P)

    72P/Denning-Fujikawa  m1 = 15.5 + 5 log Δ + 25.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   0  8.26   -5  8.4   0.969   1.547    37   16.1
    1996- 5- 7   0 57.11    1  3.0   0.883   1.526    33   15.1
    1996- 5-17   1 47.36    7 21.0   0.821   1.542    29   14.3
    1996- 5-27   2 38.50   13 14.8   0.792   1.589    24   14.0
    1996- 6- 6   3 29.83   18 16.5   0.800   1.660    20   14.2
    1996- 6-16   4 20.29   22  8.3   0.845   1.748    18   14.9
    1996- 6-26   5  8.62   24 45.7   0.919   1.847    16   15.9
    1996- 7- 6   5 53.74   26 15.2   1.012   1.951    15   17.1
    

    ・ アイラス彗星(P/1983M1)

    P/IRAS  m1 = 6.0 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  22 45.04  -62 59.5   2.577   2.422    87   16.1
    1996- 5- 7  23 14.26  -62 29.2   2.508   2.287    90   15.8
    1996- 5-17  23 41.14  -61 59.2   2.439   2.157    93   15.4
    1996- 5-27   0  5.35  -61 33.3   2.372   2.029    96   15.0
    1996- 6- 6   0 26.59  -61 14.7   2.305   1.905    99   14.7
    1996- 6-16   0 44.46  -61  7.1   2.240   1.784   102   14.3
    1996- 6-26   0 58.32  -61 13.1   2.177   1.666   105   13.9
    1996- 7- 6   1  7.27  -61 34.1   2.116   1.551   109   13.5
    

    ・ キロン彗星(95P)

    95P/Chiron  m1 = 4.0 + 5 log Δ + 7.5 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  12 30.51   -5 45.7   8.458   7.555   152   15.3
    1996- 5- 7  12 28.55   -5 27.5   8.459   7.642   141   15.4
    1996- 5-17  12 27.13   -5 12.6   8.461   7.753   131   15.4
    1996- 5-27  12 26.34   -5  1.4   8.462   7.882   121   15.4
    1996- 6- 6  12 26.23   -4 54.6   8.464   8.026   112   15.5
    1996- 6-16  12 26.81   -4 52.3   8.466   8.181   102   15.5
    1996- 6-26  12 28.07   -4 54.5   8.468   8.342    93   15.6
    1996- 7- 6  12 30.00   -5  1.2   8.470   8.505    84   15.6
    

    ・ NEAT彗星(C/1996E1)

    C/1996E1 NEAT  m1 = 12.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   7 39.54   37 23.3   1.881   1.893    73   16.1
    1996- 5- 7   7 32.13   39 53.1   1.790   2.003    63   16.0
    1996- 5-17   7 28.09   42  7.2   1.702   2.096    53   15.9
    1996- 5-27   7 26.79   44 14.2   1.621   2.166    45   15.8
    1996- 6- 6   7 27.70   46 20.7   1.547   2.209    38   15.6
    1996- 6-16   7 30.48   48 32.2   1.483   2.221    33   15.4
    1996- 6-26   7 34.91   50 54.3   1.430   2.201    31   15.3
    1996- 7- 6   7 40.96   53 32.9   1.389   2.147    31   15.1
    

    ・ スペースウォッチ彗星(125P)

    125P/Spacewatch  m1 = 13.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  11 33.40   16 36.6   1.718   0.896   129   16.8
    1996- 5- 7  11 37.26   16 46.6   1.678   0.925   120   16.7
    1996- 5-17  11 44.97   16 18.5   1.643   0.960   112   16.6
    1996- 5-27  11 56.27   15 15.7   1.612   0.999   106   16.6
    1996- 6- 6  12 10.70   13 42.9   1.586   1.041   100   16.6
    1996- 6-16  12 27.79   11 44.0   1.565   1.085    96   16.6
    1996- 6-26  12 47.13    9 23.2   1.551   1.131    92   16.6
    1996- 7- 6  13  8.33    6 45.3   1.542   1.180    88   16.7
    

    ・ ジェディケ彗星(P/1996A1)

    P/1996A1 Jedicke  m1 = 3.0 + 5 log Δ + 17.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   9  2.25    9 39.4   4.257   3.998    98   16.7
    1996- 5- 7   9  7.05    9 31.8   4.270   4.156    89   16.8
    1996- 5-17   9 12.96    9 17.8   4.283   4.315    81   16.9
    1996- 5-27   9 19.84    8 57.5   4.296   4.471    73   17.0
    1996- 6- 6   9 27.53    8 31.2   4.311   4.622    66   17.1
    1996- 6-16   9 35.90    7 59.2   4.326   4.766    58   17.2
    1996- 6-26   9 44.83    7 21.9   4.341   4.901    51   17.3
    1996- 7- 6   9 54.19    6 39.7   4.357   5.025    44   17.4
    

    ・ ヘリン-ローマン-アルー第1彗星(117P)

    117P/Helin-Roman-Alu 1  m1 = 6.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  16 28.16  -18 53.0   3.909   3.014   148   17.3
    1996- 5- 7  16 23.10  -18 55.4   3.898   2.937   159   17.2
    1996- 5-17  16 16.97  -18 56.8   3.888   2.887   170   17.1
    1996- 5-27  16 10.29  -18 57.7   3.878   2.865   177   17.1
    1996- 6- 6  16  3.64  -18 59.2   3.868   2.872   166   17.1
    1996- 6-16  15 57.59  -19  2.3   3.858   2.908   155   17.1
    1996- 6-26  15 52.63  -19  8.0   3.849   2.969   145   17.1
    1996- 7- 6  15 49.14  -19 17.3   3.840   3.052   135   17.2
    

    ・ シューメーカー-ホルト第1彗星(P/1987U1)

    P/Shoemaker-Holt 1  m1 = 8.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  22 41.36   -4 25.7   4.174   4.636    56   18.0
    1996- 5- 7  22 49.31   -3 32.8   4.146   4.480    64   17.9
    1996- 5-17  22 56.55   -2 42.9   4.119   4.315    72   17.8
    1996- 5-27  23  2.97   -1 57.1   4.091   4.145    79   17.7
    1996- 6- 6  23  8.45   -1 16.2   4.064   3.971    87   17.6
    1996- 6-16  23 12.85    0 41.5   4.036   3.797    96   17.5
    1996- 6-26  23 16.05    0 13.9   4.009   3.626   104   17.3
    1996- 7- 6  23 17.93    0  5.2   3.981   3.460   113   17.2
    

    ・ ラインムート第1彗星(30P)

    30P/Reinmuth 1  m1 = 10.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  14 42.41   -2 21.3   2.700   1.709   167   17.6
    1996- 5- 7  14 34.18   -1 57.4   2.751   1.767   164   17.8
    1996- 5-17  14 26.90   -1 48.2   2.803   1.850   155   18.0
    1996- 5-27  14 21.24   -1 54.6   2.854   1.958   145   18.3
    1996- 6- 6  14 17.59   -2 15.4   2.906   2.087   136   18.5
    1996- 6-16  14 16.05   -2 48.7   2.957   2.234   126   18.8
    1996- 6-26  14 16.58   -3 32.2   3.008   2.395   117   19.1
    1996- 7- 6  14 19.03   -4 23.6   3.059   2.566   109   19.3
    

    ・ 本田-ムルコス-パジュサコバ彗星(45P)

    45P/Honda-Mrkos-Pajdusakova  m1 = 11.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  10 54.04   14  9.2   2.022   1.299   122   18.2
    1996- 5- 7  10 58.87   12 57.7   2.132   1.511   114   19.0
    1996- 5-17  11  5.34   11 43.6   2.238   1.732   106   19.7
    1996- 5-27  11 13.02   10 27.4   2.341   1.957    99   20.3
    1996- 6- 6  11 21.59    9  9.8   2.441   2.186    91   20.9
    1996- 6-16  11 30.82    7 51.2   2.538   2.415    85   21.5
    1996- 6-26  11 40.56    6 32.0   2.631   2.643    78   22.0
    1996- 7- 6  11 50.67    5 12.4   2.723   2.868    71   22.5
    

    ・ ポン-ウィンネッケ彗星(7P)

    7P/Pons-Winnecke  m1 = 10.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   0 33.76  -12 46.3   1.826   2.522    37   15.9
    1996- 5- 7   0 55.50  -11 22.6   1.901   2.539    41   16.2
    1996- 5-17   1 15.72  -10  9.1   1.977   2.549    45   16.5
    1996- 5-27   1 34.48   -9  7.1   2.053   2.550    50   16.7
    1996- 6- 6   1 51.79   -8 17.8   2.129   2.542    55   16.9
    1996- 6-16   2  7.64   -7 41.8   2.205   2.525    60   17.2
    1996- 6-26   2 21.96   -7 19.9   2.280   2.499    65   17.4
    1996- 7- 6   2 34.68   -7 12.2   2.355   2.465    71   17.5
    

    ・ シュワスマン-ワハマン第3彗星(73P)

    73P/Schwassmann-Wachmann 3  m1 = 5.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   2 19.34    8 49.9   2.658   3.659     5   16.8
    1996- 5- 7   2 33.86   10 12.4   2.734   3.727     8   17.1
    1996- 5-17   2 47.87   11 27.2   2.809   3.779    14   17.4
    1996- 5-27   3  1.35   12 34.3   2.882   3.813    19   17.6
    1996- 6- 6   3 14.24   13 34.1   2.953   3.830    26   17.8
    1996- 6-16   3 26.49   14 26.9   3.023   3.830    32   18.0
    1996- 6-26   3 38.03   15 12.9   3.091   3.813    39   18.2
    1996- 7- 6   3 48.75   15 52.4   3.158   3.780    45   18.4
    

    ・ ジャクソン-ネウイミン彗星(58P)

    58P/Jackson-Neujmin  m1 = 8.0 + 5 log Δ + 17.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   5 34.10   13 43.9   2.555   3.128    47   17.4
    1996- 5- 7   5 51.54   14 17.0   2.629   3.291    41   17.7
    1996- 5-17   6  8.68   14 39.6   2.702   3.446    36   18.0
    1996- 5-27   6 25.48   14 52.4   2.775   3.591    31   18.3
    1996- 6- 6   6 41.90   14 56.2   2.847   3.726    25   18.6
    1996- 6-16   6 57.90   14 51.7   2.919   3.849    20   18.8
    1996- 6-26   7 13.46   14 39.7   2.989   3.958    15   19.1
    1996- 7- 6   7 28.52   14 21.0   3.059   4.054    10   19.3
    

    ・ ムルコス彗星(124P)

    124P/Mrkos  m1 = 12.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27   4  8.37   44 59.6   2.355   3.053    38   18.1
    1996- 5- 7   4 33.97   45 18.6   2.291   3.044    34   18.0
    1996- 5-17   5  1.14   45 27.4   2.226   3.026    31   17.9
    1996- 5-27   5 29.74   45 22.6   2.162   3.000    28   17.7
    1996- 6- 6   5 59.51   45  0.6   2.098   2.966    25   17.6
    1996- 6-16   6 30.16   44 18.5   2.034   2.926    23   17.4
    1996- 6-26   7  1.36   43 13.5   1.971   2.880    21   17.2
    1996- 7- 6   7 32.70   41 43.7   1.908   2.831    20   17.1
    

    ・ デュトワ-ネウイミン-デルポルテ彗星(57P)

    57P/du Toit-Neujmin-Delporte  m1 = 12.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
      年 月 日     α        δ       r      Δ    Elong   m1  
    1996- 4-27  23 36.43   -1  8.3   1.786   2.386    42   18.2
    1996- 5- 7  23 59.12    1 11.4   1.813   2.353    46   18.2
    1996- 5-17   0 20.92    3 24.8   1.843   2.317    50   18.3
    1996- 5-27   0 41.79    5 30.1   1.877   2.279    54   18.4
    1996- 6- 6   1  1.68    7 25.6   1.914   2.236    58   18.5
    1996- 6-16   1 20.50    9 10.5   1.954   2.190    63   18.6
    1996- 6-26   1 38.12   10 43.5   1.997   2.139    68   18.7
    1996- 7- 6   1 54.40   12  4.2   2.041   2.084    73   18.7
    

    ---------------------------------------------------------------------

    ・ 接近カレンダー

    ・5月

    2  22P/コップ彗星9.5等 散開星団NGC6645 (9.0等、10′)〜5日
    3      
    6  C/1996B2 百武彗星2.5等 火星〜8日
    8  C/1995O1 ヘール-ボップ彗星7.5等 月(北米で食)  
    9  C/1995O1 ヘール-ボップ彗星7.5等 9.4等星(彗星による恒星食) 25:03
    16  67P/チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星14等 ポルックス(1.1等)40′10〜20日
        C/1996B2 百武彗星4.5等 ミラ〜18日
    17      
    22  116P/ウィルド第4彗星12等 プレセペ星団(3.0等、95′)前後1週間
    27  C/1995O1 ヘール-ボップ彗星7等 10.2等星(彗星による恒星食) 25:10

    ・6月

    2      
    10  C/1995O1 ヘール-ボップ彗星6.5等 22P/コップ彗星(8.5等)3°弱6月中
        65P/ガン彗星12.5等 球状星団M80(7.1等、8.8′)1°以内〜22日
    11  C/1995O1 ヘール-ボップ彗星6.5等 10.3等星(彗星による恒星食) 23:28
    15  65P/ガン彗星12.5等 球状星団M80(7.1等、8.8′)中を通過〜16日
    16      

    ・7月

    1      
    7  116P/ウィルド第4彗星11.5等 レグルス(1.4等)1°強前後1週間
    10  C/1995O1 ヘール-ボップ彗星6等 散開星団M26(8.0等、15′)約2°8〜12日
    16      
    17  C/1995O1 ヘール-ボップ彗星6等 散開星団NGC6649(8.8等、6′)前面通過15〜19日
    30 C/1995O1 ヘール-ボップ彗星6等 9.5等星(彗星による恒星食) 20:30

    ・8月

    10  65P/ガン彗星13等 球状星団M4(5.9等、26′)、アンタレス(1.0等)1°以内〜26日
    14      
    16  65P/ガン彗星13等 球状星団M4(5.9等、26′)中を通過〜17日
    29      

    ・9月

    4  C/1995O1 ヘール-ボップ彗星5等 9.8等星(彗星による恒星食) 21:51
    11  22P/コップ彗星10等 球状星団M75(8.6等、6′)約2.5°〜15日
    13      
    15  65P/ガン彗星13.5等 球状星団M62(6.5等、14′)、球状星団M19(7.1等、14′)2°、3°13日〜17日
    25  65P/ガン彗星13.5等 球状星団NGC6304(8.3等、7′)40′ 
    26  65P/ガン彗星13.5等 球状星団NGC6316(9.0等、5′)1.5° 
    27      

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