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Updated on May 28, 1996 |
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1996年5月に見える彗星のランキングはこのようになりました。
3月下旬に地球に0.10AUまで接近し、光度0等、尾の長さ100度の大彗星になっ た百武彗星(C/1996B2)は南天に去りました。5月1日に近日点を通過し、今後は 徐々に暗くなっていきます。5月中旬には約3等と、予想よりも暗めになってい ます。 百武彗星が去り、いよいよ来年の大彗星ヘール-ボップ彗星(C/1995O1)が明る くなってきています。4月には8等台でしたが、5月は7等台で観測されています。 もうすぐ6等台になる勢いです。 明るくなると予想されていたコップ彗星(22P)がようやく9等台になってきたよ うです。そろそろ眼視観測できるようになってきました。その他の彗星は暗く 眼視的には難しいでしょう。 今月は12等台の彗星がたくさんあります。CCD、写真等では狙い目でしょう。 特に、2月以来ずっとバースト中のシュワスマン-ワハマン第1彗星(29P)がい つまで見られるか注目です。
第1位 ヘール-ボップ彗星(C/1995O1) 8→7等 また、太陽に近い、もしくは南天にあるために日本からは見えませんが、明る さは上記のものに匹敵する彗星として次ようなものがあります。 番外1 百武彗星(C/1996B2) 1.5→6等 キロン彗星(95P) 15.5等 NEAT彗星(C/1996E1) 16→15.5等 スペースウォッチ彗星(125P) 17→16.5等 ジェディケ彗星(P/1996A1) 16.5→17等 ヘリン-ローマン-アルー第1彗星(117P) 17等 シューメーカー-ホルト第1彗星(P/1987U1) 18等 ラインムート第1彗星(30P) 17.5→18.5等 本田-ムルコス-パジュサコバ彗星(45P) 18.5→20.5等 尚、以下の彗星は解説がありますが、今月は見ることができません。 ポン-ウィンネッケ彗星(7P) 16→17等 シュワスマン-ワハマン第3彗星(73P) 17→18等 ジャクソン-ネウイミン彗星(58P) 17.5→18.5等 ムルコス彗星(124P) 18等 デュトワ-ネウイミン-デルポルテ彗星(57P) 18等
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1995年7月に11等で発見された、世紀の大彗星ヘール-ボップ彗星(C/1995O1
Hale-Bopp) がいよいよ明るくなってきました。昨年中秋に西に沈む時には10
等ほどだったのですが、いったん太陽と合になった後、2月に再び明け方の空
に姿を現した時には8等台になっていました。その後も順調に増光し、5月には
7等台とかなり明るくなってきています。そろそろ本格的に観測開始です。
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| 最接近 | 期間 | 彗星 | 天体 | 種類 | 等級 | 視直径 | 離角 |
| 7月10日 | 5日間 | 6等 | M26 | 散開星団 | 8.0等 | 15′ | 約2° |
| 7月17日 | 5日間 | 6等 | NGC6649 | 散開星団 | 8.8等 | 6′ | 前面通過 |
| 8月 7日 | 3日間 | 5.5等 | NGC6539 | 球状星団 | 9.6等 | 7′ | 約1.5° |
です。ところが、ヘール-ボップ彗星自体がこれらの天体よりもかなり明るく 大きいので、もしかしたら接近を楽しむ訳にはいかないかもしれません。
尚、国立天文台の佐藤勲氏の資料によると、今月5月8日に7.5等の彗星が月齢 20.5の半月状の月に隠される彗星食が起こります。残念ながら日本からは見ら れませんが、アメリカ合衆国西岸部では明け方に良い条件で観測できます。北 アメリカの中部以西及び中米でも薄明中に見られるようです。さらに、ヘール- ボップ彗星による恒星食の予報も出されています。9月までには以下の4回の現 象があり、いずれも日本から観測できます。但し、こちらは実際に彗星の核に よる食が観測できるかどうかは分かりませんが、少しずれたとしても、コマに よる減光などが観測できるかもしれません。
| 日付 | 時刻 | 彗星光度 | 星名 | 星の光度 |
| 5月 9日 | 25:03 | 7.5等 | PPM236357 | 9.4等 |
| 5月27日 | 25:10 | 7.1等 | GSC629802162 | 10.2等 |
| 6月11日 | 23:28 | 6.7等 | GSC569800577 | 10.3等 |
| 7月30日 | 20:30 | 5.8等 | PPM201505 | 9.5等 |
| 9月 4日 | 21:51 | 5.3等 | PPM200854 | 9.8等 |
来月末にはいよいよ衝を迎え、一晩中観測することができます。その後彗星は 木星から離れ始め、7月はたて座、8月はへび座(尾)からへびつかい座に入りま す。この後は夕方に見えることになりますが、12月初めにいったん西空に沈む までずっとへびつかい座にいます。このように今年中はあまり速く動きません。 光度は予報どおりならば、12月初めに4等にまでなっているでしょう。
年末年始の頃は太陽に近く見えませんが、来年に入って、1月中旬には今度は 明け方の空に姿を現します。3月中旬までは明け方の空に見えることになりま すが、この間に彗星は2等から-1等へと急激に明るく成長していきます。3月9 日にはモンゴル・シベリア皆既日食がありますが、この日食中にも頭上高く肉 眼で彗星を見ることができると期待されています。日食中の肉眼彗星は115年 ぶりだそうです。3月20日頃また一旦太陽を追い抜きますが、この合の時には 太陽の北に45°も離れ、光度ももっとも明るく予報では-1等ですので、夕方と 明け方の両方で楽に見られるでしょう。3月下旬から5月末までは夕空に廻り、- 2等から1等へとゆっくりと減光していきます。夕空にまわってからは南下し、 5月下旬に1等級で西空に沈んだ後はしばらく見えなくなります。その後秋になっ て、9月から10月にかけて明け方の南東の空低く、5等級で再び姿を現しますが、 彗星が南下を続けるため11月にはまた見えなくなります。そしてその後は二度 と地平線から昇ってくることはありません。
7月2日に近日点を通過するコップ彗星(22P/Kopff)がようやく明るくなってき
ました。今回帰での光度変化は、昨年11月に16等、1月中旬に15等、2月下旬に
12.5〜13.0等、3月下旬に11.5〜12.0等、4月に10.5等、5月に9.5等となってい
ます。これは天文雑誌等での予報よりも暗く、私の予報で用いている光度式
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昨年の12月26日の朝に発見され、2〜3月にかけて8等まで明るくなった第1百
武彗星(C/1995Y1 Hyakutake)は既にかなり暗くなってしまっています。3月中
はずっと9等前後でしたが、4月に入ってからは、上旬に10〜11等、下旬には11〜
12等にまでなっています。これは雑誌等の予報よりもかなり暗いです。ここで
は彗星が発見直後の昨年末の11等から1月下旬に9等に急増光してきたことを踏
まえて、ある程度光度が急に暗くなると予報していましたが、それよりも若干
さらに暗いです。いずれにせよ、もう眼視で観測はできないでしょう。今月は
11.5等から13等へと急落していきます。
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バースト彗星として有名なシュワスマン-ワハマン第1彗星
(29P/Schwassmann-Wachmann 1)が今年2月20日頃に11等に達する大バーストを
起こしました。その後も4月下旬までずっと11等台、5月に入っても12等台と、
かなりの長期間に渡ってバースト状態を保っています。これはこの彗星として
もかなり異常事態で、たぶん史上最大のバーストを起こしているのだと思いま
す。あまりのことに、この彗星はこのバーストが収まった頃にはすっかり消滅
しているのでは、という心配も出て来ている程です。
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8月31日に近日点を通過するウィルド第4彗星(116P/Wild 4)が予想よりも急激
に明るくなってきました。今回が初回帰の彗星で、前回帰でも比較的急な光度
変化を見せましたが、今回はそれを上回っています。昨年2月に検出された時
は20.5等でした。その後太陽と合になり、再び11月初めに17等で観測されまし
た。その後12月下旬に14等、1月中旬から3月上旬にかけて13等、3月下旬から4
月上旬には12.5等、4月下旬から5月上旬には12等になっています。これらの観
測から光度式を求めてみると、
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7月24日に近日点を通過するガン彗星(65P/Gunn)も徐々に増光してきています
が、その光度上昇は期待されているよりも鈍いようです。昨年春に既に15.5等
で観測されていましたが、今シーズンは12月に14.5等、1〜2月に14等、3月に
13.5等、4月に12.5等です。これらの光度は、私の予報の光度式
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| 最接近 | 期間 | 彗星 | 天体 | 種類 | 等級 | 視直径 | 離角 |
| 6月15日 | 〜16日 | 12.5等 | M80 | 球状星団 | 7.1等 | 9′ | 前面通過 |
| 6月15日 | 12日間 | 12.5等 | M80 | 球状星団 | 7.1等 | 9′ | 1°以内 |
| 8月16日 | 〜17日 | 13等 | M4 | 球状星団 | 5.9等 | 26′ | 前面通過 |
| 8月16日 | 12日間 | 13等 | M4 | 球状星団 | 5.9等 | 26′ | 1°以内 |
| 8月20日 | 12日間 | 13等 | アンタレス | 1.0等 | 1°以内 | ||
| 9月17日 | 4日間 | 13.5等 | M62 | 球状星団 | 6.5等 | 14′ | 2° |
| 9月17日 | 4日間 | 13.5等 | M19 | 球状星団 | 7.1等 | 14′ | 3° |
| 9月25日 | 13.5等 | NGC6304 | 球状星団 | 8.3等 | 7′ | 40′ | |
| 9月26日 | 13.5等 | NGC6316 | 球状星団 | 9.0等 | 5′ | 1.5° |
但し、彗星の明るさがかなり暗いため、接近を楽しむのは難しいかもしれませ ん。
この彗星は軌道の離心率が小さく円軌道に近いので、来年6月にまた15等で明 け方の空に観測できるようになるでしょう。
1月27日、アメリカ・テキサス州のシュチェパンスキー氏によって回転花火星
雲M101の近くで発見され、第1百武彗星と同じく2〜3月にかけて8等まで明る
くなったシュチェパンスキー彗星(C/1996B1 Szczepanski)は光度が急落し、すっ
かり暗く小さくなってしまいました。2〜3月には地球に0.5AUまで接近したた
め、視直径10′程に大きく拡散して見えていました。ところが4月に入って太
陽からも地球からも遠ざかってくるとますます拡散がひどくなり、小さくなっ
て、明るさも上旬に9〜11等、下旬には12〜13.5等にまでなってしまっている
ようです。彗星が全く集光していないため、眼視はおろか、写真やCCDでも難
しい状態です。これまでの光度変化からの光度式は、
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1月17日に近日点を通過したチュリュモフ-ゲラシメンコ彗星
(67P/Churyumov-Gerasimenko)は、近日点通過後の方が明るく観測されていま
す。近日点通過前の概要は、昨年7月に17等、9月に14.5等、10月に13.5等、11
月に13等、12月に12.5等でした。ところが近日点通過の頃の1月中旬から2月中
旬にかけて11等にまで増光し、その後も3月下旬まで11等台後半、4月には12.5
→13.5等、5月には14等と順調に減光していく様子が観測されています。1月以
降の光度変化は
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5月10日に16等で発見されたばかりの新彗星エバンス-ドリンクウォーター彗星
(C/1996J1 Evans-Drinkwater)です。発見光度は暗いのですが、近日点通過は
半年以上も先の1997年1月2日頃で、近日点距離は1.2AUです。現在は夕方の南
の空、うみへび座の中腹に見えており、今後徐々に増光してきます。
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今月5月12日に近日点を通過する初回帰のウエスト-ハートレー彗星
(123P/West-Hartley)は相変わらず当初の予想よりも1等程明るく観測されてい
ます。昨年秋には18等でしたが、今年に入って1月から5月にかけて14.5〜15.5
等で観測されています。今月から来月にかけても西空で同じ明るさで見えてい
ます。
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1月31日の朝に鹿児島の百武裕司氏によって発見された第2百武彗星(C/1996B2
Hyakutake)は1976年のウエスト彗星以来の大彗星になりました。3月25日に地
球に0.10AUまで接近し、その頃には光度0等、尾の長さは100度にも達し、真夜
中にほぼ天頂付近という絶好の条件で、一晩中その雄姿を堪能することができ
ました。また、望遠鏡では星々の間を彗星がどんどん動いていく様子が観測で
きました。
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来月6月10日に近日点を通過するコマスソラ彗星(32P/Comas Sola)は既に西空
に沈み、観測できなくなっています。今回帰では予想よりも明るめに観測され
ています。昨年の8月には19〜20等でしたが、その後は9月上旬に18等、10月中
旬に16等、11月中旬に15.5等、12〜3月に14.5〜15等となっています。これら
の観測は
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今月5月29日に近日点を通過するデニング-藤川彗星(72P/Denning-Fujikawa)は
今回帰もまた観測されることなく去っていくようです。光度変化が極めて急激
で、近日点通過の頃にしか観測できる明るさにならないのですが、どうやら観
測されなかったようです。
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秋から冬にかけて11等で見えるアイラス彗星(P/1983M1 IRAS)ですが、5月中旬
の時点でまだ検出されていません。現在彗星はきょしちょう座にあり、南半球
でしか観測できませんが、今月は明るさも16→15等にまでなってきているはず
ですので、そろそろ検出されるだろうと思います。
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| 小惑星から彗星になったキロン彗星(95P/Chiron)が 今年2月に初めての近日点通過を迎えました。とはいっても、近日点距離が 8.5AUもあるので、特に急に明るくなったという訳ではなく、12月から4月にか けてずっと15等台の恒星状でした。今月も相変わらずおとめ座のスピカのすぐ 右の辺りで15.5等程度でしょう。今シーズンは7月まで観測することができま す。彗星は今後1〜2年程は春の空に同じ光度で見られるでしょう。 |
| 今年の3月15日に発見された新彗星NEAT彗星 (C/1996E1 NEAT)です。発見光度は16等ですが、この彗星の近日点通過は7 月27日ですので、今後徐々に増光してきます。近日点距離は1.35AUです。ただ、 現在までは予想よりもほんの少しだけ暗いようです。今月は夕方の空高く、ふ たご座の頭の上のあたりに16等で見えています。来月になると一旦西空に低く 見づらくなりますが、その後北上し再び高度を上げて、9月初めには北極星に8°弱 まで接近し、周極星となります。その後秋には夕空の天頂に位置し、1月に西 に沈むまでずっと観測できます。彗星は近日点通過後の方が条件が良く、8〜9 月には14.5等にまで明るくなります。 |
| 初回帰のスペースウォッチ彗星(125P/Spacewatch) は3月に17等で検出されました。近日点通過は7月ですが、徐々に増光してきて いるようです。5月は夕空高くしし座の尾部の辺り、6月にはおとめ座の銀河団 のまっただ中を横切っていきます。しばらく16〜17等で見えた後、秋には18等 で西空に沈みます。 |
| 1月に発見された新周期彗星ジェディケ彗星(P/1996A1 Jedicke)はその後も5月までずっと16等台で観測されています。今月から 来月にかけてはうみへび座の頭部からしし座の足もとへと移動していきます。 そろそろ西空に低くなってきました。来月6月には沈みます。近日点も昨年10 月に通過していますが、近日点距離が4AUよりも遠いので、ほとんど明るさは 変わりません。合をすぎて、11月にはまた18等で明け方の空に観測できるよう になります。 |
| 初回帰のヘリン-ローマン-アルー第1彗星 (117P/Helin-Roman-Alu 1)は昨年5月の検出以来ずっと17等で観測されて います。近日点通過は1997年3月ですが、近日点距離が3.7AUと遠いため、ここ 数年はずっと17等です。現在彗星はへびつかい座の足もとからさそり座の頭の 辺りにいて、ほぼ衝となっています。 |
| 1997年11月に近日点を通過するシューメーカー-ホル ト第1彗星(P/1987U1 Shoemaker-Holt 1)がそろそろ明け方のみずがめ座 に18等で見えてきた頃です。この明るさであれば、この5〜6月に検出され番号 登録されるでしょう。今シーズンはまだ近日点通過1年前ですので、夏から秋 にかけて16.5等程度になります。来年2月に17等で西に沈みますが、7月にまた 16等で明け方に現れ、11月には15等にまでなります。その後も1〜2年程は観測 されるでしょう。 |
| 昨年9月に近日点を通過したラインムート第1彗星 (30P/Reinmuth 1)はおとめ座の足もとで18等です。観測条件は良いのです が、そろそろ限界かもしれません。 |
| 昨冬に7等になった本田-ムルコス-パジュサコバ彗星 (45P/Honda-Mrkos-Pajdusakova)は、近日点通過前は急増光しましたが、 近日点通過後は予想より明るく、2月中は8〜10等、3月に13等、4月になっても 16〜17等で観測されています。近日点通過前と対称だとすると2月下旬には16 等程度にはなっているはずですので、かなりしぶといです。但し、彗星は極め て拡散しており、ほとんど観測不可能な状態のようです。さらに今月は明るさ 自体が18等から20等へとなってしまうため、見ることはできません。 |
| 実に21回目の回帰を迎えたポン-ウィンネッケ彗星 (7P/Pons-Winnecke)ですが、今回帰はずっと太陽に近いため、全く見るこ とができませんでした。今月はくじら座で16等から17等まで暗くなっているは ずですが、まだ太陽に近く見えません。尚、南半球ではそろそろ観測できるよ うになりますが、どうでしょうか。日本からは7月中旬にようやく明け方の東 の空低く見え始めますが、その頃には既に18等となってしまいます。 |
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核が分裂し、昨年10月上旬に6等まで大バーストしたシュ
ワスマン-ワハマン第3彗星(73P/Schwassmann-Wachmann 3)は、結局今年
の1月まで4カ月間バーストを続けました。ところが1月には9〜10等だったのが、
2月に西に沈む直前には何と14等にまで暗くなっていました。彗星は今月も合
となり観測できません。今後7月に再び明け方の空に見えてきますが、彗星の
バーストが終了していますので、おそらく18等以下となっていると思われます。
尚、5月下旬にこの彗星からの流星群の輻射点予報が出されています。5月下旬
のうしかい座辺りからの遅い流星です。
但し、今年は今のところ出現していないようです。今後もしばらくはほとんど 出現しないと思われます。位置的な関係から、今回のバーストによる流星が見 られるのはこの彗星の次々回の回帰、2006年になります。 |
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昨年秋に明るかったジャクソン-ネウイミン彗星
(58P/Jackson-Neujmin)は西に沈みました。11月に11等まで増光した後、
12月に12等、1月に13等、3月に15〜16等と減光していったようです。11月にピー
クを迎えた後の光度データから光度式を求めると、
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| 初回帰のムルコス彗星(124P/Mrkos)は、今年は18等 台で夕方の空高くに見えていたはずですが、ほとんど誰にも観測されずに西に 沈んでしまいました。この彗星の近日点通過は今年の11月で、その頃には15等 にまでなるはずですが、太陽に近く見えません。再び太陽から遠ざかるにつれ て、今度は彗星がどんどん南下していくため、日本からはもう見ることはでき ません。 |
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デュトワ-ネウイミン-デルポルテ彗星
(57P/du Toit-Neujmin-Delporte)は今回帰も太陽に近く今までは見えませ
んでしたが、来月6月にはようやく明け方の空に姿を現してきます。但し、光
度は既に18〜19等にまでなっており、今後も暗くなる一方なので、見るのは難
しいでしょう。
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C/1995O1 Hale-Bopp
m1 = -2.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
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22P/Kopff
m1 = 4.6 + 5 log Δ + 23.0 log r
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C/1995Y1 Hyakutake
m1 = 7.4 + 5 log Δ + 15.0 log r
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29P/Schwassmann-Wachmann 1
m1 = 0.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
116P/Wild 4
m1 = 0.5 + 5 log Δ + 29.0 log r
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65P/Gunn
m1 = 7.7 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
C/1996B1 Szczepanski
m1 = 5.1 + 5 log Δ + 25.0 log r
|
67P/Churyumov-Gerasimenko
m1 = 9.3 + 5 log Δ + 11.5 log r
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C/1996J1 Evans-Drinkwater
m1 = 7.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
123P/West-Hartley
m1 = 2.7 + 5 log Δ + 32.5 log r
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C/1996B2 Hyakutake
m1 = 6.0 + 5 log Δ + 8.0 log r
|
32P/Comas Sola
m1 = 5.5 + 5 log Δ + 22.5 log r
|
72P/Denning-Fujikawa
m1 = 15.5 + 5 log Δ + 25.0 log r
|
P/IRAS
m1 = 6.0 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
95P/Chiron
m1 = 4.0 + 5 log Δ + 7.5 log r
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C/1996E1 NEAT
m1 = 12.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
125P/Spacewatch
m1 = 13.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
P/1996A1 Jedicke
m1 = 3.0 + 5 log Δ + 17.0 log r
|
117P/Helin-Roman-Alu 1
m1 = 6.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
P/Shoemaker-Holt 1
m1 = 8.5 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
30P/Reinmuth 1
m1 = 10.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
45P/Honda-Mrkos-Pajdusakova
m1 = 11.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
|
7P/Pons-Winnecke
m1 = 10.0 + 5 log Δ + 15.0 log r
|
73P/Schwassmann-Wachmann 3
m1 = 5.5 + 5 log Δ + 20.0 log r
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58P/Jackson-Neujmin
m1 = 8.0 + 5 log Δ + 17.0 log r
|
124P/Mrkos
m1 = 12.0 + 5 log Δ + 10.0 log r
|
57P/du Toit-Neujmin-Delporte
m1 = 12.5 + 5 log Δ + 15.0 log r
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| 2 | 木 | 22P/コップ彗星 | 9.5等 | 散開星団NGC6645 (9.0等、10′) | 1° | 〜5日 | |
| 3 | 金 | ○ | |||||
| 6 | 月 | C/1996B2 百武彗星 | 2.5等 | 火星 | 5° | 〜8日 | |
| 8 | 水 | C/1995O1 ヘール-ボップ彗星 | 7.5等 | 月(北米で食) | |||
| 9 | 木 | C/1995O1 ヘール-ボップ彗星 | 7.5等 | 9.4等星(彗星による恒星食) | 25:03 | ||
| 16 | 木 | 67P/チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星 | 14等 | ポルックス(1.1等) | 40′ | 10〜20日 | |
| C/1996B2 百武彗星 | 4.5等 | ミラ | 3° | 〜18日 | |||
| 17 | 金 | ● | |||||
| 22 | 水 | 116P/ウィルド第4彗星 | 12等 | プレセペ星団(3.0等、95′) | 1° | 前後1週間 | |
| 27 | 月 | C/1995O1 ヘール-ボップ彗星 | 7等 | 10.2等星(彗星による恒星食) | 25:10 |
|
| 2 | 日 | ○ | |||||
| 10 | 月 | C/1995O1 ヘール-ボップ彗星 | 6.5等 | 22P/コップ彗星(8.5等) | 3°弱 | 6月中 | |
| 65P/ガン彗星 | 12.5等 | 球状星団M80(7.1等、8.8′) | 1°以内 | 〜22日 | |||
| 11 | 火 | C/1995O1 ヘール-ボップ彗星 | 6.5等 | 10.3等星(彗星による恒星食) | 23:28 | ||
| 15 | 土 | 65P/ガン彗星 | 12.5等 | 球状星団M80(7.1等、8.8′) | 中を通過 | 〜16日 | |
| 16 | 日 | ● |
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| 1 | 月 | ○ | |||||
| 7 | 日 | 116P/ウィルド第4彗星 | 11.5等 | レグルス(1.4等) | 1°強 | 前後1週間 | |
| 10 | 水 | C/1995O1 ヘール-ボップ彗星 | 6等 | 散開星団M26(8.0等、15′) | 約2° | 8〜12日 | |
| 16 | 火 | ● | |||||
| 17 | 水 | C/1995O1 ヘール-ボップ彗星 | 6等 | 散開星団NGC6649(8.8等、6′) | 前面通過 | 15〜19日 | |
| 30 | 火 | ○ | C/1995O1 ヘール-ボップ彗星 | 6等 | 9.5等星(彗星による恒星食) | 20:30 |
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| 10 | 土 | 65P/ガン彗星 | 13等 | 球状星団M4(5.9等、26′)、アンタレス(1.0等) | 1°以内 | 〜26日 | |
| 14 | 水 | ● | |||||
| 16 | 金 | 65P/ガン彗星 | 13等 | 球状星団M4(5.9等、26′) | 中を通過 | 〜17日 | |
| 29 | 木 | ○ |
|
| 4 | 水 | C/1995O1 ヘール-ボップ彗星 | 5等 | 9.8等星(彗星による恒星食) | 21:51 | ||
| 11 | 水 | 22P/コップ彗星 | 10等 | 球状星団M75(8.6等、6′) | 約2.5° | 〜15日 | |
| 13 | 金 | ● | |||||
| 15 | 日 | 65P/ガン彗星 | 13.5等 | 球状星団M62(6.5等、14′)、球状星団M19(7.1等、14′) | 2°、3° | 13日〜17日 | |
| 25 | 水 | 65P/ガン彗星 | 13.5等 | 球状星団NGC6304(8.3等、7′) | 40′ | ||
| 26 | 木 | 65P/ガン彗星 | 13.5等 | 球状星団NGC6316(9.0等、5′) | 1.5° | ||
| 27 | 金 | ○ |