pad2ps の最新バージョンは、1996年11月23日に公開した 3.11 (英語版)
及び 3.11j (日本語版) である。これらは
http://www.info.waseda.ac.jp/muraoka/members/seiichi/project/pad2ps-j.html
から入手可能である。
現在公開されているバージョンは、PAD図の描画に関する機能、及びサポートし
ている言語に対する機能ともにかなり完成度が高く、急を要する課題というもの
はない。
長期的な観点からは、次のような構想を持っている。
- Tcl/Tk, fortran などのプログラムの PAD も自動で描けるようにする
サポートするプログラミング言語として、Tcl/Tk, Pascal, Fortran, Perl 等
を追加する予定。図 6 にある通り、各プログラミング言語との
インターフェースは、ソースを解析しPADELに変換する専用のモジュールとし
て、本体とは別途なシステムとして実装されている。そのため、他言語の追加
は pad2ps 本体に影響なく1つずつ実現していくことが可能だ。
- C 以外のプログラム言語に似た書式で PADEL を記述する
現在の PADEL の仕様は C言語に似たものとなっている。本ソフトウェアの利
用者の大部分はC言語を知っているためあまり問題にならないが、例えば
Fortran だけを知っている利用者にとっては、Fortran に似た文法で PADEL
を書ければ便利だろう。
- PostScript、LaTeXだけでなく、Java のコードも生成する。
ホームページにPADを載せたいという要求があるが、現在は PostScript を
GIF に変換するという方法しかない。
- フローチャートをサポートする。
フローチャートを記述する簡易言語 FLOWEL を定め、それに従ってテキストファ
イルとして .flow というファイルを書き、それを flow2pad で PADEL に変更
し、pad2ps で PAD を描くという一連の処理を可能とする。この場合、既存の
Flow.sty、fchart.sty、flowchart.sty 等のスタイルファイル、または flow
というソフトウェアを利用し、.flow というファイルから実際にフローチャー
トを描画するツールも必要となる。
図 6: pad2ps シリーズのモジュール体系
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