Windows Vistaの問題点

最終更新:2008年9月26日

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最近、Windows Vistaを使うようになったのですが、いろいろと問題があるようです。個人的に困っていることをメモしておきます。

  1. WebDAVにアクセスできない
  2. 共有フォルダにファイルをコピーできない
  3. VMWare Serverを起動するとホストマシンが固まる

WebDAVにアクセスできない

VistaからWebDAVにアクセスできません。

Googleで検索すると、VistaとWebDAVの問題はあちこちで起きているようで、たくさん情報が見つかります。ただ、更新プログラムを入れれば見えるようになる、とか、2008年2月のセキュリティアップデートでダメになった、などと書かれていたので、紆余曲折があるのかもしれません。

とりあえず、KB945435, KB946041 を入れてみました。しかし、私のところでは、やはりWebDAVにはアクセスできないままです。

共有フォルダにファイルをコピーできない

Vistaで共有フォルダ経由のファイルコピーをすると、ファイルを正しくコピーできないことが良くあります。一見、コピーは正常に終了するのですが、その後、コピーされたファイルを開くことができません。開こうとすると、アプリケーションが応答なしになります。

厄介なことに、仕方なく、コピーできなかったファイルを削除しようとしても、削除できないです。何かしようとすると応答なしになるので、触らないように気をつけて、放っておくしかありません。

でも、ファイルシステムに不整合が生じた訳ではないようです。いったんVistaを再起動すれば、エクスプローラでふつうに削除できるようになります。

Goolgeで検索すると、Vistaと共有フォルダの問題についても、いろいろと情報はあるようですが、私のところでは、まだ解決していません。

実験してみたところ、この問題が起きるのは、下記の場合だけでした。

他のPC(Windows 2000とか)から、Vistaの共有フォルダにファイルをコピーする。

とりあえず、他のPCからVistaにファイルをコピーする際は、他のPC(Windows 2000とか)の方で共有フォルダを設定し、Vistaから接続して取りに行くようにしています。

他のPCで共有フォルダを設定した場合

Vistaで共有フォルダを設定した場合

VMWare Serverを起動するとホストマシンが固まる

VistaにVMWare Serverを入れたのですが、仮想マシンを起動するのに、異常に時間がかかります。パワーオンのメニューをクリックしてから、実際にVMWareのロゴが画面に表示されるまで、数分から10分くらいかかります。

しかも、仮想マシンが起動し終わるまで、ホストマシン(Vista)が異常に重くなり、ほとんど固まった状態になります。マウスを操作しても、反応するまで異常に時間がかかります。開いているウィンドウは更新されなかったり、応答なしになりますし、新しいウィンドウを開くことは、重すぎてほとんど不可能です。

この問題が起きるのは、ホストマシン(Vista)を立ち上げてから、最初にVMWareの仮想マシンを起動しようとした時だけです。いったん仮想マシンを起動してしまえば、2回目からはまったく問題はなく、VMWareのロゴも一瞬で表示されます。しかし、ホストマシンの電源を切ってしまえば、また元に戻ります。

ホストマシンが固まっている時のリソースを、タスクマネージャとリソースモニタで調べてみました。すると、仮想マシンを起動した時に、いきなり物理メモリをすべて食い尽くしていました。

起動直後のタスクマネージャ

それはすぐに治まるのですが、タスクマネージャでメモリ消費量が平常に戻っても、リソースモニタでは、メモリのハードフォルトが高い状態がしばらく続きます。この間はずっと、ホストマシン(Vista)はほぼ固まったままです。おそらく、ものすごいスラッシング状態になっているのでしょう。

起動直後のリソースモニタ

数分から10分くらい経つと、メモリのハードフォルトの値が小さくなり、ようやくVMWareのロゴが表示されます。

しばらく経った後のタスクマネージャ

しばらく経った後のリソースモニタ

Googleで検索すると、似たような現象が見つかりました。

ただ、上記のページは仮想マシンが起動された後、使い続けていた場合の問題のようなので、私の問題とはちょっと違うようです。

念のため、ここに書かれていた下記の対策を実施しましたが、私の問題は解決しませんでした。

  1. 仮想マシンの Advanced オプションで disable memory page timing にチェックをいれる。
  2. 仮想マシンの環境設定ファイル .vmx に mainMem.useNamedFile = "FALSE" の1行を加える。
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