MISAO Project

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効果

MISAOプロジェクトによって、天体画像に含まれる情報を有効に活用でき るようになる。 また、本稿の初めに述べた4つのケースにおける問題点の解決以外に、以下のよ うな様々な効果があるものと考えている。

  • 各個人が勝手気ままに適当な領域を撮影しただけの画像すらも、画像を検 査したりデータベースに登録することによって活用することができる。暇な時 間に数枚の画像を撮影するだけでも、スカイサーベイを行うことができる。よっ て、スカイサーベイを行う人口の増加が期待できる。
  • 世界規模の共同作業であるため、結果的に個々の天文台だけでは行えない ような、時空間的にも観測の手法からも、幅広いスカイサーベイが行える。
  • 変光星のように、長期的に観測を行わなければ発見できないような天体も 対象とすることができる。
  • 一般の人や子供たちが、自分で撮影した画像に何が写っているのかを調べ られるようになるため、教育・啓蒙活動の面でも期待できる。取り敢えず撮影 すれば、それが新天体の発見につながる可能性を秘めているという期待感と、 画像をデータベースに登録することによって、スカイサーベイに参加している という連帯感を得られる。

近い将来、ネットワークの時代になると、冷却CCDカメラによる膨大な量の画像 が、ネットワークを通じて世界的に共有されることになるだろう。 そのような状況に於いては、天体の発見・追跡観測も必然的に世界規模の共同作 業となっていくものと考えている。 本プロジェクトは、近未来のスカイサーベイの在り方を模索するものである。

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