1枚の画像を入手してから最終的な結果を得るまでの作業は、次の通りに進む。
- 画像入手
- 概略の位置・画角の把握
これらはPIXYシステムで画像を検査するために必要な情報である。
全天のどこを撮影したのか全く分からない画像では測定は不可能である。
- 天体画像自動検査システムPIXYでGSC、USNO A1.0などの恒星カタロ
グと照合
全星像の位置・光度を測定し、恒星カタログと値が大きく異なる要注意天体をリ
ストアップする。
- 自動同定システムで、既知の変光星・星雲星団などの確認
これらの天体の光度は恒星カタログに記載されている値と実際に撮影して得られ
る値が大きく異なることが多い。
そのため、PIXYシステムで検査すると、これらの天体が新天体候補や新変
光星候補などの要注意天体として出力される。
それらが既知天体かどうかの判定をここで行う。
- 既知天体と同定されなかった要注意天体にMISAO符号を付ける
- 測定結果をデータベースに登録
- WWWで公開
次に、天体画像自動検査システムPIXYによる検査についての詳細を解説す
る。
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