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    検査可能な画像の例    

PIXYシステムは、多様な画像を、ユーザが試行錯誤的にパラメータを設定することなしに検査することができます。 ここでは、現在のPIXYシステムで新天体の検査、全星像の位置と光度の測定が可能な画像の例を紹介します。


35mmレンズによる広角画像です。この画像は画角が22度もあり、およそ12等級までの1万ほどの星が写っています。現在のPIXYシステムでは、メモリ不足を避けるために、このうちの9.5等級までの3000〜4000個の星を検出しています。歪曲補正をしているので、広角でも高精度の測定ができます。


大望遠鏡による拡大画像で、この画像の画角はたったの13分角です。PIXYシステムは画角が狭い画像から広い画像まで検査可能です。この画像には20等以下の星まで約300個が写っていますが、USNO-A1.0を利用すれば充分測定可能です。
※中村彰正氏撮影


300mmレンズによる天の川の拡大画像で、画角は2.6度です。強い周辺減光がありますが、PIXYシステムは背景を引いて測定します。


球状星団の画像なども検査可能です。球状星団のデータはGSCやUSNO-A1.0では欠けているために、周辺の星を利用してマッチングをします。そのため、球状星団だけが写っている場合には検査不可能となります。また、この画像でも球状星団の星々はすべて新天体候補として出力されてしまいます。


淡く広がった銀河の画像なども検査可能です。但し、銀河の中の星、及び銀河の光度はやや不正確なものとなります。それはGSCやUSNO-A1.0のようなカタログでも同様で、掲載されている光度が不正確だったり、データ自体が掲載されていないこともあるため、銀河の多くは変光星候補や新天体候補として出力されることになります。尚、星雲のディテールがはっきりと現れている画像では、星雲が多数の星像に分離されてしまうことがあります。その場合は、正しくマッチングできない可能性が高くなります。


雲がかかった画像や、家や地上風景などが入り込んだ画像も、PIXYシステムで検査することができます。但し、特に雲と重なった部分では、測定光度の精度は悪くなります。また、地上風景が多数の星像として検出され、新天体候補が多数出力される結果となったり、暗い星が検出されなくなることもあります。

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