実行
光度報告書の作成は、PIXYシステムの-reportオプションで行います。
PIXYシステムでの検査で生成されたPXFファイルを指定して実行します。
例として、チュートリアルのサンプル画像を検査した結果のPXFファイル(sample2.pxf)の光度報告書を作成します。
実行方法は、次のようになります。
java misao.pixy.Pixy -report sample2.pxf
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結果は画面に出力されます。
結果をファイルに保存したい時は、実行時に保存するファイル名を指定します。
例えば、結果を sample2.txt に保存する場合は、次のように実行します。
java misao.pixy.Pixy -report sample2.pxf sample2.txt
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書式
光度報告書の書式は次の通りで、天体名と光度が並んだものです。
GSC3452.1111 14.9
GSC3452.1127 15.6
GSC3452.1130 13.3
GSC3452.1133 12.6
GSC3452.1135 13.6
GSC3452.1136 13.0
GSC3452.1143 9.0
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検出されなかった星は、極限等級以下であると出力されます。
画像の端にあるものは、測定結果が不確かなので、光度の後に : が付記されます。
既知変光星との同定により、複数の名前がある場合は、光度の後に別名が = で結ばれて出力されます。
HT UMA 7.5 = GSC3452.1191 = IRAS 11455+4848
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近接した複数の星を分離できずに、合成光度を測定してしまっている場合は、星の名前が + で結ばれて出力されます。
GSC3452.1256 + GSC3452.1259 12.3
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近接した複数の星を分離できなかった場合で、既知変光星と同定された場合は、融合しているどちらの星が同定されたものであるか判別できないので、括弧の中に同定された星の名前が出力されます。
GSC3452.1458 + GSC3452.1498 13.2 (NGC 3896, MCG+08-22-008)
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星表に掲載されていない星(ND)で、既知変光星とも同定されなかったものは、検出された位置(赤経赤緯)に基づく名前を付けて出力されます。
以下の例は、赤経11h48m33s.70、赤緯+48o43'13".1の位置に検出された星です。
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