English version Home Page Updated on May 1, 2000
2000年4月28日2人のアマチュア撮影者による最初の共同発見MISAOプロジェクト・アナウンスメイル (2000年4月28日) MISAOプロジェクトの吉田誠一です。 MISAOプロジェクトは、世界中の天体画像を、新天体の発見や、既知天体のデー タ取得などに有効に活用することを目指しています。その理念に基づいて、ア マチュアの方々のCCD画像を集めて、PIXYシステムで検査し、新天体の共同発 見を目指す、という活動を行っています。2000年4月、2人のアマチュアが撮影 した画像どうしを比較して、4個の新変光星を発見しました。これは、MISAOプ ロジェクトの「共同発見」の最初の成果です。 現在までに、MISAOプロジェクトには、以下の7名の方々から、合計19238枚の 画像をご提供頂いています。
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※ この他に、Arne A. Henden氏から、第1号新変光星MisV0001の画像を1枚ご提供頂いています。 このうち、2000年3月に大倉信雄氏よりご提供頂いた画像をPIXYシステムで検 査した結果、4個の新変光星が発見されました。 大倉氏は、門田氏と相談の上、過去に門田氏が撮影した領域と同じ場所を、も う一度撮影してみました。そのため、同じ場所の2夜の画像が揃い、直ちに新 天体の捜索を行うことができました。そして、実際に4個の新変光星が見つかっ たのです。 1999年4月から2000年4月までの1年間に発見した882個の新変光星は、すべて門 田健一氏の画像どうしを比較して見つかったものでした。2人の撮影者の画像 どうしを比較して新天体が発見されたのは、今回が初めてのケースです。 これらの新変光星には、MisV0883〜MisV0886という番号を付けました。
変光型や周期などは不明ですが、IRAS天体との同定や、USNO-A2.0星表に記載 されている色の情報などから、これらはすべて赤色変光星ではないかと推定し ています。 この4個の新変光星は、PIXYシステムを使って、MISAOプロジェクトスタッフの 吉田誠一が見つけました。発見の元になった画像は、大倉氏が撮影したもので す。そして、門田氏が撮影した画像と比較したことで見つかったものです。よっ て、MISAOプロジェクトでは、吉田、大倉氏、門田氏の3名を、これら4個の新 変光星の発見者として、MISAOプロジェクトのホームページで発表しています。 このように、アマチュアどうしが互いに画像を持ち寄って、比較すると、新天 体の発見など、大きな成果を挙げることができます。これからも、MISAOプロ ジェクトでは、アマチュアによる共同発見を目指して、活動を進めていきます。 興味のある方、自分でも新天体を発見してみたいという方は、ぜひ吉田誠一 (comet@aerith.net)、もしくは門田健一氏( kenic-k@astroarts.co.jp)までご 連絡ください。
P.S. http://www.aerith.net/misao/index-j.htmlで閲覧できます。 -- 吉田 誠一 / Seiichi Yoshida comet@aerith.net http://www.aerith.net/index-j.html |