English version Home Page Updated on August 15, 1999
1999年8月8日新変光星、100個に到達MISAOプロジェクト・アナウンスメイル (1999年8月8日) MISAOプロジェクトの吉田誠一です。 4月3日に最初の新変光星MisV0001の発見を発表して以来、MISAOプロジェクト で見つかった新変光星の個数は順調に増えています。7月22日には遂に発見数 が100個に到達しました。その後も発見は続いていて、7月末日の時点では、合 計134個の新変光星を発表しています。 この4カ月間の発見経過は、次の通りでした。グラフの横軸は、1999年1月0日 からの通日です。5月中旬頃からは活動も軌道に乗り、発見数が順調に増加し ていることが分かります。
![]() 134個の新変光星の極大光度は、ノーフィルターCCD光度で10.2等から15.5等の 範囲で分布しています。
新変光星はすべて、上尾サーベイチームの門田健一氏が焦点距離300mmのカメ ラレンズ, または530mm, 990mmの反射望遠鏡で撮影した画像から発見されたた め、12〜13等にピークがあります。これまでの経験では、10等より明るい変光 星はほとんど既知のものですが、12等以下の星は、ほとんど未発見で残されて います。 尚、新変光星の大部分はおそらく赤い星と思われます。よって、眼視光度は、 上記のノーフィルターCCD光度よりも2〜3等ほど暗いと思われます。 134個の新変光星のうちの32個については、型が推定されています。内訳は、 食変光星と思われるものが1個(MisV0002)、不規則型が1個(MisV0073)で、あと は長周期変光星と思われています。そのうち、変光範囲が2.5等を越えていて ミラ型と思われるものは7個で、残りはSR型と推定されています。 MISAOプロジェクトで発見された新変光星の一覧は、 http://www.info.waseda.ac.jp/muraoka/members/seiichi/misao/data/misv.cgi?jp で見ることができます。すべての新変光星について、明るい時と暗い時の状態 を対比した画像を公開しています。また、MISAOプロジェクトで得られた、こ れらの新変光星のすべての観測データが、 http://www.info.waseda.ac.jp/muraoka/members/seiichi/misao/data/obs-index.cgi?jpMisV で見られます。 尚、6月6日のアナウンスメイルでは、当時の32個の新変光星の一覧表を添付し ました。ところが、6月中旬になって、PIXYシステムにバグがあり、ある特定 の場合には、正しい測光値が出力されていなかったことが発覚しました。その 後、このバグは修正され、過去の新変光星の光度も再測定されています。6月6 日のアナウンスメイルに載せたMisV0001〜MisV0032の変光範囲も修正されてい ますので、ご注意下さい。
P.S. http://www.info.waseda.ac.jp/muraoka/members/seiichi/misao/index-j.htmlで閲覧できます。 -- 吉田 誠一 / Seiichi Yoshida seiichi@muraoka.info.waseda.ac.jp GFB03015@nifty.ne.jp http://www.info.waseda.ac.jp/muraoka/members/seiichi/index-j.html |