やぎ座α流星群 (αCapricornids)

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Updated on November 29, 1997
太陽黄経順インデックス
出現年月日順インデックス

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・ プロフィール

活動期間 極大日 λ α δ 速度
7月中旬〜8月中旬
7月30日

308
-10
20km/s

7月〜8月のみずがめ-やぎ系群の1つ。 ゆっくりとした火球が多いと言われているが、出現数は極めて少なく、近年は ほとんど活動していない。

輻射点位置は、7月中旬はいて座とやぎ座の間、7月末にはやぎ座頭部、8月中 旬にはみずがめ座β星付近となる。 衝の位置にあり、一晩中観測できる。

この群は、λ=124,129,135(7月26日、8月1日、8月7日)の3つの極大があり、そ の中間の日にはほとんど出現しないという。 詳しくは、

Keith B. Hindly, Melvyn D. Taylor: An Analysis of α-Capricornid Meteors, Journal of BAA Vol.89 No.1; 継松和也訳: αCap流星群の分析, 天 文回報 No.455 pp.6-8, No.456 pp.6-7, 日本流星研究会, 1980.
を参照。

この時期は、やぎ座からみずがめ座にかけて、みずがめ座δ南/北群、みずが め座ι南/北群、やぎ座α群の計3組5箇所の群活動がある。 みずがめ座δ北群をみずがめ座ζ群、みずがめ座ι北群をみずがめ座30群と呼 ぶこともある。 このうち、みずがめ座δ群とみずがめ座ι群はそれぞれの南北の輻射点が互い に接近している。 また、みずがめ座ι北群とやぎ座α群は輻射点位置がほぼ重なっている。 そのため、これらの各群の判別はかなり難しい。 各群の出現数はHR数個と少ないが、これらの群を合計すると、定常的にHR=10 個を越える程度の出現が観測されている。 この中では、みずがめ座δ群が一番出現数が多く、やぎ座α群はほとんど出現 しない。

やぎ座α群は、1871年にハンガリーのN. de Konkolyが初めて観測した。 母彗星として、本田-ム ルコス-パイドゥシャーコヴァー周期彗星 45P/Honda-Mrkos-Pajdusakova や、デニング-藤川周期 彗星 72P/Denning-Fujikawaが挙がっている。

・ 軌道要素


q e ω Ω i a P
やぎ座α流星群 0.67 0.76 255 136 6 2.8 4.7
45P (1995) 0.53 0.82 326 89 4 3.0 5.3
72P (1978) 0.78 0.82 334 42 9 4.3 9.0
参考文献:
塩井宏幸,重野好彦: 流星群カタログ 第2版, 流星物理セミナー・ワーキ ンググループ, 1995.

・ 出現記録

* 1995年
7月29日〜8月1日
HR'=3.2

・ 出現詳細

* 1995年
7月29日〜8月1日
HR'=3.2
7月29.68日〜8月1日の平均HR'=2.2(観測数31、群流星数68)。 7月29.68日〜7月29.70日の平均HR'=3.2(観測数13、群流星数41)。
参考文献:
天文回報 No.640

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