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Updated on November 29, 1997 |
太陽黄経順インデックス 出現年月日順インデックス |
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活動期間 | 極大日 | λ | α | δ | 速度 |
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1982年、1983年、1985年に主に落合孝志氏によって観測された微光の小突発群。 シュヴァスマン-ヴァハ マン第3周期彗星 73P/Schwassmann-Wachmann 3関連で、1930年に突発出 現した6月うしかい座α群の再現であるとの指摘がある。 但し、1930年には遅い流星が多かったが、この群は中速〜速い流星が多い。 また、1982年にはシュヴァスマン-ヴァハマン第3周期彗星は遠日点付近にい た。
輻射点位置はうしかい座の中央部で、21時頃に天頂付近にあり、明け方には西 に低くなる。
5月から6月にかけてのうしかい座周辺では、この群の他に、1930年に5月うし かい座ε、ヘルクレス座τ、6月うしかい座αの3つの緩速、微光の突発群が出 現したとされている。 また、1970年には5月うしかい座α群、1982年〜1983年には6月うしかい座ε群 の小突発が観測されている。 これらの群の相関性には不明な点が多く、同一群の可能性もある。 5月から6月にかけてのうしかい座周辺の流星群についての詳細は、
橋本岳真: うしかい座α群(NMS)について, 天文回報 No.623, pp.16-19, 日本 流星研究会, 1994.を参照。
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q | e | ω | Ω | i | a | P | |
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73P (1930) | 1.01 | 0.67 | 192 | 78 | 17 | 3.1 | 5.4 |
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1985年 | ||
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1983年 | ||
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1982年 |
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1985年 |
落合孝志氏は6月16.51日に12個の流星から(220、+31)に輻射点を検出(B1950.0、 Wt=3、d=5°、速度=rR、微光)。 HR=10(観測時間75分、群流星数13)。 但し、他の観測者はまったく出現を捉えていない。
- 参考文献:
- 天文回報 No.517
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1983年 |
5月31日〜6月14日(λ=70〜83)の平均HR=4.4(観測時間800分、群流星数59)。 微光で、中速〜やや速い流星。 (207〜221,+30〜+34)に落合孝志氏、進藤泰昭氏によって47個の流星から10個 の輻射点が報告されている(B1950.0、d=3〜8°、Wt=P〜2)。
- 参考文献:
- 天文回報 No.494, No.610, No.623
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1982年 |
6月15日〜6月16日に落合孝志氏が検出、連絡を受けた河越彰彦氏、吉田孝次氏 も出現を確認。 平均HR=9.6(観測時間295分、群流星数47)。 38個の流星から、(220〜228.5,+20〜+33.6)に4個の輻射点を検出(d=3〜5°、 Wt=P)。 平均光度は3.06等と微光で、中速〜やや速い流星。 但し、同夜に6月うしかい座α流星群を観測していた他の観測者は出現を認め ていない。
- 参考文献:
- 天文回報 No.480, No.481, No.610, No.623