今週の明るい彗星 (2008年7月12日:南半球版)

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Updated on July 17, 2008
先週 北半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。

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* ボアッティーニ彗星 (C/2007 W1)

6月には4.7等に達し、視直径は20分角と、明るく大きく見えた(6月12日、Marco Goiato)。現在は減光中だが、まだ5.9等と明るい(7月13日、Marco Goiato)。日本からも、7月上旬から再び観測できるようになっている。今後はずっと条件良く観測できる。南半球では、暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   3 13.24    7 30.2   0.367   0.907    62    5.8   5:37 (224, 37)  
July 19   3  2.33   11 33.4   0.420   0.959    70    6.4   5:34 (212, 38)  

* ホームズ彗星 (17P)

10月24日に大バーストを起こし、2等級の明るさに達して、肉眼彗星となった。4月30日になっても、まだ5.5等の明るさを保っていた(Carlos Labordena)が、かなり淡く見づらくなった。大きさは60分角以上まで広がっていた。この夏は観測できない。だが、秋には再び好条件で観測できる。最高の空の条件に恵まれれば、全光度は5〜6等で、1〜2度まで広がった、極端に淡い光芒が捉えられるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   7 17.74   32 20.3   4.530   3.536    10    6.0   5:37 (245,-22)  
July 19   7 27.87   31 53.1   4.549   3.563    12    6.0   5:34 (244,-19)  

* マクノート彗星 (C/2008 A1)

すでに9.5等とかなり明るい(6月29日、Marco Goiato)。順調に増光しており、9月に6等に達すると期待されている。だが、ずっと南天を移動するため、日本からはしばらく見えない。9月下旬に夕空に6等で姿を現した後、年末に9等になるまで、夕空の低空に位置し続ける。その後は明け方の空に回り、北天で暗くなっていく様子をずっと観測できる。南半球では、10月下旬までずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   7 26.68  -39 31.7   1.874   1.652    61    8.5   5:37 (307, 17)  
July 19   7 50.71  -41 16.1   1.768   1.574    62    8.2   5:34 (308, 18)  

* フィンレー彗星 (15P)

現在は9.8等と、かなり明るくなっている(7月13日、Marco Goiato)。7月中は10等と明るい。だが、日本からはしばらく超低空にしか見えない。7月下旬からは次第に高くなっていき、暗くなる様子を観測できる。9月まで眼視で見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   4 26.29   22 43.7   1.518   1.012    41   10.0   5:37 (229, 14)  
July 19   4 55.02   24 16.5   1.563   1.045    41   10.1   5:34 (228, 12)  

* ボアッティーニ彗星 (C/2008 J1)

急激に明るくなり、現在は9.8等とかなり明るい(7月7日、Juan Jose Gonzalez)。日本では、2009年春に暗くなるまで、ずっと観測できる。夏から秋にかけては北極に近づき、一晩中観測できる。8月までは10等と明るく、その後も10月頃まで眼視で見られそう。南半球では二度と見えない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  22  3.39   70 17.3   1.509   1.724    83   10.2   2:43 (180,-15)  
July 19  22  3.28   74 53.5   1.541   1.726    82   10.2   2:15 (180,-20)  

* ボレリー彗星 (19P)

Marco Goiato氏は、7月13日に9.5等と、この予報よりかなり明るいと報告している。だが、その他の観測者からは報告は無い。今回帰は条件が悪い。南半球ではずっと超低空か、地平線の下になり、ほとんど観測できない。日本からは、まもなく明け方の空に姿を現す。今後は、明け方の空で暗くなっていく様子を観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   5 29.34   18 36.7   2.177   1.360    27   11.1   5:37 (242,  6)  
July 19   5 52.75   20 29.9   2.160   1.355    28   11.1   5:34 (240,  5)  

* ブロートン彗星 (C/2006 OF2)

現在は11.9等と明るい(6月28日、Juan Jose Gonzalez)。ほぼ予報どおりに増光してきている。2008年の秋に10.5等に達し、条件良く見られる。今後は2009年5月まで、1年に渡ってずっと14等より明るく、眼視で観測できるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   2 39.71   42  7.5   2.848   2.537    62   11.3   5:37 (199,  9)  
July 19   2 55.46   44  1.8   2.772   2.516    64   11.2   5:34 (197,  8)  

* マクノート彗星 (C/2006 Q1)

5月に10.9等に達した(5月11日、Marco Goiato)。現在はゆっくりと減光中。南半球では、8月下旬に12等になるまで観測できる。日本からはまもなく観測できなくなる。だが、2008年末には再び13等で明け方の空に現れ、その後はしばらく明るく観測できるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  11 18.70   -6 36.1   3.061   2.765    63   11.6  18:34 (119, 44)  
July 19  11 29.48   -5 44.2   3.150   2.768    59   11.7  18:37 (115, 40)  

* リニア彗星 (C/2007 G1)

現在は11.3等と明るい(6月27日、Juan Jose Gonzalez)。2008年春から2009年春にかけて、長期に渡って12等の明るさを保つ。但し、彗星は南下するため、日本からは8月中旬までしか観測できない。南半球ではずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  16  6.09  -28 59.0   2.160   2.964   134   11.9  20:42 (180, 84)  
July 19  15 54.03  -30 36.4   2.222   2.932   125   11.9  20:03 (180, 86)  

* 鹿林彗星 (C/2007 N3)

6月14日には13.7等(David Seargent)と、とても小さい姿だったが、予報どおりに順調に増光していた。だが、6月末に突如として急増光し、10.6等に達した(6月28日、Juan Jose Gonzalez)。その後は少し暗くなり、現在は11.5等(7月8日、Juan Jose Gonzalez)。だが、まだこの予報より明るい。2009年2月に6等に達すると期待されている。10月まで、しばらく観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  20 29.21  -17 24.7   1.832   2.824   164   12.3   1:10 (180, 72)  
July 19  20  5.44  -18 37.0   1.733   2.748   176   12.1   0:20 (180, 74)  

* ダレスト彗星 (6P)

予報通りに、急激に増光している。すでに、CCDでは14.0等(6月27日、Michael Jager)、眼視では12.4等(7月6日、Marco Goiato)まで明るくなってきた。1〜2分角のコマが広がっている。今後は急激に増光していく。夏から秋にかけて9等に達し、しばらく明るく観測できる。最盛期は南に低いが、日本からは暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  19 37.68    9 23.3   0.438   1.409   148   12.8   0:18 (180, 45)  
July 19  19 42.81    5 42.7   0.404   1.389   153   12.2  23:52 (180, 50)  

* 陳-高彗星 (C/2008 C1)

3月29日に9.5等に達した(Maik Meyer)。現在はゆっくりと減光中。5月11日には10.7等まで暗くなり(Marco Goiato)、集光の弱い拡散状だった。日本からは二度と見えない。南半球では、暗くなるまでずっと観測できる。最近の観測がなく、明るさが不明。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   8 49.49  -23 58.4   2.264   1.792    50   12.6  18:34 ( 76, 24)  
July 19   9  4.34  -26 56.8   2.332   1.863    50   12.8  18:37 ( 72, 22)  

* スペースウォッチ彗星 (C/2006 U6)

1月14日には15等(Michael Mattiazzo)と、予報どおりに明るくなってきていた。春から夏にかけて、南天で13.5等に達する。南半球では、これからずっと観測できる状態が続く。日本からは、現在は観測できないが、11月に15等で明け方の空に現れ、その後はゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   8  1.91  -36 17.1   2.901   2.530    58   13.8  18:34 ( 60, 21)  
July 19   8 22.05  -35 26.4   2.955   2.543    56   13.9  18:37 ( 59, 19)  

* スキッフ彗星 (C/2007 B2)

現在は12.7等と明るい(4月12日、Marco Goiato)。日本では、今後は次第に夕空に低くなり、7月下旬には見えなくなる。その後、彗星は南下するため、日本からは二度と見えない。南半球では、秋まで長期に渡って条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  12 21.62   -9 52.7   3.023   3.001    79   13.9  18:34 (134, 57)  
July 19  12 28.00  -11 13.8   3.101   2.993    74   13.9  18:37 (124, 54)  

* シュヴァスマン-ヴァハマン第1彗星 (29P)

現在は観測できない。昨シーズンは、1月に10等と、たいへん明るくなった。8月下旬に明け方の空に姿を現す。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   7 10.99   26 11.6   7.053   6.041     5   14.1   5:37 (250,-17)  
July 19   7 16.91   25 58.4   7.042   6.044    10   14.1   5:34 (248,-13)  

* クリステンセン彗星 (C/2006 W3)

すでに13.2等と明るく、眼視でも見えている(7月8日、Juan Jose Gonzalez)。2009年夏に11等に達すると期待されている。北天を移動するため、それまで日本からはずっと観測できる。しばらく低くなっていたが、今後は次第に高く昇る。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   4  5.21   61 51.7   5.139   4.591    52   14.4   5:37 (201,-14)  
July 19   4  7.41   62 54.5   5.025   4.546    56   14.3   5:34 (198,-13)  

* ビショア彗星 (P/2008 J2)

5月12日には12.7等と明るく(Juan Jose Gonzalez)、集光も強かった。だが、その後は急激に拡散、減光してきている。現在は14.5等(6月27日、Michael Jager)。一時的なバーストが終息しつつあるようだ。これから秋まで好条件で観測できるが、次第に南下して、日本からの高度はやや低くなっていく。今後は急激に暗くなるかもしれない。眼視では、7月5日に12.5等(Willian Souza)、7月8日に12.8等(Marco Goiato)と、まだ明るく報告されている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  16 26.35  -17 39.0   1.660   2.506   137   14.5  21:03 (180, 73)  
July 19  16 26.09  -18 17.0   1.731   2.518   131   14.8  20:36 (180, 73)  

* マクノート彗星 (C/2005 L3)

現在は12.7等(7月7日、Juan Jose Gonzalez)と、眼視で明るく見えている。しばらく高い位置で、13等で眼視で見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  15 11.98   22 44.7   5.414   5.740   103   14.9  19:49 (180, 32)  
July 19  15  7.10   22 30.7   5.528   5.752    97   14.9  19:16 (180, 33)  

* サイディング・スプリング彗星 (C/2007 Q3)

現在は16.1等と、順調に増光してきている(3月30日、S. G. McAndrew)。2009年末から2010年の初めにかけて、10等に達すると期待されている。彗星はしばらく南天を移動するため、日本からは、2009年9月まではほとんど観測できない。2009年10月以降は、しばらく10等で条件良く観測できる。南半球では、2009年6月に11等になるまで、長期に渡って増光していく様子を観測できるが、最盛期以降は観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   4 59.12  -37  6.6   5.452   5.166    68   15.1   5:37 (291, 42)  
July 19   5  7.02  -37 28.0   5.361   5.110    70   15.0   5:34 (290, 45)  

* シャイン-シャルダハ彗星 (61P)

6月〜7月には17等と、この予報よりかなり暗く報告されている。これから高く見えるようになり、11月にかけて、15等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   1 58.46    9 49.0   2.102   2.152    78   15.2   5:37 (201, 43)  
July 19   2 10.52   10 31.7   2.021   2.142    82   15.1   5:34 (196, 43)  

* タットル彗星 (8P)

1月初めに地球に接近して、5.4等まで明るくなった(1月3日、吉田誠一)。大きな姿が肉眼でも見えた。現在は急激に減光中。5月10日には11.3等まで暗くなった(Marco Goiato)。すでに南の空に去り、日本からは二度と観測できない。南半球では暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  12 19.12  -50  8.9   2.101   2.438    96   15.4  18:34 ( 42, 67)  
July 19  12 37.97  -48 38.9   2.227   2.507    93   15.8  18:37 ( 47, 66)  

* ハリントン彗星 (51P)

今回帰はまだ観測されていないが、明け方の空に現れてきた。現在、最も明るくなっているはず。井狩康一氏によれば、6月16日には15等以下で写らなかった。今後は次第に高くなり、秋に18等以下になるまで、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   2 36.46    9 52.6   1.754   1.702    70   15.7   5:37 (212, 39)  
July 19   2 52.64   11  3.8   1.714   1.712    72   15.8   5:34 (209, 39)  

* アシュブルック-ジャクソン彗星 (47P)

現在は16.6等(6月1日、Gustavo Muler)。7月から10月にかけて、15.5等まで明るくなる。日本からはやや高度が低いが、冬まで16等前後で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  21 40.95  -28 52.4   2.113   3.030   148   16.0   2:21 (180, 84)  
July 19  21 37.18  -29  7.7   2.062   3.015   155   15.9   1:50 (180, 84)  

* ヒル彗星 (C/2008 J6)

現在は16.0等(6月30日、Michael Jager)。今後は日本からずっと条件良く観測できる。次第に暗くなっていき、11月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  23 25.88   41 36.4   1.951   2.288    95   16.0   4:06 (180, 13)  
July 19  23 25.16   44 48.2   1.947   2.329    98   16.1   3:37 (180, 10)  

* クレモラ彗星 (68P)

現在は16.8等(7月7日、Gustavo Muler)。これから次第に明るくなっていく様子を観測できる。秋には14.5等に達するが、夕空に低く、12月には西空に沈んでしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  15 23.70   -3 41.4   1.928   2.574   118   16.2  20:01 (180, 59)  
July 19  15 24.02   -4  6.8   1.961   2.529   112   16.1  19:34 (180, 59)  

* ギャラッド彗星 (C/2008 J5)

現在は15.0等(7月5日、Michael Jager)と、この予報より明るい。急激に北上しており、今後は日本からも条件良く観測できる。7月半ばまで16等を保つが、8月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  19  5.48  -23 58.2   1.295   2.309   174   16.2  23:40 (180, 79)  
July 19  18 41.78  -20  6.4   1.362   2.353   162   16.4  22:49 (180, 75)  

* リニア彗星 (C/2007 W3)

現在は16.8等(6月9日、井狩康一氏)。5月から7月にかけて16等に達し、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  14 24.72   41 59.1   1.620   1.846    85   16.2  19:02 (180, 13)  
July 19  14 27.10   35  2.1   1.673   1.873    84   16.3  18:37 (180, 20)  

* ポンス-ヴィネッケ彗星 (7P)

5月下旬にバーストを起こし、14.6等まで明るくなった(5月23日、Gustavo Muler)。だが、5月末には元の暗さに戻った。現在は17.3等(6月24日、Catalina Sky Surve)。秋には14等に達するが、日本からは超低空にしか見えない。8月までは、日本からも高度が30度より高い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  11 54.90   20 24.8   1.736   1.548    62   16.4  18:34 (148, 28)  
July 19  12  9.09   17 38.8   1.731   1.503    59   16.2  18:37 (142, 28)  

* ラインムート第2彗星 (44P)

2007年の秋に、16.5〜17等で観測された。再び明け方の空に高くなってきた。夏から秋にかけて、長期に渡って17等で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   3 31.43   23 52.4   2.830   2.374    53   16.9   5:37 (218, 21)  
July 19   3 43.59   24 35.7   2.785   2.397    57   16.9   5:34 (214, 22)  

* チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星 (67P)

現在は17.7等(7月7日、Siding Spring Survey)。今後は次第に明るくなり、2009年の冬から春にかけて12〜13等に達する。日本からは、2009年5月まで長期に渡って観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  21 53.90  -23 56.2   1.794   2.697   146   17.2   2:34 (180, 79)  
July 19  21 50.27  -24 40.8   1.701   2.647   153   17.0   2:03 (180, 80)  

* ロニオス彗星 (C/2006 S3)

2012年に12等まで明るくなる。今年はまだ暗いが、17等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  23 31.96    8 33.8  10.369  10.799   112   17.4   4:12 (180, 46)  
July 19  23 29.97    8 30.5  10.225  10.762   119   17.4   3:42 (180, 46)  

* コワルスキー彗星 (P/2006 F1)

2006年と2007年に、17.5〜18等で観測された。2008年も、夏から秋にかけて17.5〜18等で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  22 57.90  -18  6.3   3.409   4.140   130   17.4   3:38 (180, 73)  
July 19  22 57.19  -18 48.8   3.340   4.142   137   17.4   3:10 (180, 74)  

* マクノート彗星 (C/2005 S4)

2006年と2007年に、16.5〜17等で観測された。遠方のため、2008年も17等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  18 26.95   44 44.2   5.926   6.376   111   17.4  23:03 (180, 10)  
July 19  18 18.35   44 46.8   5.963   6.395   110   17.4  22:27 (180, 10)  

* ヒル彗星 (P/2008 L2)

秋に17等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   0 21.75   27 35.2   2.053   2.340    93   17.8   5:01 (180, 27)  
July 19   0 30.05   28 28.2   1.975   2.332    97   17.7   4:42 (180, 27)  

* グリグ-シェレルップ彗星 (26P)

4月には、眼視では11.3等とかなり明るくなった(4月12日、Marco Goiato)。だが、CCDでは15等と暗く報告された。眼視でも、極めて拡散して見づらかった。日本からは、3月までは低かったが、現在は高く見えている。だが、すでに減光中。すでに16.8等まで暗くなってきた(6月13日、門田健一氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  20  4.86   28  2.7   0.898   1.730   129   17.9   0:45 (180, 27)  
July 19  19 56.99   26 56.8   0.937   1.786   132   18.2   0:10 (180, 28)  

* 小惑星2008 HW1

5月上旬には、日本から非常に条件が良く、16等で観測された。6月17日に太陽に0.1天文単位まで接近する。もし彗星活動を見せれば、この予報よりかなり明るくなるかもしれない。だが、地上からは観測できない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   8 59.42   19 48.8   1.660   0.811    21   19.3  18:34 (115,  1)  
July 19   9 30.73   18  4.2   1.816   0.964    22   19.7  18:37 (114,  2)  

* ベーティン彗星 (85P)

冬には7等に達し、条件良く観測できると期待されている。だが、この彗星は1986年以来、観測されていない。5月31日には18等以下で捉えられなかった(吉本勝己氏)。6月12日には、予報位置付近に20.6等より明るい彗星は存在しなかった(津村光則氏)。予報では、現在はまだ20等とかなり暗いはず。近日点の近くで急激に増光すると思われる。8月には18等になる。観測条件は良く、北半球、南半球ともに、これから2009年の初夏までずっと観測できる状態が続く。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  20 38.88  -23 51.0   1.299   2.291   163   19.9   1:19 (180, 79)  
July 19  20 32.27  -24 14.7   1.217   2.226   170   19.3   0:45 (180, 79)  

* サイディング・スプリング彗星 (C/2007 K3)

2007年7月以降、観測されていない。予報では14等とかなり明るいはずだったが、実際には19等以下で写らない(6月1日、Gustavo Muler)。春から夏にかけて、位置的には条件良く観測できる。だが、すでに消滅したと思われる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12  22 27.76   12 50.9   1.543   2.268   123   20.2   3:08 (180, 42)  
July 19  22 27.67   14  5.2   1.528   2.304   128   20.3   2:40 (180, 41)  

* コルレヴィッチ彗星 (P/1999 WJ7)

1999年の発見時には、16〜17等で観測された。予報通りであれば、すでに18等になっているはず。だが、2006年9月には22.5等以下で写らなかった(Carl Hergenrother)。よって、発見時より3〜4等ほど暗いと思われる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
July 12   0 17.26    4 59.7   3.883   4.244   103   21.6   4:57 (180, 50)  
July 19   0 18.52    5 14.3   3.766   4.226   110   21.5   4:31 (180, 50)  

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