今週の明るい彗星 (2008年4月19日:北半球版)

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Updated on April 20, 2008
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

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* 17P/Holmes

10月24日に大バーストを起こし、2等級の明るさに達して、肉眼彗星となった。4月5日になっても、まだ5.3等の明るさを保っている(Carlos Labordena)。かなり淡く見づらくなった。バースト直後は完全に恒星状だったが、その後は拡散して、巨大な星雲のように見えている。視直径は、12月〜1月におよそ90分角まで大きくなったが、その後は地球から遠ざかって、60分角ていどに小さくなっている。夕空で急激に低くなってきた。4月末には高度が30度以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   5  4.63   36 13.4   3.728   3.187    50    5.4  20:05 (114, 32)  
Apr. 26   5 15.97   36  0.0   3.829   3.217    46    5.5  20:13 (116, 28)  

* C/2007 W1 ( Boattini )

予想を上回って急激に明るくなってきた。すでに8.5等とかなり明るい(4月17日、Marco Goiato)。6月下旬に太陽に0.85天文単位まで接近し、4.5等に達しそう。日本からは、これからしばらく条件が良く、明るくなっていく様子を観測できる。5月25日頃に6等になるまで観測できる。近日点の頃は1ヶ月半ほど観測できなくなるが、7月上旬には再び明け方の空に5.5等で姿を現し、その後は次第に暗くなっていく様子をずっと条件良く観測できる。南半球では、6月中旬に低くなるが、暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  11 31.86  -19 53.2   0.504   1.450   146    9.0  21:38 (  0, 35)  
Apr. 26  11  9.85  -20 51.5   0.446   1.360   135    8.3  20:49 (  0, 34)  

* 8P/Tuttle

1月初めに地球に接近して、5.4等まで明るくなった(1月3日、吉田誠一)。大きな姿が肉眼でも見えた。現在は減光中だが、当初の予報より暗くなるのが遅く、まだ9.8等と明るい(4月18日、Marco Goiato)。だが、今後は急激に減光し、5月末には13等以下になるだろう。すでに南の空に去り、日本からは二度と観測できない。南半球では暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   5 59.60  -62 49.1   1.256   1.583    88   10.0  20:05 ( 24,-18)  
Apr. 26   6 33.24  -63 23.0   1.290   1.653    91   10.5  20:13 ( 24,-19)  

* C/2008 C1 ( Chen-Gao )

中国のアマチュア2人(陳韜氏、高興氏)によって発見された、明るい新彗星。現在は10.1等と、かなり明るくなっている(4月18日、Marco Goiato)。集光の弱い拡散状。5月まで10等の明るさを保つ。日本からは、5月中旬まで夕空で条件良く観測できるが、その後は南下して、二度と見えなくなる。南半球では、3月末に姿を現し、その後は暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   5 46.75   21  6.6   1.471   1.263    57   10.2  20:05 ( 93, 34)  
Apr. 26   6  5.31   16 13.6   1.530   1.270    55   10.3  20:13 ( 90, 28)  

* C/2006 Q1 ( McNaught )

現在は10.9等と明るい(4月18日、Marco Goiato)。8月まで、長期に渡って11等を保つ。南半球では、夏までずっと条件良く観測できる。日本では、しばらく超低空に位置していたが、3月からは次第に高度が高くなる。だが、夕空で高度は30度を越えることはなく、7月には観測できなくなる。2008年末には再び13等で明け方の空に現れ、その後はしばらく明るく観測できるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   9 34.72  -30 53.3   2.255   2.872   118   11.1  20:05 (  5, 24)  
Apr. 26   9 39.94  -27 58.9   2.280   2.854   114   11.1  20:13 ( 13, 26)  

* 26P/Grigg-Skjellerup

3月までは予報よりかなり暗かったが、4月に入って急激に増光した。現在は11.3等(4月12日、Marco Goiato)と、たいへん明るくなり、眼視でも見えている。だが、極めて拡散して見づらい。CCDでは15等とたいへん暗く報告されている。この彗星は、近日点を通過した後に最も明るくなる。日本からは、3月までは低かったが、現在は高く見えている。空の条件が良ければ、5月初めまで、12〜13等で眼視でも見えるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  19 51.26    0 10.1   0.606   1.167    89   11.8   3:53 (312, 44)  
Apr. 26  20  5.63    5 14.1   0.628   1.196    91   12.3   3:43 (309, 48)  

* 46P/Wirtanen

2月6日に8.3等まで明るくなった(Juan Jose Gonzalez)。だが、現在は急激に拡散、減光してきている。4月5日にはまだ10.8等と明るかった(Marco Goiato)が、4月末には13等以下になるだろう。日本からは、7月に18等以下になるまで、ずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   7 15.92   34 33.7   1.292   1.447    77   12.1  20:05 (101, 58)  
Apr. 26   7 45.16   33 36.9   1.379   1.505    76   12.7  20:13 (100, 56)  

* C/2008 A1 ( McNaught )

すでに11.9等と、かなり明るくなってきた(4月17日、Marco Goiato)。9月に7等に達すると期待されている。だが、ずっと南天を移動するため、日本からはしばらく見えない。9月下旬に夕空に7等で姿を現した後、年末に10等になるまで、夕空の低空に位置し続ける。その後は明け方の空に回り、北天で暗くなっていく様子をずっと観測できる。南半球では、これから10月下旬まで、ずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   5 17.22  -35 32.1   2.837   2.628    67   12.5  20:05 ( 50, -6)  
Apr. 26   5 21.32  -34 54.4   2.793   2.547    65   12.3  20:13 ( 55,-11)  

* C/2006 OF2 ( Broughton )

2007年秋には13.5等まで明るくなり、眼視でも見えた(11月13日、Juan Jose Gonzalez)。2008年の秋に10.5等に達し、条件良く見られる。しばらく観測できなかったが、明け方の空に姿を現してきた。今後は2009年5月まで、1年に渡ってずっと14等より明るく、眼視で観測できるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   0  5.49   18 37.5   3.794   2.924    25   12.6   3:53 (251,  6)  
Apr. 26   0 16.41   20 26.4   3.721   2.884    29   12.5   3:43 (251,  8)  

* 19P/Borrelly

夏に11等に達する。すでに14等まで明るくなってきているはずだが、今回帰は条件が悪く、最近の観測は無い。南半球ではずっと超低空か、地平線の下になり、ほとんど観測できない。日本からは、8月に11等で明け方の空に姿を現すまで観測できない。8月以降は、明け方の空で暗くなっていく様子を観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   1 29.07  -10 20.7   2.610   1.721    22   13.0   3:53 (263,-28)  
Apr. 26   1 46.67   -7 55.1   2.560   1.676    22   12.8   3:43 (261,-26)  

* C/2007 G1 ( LINEAR )

現在は14.2等で、すでに眼視でも見えている(3月17日、Alan Hale)。2008年春から2009年春にかけて、長期に渡って12等と明るくなる。但し、彗星は南下するため、日本からは8月までしか観測できない。南半球ではずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  18 17.32   -7 51.6   2.900   3.430   113   13.2   3:53 (347, 46)  
Apr. 26  18 13.61   -8 56.7   2.751   3.386   121   13.0   3:43 (355, 46)  

* C/2007 T1 ( McNaught )

1月6日に8.5等まで明るくなった(Alexandre Amorim)。3月まで明るかったが、その後は急激に拡散、減光してきている。すでに12.0等まで暗くなった(3月30日、Marco Goiato)。5月まで観測できるが、そろそろ眼視では難しくなりそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   6 29.42   -0 31.2   2.353   2.232    70   13.5  20:05 ( 65, 30)  
Apr. 26   6 35.53    1 51.0   2.547   2.318    65   13.9  20:13 ( 73, 26)  

* C/2007 B2 ( Skiff )

現在は12.7等と、かなり明るくなってきた(4月12日、Marco Goiato)。6月にかけて13等で眼視で見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  12 10.52    3  0.0   2.297   3.217   151   13.6  22:18 (  0, 58)  
Apr. 26  12  6.34    2 15.0   2.319   3.192   144   13.6  21:46 (  0, 57)  

* C/2006 U6 ( Spacewatch )

1月14日には15等(Michael Mattiazzo)と、予報どおりに明るくなってきていた。春から夏にかけて、南天で13.5等に達する。南半球では、これからずっと観測できる状態が続く。日本からはすでに見えない。今後は、2008年末に、15等まで暗くなってから、再び観測できるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   3 25.86  -43 36.2   2.917   2.551    59   13.9  20:05 ( 55,-28)  
Apr. 26   3 46.87  -43 22.0   2.873   2.537    60   13.8  20:13 ( 56,-30)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

12月29日にバーストを起こした後、1月中旬までバーストを繰り返した。1月15日には10.4等と、かなり明るくなった(P. Clay Sherrod)。その後は暗くなってきているが、3月5日にもまだ12.7等と明るく見えていた(Juan Jose Gonzalez)。現在は13.7等(4月4日、Carlos Labordena)で、極めて拡散している。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   6  5.39   28 14.9   6.420   6.016    62   13.9  20:05 ( 99, 41)  
Apr. 26   6  9.73   28  6.4   6.518   6.018    56   13.9  20:13 (102, 35)  

* C/2005 L3 ( McNaught )

現在は13.9等(3月5日、吉田誠一)。しばらく高い位置で、14等で眼視でも見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  16 44.68   16 21.7   4.955   5.635   128   14.6   2:56 (  0, 71)  
Apr. 26  16 37.54   17 33.1   4.906   5.641   133   14.6   2:21 (  0, 72)  

* C/2007 N3 ( Lulin )

現在は15.7等(4月4日、G. W. Christie, T. Natusch)。予報どおりに明るくなってきた。明け方の空で次第に高くなってくる。2009年2月に6等に達すると期待されている。今後は、10月に11等になるまで、しばらく観測できる。6月には14等より明るくなり、眼視でも見え始めるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  21 52.13  -12 13.4   4.064   3.720    63   15.3   3:53 (296, 14)  
Apr. 26  21 53.11  -12  5.8   3.872   3.648    69   15.1   3:43 (299, 17)  

* C/2006 W3 ( Christensen )

すでに14.7等と明るく、眼視でも見えている(3月5日、吉田誠一)。2009年夏に11等に達すると期待されている。北天を移動するため、それまで日本からはずっと観測できる。ただ、4月から6月にかけては高度が低くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   3 19.21   55 58.5   5.760   5.144    48   15.1  20:05 (143, 24)  
Apr. 26   3 22.60   56  0.9   5.766   5.097    44   15.1  20:13 (145, 20)  

* C/2006 V1 ( Catalina )

2007年春から夏にかけて、16等で観測された。南半球では、夏まで15〜16等で条件良く観測できる。日本からは二度と見えない。最近の観測がなく、明るさが不明となっている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  20 27.42  -50 16.9   2.850   3.063    92   15.3   3:53 (335, -3)  
Apr. 26  20 34.98  -50 22.0   2.807   3.098    97   15.4   3:43 (336, -2)  

* C/2006 S5 ( Hill )

1月4日に13.4等まで明るくなった(吉田誠一)。現在は減光中。3月5日にはまだ14.4等で眼視で見えていた(吉田誠一)。だが、現在は16.9等まで暗くなっている(4月11日、津村光則氏)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   8 12.67   12 30.7   2.727   2.960    93   15.4  20:05 ( 53, 57)  
Apr. 26   8 20.26   12  4.0   2.846   2.994    88   15.5  20:13 ( 60, 52)  

* 197P/2008 E2 ( LINEAR )

3月3日に18.7等と、予報どおりの明るさで検出された(R. E. Hill)。その後は予報どおり急激に増光し、すでに15.5〜16.0等になっている(4月14日、Michael Jager)。5月には15等に達する。南半球では、ずっと条件良く観測できる。日本からは条件が悪く、5月中旬には低すぎて見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  18 51.74   11 19.0   0.359   1.131   101   15.8   3:53 (322, 62)  
Apr. 26  19 32.27    4 34.0   0.318   1.103    99   15.4   3:43 (320, 53)  

* 2005 WY3

彗星のような軌道を持つ特異小惑星。3月11日に15.0等に達した(吉本勝己氏)。1月下旬に近日点を通過したが、完全に小惑星状のまま。すでに遠ざかりつつあり、減光中。7月に18等以下になるまで、日本からはずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  10 44.97    1 11.2   1.193   2.015   132   16.0  20:54 (  0, 56)  
Apr. 26  10 52.40    3 15.9   1.280   2.050   127   16.2  20:34 (  0, 58)  

* 124P/Mrkos

現在は16.1等(3月9日、門田健一氏)と、予報どおりに明るくなった。しばらく条件が良かったが、今後は急激に低くなり、6月には見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   9 23.64   19 32.2   0.809   1.471   107   16.2  20:05 ( 27, 73)  
Apr. 26   9 29.68   14 18.3   0.852   1.469   104   16.3  20:13 ( 37, 65)  

* 79P/du Toit-Hartley

現在は17.4等(3月10日、津村光則氏)。4月から7月にかけて、16〜17等で見られる。8月には18等以下になるが、ずっと夕方の空に見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   7 53.95   18  7.3   0.890   1.316    87   16.2  20:05 ( 66, 58)  
Apr. 26   8 11.46   17  0.3   0.893   1.289    85   16.2  20:13 ( 69, 54)  

* C/2007 M2 ( Catalina )

現在は16.8等(2月29日、門田健一氏)。2008年春から2009年春まで、1年に渡って16等を保つ。日本からは、2008年春まで増光していく様子を条件良く観測できる。但し、彗星が南下するため、2008年7月からは二度と観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  11 20.08    8 46.5   3.318   4.120   138   16.3  21:28 (  0, 64)  
Apr. 26  11 12.93    8  0.3   3.368   4.088   129   16.3  20:53 (  0, 63)  

* 110P/Hartley 3

1月4日に14.5等まで明るくなり、眼視でも見られた(吉田誠一)。現在は減光中。すでに16.2等まで暗くなってきた(3月9日、門田健一氏)。6月には17等で西空に沈む。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   6 23.68   21 36.7   2.761   2.530    66   16.5  20:05 ( 89, 42)  
Apr. 26   6 35.15   21 10.6   2.846   2.538    62   16.6  20:13 ( 91, 37)  

* C/2007 W3 ( LINEAR )

5月から7月にかけて16等に達し、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  23 19.93   73 55.6   2.030   1.867    66   16.7   3:53 (200, 35)  
Apr. 26  23  8.86   76 14.2   1.980   1.842    67   16.6   3:43 (197, 37)  

* 93P/Lovas 1

12月4日に12.7等に達した(Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。3月5日にはまだ13.5等で眼視で見えていた(吉田誠一)。だが、4月上旬には16〜17等まで暗くなっている。今後は急激に暗く、低くなるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   6  1.03   31  2.9   2.392   2.104    61   16.7  20:05 (103, 41)  
Apr. 26   6 18.50   30 28.6   2.493   2.143    58   16.9  20:13 (104, 38)  

* 180P/2006 U3 ( NEAT )

現在は16.7等(2月16日、門田健一氏)と、予報どおりに明るくなった。今後はゆっくりと暗くなりながら、ゆっくりと夕空で低くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  10 28.98   33 38.8   1.887   2.481   114   16.8  20:37 (  0, 89)  
Apr. 26  10 31.47   32 36.4   1.952   2.477   109   16.8  20:13 (  2, 87)  

* 22P/Kopff

2009年の春から秋にかけて、長期に渡って9〜10等と明るく見える。現在は、予報では19等と極めて暗いはずだったが、実際には16〜17等と、かなり明るく観測されている。一時的なバーストかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   9 48.10   16 52.9   3.013   3.547   114   16.9  20:05 (  7, 72)  
Apr. 26   9 47.86   16 51.7   3.077   3.512   107   16.9  20:13 ( 31, 69)  

* C/2007 K3 ( Siding Spring )

2007年7月以降、観測されていない。現在は明け方の空に現れてきており、予報では14等とかなり明るいはず。だが実際には、4月12日に16.8等以下で写らなかった(Esteban Reina Lorenz)。予報よりかなり暗いようだ。春から夏にかけて、位置的には条件良く観測できる。だが、すでに消滅した可能性もある。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  20 55.83  -10 57.9   2.048   2.051    76   17.1   3:53 (306, 25)  
Apr. 26  21  8.96   -8 52.9   1.988   2.052    79   17.0   3:43 (305, 27)  

* C/2007 M3 ( LINEAR )

現在17等で最も明るくなっているが、次第に暗くなっていき、7月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  15 48.10  -15 46.8   3.124   4.030   150   17.0   2:00 (  0, 39)  
Apr. 26  15 33.92  -15 22.3   3.097   4.061   160   17.0   1:18 (  0, 40)  

* 65P/Gunn

現在は17.2等(3月8日、門田健一氏)。遠日点に近いが、17等で条件良く観測できる。2010年に13等に達する。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   8 13.31   29 52.5   3.960   4.080    89   17.1  20:05 ( 84, 68)  
Apr. 26   8 16.45   29 30.9   4.049   4.064    83   17.1  20:13 ( 89, 61)  

* 70P/Kojima

3月7日に16.4等(門田健一氏)と、予報どおりに明るくなった。しばらく16.5等で条件良く観測できたが、今後は急激に暗くなる。5月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  12 12.72    9 20.3   1.611   2.523   148   17.3  22:20 (  0, 64)  
Apr. 26  12 10.40    9 20.0   1.687   2.553   141   17.4  21:51 (  0, 64)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

2005年から2007年にかけて、長期に渡って16.5等で観測された。現在は減光中だが、7月まで、長期に渡って17.5等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  14 14.07   16 18.4   7.591   8.490   151   17.3   0:26 (  0, 71)  
Apr. 26  14 10.53   16 11.8   7.627   8.515   150   17.4  23:50 (  0, 71)  

* C/2005 S4 ( McNaught )

2006年と2007年に、16.5〜17等で観測された。遠方のため、2008年も17等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  19 44.48   33 16.8   6.176   6.166    84   17.4   3:53 (265, 65)  
Apr. 26  19 41.92   34 40.4   6.118   6.182    88   17.3   3:43 (264, 69)  

* 194P/2007 W2 ( LINEAR )

発見時のように、近日点を通過した後も増光を続けている。6月には18等以下となり、夕空に傾くと思われるが、4月はこの予報より明るくなるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   8  0.87   25 18.7   1.514   1.787    87   17.4  20:05 ( 76, 63)  
Apr. 26   8 17.06   23 35.4   1.590   1.808    85   17.5  20:13 ( 77, 59)  

* C/2007 T5 ( Gibbs )

5月まで17.5等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   8  8.86   40 55.5   3.996   4.060    86   17.6  20:05 (114, 68)  
Apr. 26   8 13.98   40 58.3   4.089   4.056    81   17.6  20:13 (113, 62)  

* C/2007 D1 ( LINEAR )

現在は17.7等(12月15日、門田健一氏)。遠方の彗星のため、2009年まで17.5〜18等で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  10 55.68    3 54.4   8.237   8.969   134   17.6  21:04 (  0, 59)  
Apr. 26  10 55.17    4 16.0   8.331   8.977   127   17.6  20:36 (  0, 59)  

* 6P/d'Arrest

今回帰はまだ観測されていない。夏から秋にかけて9等に達し、しばらく明るく観測できる。最盛期は南に低いが、日本からは暗くなるまでずっと観測できる。予報ではすでに18等になっているはずだが、4月14日には19.5等以下で写らなかった(Vitali Nevski)。今後は急激に増光していく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  18 16.70    5 30.7   1.256   1.871   111   17.9   3:53 (343, 59)  
Apr. 26  18 26.47    6 50.7   1.162   1.823   114   17.6   3:43 (346, 61)  

* 7P/Pons-Winnecke

急激に増光中。秋に14等に達するが、日本から超低空にしか見えない。8月に15.5等になるまでは、日本からも高度が30度より高い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19  10 30.21   41 54.7   1.606   2.168   110   17.8  20:38 (180, 83)  
Apr. 26  10 28.71   41  2.2   1.624   2.114   104   17.7  20:13 (174, 84)  

* 173P/2005 T1 ( Mueller 5 )

2006年末〜2007年初めにかけて、16.5〜17等と明るく観測された。だが、太陽に近づいてきているにも関わらず、その後は暗くなっている。現在は条件良く観測できるが、19.4等とかなり暗い(3月10日、津村光則氏)。この彗星は、発見時にも、近日点通過の頃には極めて暗く観測された。今回も、近日点を前に暗くなってしまった。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 19   7 39.89   28 42.7   4.223   4.216    82   19.8  20:05 ( 87, 60)  
Apr. 26   7 44.76   28 34.7   4.325   4.216    77   19.9  20:13 ( 92, 54)  

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