今週の明るい彗星 (2008年4月12日:北半球版)

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Updated on April 12, 2008
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

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* 17P/Holmes

10月24日に大バーストを起こし、2等級の明るさに達して、肉眼彗星となった。4月5日になっても、まだ5.3等の明るさを保っている(Carlos Labordena)。空の条件が良ければ、まだ肉眼でも見えているが、かなり淡く見づらくなった。バースト直後は完全に恒星状だったが、その後は拡散して、巨大な星雲のように見えている。視直径は、12月〜1月におよそ90分角まで大きくなったが、その後は地球から遠ざかって、60分角ていどに小さくなっている。夕空で急激に低くなってきた。4月末には高度が30度以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   4 53.38   36 26.4   3.622   3.157    55    5.3  19:58 (112, 37)  
Apr. 19   5  4.63   36 13.4   3.728   3.187    50    5.4  20:05 (114, 32)  

* C/2007 W1 ( Boattini )

予想を上回って急激に明るくなってきた。すでに8.6等とかなり明るい(4月6日、Juan Jose Gonzalez)。6月下旬に太陽に0.85天文単位まで接近し、4.5等に達しそう。日本からは、これからしばらく条件が良く、明るくなっていく様子を観測できる。5月25日頃に6等になるまで観測できる。近日点の頃は1ヶ月半ほど観測できなくなるが、7月上旬には再び明け方の空に5.5等で姿を現し、その後は次第に暗くなっていく様子をずっと条件良く観測できる。南半球では、6月中旬に低くなるが、暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  11 51.00  -18 54.6   0.572   1.542   155    9.5  22:25 (  0, 36)  
Apr. 19  11 31.86  -19 53.2   0.504   1.450   146    9.0  21:38 (  0, 35)  

* 8P/Tuttle

1月初めに地球に接近して、5.4等まで明るくなった(1月3日、吉田誠一)。大きな姿が肉眼でも見えた。現在は減光中だが、当初の予報より暗くなるのが遅く、まだ9.2等と明るい(4月11日、Marco Goiato)。だが、今後は急激に減光し、4月末には13等以下になるだろう。すでに南の空に去り、日本からは二度と観測できない。南半球では暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   5 29.48  -62  0.1   1.223   1.513    85    9.6  19:58 ( 25,-18)  
Apr. 19   5 59.60  -62 49.1   1.256   1.583    88   10.0  20:05 ( 24,-18)  

* C/2008 C1 ( Chen-Gao )

中国のアマチュア2人(陳韜氏、高興氏)によって発見された、明るい新彗星。現在は9.6等と、かなり明るくなっている(4月3日、Juan Jose Gonzalez)。集光の弱い拡散状。5月まで10等の明るさを保つ。日本からは、5月中旬まで夕空で条件良く観測できるが、その後は南下して、二度と見えなくなる。南半球では、3月末に姿を現し、その後は暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   5 26.37   26 14.3   1.417   1.265    60   10.1  19:58 ( 97, 39)  
Apr. 19   5 46.75   21  6.6   1.471   1.263    57   10.2  20:05 ( 93, 34)  

* C/2006 Q1 ( McNaught )

現在は10.7等と明るい(4月3日、Juan Jose Gonzalez)。8月まで、長期に渡って11等を保つ。南半球では、夏までずっと条件良く観測できる。日本では、しばらく超低空に位置していたが、3月からは次第に高度が高くなる。だが、夕空で高度は30度を越えることはなく、7月には観測できなくなる。2008年末には再び13等で明け方の空に現れ、その後はしばらく明るく観測できるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   9 30.56  -33 48.6   2.242   2.893   121   11.2  20:07 (  0, 21)  
Apr. 19   9 34.72  -30 53.3   2.255   2.872   118   11.1  20:05 (  5, 24)  

* 46P/Wirtanen

2月6日に8.3等まで明るくなった(Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中だが、まだ10.8等と明るい(4月5日、Marco Goiato)。だが、急激に拡散してきた。今後は急激に減光し、4月末には13等以下になるだろう。日本からは、7月に18等以下になるまで、ずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   6 44.21   35  5.8   1.213   1.391    77   11.5  19:58 (102, 58)  
Apr. 19   7 15.92   34 33.7   1.292   1.447    77   12.1  20:05 (101, 58)  

* C/2008 A1 ( McNaught )

すでに12.2等と、かなり明るくなってきた(4月11日、Marco Goiato)。9月に7等に達すると期待されている。だが、ずっと南天を移動するため、日本からはしばらく見えない。9月下旬に夕空に7等で姿を現した後、年末に10等になるまで、夕空の低空に位置し続ける。その後は明け方の空に回り、北天で暗くなっていく様子をずっと観測できる。南半球では、これから10月下旬まで、ずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   5 14.20  -36 16.5   2.874   2.709    70   12.6  19:58 ( 45, -2)  
Apr. 19   5 17.22  -35 32.1   2.837   2.628    67   12.5  20:05 ( 50, -6)  

* C/2006 OF2 ( Broughton )

2007年秋には13.5等まで明るくなり、眼視でも見えた(11月13日、Juan Jose Gonzalez)。2008年の秋に10.5等に達し、条件良く見られる。しばらく観測できなかったが、まもなく、明け方の空に姿を現してくる。その後は2009年5月まで、1年に渡ってずっと14等より明るく、眼視で観測できるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  23 54.82   16 51.5   3.863   2.966    22   12.7   4:04 (252,  4)  
Apr. 19   0  5.49   18 37.5   3.794   2.924    25   12.6   3:53 (251,  6)  

* 19P/Borrelly

夏に11等に達する。すでに14等まで明るくなってきているはずだが、今回帰は条件が悪く、最近の観測は無い。南半球ではずっと超低空か、地平線の下になり、ほとんど観測できない。日本からは、8月に11等で明け方の空に姿を現すまで観測できない。8月以降は、明け方の空で暗くなっていく様子を観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   1 11.78  -12 42.8   2.660   1.767    21   13.2   4:04 (265,-29)  
Apr. 19   1 29.07  -10 20.7   2.610   1.721    22   13.0   3:53 (263,-28)  

* C/2007 T1 ( McNaught )

1月6日に8.5等まで明るくなった(Alexandre Amorim)。3月まで明るかったが、その後は急激に拡散、減光してきている。すでに12.0等まで暗くなった(3月30日、Marco Goiato)。5月まで観測できるが、そろそろ眼視では難しくなりそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   6 23.46   -3 23.3   2.157   2.146    75   13.1  19:58 ( 57, 33)  
Apr. 19   6 29.42   -0 31.2   2.353   2.232    70   13.5  20:05 ( 65, 30)  

* C/2007 G1 ( LINEAR )

現在は14.2等で、すでに眼視でも見えている(3月17日、Alan Hale)。2008年春から2009年春にかけて、長期に渡って12等と明るくなる。但し、彗星は南下するため、日本からは8月までしか観測できない。南半球ではずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  18 19.70   -6 55.1   3.054   3.474   106   13.3   4:04 (340, 46)  
Apr. 19  18 17.32   -7 51.6   2.900   3.430   113   13.2   3:53 (347, 46)  

* C/2007 B2 ( Skiff )

現在は12.8等と、かなり明るくなってきた(4月3日、Juan Jose Gonzalez)。6月にかけて13等で眼視で見られそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  12 15.33    3 40.6   2.287   3.244   159   13.6  22:50 (  0, 59)  
Apr. 19  12 10.52    3  0.0   2.297   3.217   151   13.6  22:18 (  0, 58)  

* 26P/Grigg-Skjellerup

現在は12.5等(4月5日、Michael Jager)。3月まではこの予報よりかなり暗かったが、ようやく明るくなった。眼視でも見えているが、極めて拡散して、見づらい。この彗星は、近日点を通過した後に最も明るくなる。日本からは、3月までは低かったが、4月からは高く見えるようになる。4月には12〜13等で、眼視でも見えるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  19 33.90   -5 21.4   0.587   1.144    88   13.8   4:04 (317, 40)  
Apr. 19  19 51.26    0 10.1   0.606   1.167    89   13.9   3:53 (312, 44)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

12月29日にバーストを起こした後、1月中旬までバーストを繰り返した。1月15日には10.4等と、かなり明るくなった(P. Clay Sherrod)。その後は暗くなってきているが、3月5日にもまだ12.7等と明るく見えていた(Juan Jose Gonzalez)。現在は13.7等(4月4日、Carlos Labordena)で、極めて拡散している。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   6  1.41   28 23.6   6.316   6.013    68   13.8  19:58 ( 96, 47)  
Apr. 19   6  5.39   28 14.9   6.420   6.016    62   13.9  20:05 ( 99, 41)  

* C/2006 U6 ( Spacewatch )

1月14日には15等(Michael Mattiazzo)と、予報どおりに明るくなってきていた。春から夏にかけて、南天で13.5等に達する。南半球では、これからずっと観測できる状態が続く。日本からはすでに見えない。今後は、2008年末に、15等まで暗くなってから、再び観測できるようになる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   3  5.92  -43 48.3   2.963   2.567    57   14.0  19:58 ( 53,-26)  
Apr. 19   3 25.86  -43 36.2   2.917   2.551    59   13.9  20:05 ( 55,-28)  

* C/2007 K3 ( Siding Spring )

明け方の空に現れてきた。すでに14.5等まで明るくなっているはずだが、最近は観測がない。これから次第に高く見えるようになり、春から夏にかけて14等で条件良く観測できる。眼視でも見られるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  20 41.98  -12 58.4   2.111   2.054    72   14.2   4:04 (307, 23)  
Apr. 19  20 55.83  -10 57.9   2.048   2.051    76   14.2   3:53 (306, 25)  

* C/2005 L3 ( McNaught )

現在は13.9等(3月5日、吉田誠一)。しばらく高い位置で、14等で眼視でも見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  16 51.13   15  7.4   5.018   5.629   123   14.6   3:30 (  0, 70)  
Apr. 19  16 44.68   16 21.7   4.955   5.635   128   14.6   2:56 (  0, 71)  

* C/2006 W3 ( Christensen )

すでに14.7等と明るく、眼視でも見えている(3月5日、吉田誠一)。2009年夏に11等に達すると期待されている。北天を移動するため、それまで日本からはずっと観測できる。ただ、4月から6月にかけては高度が低くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   3 16.17   56  1.3   5.743   5.191    52   15.1  19:58 (141, 28)  
Apr. 19   3 19.21   55 58.5   5.760   5.144    48   15.1  20:05 (143, 24)  

* C/2006 S5 ( Hill )

1月4日に13.4等まで明るくなった(吉田誠一)。現在は減光中だが、まだ14.4等で眼視で見えている(3月5日、吉田誠一)。6月には16等で夕空に沈む。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   8  5.57   12 55.3   2.609   2.928    98   15.2  19:58 ( 42, 62)  
Apr. 19   8 12.67   12 30.7   2.727   2.960    93   15.4  20:05 ( 53, 57)  

* C/2007 N3 ( Lulin )

現在は15.7等(4月4日、G. W. Christie, T. Natusch)。予報どおりに明るくなってきた。明け方の空で次第に高くなってくる。2009年2月に6等に達すると期待されている。今後は、10月に11等になるまで、しばらく観測できる。6月には14等より明るくなり、眼視でも見え始めるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  21 50.59  -12 23.6   4.249   3.793    56   15.4   4:04 (294, 11)  
Apr. 19  21 52.13  -12 13.4   4.064   3.720    63   15.3   3:53 (296, 14)  

* C/2006 V1 ( Catalina )

2007年春から夏にかけて、16等で観測された。南半球では、夏まで15〜16等で条件良く観測できる。日本からは二度と見えない。最近の観測がなく、明るさが不明となっている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  20 18.46  -50 13.9   2.895   3.029    87   15.3   4:04 (334, -3)  
Apr. 19  20 27.42  -50 16.9   2.850   3.063    92   15.3   3:53 (335, -3)  

* 2005 WY3

彗星のような軌道を持つ特異小惑星。3月11日に15.0等に達した(吉本勝己氏)。1月下旬に近日点を通過したが、完全に小惑星状のまま。すでに遠ざかりつつあり、減光中。7月に18等以下になるまで、日本からはずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  10 38.28   -1 19.9   1.116   1.981   138   15.7  21:14 (  0, 54)  
Apr. 19  10 44.97    1 11.2   1.193   2.015   132   16.0  20:54 (  0, 56)  

* 197P/2008 E2 ( LINEAR )

3月3日に18.7等と、予報どおりの明るさで検出された(R. E. Hill)。その後は予報どおり急激に増光し、すでに17.1等になっている(3月23日、Catalina Sky Survey)。5月には15等に達する。南半球では、ずっと条件良く観測できる。日本からは条件が悪く、5月中旬には低すぎて見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  18 16.68   16  9.5   0.409   1.166   103   16.2   4:04 (326, 68)  
Apr. 19  18 51.74   11 19.0   0.359   1.131   101   15.8   3:53 (322, 62)  

* 124P/Mrkos

現在は16.1等(3月9日、門田健一氏)と、予報どおりに明るくなった。しばらく条件が良かったが、今後は急激に低くなり、6月には見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   9 19.38   25  3.5   0.774   1.477   111   16.1  19:58 (  3, 80)  
Apr. 19   9 23.64   19 32.2   0.809   1.471   107   16.2  20:05 ( 27, 73)  

* 79P/du Toit-Hartley

現在は17.4等(3月10日、津村光則氏)。4月から7月にかけて、16〜17等で見られる。8月には18等以下になるが、ずっと夕方の空に見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   7 38.22   19  3.7   0.886   1.347    90   16.3  19:58 ( 61, 62)  
Apr. 19   7 53.95   18  7.3   0.890   1.316    87   16.2  20:05 ( 66, 58)  

* C/2007 M2 ( Catalina )

現在は16.8等(2月29日、門田健一氏)。2008年春から2009年春まで、1年に渡って16等を保つ。日本からは、2008年春まで増光していく様子を条件良く観測できる。但し、彗星が南下するため、2008年7月からは二度と観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  11 28.04    9 28.7   3.281   4.151   146   16.3  22:03 (  0, 64)  
Apr. 19  11 20.08    8 46.5   3.318   4.120   138   16.3  21:28 (  0, 64)  

* 110P/Hartley 3

1月4日に14.5等まで明るくなり、眼視でも見られた(吉田誠一)。現在は減光中。すでに16.2等まで暗くなってきた(3月9日、門田健一氏)。6月には17等で西空に沈む。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   6 12.54   22  0.7   2.673   2.523    70   16.4  19:58 ( 85, 47)  
Apr. 19   6 23.68   21 36.7   2.761   2.530    66   16.5  20:05 ( 89, 42)  

* 93P/Lovas 1

12月4日に12.7等に達した(Juan Jose Gonzalez)。現在はゆっくりと減光中。だが、13.5等と、まだ眼視でも明るく見えている(3月5日、吉田誠一)。しかし、4月以降は急激に暗く、低くなるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   5 43.11   31 32.0   2.292   2.066    64   16.5  19:58 (102, 45)  
Apr. 19   6  1.03   31  2.9   2.392   2.104    61   16.7  20:05 (103, 41)  

* C/2003 T12 ( SOHO )

2003年に太陽観測探査機SOHOで観測された彗星。周期4年の短周期彗星の可能性があり、もしそうなら、2008年春に戻ってくると予想されている。春に近日点を通過すれば、夕空に12〜15等の明るさで見えるはず。但し、周期の誤差は数ヵ月もあり、偶然の再発見を期待するしかない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   5 37.85   16 51.0   1.075   1.080    62   16.7  19:58 ( 85, 38)  
Apr. 19   6 19.03   17 54.6   1.169   1.183    65   17.4  20:05 ( 85, 40)  

* 180P/2006 U3 ( NEAT )

現在は16.7等(2月16日、門田健一氏)と、予報どおりに明るくなった。今後はゆっくりと暗くなりながら、ゆっくりと夕空で低くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  10 27.79   34 32.6   1.826   2.486   120   16.7  21:04 (  0, 89)  
Apr. 19  10 28.98   33 38.8   1.887   2.481   114   16.8  20:37 (  0, 89)  

* C/2007 W3 ( LINEAR )

5月から7月にかけて16等に達し、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  23 25.49   71 56.0   2.074   1.897    65   16.9   4:04 (202, 33)  
Apr. 19  23 19.93   73 55.6   2.030   1.867    66   16.7   3:53 (200, 35)  

* C/2007 M3 ( LINEAR )

現在17等で最も明るくなっているが、次第に暗くなっていき、7月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  16  1.49  -16  6.7   3.173   3.999   140   17.0   2:41 (  0, 39)  
Apr. 19  15 48.10  -15 46.8   3.124   4.030   150   17.0   2:00 (  0, 39)  

* 65P/Gunn

現在は17.2等(3月8日、門田健一氏)。遠日点に近いが、17等で条件良く観測できる。2010年に13等に達する。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   8 10.94   30 12.1   3.870   4.097    95   17.1  19:58 ( 77, 74)  
Apr. 19   8 13.31   29 52.5   3.960   4.080    89   17.1  20:05 ( 84, 68)  

* 70P/Kojima

3月7日に16.4等(門田健一氏)と、予報どおりに明るくなった。しばらく16.5等で条件良く観測できたが、今後は急激に暗くなる。5月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  12 16.05    9 10.6   1.546   2.493   155   17.1  22:51 (  0, 64)  
Apr. 19  12 12.72    9 20.3   1.611   2.523   148   17.3  22:20 (  0, 64)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

2005年から2007年にかけて、長期に渡って16.5等で観測された。現在は減光中だが、7月まで、長期に渡って17.5等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  14 17.59   16 21.9   7.570   8.464   151   17.3   0:57 (  0, 71)  
Apr. 19  14 14.07   16 18.4   7.591   8.490   151   17.3   0:26 (  0, 71)  

* 194P/2007 W2 ( LINEAR )

発見時のように、近日点を通過した後も増光を続けている。6月には18等以下となり、夕空に傾くと思われるが、4月はこの予報より明るくなるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   7 44.56   27  0.1   1.441   1.768    90   17.3  19:58 ( 75, 68)  
Apr. 19   8  0.87   25 18.7   1.514   1.787    87   17.4  20:05 ( 76, 63)  

* C/2005 S4 ( McNaught )

2006年と2007年に、16.5〜17等で観測された。遠方のため、2008年も17等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  19 46.31   31 53.3   6.237   6.151    80   17.4   4:04 (266, 61)  
Apr. 19  19 44.48   33 16.8   6.176   6.166    84   17.4   3:53 (265, 65)  

* C/2007 T5 ( Gibbs )

5月まで17.5等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   8  4.58   40 49.4   3.901   4.064    92   17.5  19:58 (117, 74)  
Apr. 19   8  8.86   40 55.5   3.996   4.060    86   17.6  20:05 (114, 68)  

* C/2007 D1 ( LINEAR )

現在は17.7等(12月15日、門田健一氏)。遠方の彗星のため、2009年まで17.5〜18等で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  10 56.47    3 30.8   8.154   8.961   141   17.6  21:32 (  0, 58)  
Apr. 19  10 55.68    3 54.4   8.237   8.969   134   17.6  21:04 (  0, 59)  

* 7P/Pons-Winnecke

急激に増光中。秋に14等に達するが、日本から超低空にしか見えない。8月に15.5等になるまでは、日本からも高度が30度より高い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  10 33.66   42 32.3   1.591   2.221   115   17.9  21:09 (180, 83)  
Apr. 19  10 30.21   41 54.7   1.606   2.168   110   17.8  20:38 (180, 83)  

* 6P/d'Arrest

今回帰はまだ観測されていない。夏から秋にかけて9等に達し、しばらく明るく観測できる。最盛期は南に低いが、日本からは暗くなるまでずっと観測できる。すでに18等になっているはずで、今後は急激に増光していく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12  18  6.51    4 14.4   1.355   1.920   108   18.1   4:04 (341, 58)  
Apr. 19  18 16.70    5 30.7   1.256   1.871   111   17.9   3:53 (343, 59)  

* 22P/Kopff

2009年の春から秋にかけて、長期に渡って9〜10等と明るく見える。現在は、予報では19等と極めて暗いはず。ところが、最近は16〜17等と、この予報よりもかなり明るく観測されている。一時的なバーストかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   9 49.31   16 48.9   2.954   3.581   121   19.3  20:25 (  0, 72)  
Apr. 19   9 48.10   16 52.9   3.013   3.547   114   19.2  20:05 (  7, 72)  

* 173P/2005 T1 ( Mueller 5 )

2006年末〜2007年初めにかけて、16.5〜17等と明るく観測された。だが、太陽に近づいてきているにも関わらず、その後は暗くなっている。現在は条件良く観測できるが、19.4等とかなり暗い(3月10日、津村光則氏)。この彗星は、発見時にも、近日点通過の頃には極めて暗く観測された。今回も、近日点を前に暗くなってしまった。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr. 12   7 35.63   28 48.8   4.120   4.217    88   19.7  19:58 ( 82, 67)  
Apr. 19   7 39.89   28 42.7   4.223   4.216    82   19.8  20:05 ( 87, 60)  

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