今週の明るい彗星 (2008年3月8日：北半球版)

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 Updated on March 9, 2008
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

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* 17P/Holmes

10月24日に大バーストを起こし、2等級の明るさに達して、肉眼彗星となった。3月5日になっても、まだ4.7等の明るさを保っている(吉田誠一)。空の条件が良ければ、まだしばらくは肉眼で見られそう。だが、最近は淡くなって、空の条件が悪いところでは、5〜6等とかなり暗く報告されている。バースト直後は完全に恒星状だったが、その後は拡散して、巨大な星雲のように見えている。視直径は、12月〜1月におよそ90分角まで大きくなったが、その後は地球から遠ざかって、70分角ていどに小さくなっている。今後は夕空に低くなっていく。4月末には高度が30度以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   4  0.12   37 39.9   3.043   3.006    78    4.8  19:25 (106, 60)  
Mar. 15   4 10.21   37 22.4   3.163   3.037    73    4.9  19:31 (107, 55)

* 8P/Tuttle

1月初めに地球に接近して、5.4等まで明るくなった(1月3日、吉田誠一)。大きな姿が肉眼でも見えた。現在は減光中だが、当初の予報より暗くなるのが遅く、まだ7.6等と明るい(3月7日、Marco Goiato)。すでに南の空に去り、日本からは二度と観測できない。南半球では暗くなるまでずっと観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   3 48.58  -55 49.3   1.000   1.199    74    7.8  19:25 ( 22, -7)  
Mar. 15   4  3.31  -57 18.0   1.057   1.255    75    8.2  19:31 ( 23,-10)

* 46P/Wirtanen

2月6日に8.3等まで明るくなった(Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中だが、まだ9.0等と明るい(3月5日、Juan Jose Gonzalez)。日本からは、7月に18等以下になるまで、ずっと条件良く観測できる。5月上旬まで眼視で見られそう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   3 44.62   27 58.9   0.954   1.154    72    9.0  19:25 ( 91, 55)  
Mar. 15   4 20.79   30 54.4   0.985   1.194    74    9.4  19:31 ( 95, 56)

* C/2008 C1 ( Chen-Gao )

中国のアマチュア2人(陳韜氏、高興氏)によって発見された、明るい新彗星。現在は10.3等と、かなり明るくなっている(3月5日、吉田誠一)。集光の弱い拡散状。5月まで10等の明るさを保つ。日本からは、5月中旬まで夕空で条件良く観測できるが、その後は南下して、二度と見えなくなる。南半球では、3月末に姿を現し、その後は暗くなるまでずっと観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   2 57.05   51 52.2   1.304   1.400    73   10.3  19:25 (131, 49)  
Mar. 15   3 35.33   47 19.8   1.302   1.358    71   10.2  19:31 (124, 50)

* C/2007 T1 ( McNaught )

1月6日に8.5等まで明るくなった(Alexandre Amorim)。現在はゆっくりと減光中だが、まだ10.5等と明るい(3月7日、Marco Goiato)。2月末から、日本でも再び夕空で観測できるようになっている。今後は暗くなっていく様子を5月まで観測できるだろう。3月中は13等より明るいが、4月以降は眼視では難しくなりそう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   5 58.92  -31 18.2   1.285   1.715    96   11.3  19:25 (  7, 24)  
Mar. 15   6  2.70  -23  7.9   1.429   1.801    94   11.8  19:31 ( 17, 30)

* C/2006 Q1 ( McNaught )

現在は11.7等と明るい(3月5日、Marco Goiato)。8月まで、長期に渡って11等を保つ。南半球では、夏までずっと条件良く観測できる。日本では、しばらく超低空に位置していたが、3月からは次第に高度が高くなる。だが、夕空で高度は30度を越えることはなく、7月には観測できなくなる。2008年末には再び13等で明け方の空に現れ、その後はしばらく明るく観測できるだろう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   9 27.82  -46 25.6   2.353   3.017   123   11.5  22:21 (  0,  9)  
Mar. 15   9 25.98  -44 22.3   2.309   2.989   124   11.4  21:52 (  0, 11)

* C/2003 T12 ( SOHO )

2003年に太陽観測探査機SOHOで観測された彗星。周期4年の短周期彗星の可能性があり、もしそうなら、2008年春に戻ってくると予想されている。春に近日点を通過すれば、夕空に12〜15等の明るさで見えるはず。但し、周期の誤差は数ヵ月もあり、偶然の再発見を期待するしかない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   1 17.11    0 29.1   1.062   0.554    31   12.3  19:25 ( 83, 11)  
Mar. 15   2 10.94    4 35.1   0.991   0.650    38   13.2  19:31 ( 84, 17)

* C/2007 W1 ( Boattini )

すでに12.7等まで明るくなってきた(3月6日、Juan Jose Gonzalez)。6月下旬に太陽に0.85天文単位まで接近し、6等に達すると期待されている。日本からは、これからしばらく条件が良く、明るくなっていく様子を観測できる。5月25日頃に7.5等になるまで観測できる。近日点の頃は1ヶ月半ほど観測できなくなるが、7月上旬には再び明け方の空に7等で姿を現し、その後は次第に暗くなっていく様子をずっと条件良く観測できる。南半球では、6月中旬に低くなるが、暗くなるまでずっと観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  12 43.14  -13 59.0   1.075   2.002   151   13.2   1:40 (  0, 41)  
Mar. 15  12 37.99  -14 57.1   0.953   1.911   157   12.7   1:08 (  0, 40)

* 26P/Grigg-Skjellerup

現在は16.8等(2月13日、吉本勝己氏)。急激に増光している。だが、これまでは、この予報より1.5等も暗い。3月から4月にかけて13等に達し、眼視でも見られると期待されているが、もっと暗いかもしれない。南半球ではずっと条件良く観測できる。北半球では、3月までずっと高度が低いが、4月からは高くなり、暗くなっていく様子を観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  17  9.57  -33 58.8   0.580   1.135    88   13.0   4:56 (345, 19)  
Mar. 15  17 47.01  -29  5.6   0.565   1.122    87   12.8   4:46 (339, 22)

* C/2006 OF2 ( Broughton )

2007年秋には13.5等まで明るくなり、眼視でも見えた(11月13日、Juan Jose Gonzalez)。2008年の秋に10.5等に達し、条件良く見られる。現在は観測できないが、5月には明け方の空に12.5等で姿を現し、その後は2009年5月まで、1年に渡ってずっと14等より明るく、眼視で観測できるだろう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  23  5.05    8 51.5   4.141   3.187    13   13.1   4:56 (253, -8)  
Mar. 15  23 14.56   10 20.6   4.096   3.141    14   13.0   4:46 (253, -5)

* C/2008 A1 ( McNaught )

すでに14.0等で、眼視でも見えている(1月12日、Alan Hale)。9月に7等に達すると期待されている。だが、ずっと南天を移動するため、日本からは見づらい。日本からは、3月中旬までずっと高度10度ほどの超低空に位置した後、しばらく見えなくなる。その後、9月下旬に夕空に7等で姿を現した後、年末に10等になるまで、夕空の低空に位置し続ける。その後は明け方の空に回り、北天で暗くなっていく様子をずっと観測できる。南半球では、これから10月下旬まで、ずっと観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   5 17.83  -40 58.8   2.988   3.105    87   13.3  19:25 ( 14, 12)  
Mar. 15   5 14.35  -39 59.3   2.971   3.027    83   13.2  19:31 ( 21, 11)

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

12月29日にバーストを起こした後、1月中旬までバーストを繰り返した。1月15日には10.4等と、かなり明るくなった(P. Clay Sherrod)。その後は暗くなってきているが、3月5日にもまだ12.7等と明るく見えている(Juan Jose Gonzalez)。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   5 48.56   29 10.3   5.754   6.002    99   13.6  19:25 ( 60, 79)  
Mar. 15   5 50.06   29  0.2   5.868   6.005    93   13.7  19:31 ( 74, 73)

* C/2007 B2 ( Skiff )

現在は14.4等で、眼視でも見えている(3月5日、吉田誠一)。7月にかけて13.5等に達する。これから5月までは、ずっと条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  12 40.78    6  4.1   2.450   3.393   158   14.0   1:38 (  0, 61)  
Mar. 15  12 36.31    5 41.6   2.389   3.361   165   13.9   1:06 (  0, 61)

* C/2007 G1 ( LINEAR )

現在は15.2等(1月25日、門田健一氏)。2008年春から2009年春にかけて、長期に渡って12等と明るくなる。3月5日には13.9等以下で見えなかった(吉田誠一)が、そろそろ眼視でも見えるはず。但し、彗星は南下するため、日本からは8月までしか観測できない。南半球ではずっと観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  18 16.18   -3 36.1   3.846   3.705    74   14.1   4:56 (313, 40)  
Mar. 15  18 18.53   -4  8.6   3.690   3.658    80   14.0   4:46 (318, 42)

* 19P/Borrelly

夏に11等に達する。すでに14等まで明るくなってきているはずだが、今回帰は条件が悪く、最近の観測は無い。南半球ではずっと超低空か、地平線の下になり、ほとんど観測できない。日本からは、8月に11等で明け方の空に姿を現すまで観測できない。8月以降は、明け方の空で暗くなっていく様子を観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  23 49.14  -23 29.9   2.912   2.011    20   14.3  19:25 ( 76,-21)  
Mar. 15   0  5.17  -21 30.3   2.864   1.961    20   14.1  19:31 ( 80,-24)

* C/2006 U6 ( Spacewatch )

1月14日には15等(Michael Mattiazzo)と、予報どおりに明るくなってきていた。春から夏にかけて、南天で13.5等に達する。南半球では、これからずっと観測できる状態が続く。日本からはすでに見えない。今後は、2008年末に、15等まで暗くなってから、再び観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   1 43.04  -44 42.9   3.184   2.679    51   14.3  19:25 ( 44,-13)  
Mar. 15   1 57.42  -44 31.1   3.145   2.653    52   14.2  19:31 ( 46,-15)

* C/2006 S5 ( Hill )

1月4日に13.4等まで明るくなった(吉田誠一)。現在は減光中だが、まだ14.4等で眼視で見えている(3月5日、吉田誠一)。6月には16等で夕空に沈む。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   7 40.74   14 34.1   2.082   2.790   126   14.5  20:35 (  0, 70)  
Mar. 15   7 43.97   14 16.3   2.177   2.814   120   14.7  20:10 (  0, 69)

* C/2007 K3 ( Siding Spring )

明け方の空に現れてきた。すでに14.5等まで明るくなっているはず。これから次第に高く見えるようになり、春から夏にかけて14等で条件良く観測できる。眼視でも見られるだろう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  19 23.69  -21 21.7   2.467   2.120    58   14.7   4:56 (311, 16)  
Mar. 15  19 40.34  -19 57.1   2.390   2.100    61   14.6   4:46 (311, 17)

* C/2005 L3 ( McNaught )

現在は13.9等(3月5日、吉田誠一)。しばらく高い位置で、14等で眼視でも見える。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  17 11.54    8 57.5   5.491   5.606    91   14.8   4:56 (324, 59)  
Mar. 15  17  9.02   10  7.6   5.382   5.610    98   14.7   4:46 (332, 62)

* 2005 WY3

彗星のような軌道を持つ特異小惑星。現在は14.3等と、最も明るくなっている(3月5日、吉田誠一)。1月下旬に近日点を通過したが、現在も完全に小惑星状。3月まで15等を保つ。その後、7月に18等以下になるまで、日本からはずっと観測できる。今後は遠ざかるが、これから彗星活動を見せるかもしれない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  10 18.64  -18 47.6   0.910   1.848   152   14.9  23:12 (  0, 36)  
Mar. 15  10 20.70  -15  2.8   0.925   1.870   153   15.0  22:47 (  0, 40)

* C/2006 W3 ( Christensen )

すでに14.7等と明るく、眼視でも見えている(3月5日、吉田誠一)。2009年夏に11等に達すると期待されている。北天を移動するため、それまで日本からはずっと観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   3  9.59   57 34.9   5.544   5.428    78   15.3  19:25 (140, 50)  
Mar. 15   3  9.43   57  5.6   5.596   5.380    72   15.2  19:31 (139, 45)

* C/2006 V1 ( Catalina )

2007年春から夏にかけて、16等で観測された。南半球では、夏まで15〜16等で条件良く観測できる。日本からは二度と見えない。最近の観測がなく、明るさが不明となっている。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  19 14.91  -50 10.0   3.111   2.879    67   15.3   4:56 (331, -5)  
Mar. 15  19 29.86  -50 12.1   3.070   2.906    71   15.3   4:46 (331, -5)

* 192P/2007 T3 ( Shoemaker-Levy 1 )

1月4日に13.4等まで明るくなった(吉田誠一)。近日点の後に最大光度となるタイプだが、現在はすでに減光中。すでに15.9等まで暗くなっている(2月25日、津村光則氏)。4月に17等で西空に低くなるまで観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   2  2.01   14 26.3   2.312   1.769    45   15.3  19:25 ( 89, 27)  
Mar. 15   2 18.92   17  0.3   2.404   1.816    43   15.6  19:31 ( 94, 25)

* 93P/Lovas 1

12月4日に12.7等に達した(Juan Jose Gonzalez)。現在はゆっくりと減光中。だが、13.5等と、まだ眼視でも明るく見えている(3月5日、吉田誠一)。しかし、4月以降は急激に暗く、低くなるだろう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   4  8.58   32 28.6   1.818   1.895    78   15.5  19:25 ( 95, 61)  
Mar. 15   4 27.95   32 29.8   1.908   1.926    75   15.7  19:31 ( 97, 58)

* 110P/Hartley 3

1月4日に14.5等まで明るくなり、眼視でも見られた(吉田誠一)。現在は減光中。すでに16.2等まで暗くなってきた(2月28日、津村光則氏)。6月には17等で西空に沈む。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   5 24.37   23 46.6   2.220   2.497    94   15.8  19:25 ( 56, 72)  
Mar. 15   5 32.70   23 25.2   2.311   2.501    89   16.0  19:31 ( 66, 67)

* 124P/Mrkos

現在は16.4等(2月7日、J. R. Vidal)と、予報どおりに明るくなった。2月から4月にかけて16等に達し、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   9 43.69   52  6.0   0.728   1.558   129   16.1  22:36 (180, 73)  
Mar. 15   9 30.81   47 28.1   0.718   1.536   126   16.0  21:56 (180, 78)

* C/2007 M2 ( Catalina )

2008年春から2009年春まで、1年に渡って16等を保つ。日本からは、2008年春まで増光していく様子を条件良く観測できる。但し、彗星が南下するため、2008年7月からは二度と観測できなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  12 13.09   11 52.2   3.356   4.318   163   16.5   1:10 (  0, 67)  
Mar. 15  12  4.20   11 32.3   3.304   4.284   168   16.4   0:34 (  0, 67)

* 79P/du Toit-Hartley

現在は17.3等(1月26日、J. Manteca, A. Sanchez)。当初の予報より1等ほど明るい。4月から7月にかけて、15.5〜16等で見られる。8月末には18等以下になるが、ずっと夕方の空に見える。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   6 52.67   21 57.3   0.844   1.547   114   16.5  19:47 (  0, 77)  
Mar. 15   6 56.78   21 32.3   0.853   1.502   108   16.4  19:31 (  7, 76)

* 70P/Kojima

現在は16.6等(1月19日、門田健一氏)と、予報どおりに明るくなった。4月まで16.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  12 39.67    6  9.9   1.398   2.352   158   16.5   1:37 (  0, 61)  
Mar. 15  12 35.13    6 58.0   1.403   2.379   165   16.6   1:05 (  0, 62)

* 180P/2006 U3 ( NEAT )

現在は16.7等(2月7日、J. R. Vidal)と、予報どおりに明るくなった。これから春まで、しばらく条件良く観測できる。3月に16.5等に達する。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  10 40.76   35 53.2   1.625   2.523   148   16.6  23:34 (180, 89)  
Mar. 15  10 36.12   36  7.0   1.648   2.514   142   16.6  23:02 (180, 89)

* 74P/Smirnova-Chernykh

2009年から2010年にかけて15等に達する。現在は16.5等(12月18日、J. R. Vidal)。3月まで16.5等で条件良く観測できるだろう。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   4 54.09   24  3.5   3.849   3.930    87   16.8  19:25 ( 69, 66)  
Mar. 15   4 58.39   24 13.7   3.946   3.921    81   16.8  19:31 ( 77, 61)

* C/2007 U1 ( LINEAR )

現在は16.6等(1月19日、門田健一氏)。秋に15.5等に達し、条件良く観測できる。この冬は、3月まで17等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   4 17.87    9 54.9   3.714   3.621    76   16.9  19:25 ( 59, 51)  
Mar. 15   4 14.27   10 36.1   3.826   3.596    69   17.0  19:31 ( 68, 44)

* 65P/Gunn

2010年に13等に達する。現在は遠日点に近いが、17等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   8 12.49   31  9.9   3.468   4.174   129   16.9  21:06 (  0, 86)  
Mar. 15   8 10.31   31  5.0   3.537   4.159   122   17.0  20:36 (  0, 86)

* 50P/Arend

1月4日には14.6等で眼視でも見えた(吉田誠一)。現在は減光中。すでに17.2等まで暗くなっている(2月28日、津村光則氏)。しばらく条件良く観測できるが、4月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   4 18.21   41 22.8   2.124   2.228    82   17.2  19:25 (114, 64)  
Mar. 15   4 34.72   41  3.2   2.224   2.258    79   17.3  19:31 (113, 60)

* C/2007 T5 ( Gibbs )

5月まで17.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   7 57.53   39 12.4   3.461   4.098   123   17.3  20:51 (180, 86)  
Mar. 15   7 56.94   39 42.4   3.540   4.090   117   17.4  20:23 (180, 85)

* C/2005 S4 ( McNaught )

2006年と2007年に、16.5〜17等で観測された。遠方のため、2008年も17等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  19 46.31   25 23.6   6.532   6.079    58   17.4   4:56 (265, 41)  
Mar. 15  19 47.34   26 35.8   6.479   6.093    63   17.4   4:46 (266, 45)

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

2005年から2007年にかけて、長期に渡って16.5等で観測された。現在は減光中だが、7月まで、長期に渡って17.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  14 32.50   16  3.4   7.663   8.338   130   17.5   3:29 (  0, 71)  
Mar. 15  14 30.08   16 10.4   7.620   8.363   135   17.5   2:59 (  0, 71)

* C/2007 D1 ( LINEAR )

現在は17.7等(12月15日、門田健一氏)。遠方の彗星のため、2009年まで17.5〜18等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  11  3.48    1 15.0   7.935   8.924   175   17.5   0:01 (  0, 56)  
Mar. 15  11  1.82    1 43.3   7.950   8.931   170   17.5  23:27 (  0, 57)

* C/2007 Y1 ( LINEAR )

3月まで17.5〜18等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   8 14.27   13  1.0   2.568   3.342   134   17.6  21:07 (  0, 68)  
Mar. 15   8  6.42   15 36.6   2.662   3.341   125   17.7  20:32 (  0, 71)

* P/2007 T6 ( Catalina )

しばらく17等で条件良く観測できたが、3月には18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   8 52.16   37 49.1   1.953   2.735   133   17.8  21:46 (180, 87)  
Mar. 15   8 51.44   37 50.5   2.046   2.765   127   18.0  21:18 (180, 87)

* P/2003 KV2 ( LINEAR )

3月3日に18.7等と、予報どおりの明るさで検出された(R. E. Hill)。これから急激に増光し、5月には15等に達する。南半球では、ずっと条件良く観測できる。日本からは条件が悪く、5月中旬には低すぎて見えなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  16 13.96   23 24.3   0.744   1.394   105   18.3   4:56 (345, 78)  
Mar. 15  16 35.48   22 53.0   0.669   1.341   105   17.9   4:46 (342, 77)

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

2005年末から2006年前半にかけて、13等で眼視でも明るく観測された。すでに17.6等まで暗くなっている(1月9日、M. Reszelski)。まもなく18等以下になる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8  14 26.16   -0 47.4   6.572   7.272   131   17.9   3:23 (  0, 54)  
Mar. 15  14 24.58   -0 44.2   6.527   7.305   138   17.9   2:54 (  0, 54)

* 173P/2005 T1 ( Mueller 5 )

2006年末〜2007年初めにかけて、16.5〜17等と明るく観測された。だが、太陽に近づいてきているにも関わらず、その後は暗くなっている。現在は条件良く観測できるが、18.3等とかなり暗い(1月27日、門田健一氏)。この彗星は、発見時にも、近日点通過の頃には極めて暗く観測された。今回も、近日点を前に暗くなってしまった。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   7 25.77   28 45.6   3.629   4.226   120   19.2  20:20 (  0, 84)  
Mar. 15   7 26.07   28 51.2   3.720   4.224   114   19.3  19:52 (  0, 84)

* 128P/Shoemaker-Holt 1

現在は17.3等(1月5日、門田健一氏)。前回1997年には、近日点を通過した後に明るくなり、13等で眼視でも見られた。だが、今回はそのような増光は起こらず、暗いままであった。但し、この予報よりは少し明るいかもしれない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Mar.  8   6 50.57   17 46.9   2.862   3.393   114   19.6  19:45 (  0, 73)  
Mar. 15   6 52.87   17 53.1   2.969   3.409   107   19.7  19:31 (  9, 73)

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