今週の明るい彗星 (2007年4月7日:北半球版)

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Updated on April 17, 2007
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。

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* 96P/Machholz 1

近日点を通過するまでは条件が悪く、地上からは観測できなかったが、3月中旬にはSWANの画像で、4月初めにはLASCOの画像で捉えられた。4月4日に近日点を通過した後、明け方の空に姿を現した。4月10日には5.5等と明るく(Michael Jager and Gerald Rhemann)、4月15日にもまだ7.8等と明るい(Edwin van Dijk)。今後は急激に条件が良くなっていく。だが、彗星も急激に暗くなり、5月中旬には14等以下となって、眼視では見えなくなるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   1  1.60   15 46.0   0.943   0.166     9    2.4  19:52 (119,-12)  
Apr. 14   0  8.88   21 16.6   0.842   0.392    22    7.3   4:02 (247,  4)  

* 2P/Encke

4月19日に近日点を通過する。現在は夕空の超低空だが、7.4等とかなり明るくなっている(4月12日、Vitali Nevski)。だが、4月中旬には観測不可能となる。いったん見えなくなった後、6月には12等で明け方の空に姿を現す。但し、高度は20度までしか上がらず、急激に暗くなっていく。南半球では、5月に8等で明け方の空に現れた後、しばらく明るく見えるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   2 21.69   18 19.4   1.185   0.468    22    8.4  19:52 (109,  5)  
Apr. 14   2 46.98   18 13.4   0.982   0.368    21    7.2  19:59 (110,  3)  

* C/2007 E2 ( Lovejoy )

南半球で眼視で発見された明るい新彗星。急激に北上しており、4月初めには日本からも明け方の空に姿を現した。地球に接近しており、現在は7.7等まで明るくなってきた(4月15日、Edwin van Dijk)。5月半ばまで、7〜8等で条件良く観測できる。その後、日本からは暗くなるまでずっと観測できる。7月までは眼視で見えそう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  20  5.45  -31 38.5   0.676   1.107    80    8.2   4:13 (323, 12)  
Apr. 14  19 44.96  -18 18.6   0.544   1.130    88    7.8   4:02 (323, 27)  

* C/2006 P1 ( McNaught )

南半球では、一生に一度あるかないかの大彗星となった。1月14日から15日にかけてマイナス5.5等に達し、金星よりも明るく輝き、白昼にも目撃された。その後、南半球では夕方の空に現れ、無数の縞が重なり合って優雅な曲線を描く、50度以上にも及ぶ尾を持った、素晴らしい姿が見られた。現在は朝と晩のどちらも観測できる。すでに9.0等まで暗くなってきた(4月11日、Jim Gifford)。南半球では、彗星が去るまでずっと、ほぼ一晩中観測できる状態が続く。日本からは二度と見られない。4月上旬は小マゼラン雲のすぐ近く。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  23 54.33  -72 30.3   1.868   1.957    79    8.7   4:13 (338,-36)  
Apr. 14   0 17.52  -74 44.2   1.910   2.072    84    9.2   4:02 (341,-37)  

* C/2007 E1 ( Garradd )

3月には13.8等とたいへん暗かった(3月17日、Alan Hale)が、4月上旬に急増光し、4月10日には8.7等に達している(Werner hasubick)。現在は非常に条件良く観測できる。だが、彗星は極めて拡散して、淡く大きく広がっており、空の条件が良くないと観測は困難。また、今後は暗くなりながら、すぐに西に傾いてしまい、5月下旬には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  11  3.60   -3 45.8   0.505   1.462   150    9.2  21:54 (  0, 52)  
Apr. 14   9 39.86    7 25.0   0.609   1.416   120    9.4  20:06 (  0, 63)  

* 185P/2007 A3 ( Petriew )

2001年に9等と明るく観測された周期彗星の初回帰。今回も急激に明るくなった。1月11日には16.1等だった(Filip Fratev)が、3月11日には11.1等まで明るくなった(Reinder J. Bouma)。意外にも、発見時とほぼ同じ明るさで、眼視で見えるほどになった。但し、今回は条件が悪く、5月初めまで、ずっと夕空の低空にしか見えない。すでに減光に転じている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   3 32.66   11 40.7   1.724   1.114    37   13.0  19:52 ( 94, 15)  
Apr. 14   4  3.73   12 37.4   1.772   1.168    38   13.7  19:59 ( 95, 15)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

今シーズンは、7月初めに明け方の空に現れて来て以来、ずっと12〜13等と明るく、眼視で見え続けている。現在も12.7等で眼視でも見えている(3月17日、Carlos Labordena)。だが、すでに夕空に傾いており、まもなく見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   4 12.93   28 35.1   6.489   5.898    50   13.8  19:52 (105, 31)  
Apr. 14   4 18.15   28 39.5   6.573   5.900    44   13.9  19:59 (108, 26)  

* C/2006 L2 ( McNaught )

現在は12.6等(3月9日、Edwin van Dijk)。昨年の6月から、半年に渡って12等を保った。だが、今後は暗くなり始める。まもなく眼視では見えなくなりそう。だが、減光はゆっくりで、彗星が18等以下となるのは、2008年だろう。日本からは、それまでずっと観測できる。日本からは、今後しばらく周極星となり、一晩中見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   0 10.21   71 38.5   2.828   2.580    65   13.9   4:13 (200, 29)  
Apr. 14   0 54.44   71 38.2   2.936   2.632    62   14.0   4:02 (199, 27)  

* C/2006 XA1 ( LINEAR )

予想より明るくなり、現在は13.4等で眼視でも見えている(4月12日、Vitali Nevski)。これから5月まで夕空で見える。7月の近日点通過の頃は、太陽と合になって見えない。その後は南に去ってしまうため、日本からは見えなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   4 40.36   40 33.5   2.577   2.238    59   14.3  19:52 (116, 41)  
Apr. 14   4 57.42   39 34.4   2.592   2.189    55   14.2  19:59 (116, 37)  

* C/2005 YW ( LINEAR )

現在は14.1等(3月20日、Luis Alberto Mansilla)。昨年秋から長期に渡って13等を保っている。だが、今後は次第に暗くなっていく。日本からは見えなくなったが、南半球では条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  16 38.86  -73 28.4   1.980   2.452   105   14.5   3:40 (  0,-18)  
Apr. 14  16 38.62  -74  4.3   1.978   2.499   109   14.7   3:13 (  0,-19)  

* C/2003 WT42 ( LINEAR )

2005年の秋から2006年の春まで、ずっと13.5等の明るさで見え続けていた。現在は1年前より1等ほど暗いが、まだ14.2等で眼視でも見えている(12月22日、吉田誠一)。5月まで非常に条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  12 53.38   24  4.7   4.969   5.851   149   14.6  23:51 (  0, 79)  
Apr. 14  12 50.14   23 54.4   5.019   5.875   145   14.7  23:20 (  0, 79)  

* 4P/Faye

10月から11月にかけて、9.3等に達した(10月27日、Juan Jose Gonzalez)。最高の条件で観測できたが、現在は減光中。すでに13.1等まで暗くなっている(3月8日、Reinder J. Bouma)。だが、今後も、5月に16等になるまで、ずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   5 44.65   14 53.3   2.286   2.155    69   14.8  19:52 ( 77, 44)  
Apr. 14   5 58.93   15 12.1   2.394   2.195    66   15.1  19:59 ( 81, 40)  

* C/2006 M4 ( SWAN )

2006年秋に4等まで明るくなったが、1月11日には10.5等まで暗くなった。現在は観測できなくなっている。5月には、15〜16等で再び明け方の空に現れる。その後は、秋に18等以下になるまで観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  22 46.35   -9  8.7   3.785   3.048    37   14.9   4:13 (281,  0)  
Apr. 14  22 50.77   -9 29.1   3.787   3.132    43   15.0   4:02 (283,  2)  

* C/2005 L3 ( McNaught )

現在は15.2等(2月24日、門田健一氏)。昨年の秋以来、しばらく観測できなかったが、再び明け方の空に現れて来た。2007年と2008年に、それぞれ春から夏にかけて、14.5等で観測できる。位置の条件も良く、眼視でも見えるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  18 57.35  -10 37.9   5.834   5.958    92   15.2   4:13 (326, 38)  
Apr. 14  18 54.74   -9 59.5   5.692   5.941    99   15.1   4:02 (331, 41)  

* P/2006 HR30 ( Siding Spring )

現在は14.4等(2月12日、Juan Jose Gonzalez)。ほとんど恒星状で、9月初めからまったく増光していない。7月末にわずかな彗星活動が捉えられたが、すぐに完全に恒星状になった。10月末には再び尾が見えるようになったが、すぐに恒星状に戻った。結局、ほぼ小惑星状のまま近日点を通過してしまった。これまでずっと14等を保ち続け、日本からはずっと条件が良かったが、今後は減光していく。4月には高度が下がり始め、6月には17等で西空に沈む。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   6 54.81   17 29.0   1.535   1.780    86   15.5  19:52 ( 63, 59)  
Apr. 14   7 10.77   15 27.5   1.663   1.844    83   15.7  19:59 ( 66, 54)  

* C/2006 VZ13 ( LINEAR )

明け方の空で高く見えるようになってきた。現在は16等(3月23日、Maciej Reszelski)。今後は急激に増光し、7月には9.5等に達する。だが、8月には急激に南下する。日本からは、8月中旬には見えなくなる。一方、南半球では、7月中旬までは低すぎて観測は困難。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  23  7.28   28 49.1   2.941   2.197    34   16.0   4:13 (246, 17)  
Apr. 14  23 10.63   29 39.8   2.812   2.113    37   15.7   4:02 (247, 20)  

* C/2006 K4 ( NEAT )

2006年の秋に17.5等まで増光した後、観測できなくなっていたが、再び明け方の空に姿を現して来た。2007年夏に14.5等に達する。但し、南の空を移動するため、日本からは5月に高度が20度になるだけで、7月には観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  20 49.64  -20 41.2   4.163   3.893    67   16.0   4:13 (308, 14)  
Apr. 14  20 52.31  -21 40.6   4.008   3.856    74   15.9   4:02 (311, 16)  

* C/2006 V1 ( Catalina )

現在は16.0等まで明るくなってきた(2月21日、門田健一氏)。今後は2008年夏にかけて、1年半に渡って15.5〜16等を保つ。しかし、彗星は南下するため、日本からは2007年6月までしか見えない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  10 19.76    1  8.7   2.761   3.576   138   15.9  21:18 (  0, 56)  
Apr. 14  10 16.44    0 47.9   2.787   3.532   131   15.9  20:47 (  0, 56)  

* 87P/Bus

現在は17.3等(3月11日、門田健一氏)。5月まで17等を保ち、6月には暗くなりながら西に傾く。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  10 40.25    7 48.0   1.394   2.268   141   17.1  21:38 (  0, 63)  
Apr. 14  10 39.44    8  4.6   1.432   2.254   134   17.1  21:10 (  0, 63)  

* 99P/Kowal 1

現在は17.7等(3月12日、門田健一氏)。7月に西空に傾くまで、ずっと17等を保つ。2008年にも、再び18等で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  14  4.27  -12 45.6   3.761   4.728   163   17.1   1:06 (  0, 42)  
Apr. 14  14  0.89  -12 32.2   3.737   4.730   171   17.1   0:35 (  0, 42)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

現在は16.8等(3月25日、門田健一氏)。木星よりも遠くにあるため、2007年夏まで、長期に渡って17等を保つ。北天を移動するため、今後はずっと高い位置で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  14 24.70   40 48.0   6.655   7.325   128   17.1   1:26 (180, 84)  
Apr. 14  14 19.70   40 43.6   6.673   7.342   128   17.1   0:54 (180, 84)  

* C/2005 S4 ( McNaught )

2006年夏には17等で観測された。再び明け方の空に高くなってきた。2007年の夏に、16.5〜17等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  21  6.65    3  4.9   6.355   5.895    58   17.2   4:13 (286, 27)  
Apr. 14  21  7.04    4  4.5   6.247   5.889    64   17.2   4:02 (288, 31)  

* C/2004 D1 ( NEAT )

2006年の初めに16等に達した。現在は17.7等(2月3日、門田健一氏)。これから2007年の夏にかけて、17等から18等へと、ゆっくりと暗くなっていく。日本からは、ずっと高い位置で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  14  6.97   34 27.8   5.147   5.910   136   17.4   1:09 (  0, 89)  
Apr. 14  14  2.96   34 22.9   5.179   5.938   135   17.5   0:37 (  0, 89)  

* C/2007 D1 ( LINEAR )

現在は17.6等(3月17日、門田健一氏)。遠方の彗星で、これから1年以上に渡って、17.5〜18等で見え続けるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   9 36.80   -3 31.1   8.141   8.804   128   17.5  20:35 (  0, 51)  
Apr. 14   9 36.60   -3  2.5   8.225   8.803   122   17.5  20:07 (  0, 52)  

* C/2005 E2 ( McNaught )

すでに16.9等まで暗くなっている(3月7日、門田健一氏)。春まで条件が良く、ゆっくりと暗くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   9  4.16   25 38.7   4.476   4.969   114   17.6  20:03 (  0, 81)  
Apr. 14   9  4.11   25 17.9   4.641   5.032   107   17.8  19:59 ( 29, 79)  

* 125P/Spacewatch

現在は18.2等(3月14日、門田健一氏)。5月からは次第に高度が下がっていくが、秋に18等以下になるまで、ずっと夕空で17.5等で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  10 15.68   16 50.4   1.113   1.938   132   18.0  21:14 (  0, 72)  
Apr. 14  10 15.09   17 30.5   1.133   1.900   125   17.9  20:46 (  0, 73)  

* C/2007 F1 ( LONEOS )

現在は18等。10月下旬に太陽に0.4天文単位まで接近し、6等に達しそう。但し、日本からの条件はたいへん悪い。今後は夕空で次第に低くなり、7月初めには高度が20度以下、7月下旬には10度以下となる。その時点ではまだ15.5等と暗い。いったん太陽と合になった後、9月下旬には11等より明るくなり、10月中旬には8等になるが、明け方の地平線すれすれにしか見えない。10月下旬には南天に去り、その後は二度と見えなくなる。南半球では、いったん7月に見えなくなった後、11月中旬に7.5等で夕空に姿を現し、その後は高度は低いながらも、暗くなっていく様子をずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7  10 55.04   24  7.0   2.670   3.465   136   18.0  21:52 (  0, 79)  
Apr. 14  10 45.09   25 17.6   2.672   3.379   127   17.9  21:15 (  0, 80)  

* C/2007 B2 ( Skiff )

2008年の春に14等で条件良く観測できる。現在はまだ18等と暗く、今後は次第に西空に傾いていく。だが、10月には16.5等で明け方の空に姿を現し、その後は2008年夏までずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   9 15.03   42 43.1   5.106   5.513   108   18.0  20:14 (180, 82)  
Apr. 14   9 14.18   42  6.1   5.152   5.463   102   17.9  19:59 (160, 82)  

* 2006 WD4

彗星のような軌道を持つ特異小惑星。4月下旬に太陽に0.6天文単位まで接近する。その後、5月には地球にかなり接近する。観測条件がかなり悪く、日本からは、5月下旬までまったく見られない。南半球では、4月下旬から5月中旬にかけて、明け方の低空で観測できる。小惑星のままであれば、18.5等止まり。だが、もし彗星活動を見せれば、南半球では12〜14等で捉えられる可能性がある。その後、5月下旬には日本からも夕空に11等で見られる可能性がある。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   0 40.61   -6 28.0   1.684   0.754    14   18.5   4:13 (262,-22)  
Apr. 14   0 40.42   -7 50.8   1.510   0.672    20   18.4   4:02 (266,-19)  

* 184P/2007 A1 ( Lovas 2 )

1986年に発見された後、行方不明になっていたが、1月9日に16〜17等で再発見された。今回は条件が良く、計算上は、秋から冬にかけて14等に達するはずだったが、実際には予報より暗く、17等止まりだった。現在は17.4等(2月11日、津村光則氏)。まもなく18等以下になるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
Apr.  7   3  8.35   18 13.1   2.628   1.869    33   19.3  19:52 (103, 14)  
Apr. 14   3 26.40   19 18.7   2.710   1.916    30   19.5  19:59 (106, 11)  

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