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PAD

一方、PADはアルゴリズムの構造を表すための図である。 プログラミング言語で言えば、C言語に該当する。 フローチャートとの大きな違いは、反復や選択などの 構造 を明確に表す ことができる点である。 アルゴリズムは本質的に、連接反復選択 の3つの基本 単位の合成として表現できる。 PAD はこの3種類を基本単位とした記述方式である。

tabular59

PADの長所・短所は、フローチャートのそれらと正反対である。 PADを描くためには自分自身でアルゴリズムを理解していないといけないため、 フローチャートのように手軽に書く訳にはいかない。 つまり、小さなプログラムを作成する際に思考の助けとするような使い途には向 いていない。 しかし、アルゴリズムを他人に示す時には、フローチャートに比べて、その処理 と構造をより容易に理解してもらうことができる。 特に、PADはアルゴリズムの持つ本質的な構造を示すものであるため、大規模な プログラムでも、見る人が求める情報を正しく示すことができるし、また、フロー チャートのように、同じものを幾通りもの形に表現できてしまうこともない。 例えば、フローチャートで2通りの描き方を示した先の例は、PAD では、

tex2html_wrap572

と唯一通りに記述されることになる gif

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Sat Mar 15 01:58:22 JST 1997