Comet for Windows チュートリアル

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Updated on June 16, 2007

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    彗星の光度変化を比べる    

o 2004年の二大彗星の光度変化を比べる

Comet for Windowsを使うと、複数の彗星の光度変化を、1つのグラフに重ね合わせて描くことができます。

ここでは例として、ニート彗星(C/2001 Q4)とリニア彗星(C/2002 T7)の光度変化を比べてみましょう。 この2つの彗星は、ともに2004年の春に明るくなり、二大彗星として話題になったものです。

Comet for Windows を起動して、メニューから「メニュー」−「光度グラフ(重ね合わせ)」を選びます。

メニューの「設定」−「天体の選択」を選び、ニート彗星(C/2001 Q4)とリニア彗星(C/2002 T7)を選びます。

メニューの「表示」−「設定」を選び、彗星ごとに分かりやすく色分けしましょう。 また、グラフのタイトルを「Comet NEAT and LINEAR in 2004 Spring」と入力します。

すると、次のようなグラフが描かれます。

これを見ると、この2つの彗星は、二大彗星と呼ばれたのにふさわしく、同じように明るくなり、同じように暗くなっていったことが分かります。

o 周期彗星の、回帰ごとの明るさを比べる

Comet for Windowsを使うと、周期彗星の回帰ごとの光度変化を、1つのグラフに重ね合わせて描くことができます。

ここでは例として、121P/Shoemaker-Holt 2 という彗星の光度変化を比べてみましょう。 あらかじめ、121P/Shoemaker-Holt 2 の1988年、1996年、2004年、2013年の軌道要素と光度データが登録されているものとします。

Comet for Windows を起動して、メニューから「メニュー」−「光度グラフ(重ね合わせ)」を選びます。

メニューの「設定」−「天体の選択」を選び、121P/Shoemaker-Holt 2 の、4回の回帰の軌道要素を選びます。

周期彗星の回帰ごとの光度変化を比べる時は、近日点通過日を中心にしてグラフを重ね合わせます。 また、地球との位置関係の影響を除いて、彗星そのものの明るさを比べます。 そこで、メニューの「表示」−「フォーマット」を選び、横軸を「ΔT」、縦軸を「日心光度」とします。

メニューの「表示」−「設定」を選び、回帰ごとに分かりやすく色分けしましょう。

すると、次のようなグラフが描かれます。

これを見ると、この彗星は、1988年、1996年、2004年と、戻ってくるたびに少しずつ暗くなっている様子が分かります。 また、2013年には軌道が大きく変わり、すっかり暗くなってしまうことが分かります。

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