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Updated on November 29, 1997 |
太陽黄経順インデックス 出現年月日順インデックス |
プロフィール
スイフト-タットル周期 彗星 109P/Swift-Tuttleを母彗星とする、年間最大の流星群。 極大日付近では、毎年HR=30〜60の出現を安定して見せる。 また、極大の前後数日間は多数の流星が見られる。 1837年にニュートン、シェーファーらによって、1833年のしし座γ流星群発見 に次いで2個目の流星群として存在が明らかになった。 1866年にはスキャパレリによって、1862年に出現した スイフト-タットル周期 彗星 109P/Swift-Tuttleとの関連性が、11月のしし座γ流星群と テンペル-タットル周期 彗星 55P/Tempel-Tuttleとの関連性と共に指摘され、初めて流星群と彗星 との関連が確立された。 輻射点はペルセウス座頭部の北、二重星団のやや東の辺り。 日本では輻射点は周極星になっているが、夕方は北の空の地平線近くにある。 22時頃には北東の空で高度が20°を越え、明け方には頭上高くに見えるように なる。 また、周辺のカシオペヤ座、及びアルゴルの辺りに、この群の分岐と思われる 群活動が見られる。 FROでは、南中時でも明確なK効果は見られない。 スイフト-タットル周期彗星が1992年に回帰したのに際して、1991年から1994 年までは平常の2倍以上の出現数が観測された。 また極大時刻も、従来より12時間早いλ=139.5°付近に突発極大が現れた。 1994年以降は、元の状態に戻る傾向が見られる。 1988年から1996年までの極大(アウトバースト)の太陽黄経の変移については、 長谷川一郎: ペルセウス座流星群の極大期について, 天文回報 No.653, pp.22, 日本流星研究会, 1996.を参照。 ペルセウス座γ流星群は、古くは36年から出現が記録されている。 母彗星が発見された1862年に最大HR=4,800もの大流星雨を降らせたのを始めと して、何度も大出現した記録が残っている。 ペルセウス座γ流星群の過去の大出現については、 薮保男: 母彗星前回帰時のペルセウス座流星雨と今年の課題, 天文回報 No.610, pp.17-20, 日本流星研究会, 1993.を参照。 |
軌道要素
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出現記録
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出現詳細
7月26日〜8月19日(λ=124〜147)の平均HR'=15(観測数373、群流星数5,729、散 在数3,196、散在比180%)。 8月12.1日〜8月12.3日(λ=139.72〜139.88)の平均HR'=57(観測数6、群流星数 339、散在数38、散在比890%)。 ヨーロッパで、8月12.06日(λ=139.67)に極大。
7月26日〜8月19日(λ=123〜146)の平均HR'=5.1(観測数342、群流星数1,732、 散在数1,676、散在比100%)。 8月12.68日〜8月12.78日(λ=139.56〜139.65)の平均HR'=15(観測数42、群流星 数640、散在数82、散在比780%)。 8月12.77日(λ=139.64)にHR'=34(観測数6、群流星数201、散在数12、散在比 1,700%)の極大。 満月あり。 MUROでは8月12日18時(UT、λ=139.63)にHR=320の極大。 極大は40〜60分ほど継続。
7月27日〜8月23日(λ=125〜150)の平均HR'=21(観測数578、群流星数12,240、 散在数5,774、散在比210%)。 8月12.64日〜8月12.79日(λ=139.77〜139.91)の平均HR'=50(観測数118、群流 星数5,951、散在数1,743、散在比340%)。 FROでは、λ=139.5にもピークが観測されている。
8月8日〜8月15日(λ=136〜142)の平均HR'=22(観測数583、群流星数12,561、散 在数4,184、散在比300%)。 8月12.05日〜8月12.22日(λ=139.45〜139.61)の平均HR'=65(観測数10、群流星 数649、散在数53、散在比1,200%)。 極大は8月12.14日(UT、λ=139.53)、HR=110、ZHR=250。 日本では昼間に極大のため、フランス、カナダでの観測より算出。 極大日は下弦の月あり。 平均光度は2.20等(Lm=6)、1.93等(Lm=5)。 光度関数は1.91〜1.95(散在2.58)。
8月4日〜8月24日(λ=133〜152)の平均HR'=5.3(観測数55、群流星数289、散在 数304、散在比95%)。 8月7日〜8月15日(λ=135〜143)の平均HR'=8.1(観測数23、群流星数186、散在 数129、散在比140%)。 極大日の夜は全国的に雨天で欠測。 但し、沖縄・豊見城中学校天文部が極大を観測、満月ながらも、8名による全 流星数では8月12日4:00〜5:00に流星258個(HR=32)、特に4:20〜4:30(λ =139.46)に流星63個(HR=47)を捉えた。 人数補正を行った結果は、4:20〜4:30にZHR(1.6)=420。 新潟・村上天文同好会の2名によるグループ観測では、8月12日3:30〜4:00に流 星66個(HR=130、小槙ZHR=350、ZHR(1.6)=170、人数補正済)を捉えた。 長野県朝日村の下田力氏によるFM観測では、8月12日4:00〜5:00にエコー数287 の極大を捉えた。 中国では、λ=139.47にZHR=800〜1,100の極大を捉えた。
8月6日〜8月18日(λ=134〜145)の平均HR'=25(観測数165、群流星数4180、散在 数1060、散在比390%)。 8月12.62日〜8月12.72日(λ=139.52〜139.62)の平均HR'=63(観測数31、群流星 数1957、散在数248、散在比790%)。 NMS、IMOの観測結果から、3つのピークが検出された。
8月3日〜8月20日(λ=131〜148)の平均HR'=3.4(観測数75、群流星数256、散在 数284、散在比90%)。 8月13.60日〜8月13.78日(λ=140.7〜140.9)の平均HR'=7.5(観測数10、群流星 数75、散在数15、散在比500%)。 極大日は下弦の月あり。
8月2日〜8月14日(λ=131〜142)の平均HR'=15(観測数106、群流星数1,622、散 在数644、散在比250%)。 8月12.68日〜8月12.73日(λ=140.08〜140.43)の平均HR'=33(観測数20、群流星 数663、散在数162、散在比410%)。 8月13日1時(λ=140.08)にHR=33、ZHR=165の極大。
8月4日〜8月24日(λ=133〜152)の平均HR'=11(観測数81、群流星数913、散在数 524、散在比170%)。 8月12.64日〜8月12.77日(λ=140.28〜140.41)の平均HR'=34(観測数16、群流星 数548、散在数149、散在比370%)。
8月12日のHR=7.1(観測数21)。 極大日中、月明あり。
8月12日にZHR=50〜60の極大。
8月12.65日〜8月12.80日(λ=140.1〜140.2)の平均ZHR=72。
8月12.73日(λ=140.4)にZHR=34の極大。 極大日は満月あり。
8月12.69日〜8月12.77日(λ=139.64〜139.72)にZHR=55。
8月12.74日(λ=140.0)にZHR=72の極大。
8月12.73日〜8月12.77日にZHR=68。 月明あり。
8月11.7日にZHR=70。 極大は12日正午(JST、λ=139.8)。
8月12日にZHR=60。 満月すぎの月明あり。悪天候。 下田力氏の双眼鏡観測では、平均光度4.6等の明るい11個の流星からなる (47.1,+57.3)と、平均光度7.1等の暗い7個の流星からなる(50.9,+56.7)の2つ の輻射点を検出した(B1950.0)。
8月12.73日〜8月12.80日の平均ZHR=80。
中国、日本の複数古文書に記録あり。 満月の中、4夜(λ=138.5〜141.5)に渡る流星雨。 煙草4〜5服の間に160個(HR=4,800、小槙ZHR=17,000、ZHR=80,000)。
中国の古文書に流星雨の記録あり。 λ=139.9。
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