今週の明るい彗星 (2015年6月13日：北半球版)

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 Updated on June 13, 2015
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。
方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

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* パンスターズ彗星 (C/2014 Q1)

現在は9.9等(6月1日、Chris Wyatt)と、当初の予報より暗い。7月に太陽に0.3天文単位まで接近し、3等まで明るくなると期待されていたが、実際には6等止まりと思われる。南半球では、6月初めまで超低空で観測できる。その後、いったん観測できなくなった後、7月半ばからは、暗くなっていく様子を観測できるようになる。日本からは、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   3 41.59   26 59.1   1.531   0.720    23    8.9   2:59 (237,  1)  
June 20   4 33.25   31 20.4   1.420   0.568    19    7.9   2:58 (230,  0)

* マスター彗星 (C/2015 G2)

5月半ばに、6.0等まで明るくなった(5月14日、Chris Wyatt)。今後は減光していくが、まだ8.3等と明るい(6月10日、Chris Wyatt)。南半球では、6月下旬まで条件良く観測できる。日本からは、9月に13等以下になるまで、ずっと観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   7 46.43    2 34.9   1.346   0.872    40    8.5  21:01 ( 98, -6)  
June 20   7 56.12    5 25.4   1.570   0.938    34    9.2  21:03 (103, -9)

* ラヴジョイ彗星 (C/2014 Q2)

1月半ばに3.7等まで明るくなり、肉眼彗星になった(1月13日、Marek Biely)。現在は減光中だが、まだ8.4等と明るい(6月11日、Maik Meyer)。日本からは、7月に10等になるまで、一晩中観測できる状態が続く。その後も、暗くなるまでずっと観測できる。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  14 49.70   83  0.1   2.386   2.293    72    8.6  21:22 (180, 42)  
June 20  14 45.22   79 26.1   2.436   2.368    74    8.8  21:03 (179, 46)

* カタリナ彗星 (C/2013 US10)

現在は11.8等(6月4日、Chris Wyatt)。秋から冬にかけて、5等級まで明るくなると期待されている。南半球では、秋まで非常に条件良く観測できる。日本からは、7月半ばまで明け方の低空に見えるが、その後は、11月末まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  23 55.82  -28 45.8   2.328   2.608    94   10.6   2:59 (314,  9)  
June 20  23 57.32  -31  7.7   2.124   2.521   100   10.3   2:58 (320, 11)

* ハウエル彗星 (88P)

現在は10.4等と明るい(6月4日、Chris Wyatt)。南半球では、今後は暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。日本からも、今後は次第に高くなり、暗くなっていく様子を条件良く観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   1  9.82    3 12.1   1.686   1.545    64   10.3   2:59 (278, 17)  
June 20   1 24.95    4 41.7   1.674   1.580    66   10.5   2:58 (278, 20)

* ボレリー彗星 (19P)

3月までに、12.8等まで明るくなった(3月21日、Michael Mattiazzo)。5月から6月にかけて10.5等まで明るくなるが、観測できない。日本からは、秋からは、暗くなっていく様子を観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   5 19.01   24 41.5   2.375   1.360     1   10.7   2:59 (223,-16)  
June 20   5 43.33   26 33.1   2.386   1.373     3   10.8   2:58 (222,-14)

* コプフ彗星 (22P)

現在は12.7等で、眼視でも見えている(5月15日、Uwe Pilz)。2015年の秋に11等まで明るくなる。今回帰は、最盛期まで明るくなっていく様子を観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  12 26.61    3 54.0   1.545   2.031   102   12.7  21:01 ( 48, 48)  
June 20  12 31.42    3  4.7   1.580   1.991    97   12.6  21:03 ( 55, 44)

* ダレスト彗星 (6P)

今回帰は条件が悪い。4月から5月にかけて11等まで明るくなったはずだが、観測されなかった。南半球では、明け方の空で次第に高くなってくる。日本からは、7月下旬まで観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   3  1.72    3 56.2   2.438   1.771    39   12.6   2:59 (261, -6)  
June 20   3 17.75    4 26.1   2.444   1.817    41   13.0   2:58 (262, -3)

* ジャック彗星 (C/2015 F4)

現在は13.4等(5月26日、佐藤裕久氏)。7月から8月にかけて、12等まで明るくなると期待されている。南半球では、夏まで条件良く観測できる。日本からは、5月から次第に高くなり、夏からはずっと条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  20 54.82  -17 13.3   0.989   1.818   130   13.1   2:59 (350, 37)  
June 20  20 50.36  -11 35.1   0.904   1.781   136   12.8   2:58 (359, 43)

* パンスターズ彗星 (C/2012 F3)

現在は14.3等(5月22日、大島雄二氏)。2015年は、長期に渡って13〜14等を保ち、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  19 27.14   -8 21.3   2.619   3.512   146   13.0   2:05 (  0, 47)  
June 20  19 25.54   -8 24.4   2.589   3.524   153   13.0   1:36 (  0, 47)

* チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星 (67P)

現在は15.5等(5月29日、A. Maury, J.-F. Soulier, J.-G. Bosch, T. Noel)。8月から10月にかけて、11等まで明るくなる。日本からは、7月からは次第に高くなり、その後は条件良く観測できる。南半球では、11月までずっと低空が続く。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   2 36.23   12  7.0   2.049   1.446    41   13.5   2:59 (258,  4)  
June 20   2 59.61   14 14.4   1.992   1.406    41   13.3   2:58 (257,  6)

* シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P)

5月上旬から中旬にかけて、11〜12等と明るく観測された。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  17 38.81  -31 42.6   5.031   6.035   170   13.4   0:17 (  0, 23)  
June 20  17 35.08  -31 37.2   5.028   6.033   170   13.4  23:41 (  0, 23)

* パンスターズ彗星 (C/2014 W11)

急激に増光した。現在は13.8等とかなり明るく、眼視でも見えている(5月11日、Sandor Szabo)。日本からは、6月半ばには見えなくなる。南半球では、6月から次第に低くなり、8月初めには見えなくなる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   9 36.35    5 41.5   3.761   3.427    63   14.4  21:01 ( 84, 18)  
June 20   9 44.13    4 59.7   3.842   3.427    58   14.4  21:03 ( 87, 13)

* スペースウォッチ彗星 (C/2011 KP36)

現在は15.2等(5月25日、安部裕史氏)。遠方の彗星だが、2015年から2016年にかけて、長期に渡って14〜15等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  21 31.72   -0 39.4   4.973   5.490   115   14.9   2:59 (331, 51)  
June 20  21 32.01   -0 34.5   4.860   5.467   122   14.8   2:58 (342, 53)

* ハリントン彗星 (51P)

現在は16.4等(5月28日、A. Maury, J.-G. Bosch, J.-F. Soulier)。夏から秋にかけて、13等で条件良く観測できる。分裂核のD核も21.9等で観測されている(5月30日、Pan-STARRS 1)。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  23 50.17   -6 49.7   1.547   1.797    86   15.1   2:59 (300, 26)  
June 20   0  5.75   -5 35.0   1.474   1.777    89   14.8   2:58 (301, 29)

* パンスターズ彗星 (C/2012 K1)

2014年の秋に6.9等まで明るくなった(10月17日、Marco Goiato)。現在は減光中。既に14.8等まで暗くなった(5月22日、C. W. Hergenrother)。南半球では、暗くなるまで条件良く観測できる。日本からも、冬まで観測できるが、やや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   0 55.10  -17 46.5   4.124   4.021    77   14.9   2:59 (297,  6)  
June 20   0 53.92  -18 18.3   4.077   4.094    83   15.0   2:58 (302, 11)

* パンスターズ彗星 (C/2013 X1)

現在は15.1等(4月17日、Taras Prystavski)。2016年の春から夏にかけて地球に接近し、6〜7等の明るさで条件良く観測できると期待されている。現在は観測できない。日本からは、7月下旬に明け方の空に現れ、その後は冬まで、非常に条件良く観測できる。南半球では、8月半ばから観測できるようになるが、冬までずっと低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   5 10.95   33 42.7   5.145   4.152    10   15.2   2:59 (218, -8)  
June 20   5 14.85   33 51.6   5.065   4.082    13   15.1   2:58 (222, -5)

* ドゥ・トイト-ニェウイミン-デルポルト彗星 (57P)

現在は17.0等(5月24日、C. Rinner, F. Kugel, J. Nicolas)。夏に15等まで明るくなり、非常に条件良く観測できると期待されている。だが、最近はこの予報より暗い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  23 23.47   -0 52.3   1.410   1.740    90   15.3   2:59 (300, 34)  
June 20  23 35.99    0 26.2   1.363   1.749    93   15.2   2:58 (302, 38)

* ソニア彗星 (C/2014 A4)

現在は15.8等(2月22日、Taras Prystavski)。2015年から2016年にかけて、14等まで明るくなる。南半球では、4月から5月にかけていったん観測できなくなっていたが、6月からは再び条件良く観測できる。日本からも、7月からは条件良く観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   3 11.16    5 11.9   5.014   4.241    36   15.3   2:59 (258, -7)  
June 20   3 12.69    5 56.8   4.930   4.231    42   15.2   2:58 (262, -1)

* スワン彗星 (C/2015 C2)

3月には9.2等まで明るくなった(3月9日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。既に14.8等まで暗くなった(5月26日、佐藤裕久氏)。日本からは、今後は次第に高く見えるようになる。南半球では、今後は観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   2 17.70   74 35.2   2.272   1.915    56   15.3   2:59 (199, 34)  
June 20   2 28.41   79  3.8   2.317   2.011    59   15.5   2:58 (193, 35)

* ネオワイズ彗星 (C/2014 N3)

現在は15.3等(1月7日、Taras Prystavski)。2014年から2015年にかけて、長期に渡って15等を保つ。南半球では2014年に、日本からは2015年に、非常に条件良く観測できる。明け方の空で、次第に高くなってくる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   2  1.97   20 31.1   4.594   3.964    46   15.3   2:59 (255, 15)  
June 20   2  6.39   22  2.6   4.525   3.976    51   15.3   2:58 (257, 21)

* ジャコビニ彗星 (205P)

現在は17.1等(4月27日、佐藤英貴氏)。2008年に112年ぶりに再発見された彗星の、初回帰。2008年には、12等まで明るくなった。今回は、春から夏にかけて、15等まで明るくなると期待されていたが、予報より暗い。しばらくは、明け方の低空が続く。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   1 33.06   11 15.4   1.895   1.568    55   15.3   2:59 (268, 16)  
June 20   1 52.14   12  3.5   1.871   1.584    57   15.4   2:58 (268, 19)

* ポローニア彗星 (C/2015 F2)

地球に接近し、4月から5月にかけて、12.0等まで明るくなった(4月24日、Taras Prystavski)。現在は減光中だが、まだ14.5等と明るい(5月25日、安部裕史氏)。7月下旬には18等以下になる。しばらく条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  22 11.57   18 35.4   0.818   1.391    98   15.4   2:59 (297, 61)  
June 20  22 13.26   23 12.1   0.848   1.445   101   15.8   2:58 (297, 68)

* リニア彗星 (C/2010 S1)

現在は16.0等(5月26日、井狩康一氏)。2015年には、15〜16等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  18 26.62  -21 54.5   6.876   7.863   165   15.6   1:05 (  0, 33)  
June 20  18 21.38  -22 18.7   6.883   7.893   173   15.6   0:32 (  0, 33)

* ロニオス彗星 (C/2006 S3)

2012年には、11〜12等まで明るくなった。既に15.5等まで暗くなった(5月11日、Sandor Szabo)。夏まで15等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  10 56.26   -4  3.2   9.651   9.624    85   15.7  21:01 ( 63, 27)  
June 20  10 55.97   -3 55.9   9.808   9.662    78   15.8  21:03 ( 68, 21)

* マックホルツ第２彗星 (141P)

現在は19等(5月24日、WISE)。急激に増光し、夏から秋にかけて、11等まで明るくなると期待されている。日本からは、明け方の空で条件良く観測できる。南半球では、夏から秋にかけて、ずっと超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  23  5.55   11 37.5   0.923   1.365    89   16.4   2:59 (292, 46)  
June 20  23 35.22   16 24.2   0.839   1.287    87   15.7   2:58 (286, 49)

* テンペル第２彗星 (10P)

現在は16.4等(5月22日、J. Gonzalez)。今後は次第に明るくなっていく様子を観測できる。秋から冬にかけて11等まで明るくなるが、その頃は低空にしか見えない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  13 56.50    6 36.6   1.351   2.071   121   16.3  21:01 ( 15, 61)  
June 20  13 55.14    5 43.4   1.373   2.028   115   16.0  21:03 ( 29, 57)

* マクノート-ハートレー彗星 (318P/2014 M6)

1994年に発見された周期彗星の、初回帰。現在は16.9等(5月25日、MASTER-SAAO Observatory, Sutherland)。夏から秋にかけて、15等まで明るくなり、南半球では非常に条件良く観測できる。日本からはやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  22 43.35  -32 16.8   2.192   2.714   110   16.2   2:59 (329, 15)  
June 20  22 49.96  -32 30.2   2.098   2.688   114   16.1   2:58 (334, 17)

* ヘリン-ローマン-アルー第１彗星 (117P)

2014年に13等まで明るくなった。現在は15.5等(1月3日、門田健一氏)。今後はゆっくりと減光していく。2015年は、夏から冬にかけて、16等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   1 11.49    0 18.3   3.983   3.672    65   16.2   2:59 (280, 14)  
June 20   1 17.19    0 47.9   3.906   3.688    70   16.2   2:58 (283, 19)

* ポンス-ヴィネッケ彗星 (7P)

1月から2月にかけて、11等まで明るくなったはずだが、観測されなかった。現在は15.6等(4月24日、Taras Prystavski)。南半球では、今後は暗くなっていく様子を明け方の空で観測できる。日本からは，7月からは高くなってくるが、17等以下。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   1 46.31   -9 44.8   2.211   1.958    62   16.2   2:59 (283,  2)  
June 20   1 58.03   -9 27.5   2.199   2.012    65   16.4   2:58 (285,  5)

* ラインムート第２彗星 (44P)

2014年には16.4等まで明るくなった(11月14日、J. F. Hernandez)。2015年には、夏から秋にかけて、再び16等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   2  2.39   17 26.5   2.769   2.207    47   16.2   2:59 (258, 14)  
June 20   2 15.64   18 41.0   2.727   2.222    50   16.2   2:58 (259, 17)

* リニア彗星 (218P)

現在は13.9等と明るく、眼視でも見えている(5月14日、Chris Wyatt)。今回帰から太陽に1.17天文単位まで近づくようになり、3月から5月にかけて13等まで明るくなると期待されていたが、実際には14〜15等止まりだった。今後は減光していく。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  21 40.94   -6 46.5   0.519   1.328   116   16.3   2:59 (332, 44)  
June 20  21 44.65   -6 33.6   0.527   1.369   121   16.5   2:58 (340, 46)

* カタリナ-マクノート彗星 (319P/2015 G1)

2008年に発見された周期彗星の、初回帰。現在は17.2等(5月19日、Catalina Sky Survey)。春から夏にかけて地球に接近し、急激に増光する。16等まで明るくなり、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  23 38.88   -5  3.6   0.707   1.221    88   16.4   2:59 (301, 29)  
June 20   0 11.38   -4 46.5   0.696   1.206    87   16.3   2:58 (299, 28)

* リニア彗星 (221P)

現在は15.8等(5月26日、Catalina Sky Survey)。急激に増光し、5月から7月にかけて、16.5等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  16 22.28  -10 22.8   0.787   1.777   160   16.5  22:56 (  0, 45)  
June 20  16 20.92   -9  6.6   0.799   1.769   153   16.5  22:27 (  0, 46)

* コマス・ソラ彗星 (32P)

冬に13等まで明るくなった。現在は減光中。既に15.9等まで暗くなった(5月20日、安部裕史氏)。しばらく条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  11 37.80   10 46.8   2.670   2.843    89   16.6  21:01 ( 68, 45)  
June 20  11 44.01    9 38.1   2.796   2.880    84   16.7  21:03 ( 72, 39)

* シャイン-シャルダハ彗星 (61P)

現在は17.5等(4月27日、佐藤英貴氏)。秋に15等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   0 35.29    3 38.8   2.377   2.277    71   16.7   2:59 (283, 24)  
June 20   0 46.98    4 37.2   2.285   2.258    75   16.6   2:58 (285, 27)

* ボリソフ彗星 (C/2013 V2)

現在は16.1等(5月20日、安部裕史氏)。日本からは、初夏まで15〜16等を保ち、非常に条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  12 40.99   22 37.3   3.877   4.136    97   16.6  21:01 ( 68, 64)  
June 20  12 42.42   21  9.7   3.999   4.169    92   16.7  21:03 ( 73, 57)

* カタリナ-パンスターズ彗星 (299P/2014 D2)

現在は17.7等(2月17日、K. Hills)。春から夏にかけて17等で観測できる。日本からはやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  16 53.86  -26 28.3   2.180   3.190   172   16.7  23:28 (  0, 29)  
June 20  16 49.19  -25 57.9   2.202   3.196   165   16.8  22:55 (  0, 29)

* リニア彗星 (C/2011 J2)

明け方の空で、再び観測できるようになってきた。減光中だが、晩秋にかけて、17等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  23 48.97   12 39.2   5.912   5.807    79   16.8   2:59 (282, 38)  
June 20  23 48.43   12 24.1   5.836   5.852    85   16.8   2:58 (288, 44)

* サイディング・スプリング彗星 (162P)

日本からは、明け方の空で次第に高くなり、夏から冬にかけて、17等で条件良く観測できる。南半球では、8月以降はずっと超低空で、ほとんど観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   2 36.54    5 32.2   1.809   1.284    43   16.9   2:59 (263,  0)  
June 20   2 57.80    9  4.1   1.780   1.265    43   16.9   2:58 (261,  3)

* サイディング・スプリング彗星 (C/2013 A1)

2014年の秋から冬にかけて、9等まで明るくなった。現在は急激に減光中。既に14.8等まで暗くなった(5月26日、井狩康一氏)。日本からは、今後は暗くなっていく様子を非常に条件良く観測できる。南半球では、今後はほとんど観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  13  2.27   51 23.7   3.212   3.303    86   16.9  21:01 (143, 68)  
June 20  12 53.60   49 46.3   3.370   3.374    81   17.1  21:03 (132, 63)

* マスター彗星 (C/2015 K1)

現在は15.8等(5月18日、MASTER-SAAO Observatory, Sutherland)。今後は暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。2014年には14等で、南半球で条件良く見えていたはず。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   0 40.29   -3 16.5   3.733   3.582    73   16.9   2:59 (288, 18)  
June 20   0 44.14   -2 27.4   3.683   3.631    79   16.9   2:58 (291, 24)

* リニア彗星 (C/2012 X1)

2013年10月半ばにバーストを起こし、2014年夏にかけて、長期に渡って8〜10等の明るさを保った。現在は減光中。既に15.8等まで暗くなった(2月9日、Taras Prystavski)。南半球では、今後は暗くなるまで、ずっと条件良く観測できる。日本からは観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   1 33.14  -33  5.9   5.628   5.516    78   17.0   2:59 (304,-10)  
June 20   1 37.29  -33 35.9   5.605   5.576    83   17.1   2:58 (307, -6)

* ブレッシ彗星 (C/2015 H1)

現在は16.5等(5月1日、R. A. Mastaler, A. F. Tubbiolo)。夏にかけて、17等を保つ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  18 54.59   31 33.2   1.421   2.130   121   17.0   1:34 (  0, 86)  
June 20  18 12.98   33 26.0   1.439   2.167   122   17.1   0:25 (  0, 88)

* パンスターズ彗星 (P/2015 F1)

現在は16.1等(5月27日、Catalina Sky Survey)。7月まで17等を保つ。南半球では非常に条件良く観測できる。日本からはやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  16 14.43  -23 38.6   1.600   2.592   164   17.2  22:48 (  0, 31)  
June 20  16 10.08  -23 32.3   1.635   2.600   156   17.2  22:16 (  0, 31)

* ファン・ビースブルック彗星 (53P)

現在は17.3等(5月22日、K. Hills)。2016年に14等まで明るくなり、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  12 30.19    3 15.4   3.067   3.458   104   17.2  21:01 ( 47, 48)  
June 20  12 32.18    2 56.3   3.131   3.424    98   17.2  21:03 ( 54, 44)

* 楊-高彗星 (325P/2015 J4)

2009年に12等まで明るくなった新周期彗星の、初回帰。現在は18.3等(6月10日、佐藤英貴氏)。この予報より1等ほど暗い。今回帰は17〜18等止まり。南半球では条件良く観測できる。日本からは、6月以降はずっと超低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  10 20.21   -6 33.4   1.443   1.588    78   17.3  21:01 ( 67, 19)  
June 20  10 36.40   -6 54.5   1.458   1.557    75   17.2  21:03 ( 69, 16)

* テナグラ彗星 (C/2013 G9)

現在は16.3等(4月19日、Catalina Sky Survey)。2014年から2016年にかけて、長期に渡って17等を保つ。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  10 40.40  -15 11.8   5.418   5.452    86   17.2  21:01 ( 57, 17)  
June 20  10 38.73  -14 50.2   5.550   5.462    79   17.3  21:03 ( 63, 11)

* カタリナ彗星 (C/2014 AA52)

冬に15.3等まで明るくなった(1月17日、Taras Prystavski)。現在は減光中。南半球では、良い条件で観測できる。日本からも、6月からは条件良く観測できるようになる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   0 45.95  -18  0.5   2.338   2.367    79   17.3   2:59 (298,  8)  
June 20   0 39.81  -17 19.1   2.251   2.411    86   17.3   2:58 (303, 14)

* レモン彗星 (C/2012 K8)

現在は17.4等(4月14日、A. Klotz, F. Kugel, J. Nicolas, C. Rinner)。2013年から2016年にかけて、長期に渡って17〜18等で観測できる。日本からはずっと高く見える。南半球ではずっと低空。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  14 55.79   65 16.2   6.741   6.768    87   17.4  21:29 (180, 60)  
June 20  14 43.84   64 42.9   6.800   6.782    84   17.5  21:03 (177, 60)

* パンスターズ彗星 (C/2013 G3)

現在は17.9等(3月21日、W. Hasubick)。2014年の夏に17等で観測された。日本からは、2015年も17.5等で、非常に条件良く観測できる。南半球では観測できない。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  22 17.46   51 53.8   4.294   4.262    81   17.5   2:59 (222, 63)  
June 20  22 19.72   52 42.0   4.266   4.288    84   17.5   2:58 (215, 66)

* ボリソフ彗星 (C/2014 R1)

秋から冬にかけて、10.6等まで明るくなった(11月29日、吉田誠一)。現在は減光中。既に16.7等まで暗くなった(5月26日、安部裕史氏)。暗くなるまでずっと観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  16 56.71  -15 46.8   2.038   3.044   170   17.5  23:30 (  0, 39)  
June 20  16 50.96  -16  1.6   2.127   3.116   163   17.8  22:57 (  0, 39)

* エケクルス彗星 (174P/(60558))

現在は17.7等(5月10日、A. Maury, J.-F. Soulier)。2006年1月と2011年5月の二度に渡ってバーストを起こし、14等まで明るくなった。現在は近日点にいる。今後しばらくは、17等で観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  23 24.32   -2 47.4   5.719   5.822    90   17.8   2:59 (301, 33)  
June 20  23 26.27   -2 36.6   5.613   5.824    96   17.7   2:58 (307, 37)

* マクノート彗星 (220P)

現在は19.2等(3月22日、iTelescope Observatory, Siding Spring)。夏に17.5等で、条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13   0 32.70    3 29.7   1.519   1.554    72   17.8   2:59 (283, 24)  
June 20   0 51.32    4 45.8   1.479   1.555    74   17.7   2:58 (284, 27)

* アラン彗星 (50P)

今回帰はまだ観測されていない。急激に増光し、夏から冬にかけて、16等で条件良く観測できると期待されている。現在は20等以下(6月4日、Jean-Francois Soulier)。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  23 19.36  -17 37.6   2.455   2.778    97   18.0   2:59 (314, 23)  
June 20  23 24.64  -17  2.7   2.331   2.741   102   17.8   2:58 (318, 26)

* テナグラ彗星 (C/2013 C2)

遠方の彗星だが、2月20日にバーストを起こし、15等まで明るくなった。眼視では11.8等と、極めて明るく報告された(3月11日、Marco Goiato)。だが、既に17.8等まで暗くなった(5月16日、K. Hills)。南半球では好条件だが、日本からはやや低い。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  12  1.69  -19 47.0   8.800   9.136   106   17.8  21:01 ( 38, 25)  
June 20  12  2.64  -19 34.3   8.904   9.135    99   17.9  21:03 ( 44, 22)

* パロマー彗星 (C/2012 LP26)

遠方の彗星。夏から秋にかけて、18等で条件良く観測できる。 

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
June 13  20  3.54   -1 44.4   5.786   6.550   135   18.0   2:41 (  0, 53)  
June 20  20  2.32   -1 49.4   5.719   6.547   141   17.9   2:12 (  0, 53)

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