今週の明るい彗星 (2011年11月26日：南半球版)

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最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。 方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

ギャラッド彗星 (C/2009 P1) 現在は6.9等(11月26日、Juan Jose Gonzalez)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って6〜8等の明るさを保つ。日本では、11月下旬から12月下旬には超低空となるが、その後は再び好条件で観測できる。南半球では、現在は観測できないが、低いながらも、2012年春には再び観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 17 30.79 20 6.6 2.116 1.597 46 6.4 20:35 ( 96,-28) Dec. 3 17 30.41 20 53.8 2.111 1.577 44 6.3 20:44 ( 92,-36) ヒル彗星 (C/2010 G2) 現在は9.6等(11月26日、Juan Jose Gonzalez)。12月からは減光するが、日本からはしばらく非常に良い条件で観測できる。南半球では、2012年春に15〜16等になるまで観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 4 34.46 28 14.1 1.248 2.226 169 10.9 0:19 (180, 26) Dec. 3 4 8.70 22 28.2 1.282 2.265 173 11.2 23:19 (180, 33) タットル-ジャコビニ-クレサーク彗星 (41P) 今回帰は条件が悪く、まったく観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 15 18.83 -13 20.1 2.003 1.066 13 11.3 2:59 (299,-16) Dec. 3 15 48.61 -14 58.0 2.025 1.087 12 11.6 2:55 (302,-16) ゲーレルス第２彗星 (78P) 現在は10.6等と、かなり明るい(11月28日、Marco Goiato)。秋から冬にかけて11〜12等の明るさで、条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 23 49.13 0 0.7 1.432 2.047 114 11.9 20:35 (153, 52) Dec. 3 23 55.84 0 13.7 1.492 2.037 108 11.9 20:44 (143, 48) マクノート彗星 (C/2011 Q2) 2011年秋には13.9等の明るさで観測された(10月19日、佐藤英貴氏)。現在は観測できない。日本からは、2012年夏に15等以下になってから、再び観測できる。南半球では、今後は二度と観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 17 41.32 -26 57.6 2.431 1.569 22 12.6 20:35 ( 58, 2) Dec. 3 18 2.94 -25 9.7 2.405 1.521 20 12.4 20:44 ( 57, -2) ジャコビニ-ツィナー彗星 (21P) 現在は12.2等で、眼視でも見えている(11月25日、吉田誠一)。1月から3月にかけて10等に達するが、その頃は超低空で観測困難。南半球では既に観測できない。日本でも、次第に夕空に低くなり、1月初めには高度が10度以下となる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 18 10.25 -2 31.7 2.157 1.471 35 13.5 20:35 ( 82, -7) Dec. 3 18 30.96 -3 9.2 2.117 1.410 33 13.1 20:44 ( 79,-10) シュヴァスマン-ヴァハマン第３彗星 (73P) 近日点の頃は、低空ながらも、12.3等まで明るくなった(10月19日、佐藤英貴氏)。現在は13.6等(11月21日、吉本勝己氏)。今回帰の観測条件は悪い。日本からは、今後は12月から2月にかけて、夕方の超低空にわずかに観測できるだけである。南半球ではずっと観測できるが、超低空にしか見えない。B核は、5月14日に20等以下で写らなかった(佐藤英貴氏)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 18 59.85 -29 50.5 1.655 1.106 40 13.2 20:35 ( 66, 18) Dec. 3 19 36.37 -29 11.7 1.699 1.159 41 13.5 20:44 ( 66, 18) レヴィ彗星 (P/2006 T1) 2006年に大バーストを起こし、9.5等まで明るくなって発見された新彗星の初回帰。1月に地球に0.2天文単位まで接近し、非常に好条件で観測できる。だが、明るさは予想がつかない。いまだ検出されていない。10月2日には20等だった(Jean-Francois Soulier)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 22 29.11 36 26.3 0.451 1.199 106 14.2 20:35 (151, 11) Dec. 3 22 37.35 34 19.9 0.416 1.151 102 13.2 20:44 (145, 10) アラン-リゴー彗星 (49P) 現在は13.0等と明るく、眼視でも見えている(11月25日、吉田誠一)。12月までは現在の明るさを保つ。その後は減光するが、5月に18等以下になるまでずっと条件良く観測できる。南半球ではやや低い。Juan Jose Gonzalez氏は11月24日に眼視で10.2等と、かなり明るく報告している。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 10 46.16 7 45.0 1.233 1.485 83 13.4 2:59 (240, 25) Dec. 3 11 3.38 8 2.6 1.204 1.508 86 13.5 2:55 (238, 26) クラーク彗星 (71P) 6月末に17.1等まで明るくなった(6月24日、J. F. Hernandez)。今回帰は条件が悪く、近日点の頃は見えない。南半球では、2012年4月に14等で明け方の空に現れる。日本では、2012年6月に15.5等になるまで見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 16 37.13 -23 45.8 2.551 1.579 8 13.5 20:35 ( 50,-11) Dec. 3 17 0.02 -24 48.7 2.548 1.572 6 13.4 20:44 ( 47,-12) マクノート彗星 (C/2009 F4) 現在は13.9等と明るい(11月11日、K. Hills)。これから2013年にかけて、長期に渡って13〜14等の明るさで見える。日本からは観測できないが、南半球では条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 13 48.26 -85 23.7 5.798 5.461 65 13.5 2:59 (354, 34) Dec. 3 14 30.30 -86 47.4 5.797 5.459 65 13.5 2:55 (356, 34) ギブス彗星 (C/2011 A3) 8月から9月にかけて、14.1等まで明るくなった(8月11日、Artyom Novichonok and Vladimir Gerke)。現在は観測できない。2月末に14等で明け方の空に現れ、次第に減光していく様子を、南半球では条件良く観測できる。日本からはやや低い。2011年には、一部の眼視観測者は、10〜12等と、かなり明るく報告していた。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 17 4.02 -9 27.6 3.273 2.356 18 13.7 20:35 ( 66,-16) Dec. 3 17 19.69 -10 28.9 3.283 2.349 15 13.6 20:44 ( 61,-19) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 明け方の空に現れてきた。現在は14.2等と明るい(10月24日、Jean-Francois Soulier)。Juan Jose Gonzalez氏は、古いバーストの残光として非常に淡いコマが大きく広がっており、11月24日に全光度を10.0等と報告している。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 12 24.57 -9 51.3 6.792 6.262 53 14.1 2:59 (271, 16) Dec. 3 12 27.90 -10 21.7 6.696 6.262 60 14.1 2:55 (268, 21) 小惑星シーラ (596) 1906年に発見された巨大な小惑星。2010年12月11日に、突如として彗星活動を見せた。小天体が衝突したと思われる。眼視では11.5等と、かなり明るく観測された(2010年12月17日、Juan Jose Gonzalez)。2011年1月9日にもまだダストのコマが広がって見えていた(Joseph Brimacombe)。その後は13.8等の恒星状に戻った(4月5日、Juan Jose Gonzalez)。日本からは、明け方の空に現れてくる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 14 11.36 -3 58.4 3.340 2.561 32 14.3 2:59 (281, -9) Dec. 3 14 22.97 -5 6.0 3.282 2.552 36 14.3 2:55 (280, -6) 本田-ムルコス-パイドゥシャーコヴァー彗星 (45P) 8月に地球に0.1天文単位以下まで大接近し、南天で8.0等まで明るくなった(8月14日、Willian Souza)。9月下旬に明け方の空に現れた後は、6.6等まで明るくなった(9月25日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中だが、まだ13.5等で、眼視でも見えている(11月25日、吉田誠一)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 13 3.96 -3 36.9 1.641 1.210 47 14.3 2:59 (271, 5) Dec. 3 13 16.84 -4 40.9 1.682 1.307 50 14.9 2:55 (271, 7) ロニオス彗星 (C/2006 S3) 現在は14.3等で、眼視でも見えている(10月1日、Jakub Cerny)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って13〜14等で観測できる。但し、11月から1月には、いったん観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 17 57.64 -13 26.5 6.095 5.244 27 14.3 20:35 ( 71, -4) Dec. 3 17 59.16 -13 37.4 6.136 5.233 21 14.3 20:44 ( 65,-10) スワン彗星 (C/2011 Q4) 探査機の画像から発見された新彗星。9.4等とかなり明るく見えた(9月22日、Chris Wyatt)。日本では、明け方の空に現れてきた。いまだ13.2等と明るく、眼視でも見えている(11月24日、吉田誠一)。今後は減光していく様子を条件良く観測できる。南半球では、今後の観測は難しい。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 14 30.23 5 26.7 2.213 1.515 35 14.3 2:59 (276,-18) Dec. 3 14 30.95 7 35.4 2.169 1.586 42 14.7 2:55 (271,-15) ギブス彗星 (C/2010 M1) 2011年夏から2012年夏にかけて、長期に渡って14〜15等を保つと期待されていたが、行方不明。2010年6月に2日間しか観測されていないため、軌道はきわめて不確か。南半球では条件が良いが、日本からは、2012年8月まで観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 17 21.18 -64 46.9 3.029 2.445 45 14.8 20:35 ( 25, 23) Dec. 3 17 44.09 -66 13.1 3.004 2.420 45 14.7 20:44 ( 23, 22) リニア彗星 (C/2010 S1) 現在は13.6等で、眼視でも見えている(11月27日、Jakub Cerny)。2013年に13等に達し、条件良く観測できると期待されている。日本からはずっと観測できる。南半球では見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 23 7.87 59 2.7 6.518 7.004 115 14.8 20:35 (166, -7) Dec. 3 23 3.13 57 49.5 6.546 6.979 112 14.7 20:44 (161, -8) フォーブズ彗星 (37P) 10月12日に16.6等まで明るくなった(佐藤英貴氏)。だが、すでに観測できない。今後は18等以下になるまで観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 17 29.29 -26 55.3 2.471 1.583 20 15.0 20:35 ( 56, 0) Dec. 3 17 53.22 -26 43.9 2.481 1.577 18 14.9 20:44 ( 55, -2) エレーニン彗星 (C/2010 X1) 予想を上回って増光し、8月半ばには8.1等に達した(8月19日、Michael Mattiazzo)。しかし、核が崩壊し、急激に拡散・減光した。すでに、本体は22.5等以下で写らない(10月23日、Jakub Cerny)。だが、10月下旬には、細長く伸びた、極めて大きく拡散した彗星の残骸がCCD画像で捉えられた。Juan Jose Gonzalez氏は、11月24日にもまだ眼視で残骸は見えており、全光度を9.5等と報告している。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 3 38.51 24 11.7 0.647 1.632 173 15.3 23:17 (180, 31) Dec. 3 3 25.83 22 56.8 0.773 1.742 164 16.0 22:37 (180, 32) リニア彗星 (C/2011 F1) 2012年から2013年にかけて、9等に達すると期待されている。現在は15.8等(10月22日、Erik Bryssinck)。すでに眼視でも14.6等で見えている(10月1日、Jakub Cerny)。日本からは、2012年の秋に10等級になるまで、ずっと観測できる。南半球では、近日点通過前はほとんど観測できないが、近日点通過後の2013年以降は条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 14 13.50 43 42.9 5.146 4.886 69 15.4 2:59 (237,-33) Dec. 3 14 22.11 43 36.9 5.032 4.825 72 15.3 2:55 (236,-30) マクノート彗星 (C/2011 R1) 現在は15.7等(10月20日、Catalina Sky Survey)。2012年夏から2013年夏にかけて、長期に渡って13等で観測できると期待されている。南半球では非常に条件が良いが、日本からは最盛期は観測できない。しばらく16等で、ゆっくりと増光していく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 1 41.02 -33 15.5 3.631 4.159 116 15.5 21:20 (180, 88) Dec. 3 1 32.98 -33 48.9 3.666 4.100 109 15.4 20:45 (180, 89) ファン・ネス彗星 (213P/2009 B3) 2005年に大バーストを起こし、13等の明るさに達した新周期彗星の初回帰。今回も、2011年の夏から秋にかけて、12等まで明るくなった。現在は減光中。すでに15.0等まで暗くなった(11月27日、Jakub Cerny)。2月に17〜18等になるまで、ずっと条件良く観測できる。B核が20等で、C核とD核が21〜22等で観測されている。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 22 58.01 5 2.7 1.972 2.413 104 15.4 20:35 (140, 41) Dec. 3 23 4.88 5 30.6 2.077 2.435 99 15.7 20:44 (132, 37) ワイズ彗星 (P/2010 JC81) 8月初めに明け方の空に現れてきた時に、彗星であることが判明した。4月に近日点を通過しており、今後は暗くなる。だが、まだ15.4等と明るい(10月29日、Artyom Novichonok)。日本からは、2012年の夏まで、長期に渡って非常に条件良く観測できる。南半球ではまったく観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 11 40.51 48 44.9 2.697 2.888 90 16.0 2:59 (218,-12) Dec. 3 11 48.48 49 18.2 2.679 2.939 95 16.0 2:55 (216,-11) クロンメリン彗星 (27P) 1984年以来、27年ぶりに戻ってきた。急激に増光し、9.1等とたいへん明るくなった(7月10日、関勉氏)。近日点通過後は、明るい状態を保っている可能性がある。スワン画像では、9月17日にもまだ見えていた(佐藤裕久氏)。関勉氏は、不確実ながらも、11月初めにおよそ15等級と報告している。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 13 39.76 -29 14.4 2.751 2.006 33 16.2 2:59 (297, 12) Dec. 3 13 52.36 -30 24.4 2.793 2.094 37 16.6 2:55 (297, 15) ジョンソン彗星 (48P) 急激に増光し、夏には14.2等に達して、眼視でも見られた(8月1日、Juan Jose Gonzalez)。現在はゆっくりと減光中。だが、まだ15.8等と明るい(10月31日、津村光則氏)。冬に17〜18等になるまで観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 21 37.81 -24 27.8 2.373 2.335 75 16.3 20:35 ( 90, 46) Dec. 3 21 49.66 -23 32.2 2.460 2.343 71 16.4 20:44 ( 88, 41) コワルスキー彗星 (C/2011 S2) 現在は15.7等(10月29日、Artyom Novichonok)。10月から11月にかけて16等を保ったが、冬には18等以下になる。日本からは明け方の空で、ずっと同じ高さを保つ。南半球では、現在は超低空だが、次第に高くなる。Juan Jose Gonzalez氏は10月9日に、眼視で11.3等の拡散状の姿で見えると報告している。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 12 30.91 -13 55.8 1.556 1.213 51 16.3 2:59 (275, 17) Dec. 3 12 50.99 -17 22.5 1.585 1.259 52 16.5 2:55 (278, 20) ガン彗星 (65P) 2010年には12等まで明るくなった。現在は減光中。すでに16.2等まで暗くなった(11月14日、V. Gerke, A. Novichonok, S. Plaksa)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 1 32.84 1 16.0 3.176 3.966 138 16.5 21:12 (180, 54) Dec. 3 1 30.42 1 23.0 3.270 3.984 130 16.6 20:44 (180, 54) リニア彗星 (C/2011 M1) 極めて拡散しており、CCDでもほとんど写らない。中心核は、すでに18等以下(10月15日、Jean-Francois Soulier)。彗星はすでに崩壊した可能性が高い。だが、Juan Jose Gonzalez氏は9月25日に眼視で9.5等と、かなり明るく報告している。日本からは、11月から12月にかけて、高度は20度を越える。南半球では、11月上旬に見え始め、その後は急激に高くなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 11 52.95 -19 37.0 1.896 1.619 58 16.5 2:59 (275, 28) Dec. 3 11 53.62 -23 56.7 1.893 1.709 64 16.7 2:55 (277, 34) レモン-サイディング・スプリング彗星 (C/2008 FK75) 現在は16.9等(11月14日、A. Tudorica, T. Badescu)。今後はゆっくりと暗くなっていく。日本からは、2012年春に17〜18等になるまで、ずっと観測できる。南半球では、ほとんど観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 22 35.28 38 46.9 5.229 5.622 108 16.6 20:35 (153, 9) Dec. 3 22 38.95 37 40.1 5.334 5.655 104 16.7 20:44 (147, 7) マクノート彗星 (C/2011 L2) 2011年の夏から2012年の春にかけて、長期に渡って17等を保つ。南半球ではずっと条件良く観測できる。日本からは、2012年春に18等以下になるまで観測できない。8月以降、観測されていない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 13 34.93 -68 35.4 2.396 1.967 53 16.8 2:59 (335, 31) Dec. 3 13 27.52 -69 32.9 2.375 1.982 55 16.8 2:55 (335, 33) カーディナル彗星 (C/2010 B1) 2010年の秋から冬にかけて、14等に達した。現在は減光中。すでに16.6等まで暗くなった(9月14日、佐藤英貴氏)。南半球では、次第に減光していく様子を条件良く観測できる。日本からは二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 3 19.55 -80 33.8 4.164 4.083 78 16.9 22:53 ( 0, 44) Dec. 3 2 27.12 -80 21.9 4.249 4.127 76 17.0 21:35 ( 0, 45) ワイズ-ギャラッド彗星 (C/2010 FB87) 昨年11月に近日点を通過しているが、現在もまだ16.5等と、予想外に明るい(10月25日、C. Bell)。これから冬にかけて、非常に条件良く観測できる。しばらく16〜17等を保ちそう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 6 51.16 2 46.6 3.898 4.656 135 16.9 2:34 (180, 52) Dec. 3 6 43.88 3 28.1 3.875 4.705 143 17.0 2:00 (180, 52) クリステンセン彗星 (164P) 現在は17.3等(11月15日、Catalina Sky Survey)。近日点を過ぎた後に明るくなる傾向がある。日本からは、秋から冬にかけて、17等で条件良く観測できる。南半球では低空のため、観測は困難。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 10 53.74 20 8.3 2.174 2.329 86 17.0 2:59 (232, 15) Dec. 3 11 1.45 20 23.9 2.125 2.369 91 17.0 2:55 (229, 17) 小惑星ファエトン (3200) 現在は17.5等(11月5日、LINEAR)。これから3月にかけて、17〜18等で条件良く観測できる。南半球では低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 3 9.64 37 8.1 1.197 2.150 159 17.0 22:48 (180, 18) Dec. 3 2 48.97 35 10.3 1.185 2.114 153 17.0 22:00 (180, 20) ボアッティーニ彗星 (C/2008 S3) 現在は17.0等(10月16日、Catalina Sky Survey)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って17等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 23 34.81 12 38.6 7.614 8.085 115 17.0 20:35 (155, 39) Dec. 3 23 32.16 12 12.7 7.736 8.091 107 17.0 20:44 (144, 35) マクノート彗星 (C/2005 L3) 2007年から2009年にかけて13〜14等に達し、眼視でも見えた。現在は減光中だが、まだ16.4等と明るい(10月9日、Artyom Novichonok and Vladimir Gerke)。日本からは、2012年の初夏まで、非常に条件良く観測できる。南半球では、超低空にしか見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 10 57.11 36 9.6 10.899 10.981 92 17.1 2:59 (222, 2) Dec. 3 10 56.36 36 27.0 10.824 11.017 98 17.1 2:55 (218, 5) マクノート彗星 (C/2011 G1) 現在は16.7等(10月26日、佐藤英貴氏)。2011年の春には17.5等で、南半球で条件良く観測された。この冬は17等で、日本から条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 10 38.98 17 0.8 2.114 2.307 88 17.3 2:59 (232, 19) Dec. 3 10 29.01 19 37.0 1.978 2.337 98 17.2 2:55 (223, 22) アッシュ彗星 (P/2011 N1) 現在は17.5等(11月14日、K. Hills)。2013年の初めにかけて、17〜18等を保つ。日本からは低空だが、南半球では2012年の初めにかけて、条件良く観測できる。日本からは、2012年の秋から2013年にかけて、条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 0 25.16 -40 2.1 2.842 3.175 100 17.3 20:35 ( 49, 82) Dec. 3 0 25.76 -38 18.6 2.892 3.154 96 17.3 20:44 ( 72, 76) スコッティ彗星 (244P/2010 Q1) 現在は17.8等(10月22日、C. Bell)。2013年にかけて、長期に渡って18等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 5 34.31 26 16.0 2.988 3.924 158 17.3 1:18 (180, 29) Dec. 3 5 29.96 26 15.3 2.957 3.923 166 17.3 0:46 (180, 29) カタリナ彗星 (C/2009 Y1) 2011年の夏にもまだ13.5等と明るく、眼視でも見えていた。だが、現在は減光中。すでに16.4等まで暗くなった(11月2日、L. Elenin)。12月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 21 53.89 -34 41.7 4.108 3.990 76 17.4 20:35 ( 77, 53) Dec. 3 21 55.93 -34 51.2 4.271 4.041 69 17.6 20:44 ( 74, 46) 小惑星2008 YB3 彗星のような軌道を持つ特異小惑星。現在は18.4等(10月26日、佐藤英貴氏)。2008年から2014年にかけて、長期に渡って18等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 8 10.01 8 53.1 6.051 6.598 119 17.5 2:59 (199, 44) Dec. 3 8 7.04 9 23.3 5.956 6.604 127 17.5 2:55 (190, 45) パンスターズ彗星 (253P/2011 R2) 現在は17.2等(11月14日、V. Gerke, A. Novichonok, S. Plaksa)。しばらく条件良く観測できるが、12月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 23 35.61 -8 20.9 1.508 2.040 107 17.5 20:35 (141, 58) Dec. 3 23 43.45 -7 27.2 1.580 2.041 102 17.6 20:44 (132, 53) マクノート-ヒューズ彗星 (130P) 8月には14.0等に達し、眼視でも見えた(8月1日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。すでに16.6等まで暗くなった(10月31日、井狩康一氏)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 23 16.12 -14 8.1 1.990 2.385 101 17.6 20:35 (127, 59) Dec. 3 23 23.00 -12 58.0 2.096 2.408 96 17.8 20:44 (120, 54) スパール彗星 (242P/2010 P3) 現在は17.8等(10月21日、C. Bell)。秋から冬にかけて、18等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 3 6.50 -14 48.3 3.202 4.023 141 17.6 22:46 (180, 70) Dec. 3 3 3.22 -15 4.3 3.244 4.019 136 17.6 22:15 (180, 70) メトカーフ-ブルーイントン彗星 (97P) 現在の明るさは、10月22日には16.9等(Artyom Novichonok)、10月30日に20.7等(佐藤英貴氏)、11月4日に18.2等(Artyom Novichonok)と、大きくばらついている。短期間で変光しているかもしれない。この彗星は、1991年に大バーストを起こして再発見された。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 5 58.09 -2 27.0 1.828 2.689 143 17.7 1:41 (180, 57) Dec. 3 5 54.43 -3 3.2 1.813 2.702 148 17.7 1:10 (180, 58) リニア彗星 (C/2011 J2) 2013年から2014年にかけて、長期に渡って13等を保ち、日本からは条件良く観測できると期待されている。現在は18.3等(11月7日、佐藤英貴氏)。2012年6月まで、17〜18等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Nov. 26 11 33.32 -3 57.8 7.594 7.280 67 18.0 2:59 (258, 23) Dec. 3 11 34.17 -3 51.4 7.430 7.234 74 17.9 2:55 (254, 28)