今週の明るい彗星 (2011年2月19日：北半球版)

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最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。 方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

ギャラッド彗星 (C/2009 P1) すでに10.5等と、予報よりかなり明るい(1月3日、Alexandre Amorim)。現在は観測できない。2011年から2012年にかけて、長期に渡って6〜8等の明るさを保ち、日本からは好条件で観測できると期待されている。南半球では3月末、日本からは4月末に、明け方の空に現れる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 22 21.32 -20 39.8 5.003 4.032 9 12.7 19:10 ( 79,-20) Feb. 26 22 25.26 -19 38.6 4.933 3.965 10 12.5 5:10 (279,-22) テンペル第１彗星 (9P) 現在は14.6等(2月11日、Siding Spring Survey)。今後は次第に暗くなる。今回帰は条件が悪い。南半球では、これから次第に高く見えるようになるが、日本からは、5月までずっと超低空。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 19 44.24 -24 10.2 2.239 1.557 36 12.6 5:17 (302, 2) Feb. 26 20 6.48 -23 44.0 2.228 1.575 38 12.7 5:10 (301, 2) ハートレー第２彗星 (103P) 10月に地球に0.12天文単位まで大接近し、4.6等まで明るくなった(10月18日、Juan Jose Gonzalez)。満月の倍の大きさで、肉眼でも見えた。現在は減光中だが、まだ11.0等と明るい(2月5日、Juan Jose Gonzalez)。今後、6月に17等になるまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 7 9.72 -3 38.6 0.966 1.794 133 12.8 21:14 ( 0, 51) Feb. 26 7 14.18 -1 58.8 1.067 1.857 128 13.3 20:51 ( 0, 53) 小惑星シャイラ (596) 1906年に発見された巨大な小惑星。12月11日に、突如として彗星活動を見せた。小天体が衝突したと思われる。眼視では11.5等と、かなり明るく観測された(12月17日、Juan Jose Gonzalez)。1月9日にもまだダストのコマが広がって見えていた(Joseph Brimacombe)。現在は13.6等の恒星状(2月5日、Juan Jose Gonzalez)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 9 22.98 36 5.4 2.086 3.002 153 13.5 23:26 (180, 89) Feb. 26 9 16.66 36 23.7 2.109 2.991 147 13.6 22:52 (180, 89) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 現在は13.4等(2月6日、Carlos Labordena)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 11 5.82 -0 40.0 5.305 6.249 161 13.6 1:13 ( 0, 54) Feb. 26 11 2.83 -0 27.8 5.277 6.249 168 13.6 0:42 ( 0, 54) カタリナ彗星 (C/2009 Y1) 現在は13.3等と、当初の予報よりかなり明るく、眼視でも見えている(1月24日、Juan Jose Gonzalez)。南半球では、春まで観測できない。日本からも、2月から4月にかけては高度が10度以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 22 22.55 24 14.0 3.264 2.531 35 14.3 19:10 (116, 6) Feb. 26 22 32.06 23 3.8 3.323 2.539 32 14.4 5:10 (243, 2) ヒル彗星 (C/2010 G2) 2010年8月31日には小さなバーストを起こし、2等ほど増光して、16.1等まで明るくなった(Bernhard Haeusler)。現在は15.5等(1月27日、Catalina Sky Survey)。秋に11.5等まで明るくなる。日本からは、2012年春までずっと良く観測できる。南半球では、11月まで観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 17 37.28 38 59.4 3.002 3.002 80 14.7 5:17 (251, 61) Feb. 26 17 45.76 42 19.2 2.894 2.946 83 14.5 5:10 (244, 63) マクノート彗星 (C/2009 F4) 現在は14.2等(2月7日、Tzec Maun Observatory)。これから2013年にかけて、長期に渡って14〜15等の明るさで見える。日本からは観測できないが、南半球では条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 16 31.86 -67 45.4 6.067 5.924 77 14.6 5:17 (352,-14) Feb. 26 16 35.42 -69 13.7 5.969 5.905 81 14.6 5:10 (354,-15) カーディナル彗星 (C/2010 B1) 現在は13.5等で、眼視でも見えている(2月4日、Juan Jose Gonzalez)。CCDでは長い尾が見えている。春にかけて、14〜15等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 4 39.21 -15 47.4 2.700 2.944 94 14.9 19:10 ( 8, 39) Feb. 26 4 35.29 -16 13.3 2.816 2.948 87 15.0 19:16 ( 19, 37) ロニオス彗星 (C/2006 S3) すでに14.5等と明るく、眼視でも見えている(9月30日、Alan Hale)。日本からは、明け方の空に現れてきた。南半球でも、3月末には見えるようになる。2011年から2012年にかけて、長期に渡って13〜14等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 20 26.05 -6 43.7 6.906 6.029 25 15.0 5:17 (282, 5) Feb. 26 20 27.54 -6 33.2 6.824 6.003 31 15.0 5:10 (285, 9) クリステンセン彗星 (C/2006 W3) 2009年夏に7.7等に達した(2009年8月13日、Chris Wyatt)。現在は減光中だが、まだ13.7等と明るい(2月7日、A. Novichonok, D. Chestnov)。日本からは二度と見えない。南半球では、2011年秋に18等以下になるまで、条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 18 21.45 -53 49.1 6.572 6.159 61 15.4 5:17 (334, -8) Feb. 26 18 23.18 -54 36.8 6.525 6.207 67 15.4 5:10 (336, -7) マクノート彗星 (C/2011 C1) 現在は16.4等(2月11日、Siding Spring Survey)。小型の彗星だが、4月に0.9天文単位まで太陽に近づき、14等まで明るくなる。明け方の空にやや低いが、暗くなるまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 16 39.86 -17 44.4 1.121 1.345 78 16.0 5:17 (335, 33) Feb. 26 17 18.49 -16 47.3 1.035 1.261 76 15.6 5:10 (329, 32) レモン-サイディング・スプリング彗星 (C/2008 FK75) 現在は15.2等(11月27日、A. Novichonok and D. Chestnov)。今後はゆっくりと暗くなっていく。日本からは、1月にはやや低くなるが、2012年春に17〜18等になるまで、ずっと観測できる。南半球では、ほとんど観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 20 50.85 35 4.4 5.229 4.656 50 15.8 5:17 (242, 23) Feb. 26 21 0.79 35 45.9 5.246 4.670 49 15.8 5:10 (243, 25) ワイズ-ギャラッド彗星 (C/2010 FB87) 現在は14.2等(2月7日、Artyom Novichonok)。当初の予報よりかなり明るい。2011年春まで15等を保つ。南半球ではずっと好条件だが、日本からは2011年の春に超低空にしか見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 5 57.66 -51 8.9 2.740 3.029 97 15.8 20:01 ( 0, 4) Feb. 26 5 50.50 -46 59.5 2.787 3.054 96 15.9 19:26 ( 0, 8) マクノート彗星 (C/2009 K5) 4月から5月にかけて、7.9等まで明るくなった(5月5日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。すでに16.2等まで暗くなった(2月6日、Catalina Sky Survey)。日本からは、暗くなるまでずっと観測できる。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 4 6.30 28 56.1 3.726 3.941 95 16.2 19:10 ( 68, 76) Feb. 26 4 7.23 27 58.2 3.915 4.010 88 16.4 19:16 ( 77, 69) ヴォルフ-ハリントン彗星 (43P) 現在は16.3等(2月4日、Tzec Maun Observatory)。今後は暗くなっていく様子をずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 13 20.50 -28 16.7 2.020 2.641 118 16.2 3:27 ( 0, 27) Feb. 26 13 17.50 -28 24.3 1.987 2.688 125 16.3 2:57 ( 0, 27) ウェスト-ハートレー彗星 (123P) 現在は15.7等(1月23日、遊佐徹氏)。日本からは、2011年の春に16等になるまで、条件良く観測できる。南半球ではずっと低空にしか見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 4 52.16 38 16.4 1.904 2.372 105 16.4 19:10 (143, 86) Feb. 26 4 58.31 38 11.2 1.963 2.350 100 16.3 19:16 (115, 81) ニート彗星 (240P/2010 P1) 12月には14.0等に達し、眼視でも見えた(12月17日、Juan Jose Gonzalez)。今後も、日本からは高く見えるが、減光していく。すでに15.9等まで暗くなった(1月29日、E. Bryssinck)。4月には18等以下になる。南半球では低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 6 10.12 44 28.3 1.726 2.376 119 16.5 20:14 (180, 81) Feb. 26 6 14.37 44 24.8 1.820 2.400 114 16.7 19:51 (180, 81) テンペル第２彗星 (10P) 7月から9月まで、8.5等の明るさを保った。現在は減光中だが、いまだに14.6等と明るい(2月5日、Tzec Maun Observatory)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 2 32.73 4 55.3 2.735 2.535 67 16.7 19:10 ( 58, 44) Feb. 26 2 42.30 6 8.8 2.860 2.577 63 16.9 19:16 ( 65, 40) マクノート彗星 (C/2005 L3) 2007年から2009年にかけて、長期に渡って13〜14等の明るさで見えた。現在は減光中だが、まだ15.2等(1月27日、Tzec Maun Observatory)と、予報よりかなり明るい。春にかけて、16等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 11 28.41 41 27.9 8.718 9.547 145 16.7 1:36 (180, 84) Feb. 26 11 23.16 41 50.7 8.751 9.582 145 16.8 1:03 (180, 83) ギブス彗星 (C/2011 A3) 現在は17.5等(2月10日、Michael Jager)。2011年の夏から2012年の夏にかけて、15等を保つ。但し、近日点の頃は観測できない。2011年は日本で条件が良く、2012年は南半球で条件が良い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 13 41.04 19 45.0 3.246 3.935 128 17.0 3:48 ( 0, 75) Feb. 26 13 41.61 20 44.0 3.131 3.879 133 16.9 3:21 ( 0, 76) エレーニン彗星 (C/2010 X1) 9月に太陽に0.5天文単位まで接近し、6等まで明るくなると期待されている。現在は17.9等(2月4日、Tzec Maun Observatory)。ゆっくりと増光していく。南半球では、9月初めに7等になるまで観測できる。日本からは、8月には観測できなくなってしまうが、10月に明け方の空に現れた後は、真夜中に非常に条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 11 56.89 -0 56.7 2.500 3.393 150 17.3 2:04 ( 0, 54) Feb. 26 11 51.34 -0 24.5 2.365 3.307 158 17.1 1:31 ( 0, 55) ビショア彗星 (C/2009 K3) 2009年5月の3日間しか観測されておらず、その後は行方不明になっている。予報では2011年1月に近日点を通過し、17等で観測できるはずだが、実際には、彗星は見つからないだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 5 53.88 -14 25.9 3.439 3.918 111 17.1 19:57 ( 0, 41) Feb. 26 5 44.87 -13 18.6 3.553 3.924 104 17.2 19:21 ( 0, 42) スミルノワ-チェルヌイフ彗星 (74P) 2009年から2010年にかけて、16等で観測された。2011年は、春から秋にかけて17等で観測できる。日本からはやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 17 16.78 -21 54.8 4.234 4.002 69 17.2 5:17 (328, 26) Feb. 26 17 22.30 -22 4.2 4.141 4.011 75 17.2 5:10 (331, 27) 小惑星2008 YB3 大型のセントール型小惑星。2013年まで、現在は17.0等(1月7日、Tzec Maun Observatory)。長期に渡って17〜18等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 7 26.10 -11 37.0 5.764 6.486 133 17.4 21:29 ( 0, 43) Feb. 26 7 22.38 -10 30.1 5.825 6.486 128 17.4 20:58 ( 0, 45) コルレヴィッチ彗星 (203P/2008 R4) 現在は17.5等(1月26日、C. Rinner, F. Kugel)。近日点の後に明るくなる傾向がある。1999年の発見時は、近日点の1年も後に最大光度となった。今回は近日点の3ヶ月後に最大光度となり、その後は減光している。5月まで18等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 10 15.15 7 58.2 2.739 3.725 175 17.4 0:22 ( 0, 63) Feb. 26 10 10.70 8 20.3 2.756 3.742 174 17.4 23:46 ( 0, 63) スペースウォッチ彗星 (C/2007 VO53) 現在は17.2等(2月4日、Tzec Maun Observatory)。ゆっくりと減光中。日本からは、2011年夏まで条件良く観測できる。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 17 38.74 44 0.9 5.408 5.366 82 17.6 5:17 (241, 60) Feb. 26 17 39.65 44 26.8 5.386 5.389 84 17.6 5:10 (239, 64) レモン彗星 (C/2009 UG89) 2010年夏に17等で観測された。2011年春にも17.5等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 18 15.14 19 2.0 4.288 3.971 64 17.6 5:17 (279, 46) Feb. 26 18 14.50 20 35.5 4.203 3.981 70 17.6 5:10 (281, 51) シュヴァスマン-ヴァハマン第２彗星 (31P) 現在は17.8等(1月27日、Tzec Maun Observatory)。2009年から2010年にかけての冬に、18等で観測された。2011年の冬から春にかけて、18等で再び条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 10 46.85 12 18.8 2.494 3.473 170 17.8 0:54 ( 0, 67) Feb. 26 10 42.54 12 51.6 2.490 3.478 175 17.8 0:22 ( 0, 68) リニア彗星 (247P/2010 V3) 2002年に発見された小惑星が、彗星であることが判明した。現在は17.4等(2月13日、井狩康一氏)。今後は減光し、まもなく18等以下になる。日本からは条件良く観測できる。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 7 20.65 51 12.3 0.755 1.569 127 17.8 21:26 (180, 74) Feb. 26 7 34.21 49 38.8 0.807 1.595 124 18.1 21:12 (180, 76) リニア彗星 (P/2010 WK) 現在は17.6等(2月16日、 J. R. Vidal)。日本からは条件良く観測できる。9月からずっと、16等で見えていたはずだが、発見されていなかった。今後は減光し、まもなく18等以下になる。南半球では低空。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Feb. 19 5 37.79 39 10.5 1.574 2.180 114 17.9 19:43 (180, 86) Feb. 26 5 47.64 38 23.0 1.680 2.221 109 18.1 19:25 (180, 87)