今週の明るい彗星 (2010年9月25日：北半球版)

English version Home page	Updated on October 2, 2010
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。 方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

ハートレー第２彗星 (103P) 急激に増光中。現在は7.2等(9月28日、Juan Jose Gonzalez)。今回帰は非常に好条件。10月には地球に0.12天文単位まで大接近し、5等に達する。肉眼でも見えるだろう。日本からは、来年6月に17等になるまで、ずっと観測できる。南半球では、9月下旬から10月中旬まで一時的に見えなくなるが、その後はずっと条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 23 55.24 51 34.0 0.219 1.154 129 7.6 23:42 (180, 73) Oct. 2 0 52.13 55 30.3 0.179 1.119 127 6.8 0:07 (180, 70) テンペル第２彗星 (10P) 7月から8.5等の明るさを保っている。いまだに8.5等と明るい(9月20日、Juan Jose Gonzalez)。今後は減光していくが、12月まで眼視で見えるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 1 33.43 -19 32.1 0.706 1.654 150 10.4 1:20 ( 0, 36) Oct. 2 1 28.46 -20 4.1 0.737 1.690 152 10.6 0:48 ( 0, 35) マクノート彗星 (C/2009 R1) 南半球では、明け方の空に現れて来た。だが、かなり明るいはずだが、近日点通過後は観測されていない。7月には太陽に0.4天文単位まで接近し、2〜3等級に達すると期待されたが、最大で5等止まりだった。今後、南半球では、暗くなっていく様子を観測できる。日本からは二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 10 34.80 -41 41.4 2.345 1.798 45 11.4 4:25 (307,-22) Oct. 2 10 46.18 -45 30.7 2.427 1.908 47 11.8 4:31 (312,-20) マクノート彗星 (C/2009 K5) 4月から5月にかけて、7.9等まで明るくなった(5月5日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。だが、まだ10.9等と明るい(9月17日、Jakub Cerny)。日本からは、暗くなるまでずっと観測できる。12月まで眼視で見えるだろう。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 8 10.76 50 54.3 2.586 2.460 71 12.2 4:25 (230, 49) Oct. 2 8 6.22 50 52.2 2.541 2.530 78 12.3 4:31 (229, 55) ヴォルフ-ハリントン彗星 (43P) 今回帰は条件が悪く、最盛期はずっと観測できなかった。だが、明け方の空に現れてきた。現在は13.0等(9月25日、門田健一氏)。今後は暗くなっていく様子をずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 10 14.00 0 17.2 2.468 1.651 28 13.2 4:25 (273, 5) Oct. 2 10 30.25 -1 46.3 2.481 1.694 30 13.4 4:31 (278, 8) クリステンセン彗星 (C/2006 W3) 昨年夏に7.7等に達した(2009年8月13日、Chris Wyatt)。現在は減光中。すでに13.2等まで暗くなった(9月6日、Chris Wyatt)。南半球では、今後は長期に渡って観測できる。日本からは二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 17 13.51 -47 12.0 5.224 5.156 80 13.6 19:17 ( 23, 2) Oct. 2 17 13.40 -47 7.8 5.383 5.203 74 13.7 19:07 ( 26, 1) ガン彗星 (65P) 現在は11.7等(8月6日、Juan Jose Gonzalez)。秋まで12〜13等を保つ。南半球では、非常に条件良く観測できる。日本からはやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 20 34.71 -32 11.7 2.093 2.739 120 13.7 20:18 ( 0, 23) Oct. 2 20 37.27 -31 38.4 2.189 2.757 114 13.8 19:53 ( 0, 23) エンケ彗星 (2P) 南半球では、夕方の空に見えている。急激に減光中。8月17日には7.7等と明るかった(Chris Wyatt)が、現在は11.0等(9月10日、Alexandre Amorim)。今後、南半球では、急激に暗くなっていく様子を観測できる。日本からは観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 15 25.76 -26 38.6 1.345 1.117 54 13.7 19:17 ( 52, 5) Oct. 2 16 2.78 -28 9.1 1.461 1.225 55 14.5 19:07 ( 48, 7) ギャラッド彗星 (C/2009 P1) すでに12.8等と明るく、眼視でも見えている(8月20日、Juan Jose Gonzalez)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って6〜8等の明るさを保ち、日本からは好条件で観測できると期待されている。2010年は、南半球でゆっくりと明るくなっていく様子を条件良く観測できる。日本からは低空だが、年末まで観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 22 40.73 -38 11.1 4.612 5.383 136 14.1 22:23 ( 0, 17) Oct. 2 22 32.65 -37 57.9 4.618 5.321 130 14.1 21:48 ( 0, 17) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 再び明け方の空に現れてきた。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 10 39.17 4 59.7 7.147 6.232 22 14.2 4:25 (266, 3) Oct. 2 10 43.68 4 27.3 7.098 6.233 28 14.2 4:31 (271, 8) テンペル第１彗星 (9P) 今回帰は条件が悪く、しばらく観測できない。南半球では、2月に12.5等で明け方の空に現れ、次第に暗くなっていく様子を観測できる。日本からは、15等まで暗くなってから、ようやく観測できるようになる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 12 26.27 3 47.3 2.837 1.845 6 14.9 19:17 (103,-11) Oct. 2 12 42.29 1 49.6 2.802 1.809 5 14.7 19:07 (101,-13) カーディナル彗星 (C/2010 B1) 現在は14.6等と、当初の予報よりかなり明るい(9月1日、A. Novichonok, L. Elenin)。秋から来年春にかけて、条件良く観測できる。13等に達し、眼視でも見えるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 7 48.38 24 18.1 3.488 3.234 67 14.9 4:25 (271, 48) Oct. 2 7 49.25 22 50.2 3.343 3.206 73 14.7 4:31 (279, 54) ロニオス彗星 (C/2006 S3) すでに13.8等と明るく、眼視でも見えている(9月10日、Chris Wyatt)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って13〜14等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 20 26.95 -3 20.9 6.020 6.647 125 15.1 20:10 ( 0, 52) Oct. 2 20 22.61 -3 52.7 6.095 6.616 117 15.1 19:38 ( 0, 51) カタリナ彗星 (C/2009 Y1) 現在は14.0等と、予報よりかなり明るく、眼視でも見えている(9月10日、Alan Hale)。日本からは、秋から冬にかけて、14〜15等で条件良く観測できる。南半球では、2011年春まで観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 13 25.98 72 7.5 2.968 2.857 73 15.4 19:17 (159, 33) Oct. 2 14 8.48 72 6.4 2.873 2.823 77 15.2 19:07 (158, 35) マクノート彗星 (C/2009 F4) 現在は14.8等(6月23日、佐藤英貴氏)。これから2013年にかけて、長期に渡って14〜15等の明るさで見える。南半球では条件が良いが、日本からは観測できない。明るさの割に、最近はほとんど観測が無い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 14 33.75 -48 35.2 6.892 6.408 57 15.3 19:17 ( 42,-17) Oct. 2 14 37.62 -48 57.6 6.936 6.383 52 15.3 19:07 ( 43,-19) レモン-サイディング・スプリング彗星 (C/2008 FK75) 現在は14.2等と明るく、眼視でも見えている(9月5日、Sandor Szabo)。2010年に長期に渡って14〜15等で観測できる。日本からは条件が良い。南半球では低空で、10月には沈んでしまう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 17 40.52 36 54.8 4.482 4.511 85 15.3 19:17 (103, 67) Oct. 2 17 45.84 36 12.1 4.525 4.511 82 15.3 19:07 (102, 65) ヴィルト第２彗星 (81P) 3月に9.2等に達した(3月20日、Marco Goiato)。現在は減光中。すでに14.8等まで暗くなった(9月1日、佐藤英貴氏)。次第に夕空に低くなり、11月には観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 16 28.82 -19 37.1 2.727 2.509 66 15.4 19:17 ( 46, 20) Oct. 2 16 40.61 -20 8.5 2.846 2.551 62 15.6 19:07 ( 47, 19) サイディング・スプリング彗星 (C/2007 Q3) 1月に9.5等まで明るくなった(1月13日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。すでに14.6等まで暗くなった(9月5日、Sandor Szabo)。年末には18等以下になる。日本からは、徐々に低くなっていくが、ずっと観測できる。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 15 51.58 40 4.7 4.682 4.361 65 16.1 19:17 (114, 46) Oct. 2 16 0.05 38 55.9 4.764 4.417 63 16.3 19:07 (113, 45) サイディング・スプリング彗星 (C/2010 A4) 2010年いっぱいは16等を保ち、南半球では条件良く観測できる。日本からはまったく見えない。明るいはずだが、5月以降、観測されていない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 8 29.75 -54 1.5 2.931 2.742 69 16.2 4:25 (330,-12) Oct. 2 8 28.35 -57 28.1 2.881 2.739 71 16.2 4:31 (336,-11) ニート彗星 (240P/2010 P1) 予報どおりの明るさで検出された。現在は16.5等(8月11日、佐藤英貴氏)。秋から冬にかけて、15.5等で条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 6 10.66 18 13.2 1.889 2.125 89 16.3 4:25 (304, 64) Oct. 2 6 20.58 19 10.5 1.810 2.124 93 16.2 4:31 (312, 68) コルレヴィッチ彗星 (203P/2008 R4) 2009年末から2010年初めにかけて、16等で観測された。すでに近日点を通過しているが、近日点の後に明るくなる傾向がある。2010年末から2011年初めにかけて、再び16等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 9 28.21 14 7.2 4.088 3.406 41 16.4 4:25 (268, 22) Oct. 2 9 36.54 13 22.4 4.030 3.419 46 16.4 4:31 (272, 27) ボアッティーニ彗星 (C/2008 S3) 現在は17.4等(9月3日、La Sagra)。2009年から2012年にかけて、長期に渡って17等の明るさを保つ。日本からは条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 2 1.18 20 44.9 7.320 8.166 145 16.9 1:48 ( 0, 76) Oct. 2 1 55.81 20 29.2 7.252 8.159 153 16.9 1:15 ( 0, 76) 小惑星ファエトン (3200) 11月25日に近日点を通過する。日本からは、11月初めに16等に増光するまでと、12月中旬以降に16等から減光していく様子を観測できる。南半球では観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 7 59.26 25 6.3 1.407 1.338 64 17.3 4:25 (269, 46) Oct. 2 8 25.37 23 8.7 1.262 1.244 65 17.1 4:31 (273, 47) リニア彗星 (219P/2009 H1) 現在は18.0等(8月21日、Jean-Francois Soulier)。2009年の夏から秋にかけて、17等で観測された。2010年も、夏から秋にかけて、17等で観測できるはずだが、予報より暗い。日本からは条件が良いが、南半球ではやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 3 25.98 22 35.5 1.978 2.700 126 17.1 3:12 ( 0, 78) Oct. 2 3 25.05 22 11.2 1.929 2.721 133 17.1 2:44 ( 0, 77) アイラス彗星 (126P) 現在は17.8等(8月25日、門田健一氏)。この予報よりやや暗い。日本からは、11月に18等以下になるまで、ゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。南半球では、今回帰は二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 8 5.91 66 49.9 2.771 2.766 79 17.3 4:25 (207, 47) Oct. 2 8 25.76 67 42.0 2.761 2.816 82 17.4 4:31 (205, 48) リニア彗星 (241P/2010 P2) 現在は17.4等(8月16日、門田健一氏)。すでに近日点を通過しているが、近日点の後に明るくなる傾向がある。日本からは、2010年末まで、17.5等で条件良く観測できる。南半球では超低空。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 8 4.38 32 23.3 2.226 2.032 65 17.4 4:25 (258, 48) Oct. 2 8 18.26 31 17.8 2.182 2.054 69 17.4 4:31 (262, 51) ニート彗星 (215P/2009 B5) 現在は16.9等(8月11日、門田健一氏)。現在は減光中。11月には18等以下になる。南半球では非常に条件が良いが、日本からは低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 20 30.90 -33 23.2 2.639 3.247 119 17.5 20:14 ( 0, 22) Oct. 2 20 32.30 -33 0.3 2.728 3.252 112 17.5 19:48 ( 0, 22) リニア彗星 (236P/2010 K1) 現在は17.9等(8月20日、C. Rinner, F. Kugel)。日本からは、夏から秋にかけて、17.5等で条件良く観測できる。南半球ではやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 1 3.18 35 11.9 0.934 1.837 143 17.5 0:50 (180, 90) Oct. 2 1 2.13 34 21.5 0.915 1.843 148 17.5 0:21 ( 0, 89) クリステンセン彗星 (164P) 今回帰はまだ観測されていないが、すでに17〜18等と明るいはず。現在、南半球では非常に条件が良い。だが、今後は低くなり、1月には観測できなくなる。2011年の夏以降、日本からは条件が良く、16等から暗くなっていく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Sept.25 20 9.16 -35 58.3 2.189 2.754 114 17.6 19:53 ( 0, 19) Oct. 2 20 9.91 -35 42.0 2.237 2.714 107 17.6 19:26 ( 0, 19)