今週の明るい彗星 (2010年8月14日：北半球版)

English version Home page	Updated on August 22, 2010
先週 南半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。 方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

エンケ彗星 (2P) 南半球では、夕方の空に現れてくる。SOHOの画像では、8月上旬に8等だった。今後、南半球では、急激に暗くなっていく様子を観測できる。日本からは観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 10 33.23 5 53.3 1.224 0.392 17 7.9 20:22 (106,-12) Aug. 21 11 27.12 -1 58.3 1.150 0.504 25 8.5 20:12 ( 94,-10) マクノート彗星 (C/2009 R1) 南半球では、明け方の空に現れてくる。7月には太陽に0.4天文単位まで接近し、2〜3等級に達すると期待されたが、最大で5等止まりだった。今後、南半球では、暗くなっていく様子を観測できる。日本からは二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 9 24.52 -13 59.5 1.850 1.076 28 8.2 3:45 (263,-34) Aug. 21 9 36.78 -19 24.6 1.933 1.204 32 8.9 3:53 (272,-33) テンペル第２彗星 (10P) 急激に増光した。現在は8.4等とたいへん明るい(8月7日、Marco Goiato)。秋にかけて長期に渡り、9〜10等の明るさで観測できる。細く伸びたダストトレールが撮影されている。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 1 23.73 -11 42.6 0.656 1.484 124 9.4 3:45 (357, 43) Aug. 21 1 31.58 -13 8.3 0.652 1.506 128 9.5 3:35 ( 0, 42) ハートレー第２彗星 (103P) 急激に増光中。現在は12.6等(8月12日、Jakub Cerny)。やや予報より暗いが、眼視で見え始めた。今回帰は非常に好条件。10月には地球に0.12天文単位まで大接近し、5等に達する。肉眼でも見えるだろう。日本からは、来年6月に17等になるまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 22 36.15 29 18.8 0.560 1.457 133 11.7 1:08 ( 0, 84) Aug. 21 22 40.83 32 30.9 0.491 1.399 134 11.1 0:45 ( 0, 87) マクノート彗星 (C/2009 K5) 4月から5月にかけて、7.9等まで明るくなった(5月5日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。だが、まだ10.3等と明るい(8月12日、Jakub Cerny)。日本からは、暗くなるまでずっと観測できる。秋まで眼視で見えるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 8 8.78 53 47.5 2.674 2.048 42 11.8 3:45 (218, 20) Aug. 21 8 11.76 52 57.0 2.687 2.114 46 12.0 3:53 (221, 24) ヴォルフ-ハリントン彗星 (43P) 1月には15.5等まで明るくなった(1月31日、C. Rinner, F. Kugel)。現在は観測不可能。今回帰は条件が悪く、春から秋にかけて11〜12等に達するが、観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 8 21.06 12 37.7 2.375 1.443 17 12.1 3:45 (250, -6) Aug. 21 8 41.87 10 39.8 2.389 1.471 19 12.2 3:53 (254, -4) クリステンセン彗星 (C/2006 W3) 昨年夏に7.7等に達した(2009年8月13日、Chris Wyatt)。現在は減光中。すでに12.6等まで暗くなった(8月7日、Marco Goiato)。南半球では、今後は長期に渡って観測できる。日本からも超低空で観測できるが、次第に低くなり、二度と見えなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 17 37.62 -47 53.2 4.271 4.875 121 12.7 20:22 ( 3, 7) Aug. 21 17 30.24 -47 48.5 4.419 4.922 114 12.8 20:12 ( 7, 7) ガン彗星 (65P) 現在は11.7等(8月6日、Juan Jose Gonzalez)。秋まで12〜13等を保つが、日本からはやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 20 45.25 -33 17.3 1.671 2.639 158 13.0 23:13 ( 0, 22) Aug. 21 20 40.66 -33 27.3 1.717 2.654 152 13.1 22:41 ( 0, 22) ヴィルト第２彗星 (81P) 3月に9.2等に達した(3月20日、Marco Goiato)。現在は減光中。すでに12.2等まで暗くなった(8月6日、Juan Jose Gonzalez)。長期に渡って条件良く観測できる。秋に16等に減光するまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 15 22.02 -15 18.9 2.003 2.262 91 14.1 20:22 ( 42, 28) Aug. 21 15 32.52 -16 9.1 2.122 2.303 87 14.4 20:12 ( 43, 27) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 現在は観測不可能。10月に再び明け方の空に現れる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 10 10.47 8 11.2 7.216 6.225 11 14.2 20:22 (112,-16) Aug. 21 10 15.32 7 40.4 7.231 6.226 6 14.3 20:12 (114,-18) ギャラッド彗星 (C/2009 P1) 現在は13.4等と明るく、眼視でも見えている(8月7日、Alan Hale)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って6〜8等の明るさを保ち、日本からは好条件で観測できると期待されている。2010年は、南半球でゆっくりと明るくなっていく様子を条件良く観測できる。日本からは低空だが、年末まで観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 23 29.44 -36 47.6 4.884 5.751 145 14.5 2:02 ( 0, 18) Aug. 21 23 22.28 -37 17.2 4.800 5.690 148 14.5 1:27 ( 0, 18) ロニオス彗星 (C/2006 S3) 現在は15.3等(7月18日、安部裕史氏)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って13〜14等で観測できる。2010年は春から秋にかけて15〜16等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 21 2.13 -0 4.0 5.861 6.839 163 15.1 23:30 ( 0, 55) Aug. 21 20 55.59 -0 34.6 5.846 6.807 160 15.1 22:56 ( 0, 54) サイディング・スプリング彗星 (C/2007 Q3) 1月に9.5等まで明るくなった(1月13日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。だが、まだ14.5等と明るい(8月9日、高橋俊幸氏)。まだ眼視でも見えるだろう。年末には18等以下になる。日本からは、徐々に低くなっていくが、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 15 5.66 48 9.2 4.169 4.021 74 15.2 20:22 (126, 57) Aug. 21 15 12.52 46 42.1 4.256 4.078 73 15.4 20:12 (123, 55) レモン-サイディング・スプリング彗星 (C/2008 FK75) 現在は14.2等と、かなり明るくなっている(7月8日、Toni Scarmato)。2010年に長期に渡って14〜15等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 17 24.93 40 59.7 4.236 4.527 100 15.2 20:22 (139, 82) Aug. 21 17 25.43 40 24.9 4.274 4.522 97 15.2 20:12 (124, 80) マクノート彗星 (C/2009 F4) 現在は15.0等(6月2日、佐藤英貴氏)。これから2013年にかけて、長期に渡って14〜15等の明るさで見える。南半球では条件が良いが、日本からは観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 14 20.92 -47 33.7 6.509 6.569 88 15.2 20:22 ( 33, -5) Aug. 21 14 21.62 -47 35.7 6.581 6.541 83 15.2 20:12 ( 35, -7) カーディナル彗星 (C/2010 B1) 5月以降、観測されていないが、明け方の空に現れてきた。冬には14等で、条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 7 29.11 31 53.8 4.225 3.423 33 16.3 3:45 (241, 15) Aug. 21 7 33.57 30 43.6 4.123 3.389 38 16.2 3:53 (246, 20) アイラス彗星 (126P) 現在は16.5等(7月11日、C. Rinner, F. Kugel)。11月に18等以下になるまで、ゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 5 54.76 60 21.7 2.814 2.475 60 16.7 3:45 (217, 39) Aug. 21 6 17.07 61 41.0 2.810 2.523 63 16.8 3:53 (215, 41) ニート彗星 (240P/2010 P1) 予報どおりの明るさで検出された。現在は16.5等(8月11日、佐藤英貴氏)。秋から冬にかけて、15.5等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 5 0.18 12 58.0 2.364 2.162 66 16.9 3:45 (279, 35) Aug. 21 5 12.82 13 51.5 2.285 2.152 69 16.8 3:53 (282, 40) マクノート彗星 (C/2010 J2) 現在は16.7等(6月13日、佐藤英貴氏)。夏には17等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 19 16.43 -0 1.3 2.587 3.451 143 16.9 21:44 ( 0, 55) Aug. 21 19 2.85 0 24.2 2.681 3.465 134 17.0 21:03 ( 0, 55) ボアッティーニ彗星 (C/2008 S3) 現在は17.4等(7月11日、C. Rinner, F. Kugel)。2009年から2012年にかけて、長期に渡って17等の明るさを保つ。日本からは条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 2 24.96 21 19.6 7.980 8.218 100 17.2 3:45 (306, 69) Aug. 21 2 22.17 21 20.3 7.850 8.209 107 17.1 3:53 (329, 75) リニア彗星 (219P/2009 H1) 2009年の夏から秋にかけて、17等で観測された。2010年も、夏から秋にかけて、17等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 3 5.09 22 46.9 2.366 2.586 90 17.1 3:45 (289, 63) Aug. 21 3 11.40 22 59.9 2.296 2.604 96 17.1 3:53 (298, 68) レモン彗星 (C/2009 UG89) 現在は17.2等(7月21日、門田健一氏)。2011年の夏まで、長期に渡って17〜18等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 18 45.24 12 53.4 3.349 4.077 130 17.3 21:13 ( 0, 68) Aug. 21 18 34.50 12 43.0 3.416 4.061 123 17.3 20:35 ( 0, 68) スキッフ彗星 (223P/2009 L18) 現在は19.3等(7月21日、W. Hasubick)。秋から冬にかけて、17等で条件良く観測できるはずだが、予報よりかなり暗い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 2 33.77 34 27.8 2.134 2.420 93 17.5 3:45 (266, 74) Aug. 21 2 39.61 36 37.1 2.061 2.421 98 17.4 3:53 (257, 80) リニア彗星 (236P/2010 K1) 現在は18.1等(8月3日、J. Gonzalez)。夏から秋にかけて、17.5等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Aug. 14 0 44.45 32 5.2 1.177 1.846 114 18.0 3:16 ( 0, 87) Aug. 21 0 50.85 33 23.3 1.124 1.839 118 17.9 2:55 ( 0, 88)