今週の明るい彗星 (2010年5月29日：南半球版)

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マクノート彗星 (C/2009 R1) 急激に増光している。現在は6.8等(5月26日、Marco Goiato)。7月に太陽に0.4天文単位まで接近し、2〜3等級に達すると期待されている。日本からは、6月までしか観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 1 3.90 31 2.2 1.311 0.933 45 6.7 5:27 (220, 10) June 5 1 52.83 38 49.7 1.203 0.799 41 5.7 5:31 (218, 2) マクノート彗星 (C/2009 K5) 現在は8.1等と、かなり明るい(5月22日、Juan Jose Gonzalez)。日本からは、暗くなるまでずっと観測できる。7月には低くなるが、秋まで眼視で見えるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 5 34.14 78 44.5 1.749 1.482 57 8.8 18:26 (167,-32) June 5 6 23.62 74 46.2 1.874 1.513 53 9.1 18:25 (163,-29) テンペル第２彗星 (10P) 急激に増光してきた。すでに10.9等とかなり明るい(5月23日、Marco Goiato)。秋にかけて長期に渡り、9〜10等の明るさで観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 22 7.01 -8 6.6 0.962 1.475 96 10.4 5:27 (188, 63) June 5 22 28.42 -7 36.1 0.913 1.457 98 10.1 5:31 (182, 63) ヴィルト第２彗星 (81P) 3月に9.2等に達した(3月20日、Marco Goiato)。現在は減光中だが、まだ9.7等と明るい(5月22日、Juan Jose Gonzalez)。長期に渡って条件良く観測できる。秋に16等に減光するまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 14 4.41 -5 48.9 0.934 1.847 143 11.4 21:37 (180, 61) June 5 14 7.03 -6 27.0 1.004 1.881 137 11.6 21:12 (180, 62) クリステンセン彗星 (C/2006 W3) 昨年夏に7.7等に達した(8月13日、Chris Wyatt)。現在は減光中。すでに11.5等まで暗くなった(5月23日、Marco Goiato)。南半球では、今後は長期に渡って観測できる。日本からは、春に低空で観測できるが、その後は二度と見えなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 19 49.34 -38 53.9 3.629 4.380 132 11.5 3:25 ( 0, 86) June 5 19 39.44 -40 29.9 3.596 4.424 140 11.6 2:48 ( 0, 85) ヴォルフ-ハリントン彗星 (43P) 1月には15.5等まで明るくなった(1月31日、C. Rinner, F. Kugel)。現在は観測不可能。今回帰は条件が悪く、春から秋にかけて11〜12等に達するが、観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 3 52.44 22 33.5 2.411 1.410 7 11.9 5:27 (251,-13) June 5 4 17.60 22 51.0 2.390 1.391 7 11.8 5:31 (250,-12) マックホルツ第２彗星 (141P) Chris Wyatt氏は、4月25日に眼視で11.3等と報告しているが、その他に観測報告はない。今回は条件が悪く、今後は観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 3 21.22 21 33.7 1.698 0.758 14 12.2 5:27 (248, -6) June 5 4 2.33 22 29.2 1.735 0.765 11 12.0 5:31 (248, -8) ガン彗星 (65P) 現在は12.3等で、眼視でも見えている(5月22日、Juan Jose Gonzalez)。夏に12〜13等まで明るくなるが、日本からはやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 21 8.41 -26 5.0 1.894 2.500 115 13.0 4:43 (180, 81) June 5 21 12.14 -26 34.6 1.830 2.510 121 12.9 4:20 (180, 82) ヴァレス彗星 (P/2010 H2) 4月16日に12.5等の恒星状の姿で発見された、明るい新彗星。前日の4月15日には、20等以下で写っていなかった(Catalina Sky Survey)。突然のバーストで明るくなった直後に発見された。現在も11.3等と明るい(5月22日、Juan Jose Gonzalez)。コマは3分角まで広がってきた。今後、しばらく条件が良い。急激に拡散していく様子を、条件良く観測できるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 13 15.89 3 10.7 2.399 3.128 128 13.1 20:48 (180, 52) June 5 13 14.98 2 32.4 2.477 3.132 121 13.4 20:20 (180, 53) サイディング・スプリング彗星 (C/2007 Q3) 1月13日に9.5等まで明るくなった(Juan Jose Gonzalez)。現在は急激に減光中。だが、まだ12.8等と明るい(5月17日、Juan Jose Gonzalez)。今後、日本からは長期に渡って条件良く観測できる。夏までは眼視で見える。3月半ばには分裂核が観測されている。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 14 38.48 62 37.1 3.200 3.413 93 13.2 22:10 (180, -8) June 5 14 35.61 61 44.2 3.288 3.467 91 13.4 21:40 (180, -7) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 2月2日に、11等に達する大バーストを起こした。4月16日には、新たに12.7等の小バーストを起こした(Albert Sanchez Caso)。現在も11.2等と明るい(5月16日、Juan Jose Gonzalez)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 9 25.14 12 31.5 6.445 6.213 72 14.0 18:26 (152, 38) June 5 9 28.10 12 15.6 6.551 6.214 66 14.0 18:25 (146, 36) エンケ彗星 (2P) 8月に近日点を通過するが、今回帰は条件が悪い。日本からは観測できない。南半球では、8月下旬に夕空に9等で現れ、急激に暗くなっていく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 2 43.26 22 3.0 2.290 1.413 22 15.4 5:27 (242, 1) June 5 3 5.05 23 39.7 2.170 1.314 24 14.4 5:31 (240, 1) リニア彗星 (P/2010 A5) 現在は14.3等で、眼視でも見えている(5月21日、Alan Hale)。今後、9月に18等以下になるまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 16 11.49 -28 14.5 0.753 1.763 172 14.8 23:44 (180, 83) June 5 16 11.10 -27 20.0 0.775 1.782 169 15.0 23:16 (180, 82) レモン-サイディング・スプリング彗星 (C/2008 FK75) 現在は15.5等(2月20日、S. Plaksa, E. Bryssinck)。眼視でも14.5等で見えている(4月10日、Juan Jose Gonzalez)。2010年に長期に渡って15等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 17 56.83 38 21.8 4.083 4.620 116 15.2 1:32 (180, 17) June 5 17 53.48 39 27.7 4.067 4.608 116 15.2 1:02 (180, 16) アイラス彗星 (126P) 昨年末には15.6等で観測された(12月7日、A. Maury, J. B. de Vanssay, F. Mallia, F. Kugel)。2010年の冬から春にかけて14等に達するが、条件が悪い。しばらく観測できなかったが、明け方の空で観測できるようになってきた。今後は暗くなっていく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 2 23.45 36 58.3 2.809 1.996 29 15.2 5:27 (228, -6) June 5 2 39.52 39 42.1 2.813 2.034 32 15.4 5:31 (224, -5) マクノート彗星 (C/2009 F4) 現在は15.5等(5月14日、Richard Brown)。これから2013年にかけて、長期に渡って14〜15等の明るさで見える。南半球では条件が良いが、日本からは観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 14 59.73 -48 18.8 5.998 6.882 148 15.3 22:32 ( 0, 77) June 5 14 53.16 -48 23.1 5.996 6.853 145 15.2 21:57 ( 0, 77) コワル第２彗星 (104P) 今回帰は極めて条件が悪く、観測されないまま去っていくだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 5 37.43 19 17.9 2.145 1.219 17 15.3 18:26 (112, -2) June 5 6 5.50 18 55.4 2.171 1.244 17 15.4 18:25 (112, -2) ヒル彗星 (P/2010 A3) 予想より急激に増光した。現在は14.8等(4月6日、Catalina Sky Survey)。しばらく15等を保つが、次第に夕空に低くなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 7 48.77 32 19.1 2.270 1.741 46 15.4 18:26 (142, 10) June 5 8 11.65 31 22.7 2.333 1.771 45 15.5 18:25 (141, 11) ロニオス彗星 (C/2006 S3) 現在は15.2等(5月12日、佐藤英貴氏)。2011年から2012年にかけて、長期に渡って13〜14等で観測できる。2010年は春から秋にかけて15〜16等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 21 55.57 2 6.1 7.038 7.206 95 15.7 5:27 (181, 53) June 5 21 53.14 2 10.3 6.884 7.172 102 15.6 5:01 (180, 53) スミルノワ-チェルヌイフ彗星 (74P) 現在は15.8等(5月15日、高橋俊幸氏)。2009年の前半に15〜16等で観測された。2010年も、冬から春にかけて、16等で条件良く観測できた。だが、今後は西空に低くなり、8月には観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 13 19.31 -1 51.5 2.957 3.705 131 15.7 20:52 (180, 57) June 5 13 18.29 -2 2.0 3.041 3.711 124 15.8 20:23 (180, 57) ラインムート第１彗星 (30P) 冬には13.3等で眼視でも見えた(2月3日、Marco Goiato)。現在はゆっくりと減光中だが、まだ15.2等と明るい(5月21日、Catalina Sky Survey)。今後は夕空で次第に低くなっていく。7月には観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 8 30.94 22 36.4 2.266 1.916 57 15.9 18:26 (144, 23) June 5 8 48.35 21 46.9 2.330 1.928 54 16.0 18:25 (142, 23) ラッセル第４彗星 (94P) 3月に15.0等に達した(3月8日、D. Storey)。現在は減光中。すでに16.2等まで暗くなった(5月4日、L. Elenin, S. Plaksa, D. Chestnov, A. Novichonok)。7月には17等で夕空に低くなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 10 47.56 14 33.0 2.034 2.278 90 16.3 18:26 (178, 41) June 5 10 56.38 13 17.4 2.119 2.288 86 16.4 18:25 (173, 42) ヒル彗星 (C/2009 U3) 現在は14.1等(5月5日、佐藤英貴氏)。この予報よりかなり明るい。たいへん淡いコマが広がっている。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 11 10.59 52 6.5 1.578 1.724 80 16.4 18:45 (180, 3) June 5 11 28.51 46 30.0 1.650 1.780 79 16.6 18:35 (180, 9) ヴィルト第４彗星 (116P) 2009年の春から夏にかけて11等まで明るくなった。再び明け方の空に現れてきた。現在は16.4等(5月1日、門田健一氏)。今後、秋に18等以下になるまで、ゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。ただ、日本からはやや南に低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 20 12.33 -24 49.6 2.254 2.980 127 16.5 3:48 (180, 80) June 5 20 10.64 -25 4.3 2.207 3.006 134 16.5 3:19 (180, 80) ボアッティーニ彗星 (C/2010 J1) 発見された5月初めには15等と明るかったが、急激に減光中。すでに16.3等まで暗くなった(5月24日、Catalina Sky Survey)。6月末には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 15 7.01 20 55.9 1.387 2.212 133 16.7 22:37 (180, 34) June 5 14 41.63 22 55.4 1.530 2.267 124 17.0 21:45 (180, 32) ハートレー第２彗星 (103P) 現在は18.8等(5月16日、J. F. Hernandez)。今回帰は非常に好条件。10月には地球に0.12天文単位まで大接近し、5等に達する。肉眼でも見えるだろう。日本からは、来年6月に17等になるまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 21 30.20 3 1.0 1.696 2.135 100 17.1 5:05 (180, 52) June 5 21 38.03 4 47.7 1.567 2.074 104 16.7 4:45 (180, 50) マクノート彗星 (C/2005 L3) 2007年から2009年にかけて13等に達し、眼視でも見えた。遠方の彗星のため、いまだ15.7等と明るい(5月20日、H. Sato, T. Yusa, M. Suzuki)。今後は夕空で低くなり、8月には観測できなくなるが、秋には再び17.5等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 11 43.75 41 37.2 8.167 8.228 89 16.7 19:16 (180, 13) June 5 11 41.04 41 11.1 8.302 8.261 84 16.8 18:46 (180, 14) マクミラン彗星 (P/2010 J3) 現在は17.2等(5月16日、門田健一氏)。これからしばらく17等を保つ。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 15 26.20 -1 47.7 1.625 2.584 155 17.0 22:58 (180, 57) June 5 15 22.87 -2 18.8 1.631 2.564 150 17.0 22:27 (180, 57) カタリナ彗星 (C/2009 K2) 現在は17.8等(5月17日、Catalina Sky Survey)。春から夏にかけて17等に達する。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 21 10.43 -8 37.3 2.932 3.411 109 17.2 4:46 (180, 64) June 5 21 10.58 -10 5.1 2.851 3.432 116 17.1 4:18 (180, 65) マクノート彗星 (C/2010 J2) 現在は17.2等(5月19日、佐藤英貴氏)。夏には17等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 21 52.72 -9 43.5 3.058 3.390 100 17.2 5:27 (180, 65) June 5 21 44.76 -8 43.6 2.928 3.390 108 17.1 4:52 (180, 64) ホームズ彗星 (C/2008 N1) 現在は17.1等(5月12日、Catalina Sky Survey)。しばらく条件良く観測できるが、今後は暗くなる。7月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 11 54.03 21 28.8 3.370 3.710 101 17.3 19:26 (180, 34) June 5 11 48.60 20 5.7 3.530 3.755 94 17.5 18:53 (180, 35) マクノート彗星 (C/2009 F2) 現在は17.2等(4月10日、佐藤英貴氏)。2009年の春に17.5等で観測された。2010年の春も17.5等で見える。だが、日本からは南に低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 13 25.48 -14 12.1 5.248 6.034 137 17.4 20:58 (180, 69) June 5 13 24.62 -13 21.6 5.339 6.045 130 17.5 20:29 (180, 68) スペースウォッチ彗星 (C/2007 VO53) 現在は17.2等(5月23日、J. Gonzalez)。2010年は長期に渡って17.5等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 22 48.23 82 37.1 5.140 4.849 67 17.4 5:27 (182,-28) June 5 22 16.15 84 3.3 5.131 4.852 68 17.4 5:23 (180,-29) マクノート彗星 (C/2006 Q1) 現在は17.4等(2月17日、佐藤英貴氏)。7月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 18 53.25 42 17.9 6.540 6.909 107 17.6 2:29 (180, 13) June 5 18 50.20 42 45.8 6.559 6.959 109 17.7 1:58 (180, 12) レモン彗星 (C/2009 UG89) 現在は17.8等(5月14日、安部裕史氏)。2011年の夏まで、長期に渡って17〜18等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 29 20 49.76 5 41.0 3.859 4.299 109 17.9 4:25 (180, 49) June 5 20 42.55 6 48.8 3.729 4.275 116 17.8 3:50 (180, 48)