今週の明るい彗星 (2010年5月8日：北半球版)

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マクノート彗星 (C/2009 K5) 現在は7.9等と、かなり明るい(5月5日、Juan Jose Gonzalez)。4月から5月にかけて、8〜9等で条件良く観測できる。その後も日本からは、暗くなるまでずっと観測できる。7月には低くなるが、秋まで眼視で見えるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 21 57.37 76 45.3 1.408 1.427 70 8.4 3:27 (194, 43) May 15 0 12.22 82 13.8 1.510 1.439 66 8.6 3:18 (190, 36) マクノート彗星 (C/2009 R1) しばらくは観測できなかったが、明け方の空に現れてきた。現在は10.0等と、当初の予報よりかなり明るい(4月25日、Marco Goiato)。7月に太陽に0.4天文単位まで接近し、2〜3等級に達すると期待されている。日本からは、6月までしか観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 23 45.46 12 30.0 1.783 1.318 46 9.2 3:27 (266, 16) May 15 0 5.02 17 40.5 1.611 1.193 47 8.5 3:18 (261, 19) ヴィルト第２彗星 (81P) 3月に9.2等に達した(3月20日、Marco Goiato)。現在は減光中だが、まだ9.8等と明るい(5月3日、Marco Goiato)。長期に渡って条件良く観測できる。秋に16等に減光するまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 14 3.90 -4 44.4 0.769 1.757 161 10.5 22:59 ( 0, 50) May 15 14 2.88 -4 56.4 0.816 1.785 155 10.8 22:30 ( 0, 50) テンペル第２彗星 (10P) 現在は13.5等(4月25日、Chris Wyatt)で、すでに眼視でも見えている。明け方の空で、急激に増光中。春から秋にかけて長期に渡り、9〜10等の明るさで観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 21 3.91 -9 57.5 1.141 1.545 91 11.5 3:27 (313, 32) May 15 21 24.69 -9 18.9 1.076 1.519 93 11.1 3:18 (313, 32) クリステンセン彗星 (C/2006 W3) 昨年夏に7.7等に達した(8月13日、Chris Wyatt)。現在は減光中。すでに11.7等まで暗くなった(4月25日、Marco Goiato)。南半球では、今後は長期に渡って観測できる。日本からは、春に低空で観測できるが、その後は二度と見えなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 20 10.38 -34 6.4 3.811 4.251 109 11.4 3:27 (338, 17) May 15 20 4.79 -35 39.9 3.739 4.294 117 11.4 3:18 (344, 17) ヴァレス彗星 (P/2010 H2) 4月16日に12.5等の恒星状の姿で発見された、明るい新彗星。前日の4月15日には、20等以下で写っていなかった(Catalina Sky Survey)。突然のバーストで明るくなった直後に発見された。現在も11.7等と明るい(5月2日、吉田誠一)。コマは2分角まで広がってきた。今後、しばらく条件が良い。急激に拡散していく様子を、条件良く観測できるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 13 24.22 4 29.6 2.218 3.122 148 12.0 22:19 ( 0, 59) May 15 13 20.57 4 10.0 2.270 3.125 141 12.0 21:48 ( 0, 59) ヴォルフ-ハリントン彗星 (43P) 1月には15.5等まで明るくなった(1月31日、C. Rinner, F. Kugel)。現在は観測不可能。今回帰は条件が悪く、春から秋にかけて11〜12等に達するが、観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 2 40.47 20 24.3 2.492 1.490 5 12.4 3:27 (234,-12) May 15 3 3.78 21 18.6 2.462 1.460 5 12.3 3:18 (232,-12) サイディング・スプリング彗星 (C/2007 Q3) 1月13日に9.5等まで明るくなった(Juan Jose Gonzalez)。現在は急激に減光中。だが、まだ12.3等と明るい(5月5日、Juan Jose Gonzalez)。今後、日本からは長期に渡って条件良く観測できる。夏までは眼視で見える。3月半ばには分裂核が観測されている。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 14 53.85 64 1.4 2.939 3.253 99 12.6 23:48 (180, 61) May 15 14 47.80 63 47.6 3.025 3.306 97 12.8 23:14 (180, 61) マックホルツ第２彗星 (141P) Chris Wyatt氏は、4月25日に眼視で11.3等と報告しているが、その他に観測報告はない。今回は条件が悪く、今後は観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 1 20.90 15 4.3 1.664 0.842 23 13.6 3:27 (250, -1) May 15 1 59.69 17 46.0 1.661 0.798 20 13.0 3:18 (245, -4) ガン彗星 (65P) 現在は13.4等で、眼視でも見えている(3月25日、Chris Wyatt)。夏に12〜13等まで明るくなるが、日本からはやや低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 20 50.25 -25 11.3 2.108 2.475 98 13.1 3:27 (326, 21) May 15 20 57.39 -25 23.7 2.033 2.483 104 13.1 3:18 (328, 22) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 2月2日に、11等に達する大バーストを起こした。4月16日には、新たに12.7等の小バーストを起こした(Albert Sanchez Caso)。現在も11.2等と明るい(5月5日、Juan Jose Gonzalez)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 9 18.57 13 7.1 6.112 6.209 90 13.9 20:26 ( 62, 53) May 15 9 20.34 12 57.3 6.225 6.210 84 13.9 20:34 ( 70, 47) マックホルツ彗星 (C/2010 F4) 明け方の超低空で11等で眼視で発見された、明るい新彗星。4月初めまで、1週間ほどしか見えなかった。二度と観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 3 23.52 13 31.9 1.904 0.910 6 14.0 20:26 (120,-16) May 15 3 42.45 10 7.9 1.998 1.014 9 14.6 20:34 (120,-22) リニア彗星 (P/2010 A5) 現在は14.5等で、眼視でも見えている(3月15日、Juan Jose Gonzalez)。今後、9月に18等以下になるまで、ずっと観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 16 11.96 -30 23.3 0.744 1.723 158 14.7 1:10 ( 0, 25) May 15 16 12.40 -29 49.2 0.738 1.734 164 14.7 0:43 ( 0, 25) アイラス彗星 (126P) 昨年末には15.6等で観測された(12月7日、A. Maury, J. B. de Vanssay, F. Mallia, F. Kugel)。2010年の冬から春にかけて14等に達するが、条件が悪い。しばらく観測できなかったが、まもなく明け方の空で観測できるようになる。それ以降は、暗くなっていく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 1 38.20 28 16.0 2.793 1.893 21 14.9 3:27 (237, 3) May 15 1 52.84 31 14.7 2.799 1.926 24 15.0 3:18 (236, 6) コワル第２彗星 (104P) 今回帰は極めて条件が悪く、観測されないまま去っていくだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 4 11.32 18 44.1 2.105 1.180 17 15.0 20:26 (116, -4) May 15 4 40.08 19 12.5 2.112 1.187 17 15.1 20:34 (118, -5) ボアッティーニ彗星 (C/2010 G1) 明るい新彗星。現在は13.2等(4月5日、Juan Jose Gonzalez)。南半球では、ずっと低空に見え続けるが、日本からは二度と観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 5 33.78 7 47.9 1.950 1.325 38 15.2 20:26 ( 96, 5) May 15 5 47.83 4 20.5 2.030 1.373 37 15.4 20:34 ( 96, -1) レモン-サイディング・スプリング彗星 (C/2008 FK75) 現在は15.5等(2月20日、S. Plaksa, E. Bryssinck)。眼視でも14.5等で見えている(4月10日、Juan Jose Gonzalez)。2010年に長期に渡って15等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 18 3.52 34 13.9 4.178 4.660 112 15.3 3:02 ( 0, 89) May 15 18 1.94 35 43.7 4.139 4.646 114 15.3 2:32 (180, 89) ヒル彗星 (P/2010 A3) 予想より急激に増光した。現在は14.8等(4月6日、Catalina Sky Survey)。眼視でも見えるだろう。しばらく15等を保つが、次第に夕空に低くなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 6 36.64 33 42.7 2.102 1.669 51 15.3 20:26 (112, 31) May 15 7 1.09 33 30.4 2.155 1.690 49 15.3 20:34 (112, 29) マクノート彗星 (C/2009 F4) 現在は15.6等(4月11日、John Drummond)。これから2013年にかけて、長期に渡って14〜15等の明るさで見える。南半球では条件が良いが、日本からは観測できない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 15 20.09 -47 36.5 6.087 6.972 149 15.4 0:19 ( 0, 7) May 15 15 13.36 -47 55.8 6.043 6.942 150 15.3 23:40 ( 0, 7) スミルノワ-チェルヌイフ彗星 (74P) 現在は15.3等(3月26日、P. Concari, S. Foglia, G. Galli, M. Tombelli)。2009年の前半に15〜16等で観測された。2010年も、冬から春にかけて、16等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 13 26.89 -1 50.8 2.760 3.686 152 15.5 22:22 ( 0, 53) May 15 13 23.66 -1 45.9 2.815 3.693 145 15.6 21:51 ( 0, 53) ラインムート第１彗星 (30P) 冬には13.3等で眼視でも見えた(2月3日、Marco Goiato)。現在はゆっくりと減光中。今後は夕空で次第に低くなっていく。7月には観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 7 38.46 24 17.2 2.078 1.891 65 15.7 20:26 ( 94, 39) May 15 7 55.90 23 52.0 2.140 1.898 62 15.8 20:34 ( 96, 35) ヒル彗星 (C/2009 U3) 現在は15.1等(4月3日、門田健一氏)。たいへん淡いコマが広がっている。1月には13.5等とかなり明るく観測された(1月16日、Michael Jager)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 9 38.13 68 41.3 1.444 1.576 77 15.8 20:26 (164, 53) May 15 10 19.04 63 26.6 1.475 1.622 78 15.9 20:34 (158, 58) ロニオス彗星 (C/2006 S3) 現在は16.9等(1月9日、門田健一氏)。期待されたよりも増光が鈍い。2011年から2012年にかけて、長期に渡って13〜14等で観測できる。これから次第に高くなり、2010年は春から秋にかけて15〜16等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 21 59.86 1 41.0 7.506 7.308 74 15.9 3:27 (292, 31) May 15 21 58.91 1 51.2 7.351 7.274 81 15.8 3:18 (296, 35) ラッセル第４彗星 (94P) 現在は15.6等(3月17日、高橋俊幸氏)。冬から春にかけて15等に達し、条件良く観測できると期待されていたが、1月までは、予報よりかなり暗かった。だが、2月になってから急激に明るくなってきた。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 10 24.96 17 58.0 1.787 2.257 104 15.9 20:26 ( 44, 68) May 15 10 31.73 16 53.8 1.867 2.263 99 16.0 20:34 ( 55, 62) シューメーカー-レヴィ第４彗星 (118P) 1月に11.5等まで明るくなった(1月12日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。すでに14.9等まで暗くなった(4月9日、E. Bryssinck, A. Novichonok, D. Chestnov)。今後は暗くなりながら急激に低くなる。6月には観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 7 58.05 19 25.5 2.334 2.213 70 16.2 20:26 ( 86, 41) May 15 8 11.67 19 6.5 2.429 2.236 66 16.4 20:34 ( 89, 36) ヴィルト第４彗星 (116P) 2009年の春から夏にかけて11等まで明るくなった。再び明け方の空に現れてきた。現在は16.7等(4月23日、佐藤英貴氏)。今後、秋に18等以下になるまで、ゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。ただ、日本からはやや南に低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 20 9.98 -24 25.3 2.431 2.902 107 16.5 3:27 (334, 26) May 15 20 12.00 -24 29.9 2.367 2.928 114 16.5 3:18 (338, 27) マクノート彗星 (C/2005 L3) 2007年から2009年にかけて13等に達し、眼視でも見えた。遠方の彗星のため、いまだ14.8等と明るい(4月7日、E. Bryssinck, A. Novichonok, D. Chestnov, L. Elenin)。今後は夕空で低くなり、8月には観測できなくなるが、秋には再び17.5等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 11 55.48 42 38.7 7.774 8.127 107 16.6 20:50 (180, 82) May 15 11 50.96 42 21.7 7.901 8.161 101 16.6 20:34 (158, 82) ホームズ彗星 (C/2008 N1) 現在は16.5等(4月17日、安部裕史氏)。しばらく条件良く観測できるが、今後は暗くなる。7月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 12 20.42 25 32.8 2.934 3.580 122 16.9 21:15 ( 0, 80) May 15 12 9.77 24 14.2 3.069 3.623 115 17.0 20:37 ( 0, 79) ファン・ネス彗星 (213P/2009 B3) 2005年には大バーストを起こし、13等まで明るくなった。2009年1月に20.7等で検出されている。佐藤英貴氏の観測では、現在も20.1等とたいへん暗い(5月5日)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 12 53.90 -20 46.4 2.385 3.299 150 17.2 21:49 ( 0, 34) May 15 12 49.93 -20 10.5 2.407 3.274 143 17.1 21:17 ( 0, 35) カタリナ彗星 (C/2009 K2) 現在は17.7等(3月21日、佐藤英貴氏)。春から夏にかけて17等に達する。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 21 4.68 -5 10.5 3.199 3.356 90 17.3 3:27 (310, 36) May 15 21 7.43 -6 10.7 3.107 3.373 96 17.2 3:18 (314, 37) マクノート彗星 (C/2009 F2) 現在は17.2等(4月10日、佐藤英貴氏)。2009年の春に17.5等で観測された。2010年の春も17.5等で見える。だが、日本からは南に低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 13 30.64 -17 1.4 5.049 6.002 158 17.3 22:25 ( 0, 38) May 15 13 28.53 -16 2.7 5.102 6.012 151 17.3 21:56 ( 0, 39) スペースウォッチ彗星 (C/2007 VO53) 現在は17.3等(1月23日、門田健一氏)。2010年は長期に渡って17.5等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 23 19.94 78 10.2 5.157 4.843 66 17.4 3:27 (194, 38) May 15 23 15.39 79 37.0 5.154 4.845 66 17.4 3:18 (192, 38) マクノート彗星 (C/2006 Q1) 現在は17.4等(2月17日、佐藤英貴氏)。7月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) May 8 18 59.67 40 20.0 6.510 6.758 99 17.5 3:27 (227, 82) May 15 18 58.05 41 4.3 6.516 6.809 102 17.5 3:18 (197, 84)