今週の明るい彗星 (2009年4月4日：北半球版)

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最適時刻と方位・高度は、北緯35度の地点での値です。 方位は、0度が南、90度が西、180度が北、270度が東を示しています。

鹿林彗星 (C/2007 N3) 2月下旬に地球に最接近し、4.9等に達した(2月23日、Juan Jose Gonzalez)。視直径は20分角に達し、立派なアンチテールが見えた。現在は急激に減光中。すでに8.1等まで暗くなっている(3月27日、Marco Goiato)。逆行のため、夕空で急激に低くなる。5月下旬には12等で西空に沈む。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 6 42.25 22 19.2 1.509 1.745 85 9.1 19:49 ( 72, 61) Apr. 11 6 37.41 22 23.0 1.747 1.817 77 9.6 19:56 ( 81, 53) クリステンセン彗星 (C/2006 W3) 予想を上回って急激に増光している。すでに9.2等とかなり明るい(3月22日、Juan Jose Gonzalez)。2009年夏に8等に達すると期待されている。しばらく低くなっていたが、今後は次第に高くなり、晩秋まで8〜10等で長期に渡って条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 22 46.86 33 57.2 3.949 3.255 40 9.5 4:16 (243, 22) Apr. 11 22 49.10 33 59.6 3.900 3.237 42 9.4 4:06 (245, 25) 板垣彗星 (C/2009 E1) 明るい新彗星。急激に増光しているらしく、現在は8.2等とかなり明るい(3月26日、Juan Jose Gonzalez)。夕空に低く、4月になると見えなくなる。だが、5月初めには明け方の空に11等で姿を現し、その後は暗くなっていく様子を、条件良く観測できる。南半球では、3月半ばに発見されるまで、ずっと条件良い位置にいたが、現在は観測できない。明け方の空に姿を現すのは、5月下旬に12.5等になってから。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 1 57.39 25 26.7 1.336 0.606 25 10.0 19:49 (117, 6) Apr. 11 1 39.11 28 2.7 1.431 0.604 20 10.1 19:56 (127, -2) コプフ彗星 (22P) 現在は10.8等と、かなり明るくなっている(3月22日、Juan Jose Gonzalez)。春から秋にかけて、長期に渡って9〜10等と明るく見える。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 19 24.12 -17 55.2 1.429 1.660 84 10.7 4:16 (322, 28) Apr. 11 19 43.66 -17 18.0 1.362 1.639 86 10.5 4:06 (321, 28) チュリュモフ-ゲラシメンコ彗星 (67P) 予想を上回って急激に増光している。現在は9.3等と、かなり明るい(3月26日、Juan Jose Gonzalez)。5月まで10〜11等の明るさで、長期に渡って夕空で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 3 47.63 23 32.8 1.802 1.317 45 10.9 19:49 (101, 27) Apr. 11 4 15.31 25 9.9 1.844 1.346 45 11.0 19:56 (104, 26) 串田彗星 (144P) 予想以上に急激に増光し、8.4等に達した(1月30日、Juan Jose Gonzalez)。巨大な姿が双眼鏡でも見えるほどになった。今後は減光していくが、まだ9.3等と明るい(3月26日、Juan Jose Gonzalez)。しばらく夕空に高く見える。5月中旬に14等になるまで、高度は40度以上を保つ。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 7 17.64 16 42.8 1.203 1.623 94 11.5 19:49 ( 50, 64) Apr. 11 7 37.14 16 11.7 1.283 1.659 92 11.8 19:56 ( 55, 61) サイディング・スプリング彗星 (C/2007 Q3) 3月下旬には、予報よりかなり明るく、9.2等と報告されている(3月26日、Juan Jose Gonzalez)。2009年末から2010年の初めにかけて、10等に達すると期待されている。南半球では好条件。日本からは、2月から4月にかけて、夕空に低いが観測できる。その後は9月まで観測できなくなるが、10月以降は、しばらく10等で条件良く観測できる。南半球では、6月に11等になるまで、長期に渡って増光していく様子を観測できるが、最盛期以降は観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 5 43.68 -27 14.5 3.116 3.060 77 11.6 19:49 ( 40, 15) Apr. 11 5 51.55 -24 50.2 3.123 3.010 74 11.6 19:56 ( 46, 13) カーディナル彗星 (C/2008 T2) 3月下旬には、予報よりかなり明るく、9.5等と報告されている(3月26日、Juan Jose Gonzalez)。6月に10〜11等に達する。日本からは、5月に最盛期を迎えるまでは条件良く観測できるが、それ以降は二度と見えなくなる。南半球では、4月まで観測できないが、それ以降は次第に暗くなる様子を見られる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 5 2.77 41 36.9 1.733 1.610 65 11.8 19:49 (115, 48) Apr. 11 5 19.99 37 57.8 1.740 1.544 61 11.6 19:56 (111, 44) ブロートン彗星 (C/2006 OF2) 12月から1月にかけて、9.8等に達した(12月28日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中だが、まだ11.5等と明るい(3月26日、Juan Jose Gonzalez)。6月に13等で夕空に低くなるまで、長期に渡って眼視で見える。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 6 42.70 35 18.0 3.179 3.245 84 12.2 19:49 ( 99, 66) Apr. 11 6 50.81 34 8.8 3.319 3.293 79 12.3 19:56 ( 99, 60) ヴィルト第４彗星 (116P) 現在は11.5等と、かなり明るくなっている(3月26日、Juan Jose Gonzalez)。5月までは条件が良く、その後も7月に西空に沈むまで、長期に渡って12〜13等で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 9 19.40 19 19.7 1.608 2.300 121 12.7 20:28 ( 0, 74) Apr. 11 9 21.61 18 51.6 1.663 2.284 115 12.7 20:03 ( 0, 74) リニア彗星 (C/2007 G1) 夏に11.5等まで明るくなった(8月4日、Marco Goiato)。日本からはすでに観測できないが、南半球では長期に渡って条件良く観測できる。だが、昨年の夏以降、眼視での観測は報告されていない。最近のCCD観測からも、まだ12〜13等で眼視でも見えると思われる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 3 17.31 -60 52.6 3.170 3.018 72 12.8 19:49 ( 32,-26) Apr. 11 3 36.84 -58 11.7 3.208 3.053 72 12.9 19:56 ( 36,-26) マクノート彗星 (C/2008 A1) 9月に南天で6.3等に達した(9月4日、Marco Goiato)。現在は減光中だが、眼視ではまだ11.2等とかなり明るい(3月22日、Juan Jose Gonzalez)。CCDでは、すでに15.0等まで暗くなった(3月11日、門田健一氏)。北天で暗くなっていく様子をずっと観測できる。南半球では二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 22 7.18 62 6.0 3.193 2.900 64 13.5 4:16 (215, 37) Apr. 11 22 24.28 64 38.9 3.277 2.979 64 13.7 4:06 (211, 37) マクノート彗星 (C/2006 Q1) 5月に10.9等に達した(5月11日、Marco Goiato)。ゆっくりと減光中。現在は13.7等(3月22日、Juan Jose Gonzalez)で、眼視でもまだ見えている。今後は夏まで、長期に渡って13〜14等で見える。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 16 50.37 26 45.7 3.376 3.891 114 13.7 4:01 ( 0, 82) Apr. 11 16 49.51 28 36.6 3.379 3.938 117 13.8 3:33 ( 0, 84) シュヴァスマン-ヴァハマン第１彗星 (29P) 昨年9月に大バーストを起こして以来、12月にも新たなバーストを起こし、半年に渡ってずっと10〜11等の明るさで見え続けている。現在もまだ11.5等と明るい(3月26日、Juan Jose Gonzalez)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 7 40.95 23 11.6 5.884 6.119 98 13.7 19:49 ( 52, 72) Apr. 11 7 42.26 23 2.0 5.998 6.121 92 13.8 19:56 ( 66, 66) ガン彗星 (65P) 現在は13.2等で、眼視でも見えている(3月26日、Juan Jose Gonzalez)。2010年の夏に12〜13等まで明るくなる。2009年は、夏までしばらく条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 12 10.70 13 52.4 2.148 3.097 157 14.4 23:18 ( 0, 69) Apr. 11 12 5.60 14 5.1 2.159 3.076 151 14.3 22:46 ( 0, 69) スイフト-ゲーレルス彗星 (64P) 今回帰は条件が悪く、まだ観測されていない。6月には13.5等で明け方の低空に現れ、次第に高くなりながら、ゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 23 41.94 2 28.7 2.541 1.618 17 14.7 4:16 (263, -6) Apr. 11 0 1.24 4 51.0 2.487 1.577 19 14.4 4:06 (260, -5) マクノート彗星 (C/2005 L3) 現在は13.0等(3月26日、Juan Jose Gonzalez)。2008年は春から秋にかけて13等と、眼視で明るく見えた。これから夏にかけて、再び14等で眼視でも見られる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 14 34.79 35 11.0 5.717 6.437 132 14.7 1:46 (180, 90) Apr. 11 14 26.85 36 2.4 5.738 6.461 132 14.8 1:11 (180, 89) ギャラッド彗星 (C/2008 Q3) 現在は15.0等と、期待どおりに明るくなってきている(3月29日、G. W. Christie, T. Natusch)。5月から6月にかけて、12.5等に達すると期待されている。南半球では条件が良く、8月まで長期に渡って観測できる。日本からは、6月中旬から8月中旬まで、夕方の低空でなんとか観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 21 24.35 -49 7.0 2.163 2.065 70 15.0 4:16 (323,-12) Apr. 11 21 21.03 -50 45.2 1.980 2.024 77 14.7 4:06 (326,-11) ロングモア彗星 (77P) 現在は13.8等で、眼視でも見えている(3月21日、Jose Carvajal)。春に15等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 11 53.99 10 47.0 1.439 2.396 158 14.9 23:01 ( 0, 66) Apr. 11 11 46.73 9 49.7 1.458 2.385 150 14.9 22:27 ( 0, 65) スキッフ彗星 (C/2007 B2) 2008年春に12.7等まで明るくなった(4月12日、Marco Goiato)。だが、7月には14.9等まで暗くなった(7月22日、津村光則氏)。昨年夏以来、ずっと観測されていないが、南半球では、明け方の空に姿を現しており、今後はしばらく条件良く観測できる。日本からは二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 19 48.56 -48 55.8 3.651 3.702 85 15.2 4:16 (335, -1) Apr. 11 19 56.53 -49 29.8 3.604 3.742 90 15.2 4:06 (336, -1) クレモラ彗星 (68P) 夕方の低空で1月中旬まで観測され、14.1等に達した(1月11日、門田健一氏)。現在は観測できない。夏には観測できるようになるが、17等以下となる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 0 35.72 2 17.8 2.905 1.912 5 15.4 4:16 (255,-17) Apr. 11 0 52.45 3 37.7 2.928 1.940 7 15.5 4:06 (254,-16) スミルノワ-チェルヌイフ彗星 (74P) 現在は14.5等で、眼視でも見えている(3月22日、Juan Jose Gonzalez)。春にかけて、15〜16等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 9 4.13 24 26.4 3.016 3.581 116 15.5 20:13 ( 0, 79) Apr. 11 9 5.06 24 12.2 3.105 3.578 110 15.5 19:56 ( 12, 79) ボレリー彗星 (19P) 夏に9.6等に達した(8月2日、Juan Jose Gonzalez)。現在は減光中。だが、眼視ではまだ12.8等とかなり明るく報告されている(3月22日、Juan Jose Gonzalez)。CCDでは、すでに15.4等まで暗くなってきた(3月11日、門田健一氏)。6月に18等以下になるまで、ずっと条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 13 3.49 40 5.5 2.067 2.856 134 15.8 0:16 (180, 85) Apr. 11 12 55.04 39 41.0 2.137 2.903 131 16.0 23:35 (180, 85) ハウエル彗星 (88P) 現在は17.0等(3月18日、Leonid Elenin)。これから急激に増光し、秋には10等に達する。2010年2月まで長期に渡って観測できる。但し、日本からは、7月に13等になる頃から高度は20度を下回り、最盛期はずっと低空となってしまう。南半球ではもう少し高く見える。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 13 1.45 -0 55.8 1.323 2.321 174 16.2 0:13 ( 0, 54) Apr. 11 12 53.92 -0 17.1 1.281 2.275 170 15.9 23:33 ( 0, 55) マクノート彗星 (C/2009 F5) 4月末まで16等を保つが、日本からは南に低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 14 55.94 -31 11.6 1.966 2.817 141 16.2 2:08 ( 0, 24) Apr. 11 14 45.54 -28 2.3 1.941 2.861 151 16.2 1:30 ( 0, 27) スペースウォッチ彗星 (C/2006 U6) 現在は14.7等で、眼視でも見えている(3月22日、Juan Jose Gonzalez)。夏には南天で14.5等に達したと思われるが、すでに減光中。今後はゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 11 24.13 -7 11.7 3.056 4.001 158 16.4 22:32 ( 0, 48) Apr. 11 11 19.66 -5 11.0 3.151 4.054 150 16.6 22:00 ( 0, 50) リニア彗星 (209P/2008 X2) 急激に増光し、現在は16.2等に達している(3月10日、門田健一氏)。4月にかけて16.5等で見える。4月初めから急激に南下し、あっという間に日本からは見えなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 20 34.68 42 16.1 0.266 0.931 67 16.5 4:16 (243, 49) Apr. 11 21 0.73 29 58.6 0.261 0.917 63 16.6 4:06 (260, 45) ホームズ彗星 (C/2008 N1) しばらく低かったが、次第に高くなってくる。2009年から2010年にかけて15等まで明るくなり、長期に渡って条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 21 46.90 28 7.3 3.864 3.300 49 16.6 4:16 (255, 31) Apr. 11 21 47.57 30 4.2 3.755 3.264 53 16.5 4:06 (255, 35) マティチッチ彗星 (C/2008 Q1) 現在は16.4等(3月14日、門田健一氏)。2009年春に16.5等で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 16 30.61 34 35.2 2.550 3.106 114 16.7 3:42 ( 0, 90) Apr. 11 16 12.37 35 40.4 2.504 3.127 119 16.6 2:57 (180, 89) 小惑星2001 TX16 彗星のような軌道を持つ小惑星。これから5月まで、しばらく17等前後で条件良く観測できる。5月以降はあっという間に暗くなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 14 24.73 -3 28.1 1.182 2.139 156 16.8 1:36 ( 0, 51) Apr. 11 14 17.41 -3 14.4 1.204 2.186 164 16.7 1:02 ( 0, 52) ベーティン彗星 (85P) 冬に7等に達し、条件良く観測できると期待されていた。だが結局、彗星は現れなかった。この彗星は1986年以来、観測されていない。12月1日には20等以下で、彗星は写らなかった(織部隆明氏)。予想より大幅に暗く、消滅した可能性もある。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 5 49.11 26 20.6 1.854 1.837 73 16.9 19:49 ( 89, 53) Apr. 11 6 8.75 26 7.1 1.978 1.902 70 17.6 19:56 ( 90, 49) レモン-サイディング・スプリング彗星 (C/2008 FK75) 現在は17.4等(2月21日、井狩康一氏)。2010年には15等に達する。今後、日本からは長期に渡って観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 15 39.10 -1 34.9 5.428 6.210 138 17.1 2:50 ( 0, 53) Apr. 11 15 37.21 -0 39.9 5.330 6.174 144 17.0 2:21 ( 0, 54) コワル-ムルコス彗星 (143P) 3月に衝となり、17等に達するが、すぐに暗くなり、5月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 11 55.18 -6 33.4 1.602 2.583 165 17.1 23:03 ( 0, 48) Apr. 11 11 51.74 -5 57.0 1.616 2.574 158 17.3 22:32 ( 0, 49) リニア彗星 (C/2009 B2) 3月に17等に達するが、すぐに暗くなり、5月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 10 43.56 -7 40.5 1.439 2.347 147 17.2 21:49 ( 0, 47) Apr. 11 10 14.81 -5 19.3 1.545 2.358 134 17.4 20:54 ( 0, 50) 小惑星2009 FW23 彗星のような軌道を持つ小惑星。急激に北上する。3月末から4月初めにかけて17等に達するが、あっという間に暗くなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 9 54.48 -21 20.5 0.907 1.757 134 17.2 21:03 ( 0, 34) Apr. 11 9 54.47 -11 7.9 0.971 1.787 129 17.5 20:35 ( 0, 44) クリステンセン彗星 (210P/2008 X4) 2003年に太陽観測探査機SOHOで発見された、明るい新周期彗星の初回帰。今回は、STEREO-B探査機で再発見された。12月下旬には、SOHOの画像で6〜7等に達し、1月上旬には、明け方の空で10等級で観測された。現在は減光中。眼視では、まだ13.7等で見えている(3月22日、Juan Jose Gonzalez)。だがCCDでは、3月1日には15.4等まで暗くなっている(門田健一氏)。今後は、次第に暗くなる様子を条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 14 38.73 5 45.9 0.884 1.825 151 17.6 1:51 ( 0, 61) Apr. 11 14 22.58 6 30.9 0.941 1.908 158 18.1 1:07 ( 0, 61) ホームズ彗星 (17P) 2007年10月に大バーストを起こし、2等級の明るさに達して、肉眼彗星となった。2008年の春になっても、まだ5.5等の明るさを保っていた(4月30日、Carlos Labordena)が、かなり淡く見づらくなった。大きさは60分角以上まで広がっていた。再び好条件で観測できるようになった。最高の空の条件に恵まれれば、全光度は5〜6等で、1〜2度まで広がった、極端に淡い光芒が捉えられるかもしれない。11月4日には、津村光則氏がホームズ彗星の光芒らしきものを捉えている。核近傍の明るさは、現在は17.7等(2月13日、Catalina Sky Surve)。バースト前の光度よりは、まだずっと明るい。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 8 15.67 25 6.2 4.052 4.436 106 19.5 19:49 ( 30, 79) Apr. 11 8 16.45 24 43.0 4.177 4.455 99 19.6 19:56 ( 55, 74) ミュラー第５彗星 (173P/2005 T1) 2006年末〜2007年初めにかけて、16.5〜17等と明るく観測された。だが、太陽に近づいてきているにも関わらず、その後は暗くなっている。2008年春の近日点通過の頃は19.4等と暗かった(3月10日、津村光則氏)。この彗星は、発見時にも、近日点通過の頃には極めて暗く観測された。今回も、近日点を前に暗くなってしまった。2008年4月以降は、まったく観測されていない。現在は、少なくとも20等より暗い(3月15日、Leonid Elenin)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Apr. 4 11 25.61 24 37.8 3.585 4.426 143 22.0 22:33 ( 0, 80) Apr. 11 11 22.94 24 39.9 3.651 4.434 136 22.1 22:03 ( 0, 80)