今週の明るい彗星 (2008年5月31日:南半球版)

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Updated on June 14, 2008
先週 北半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。

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* C/2007 W1 ( Boattini )

4.7等とかなり明るい(6月12日、Marco Goiato)。視直径は20分角と、かなり大きく広がっている。現在、最も明るくなっており、6月中は4.5等を保つ。日本からは見えなくなっているが、7月上旬には再び明け方の空に5.5等で姿を現し、その後は次第に暗くなっていく様子をずっと条件良く観測できる。南半球では、6月中旬に低くなるが、暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   8 14.36  -25 25.9   0.239   0.966    71    5.2  18:26 ( 93, 52)  
June  7   7  8.67  -24  0.7   0.216   0.912    56    4.7  18:25 ( 82, 32)  

* 17P/Holmes

10月24日に大バーストを起こし、2等級の明るさに達して、肉眼彗星となった。4月30日になっても、まだ5.5等の明るさを保っていた(Carlos Labordena)が、かなり淡く見づらくなった。大きさは60分角以上まで広がっていた。この夏は観測できない。だが、秋には再び好条件で観測できる。最高の空の条件に恵まれれば、全光度は5〜6等で、1〜2度まで広がった、極端に淡い光芒が捉えられるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   6 12.85   34 39.3   4.252   3.364    25    5.8  18:26 (128, -7)  
June  7   6 24.05   34 19.4   4.317   3.393    21    5.8  18:25 (126, -9)  

* C/2008 A1 ( McNaught )

すでに9.9等とかなり明るい(6月6日、Marco Goiato)。順調に増光しており、9月に6等に達すると期待されている。だが、ずっと南天を移動するため、日本からはしばらく見えない。9月下旬に夕空に6等で姿を現した後、年末に9等になるまで、夕空の低空に位置し続ける。その後は明け方の空に回り、北天で暗くなっていく様子をずっと観測できる。南半球では、これから10月下旬まで、ずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   5 57.39  -33 58.0   2.468   2.138    59   10.3  18:26 ( 67, 29)  
June  7   6  7.94  -34 19.0   2.381   2.056    59   10.0  18:25 ( 65, 26)  

* C/2008 C1 ( Chen-Gao )

3月29日に9.5等に達した(Maik Meyer)。現在はゆっくりと減光中。すでに10.7等まで暗くなってきた(5月11日、Marco Goiato)。集光の弱い拡散状。日本からは二度と見えない。南半球では、暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   7 23.38   -4 25.0   1.863   1.428    49   11.2  18:26 (108, 31)  
June  7   7 37.69   -7 57.0   1.931   1.480    49   11.4  18:25 (103, 31)  

* C/2006 Q1 ( McNaught )

現在は10.9等と、最も明るくなっている(5月11日、Marco Goiato)。8月まで、長期に渡って11等を保つ。南半球では、夏までずっと条件良く観測できる。日本では、夕空で高度は30度を越えることはなく、7月には観測できなくなる。2008年末には再び13等で明け方の空に現れ、その後はしばらく明るく観測できるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  10 18.17  -15 22.3   2.552   2.786    92   11.3  18:26 (151, 68)  
June  7  10 27.53  -13 25.3   2.629   2.778    87   11.3  18:25 (144, 64)  

* C/2008 J1 ( Boattini )

明るい新彗星。急激に明るくなっており、現在は11.1等とかなり明るい(6月7日、Juan Jose Gonzalez)。日本では、これから秋にかけて、長期に渡って11〜12等で観測できる。夏から秋にかけては北極に近づき、一晩中観測できる。その後も、2009年春に暗くなるまで、ずっと観測できる。南半球では、6月中旬までしか見えない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  21 33.37   34  5.7   1.517   1.813    89   11.8   4:58 (180, 21)  
June  7  21 40.19   40 36.7   1.480   1.788    89   11.6   4:38 (180, 15)  

* 19P/Borrelly

夏に11等に達する。すでに12等まで明るくなってきているはずだが、今回帰は条件が悪く、最近の観測は無い。南半球ではずっと超低空か、地平線の下になり、ほとんど観測できない。日本からは、8月に11等で明け方の空に姿を現すまで観測できない。8月以降は、明け方の空で暗くなっていく様子を観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   3 20.43    4 41.7   2.344   1.483    24   11.8   5:29 (260,  6)  
June  7   3 40.55    7 12.4   2.309   1.453    24   11.7   5:32 (256,  7)  

* C/2006 OF2 ( Broughton )

現在は12.4等と明るい(6月7日、Carlos Labordena)。ほぼ予報どおりに増光してきている。2008年の秋に10.5等に達し、条件良く見られる。今後は2009年5月まで、1年に渡ってずっと14等より明るく、眼視で観測できるだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   1 15.55   30  6.7   3.327   2.702    44   11.9   5:29 (221, 11)  
June  7   1 28.45   32  7.5   3.245   2.670    47   11.8   5:32 (216, 11)  

* C/2007 G1 ( LINEAR )

現在は11.5等と明るい(6月7日、Juan Jose Gonzalez)。で、すでに眼視でも見えている(5月12日、Juan Jose Gonzalez)。2008年春から2009年春にかけて、長期に渡って12等の明るさを保つ。但し、彗星は南下するため、日本からは8月までしか観測できない。南半球ではずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  17 31.21  -16 58.7   2.188   3.180   165   12.2   0:58 (180, 72)  
June  7  17 18.02  -19  2.5   2.129   3.141   174   12.1   0:17 (180, 74)  

* 8P/Tuttle

1月初めに地球に接近して、5.4等まで明るくなった(1月3日、吉田誠一)。大きな姿が肉眼でも見えた。現在は急激に減光中。すでに11.3等まで暗くなってきた(5月10日、Marco Goiato)。すでに南の空に去り、日本からは二度と観測できない。南半球では暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   9 41.16  -60 32.2   1.528   2.013   102   12.8  18:26 ( 21, 61)  
June  7  10 14.29  -58 55.9   1.599   2.085   103   13.3  18:25 ( 21, 63)  

* C/2008 J4 ( McNaught )

明るい新彗星だが、極めて拡散している。6月19日に太陽に0.45天文単位まで接近し、これから急激に明るくなる。日本からは、6月初めから中旬にかけて、明け方の低空で12等で見られそう。その後は二度と見られない。南半球では、5月末までしか見えない。現在、11.7等まで明るくなっている(6月7日、Juan Jose Gonzalez)。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   1 36.33   33 35.6   0.735   0.658    40   13.5   5:29 (222,  6)  
June  7   3  8.48   45 59.1   0.814   0.548    32   12.9   5:32 (221,-11)  

* 15P/Finlay

現在は11.6等と、かなり明るくなっている(6月4日、Alan Hale)。7月にかけて11〜12等で見られる。だが、日本からはしばらく超低空にしか見えない。7月下旬からは次第に高くなっていき、暗くなる様子を観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   1 21.64    4 51.2   1.342   1.025    49   13.7   5:29 (240, 29)  
June  7   1 52.86    8 38.8   1.350   0.997    47   13.2   5:32 (237, 26)  

* P/2008 J2 ( Beshore )

新彗星。12.7等と明るく、眼視でも見えている(5月12日、Juan Jose Gonzalez)。これから秋まで好条件で観測できるが、次第に南下して、日本からの高度はやや低くなっていく。計算上は、しばらく13等で見え続ける。だが、本来は暗い周期彗星が、一時的にバーストしている可能性がある。今後は急激に暗くなるかもしれない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  16 50.42  -14 31.2   1.442   2.449   171   13.5   0:17 (180, 70)  
June  7  16 44.82  -14 55.6   1.449   2.457   171   13.5  23:39 (180, 70)  

* C/2007 B2 ( Skiff )

現在は12.7等と明るい(4月12日、Marco Goiato)。日本では、今後は次第に夕空に低くなり、7月下旬には見えなくなる。その後、彗星は南下するため、日本からは二度と見えない。南半球では、秋まで長期に渡って条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  11 59.17   -2 30.7   2.572   3.084   110   13.6  19:22 (180, 58)  
June  7  12  0.74   -3 38.0   2.641   3.066   105   13.7  18:56 (180, 59)  

* C/2006 U6 ( Spacewatch )

1月14日には15等(Michael Mattiazzo)と、予報どおりに明るくなってきていた。春から夏にかけて、南天で13.5等に達する。南半球では、これからずっと観測できる状態が続く。日本からは、現在は観測できないが、11月に15等で明け方の空に現れ、その後はゆっくりと暗くなっていく様子を観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   5 43.78  -41 10.7   2.748   2.499    65   13.7  18:26 ( 58, 29)  
June  7   6  8.12  -40 29.2   2.750   2.498    65   13.7  18:25 ( 59, 29)  

* C/2007 N3 ( Lulin )

現在は13.8等(5月12日、Juan Jose Gonzalez)。予報どおりに明るくなって、眼視でも見え始めた。明け方の空で次第に高くなってくる。2009年2月に6等に達すると期待されている。今後は、10月に11等になるまで、しばらく観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  21 44.38  -12 33.3   2.856   3.279   105   13.9   5:10 (180, 68)  
June  7  21 38.44  -12 58.4   2.655   3.204   113   13.7   4:36 (180, 68)  

* 29P/Schwassmann-Wachmann 1

現在は観測できない。昨シーズンは、1月に10等と、たいへん明るくなった。8月下旬に明け方の空に姿を現す。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   6 35.57   27 20.7   6.901   6.029    28   14.0  18:26 (125,  1)  
June  7   6 41.31   27 10.4   6.952   6.031    23   14.1  18:25 (122, -2)  

* C/2005 L3 ( McNaught )

現在は13.5等(5月8日、Marco Goiato)と、眼視で明るく見えている。しばらく高い位置で、13等で眼視で見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  15 55.46   21 57.3   4.915   5.680   135   14.6  23:17 (180, 33)  
June  7  15 46.93   22 25.1   4.967   5.689   131   14.6  22:41 (180, 33)  

* C/2006 W3 ( Christensen )

すでに14.7等と明るく、眼視でも見えている(3月5日、吉田誠一)。2009年夏に11等に達すると期待されている。北天を移動するため、それまで日本からはずっと観測できる。ただ、4月から6月にかけては高度が低くなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   3 42.83   57 26.7   5.640   4.864    36   14.8   5:29 (217,-26)  
June  7   3 47.08   57 58.3   5.581   4.818    37   14.8   5:32 (214,-23)  

* C/2007 T1 ( McNaught )

1月6日に8.5等まで明るくなった(Alexandre Amorim)。3月まで明るかったが、その後は急激に拡散、減光してきている。3月30日には12.0等まで暗くなった(Marco Goiato)。現在は観測できない。9月には明け方の空に姿を現すが、18等以下になっているだろう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   7  7.21    9  3.1   3.447   2.738    39   15.4  18:26 (117, 19)  
June  7   7 13.55    9 54.1   3.603   2.820    34   15.7  18:25 (114, 15)  

* 46P/Wirtanen

2月6日に8.3等まで明るくなった(Juan Jose Gonzalez)。だが、現在は急激に拡散、減光してきている。すでに14.0等まで暗くなった(5月31日、安部裕史氏)。小規模なバーストを起こした様子が捉えられている。日本からは、7月に18等以下になるまで、ずっと条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   9 38.70   25 52.2   1.895   1.801    69   15.6  18:26 (159, 26)  
June  7   9 56.45   24  6.5   2.009   1.861    66   16.1  18:25 (156, 27)  

* 61P/Shajn-Schaldach

核光度は6月7日に17.5等と報告されているが、全光度は16等まで増光していると思われる。これから高く見えるようになり、11月にかけて、15等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   0 42.03    3 59.5   2.592   2.237    58   15.7   5:29 (232, 36)  
June  7   0 55.03    5  6.4   2.511   2.220    61   15.6   5:32 (227, 38)  

* C/2008 J6 ( Hill )

現在は15.3等(5月15日、門田健一氏)。今後は日本からずっと条件良く観測できる。次第に暗くなっていき、11月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  23  2.24   19 40.4   2.088   2.093    76   15.8   5:29 (197, 34)  
June  7  23  8.76   23 28.2   2.053   2.119    79   15.8   5:32 (189, 31)  

* 6P/d'Arrest

現在は16.5等(6月11日、Juan Antonio Henriquez Santana)。今後は急激に増光していく。夏から秋にかけて9等に達し、しばらく明るく観測できる。最盛期は南に低いが、日本からは暗くなるまでずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  19  7.19   13  9.8   0.762   1.602   128   16.4   2:32 (180, 42)  
June  7  19 13.40   13 56.4   0.696   1.563   131   15.9   2:11 (180, 41)  

* C/2007 W3 ( LINEAR )

現在は16.8等(6月9日、井狩康一氏)。5月から7月にかけて16等に達し、条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  15 56.16   80 16.0   1.691   1.777    77   16.1  23:11 (180,-25)  
June  7  15  5.48   75 25.3   1.643   1.777    80   16.1  21:57 (180,-20)  

* 85P/Boethin

冬には7.5等に達し、条件良く観測できると期待されている。だが、この彗星は1986年以来、観測されていない。予報どおりであれば、すでに16等まで明るくなってきているはず。だが、5月31日には18等以下で捉えられなかった(吉本勝己氏)。観測条件は良く、北半球、南半球ともに、これから2009年の初夏までずっと観測できる状態が続く。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  20 47.27  -22 39.4   1.998   2.673   121   16.5   4:13 (180, 78)  
June  7  20 49.21  -22 40.4   1.862   2.610   127   16.2   3:47 (180, 78)  

* 79P/du Toit-Hartley

現在は16.0〜16.5等(5月22日、Michael Jager)。4月から7月にかけて、16〜17等で見られる。8月には18等以下になるが、ずっと夕方の空に見える。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  10  0.11    8 10.2   0.907   1.231    79   16.3  18:26 (158, 45)  
June  7  10 24.90    5 45.8   0.916   1.236    79   16.4  18:25 (157, 47)  

* C/2007 M2 ( Catalina )

現在は16.8等(2月29日、門田健一氏)。2008年春から2009年春まで、1年に渡って16等を保つ。日本からは、しばらく条件良く観測できたが、7月には低すぎて観測できなくなる。その後は彗星が南下するため、11月から12月にかけて明け方の超低空に見える以外は、二度と観測できなくなる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  10 51.57    3 25.4   3.756   3.943    93   16.3  18:26 (175, 52)  
June  7  10 50.10    2 23.8   3.845   3.916    86   16.4  18:25 (164, 52)  

* 26P/Grigg-Skjellerup

4月には、眼視では11.3等とかなり明るくなった(4月12日、Marco Goiato)。だが、CCDでは15等と暗く報告されている。眼視でも、極めて拡散して見づらかった。日本からは、3月までは低かったが、現在は高く見えている。だが、すでに減光中。Mieczyslaw L. Paradowski氏は、6月6日に眼視で12.8等と報告している。だが、4月中旬以降、その他の眼視観測は報告されていない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  20 37.43   23 17.2   0.743   1.406   105   16.6   4:03 (180, 32)  
June  7  20 36.30   25 26.5   0.765   1.456   109   16.8   3:34 (180, 30)  

* 22P/Kopff

2009年の春から秋にかけて、長期に渡って9〜10等と明るく見える。2月にバーストを起こし、予報では19等と極めて暗いはずだったが、16.0等まで明るくなった(2月28日、Mt. Lemmon Survey)。4月上旬まで予報より明るく観測されていた。だが、4月中旬以降は18等以下と、暗い状態に戻っている。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  10  0.16   15 34.6   3.414   3.334    76   16.9  18:26 (161, 37)  
June  7  10  4.94   15  6.7   3.476   3.297    71   16.9  18:25 (155, 36)  

* 68P/Klemola

現在は17.2等(5月10日、Gustavo Muler)。これから次第に明るくなっていく様子を観測できる。秋には14.5等に達するが、夕空に低く、12月には西空に沈んでしまう。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  15 44.83   -3 58.4   1.876   2.844   158   17.1  23:07 (180, 59)  
June  7  15 39.37   -3 34.8   1.860   2.799   152   16.9  22:34 (180, 59)  

* 7P/Pons-Winnecke

5月下旬にバーストを起こし、14.6等まで明るくなった(5月23日、Gustavo Muler)。現在もまだ15.7等と明るい(5月25日、門田健一氏)。だが、近いうちに16〜17等まで戻るだろう。秋には14等に達するが、日本からは超低空にしか見えない。8月までは、日本からも高度が30度より高い。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  10 48.43   33 52.5   1.710   1.848    81   17.2  18:26 (177, 21)  
June  7  10 56.90   31 59.4   1.722   1.796    77   17.1  18:25 (173, 23)  

* 180P/2006 U3 ( NEAT )

現在は16.0〜16.5等(5月22日、Michael Jager)と、予報どおりに明るくなった。今後はゆっくりと暗くなりながら、ゆっくりと夕空で低くなっていく。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  10 59.59   25 56.0   2.318   2.469    86   17.2  18:26 (179, 29)  
June  7  11  7.53   24 24.2   2.395   2.470    82   17.3  18:25 (174, 31)  

* 2005 WY3

彗星のような軌道を持つ特異小惑星。3月11日に15.0等に達した(吉本勝己氏)。1月下旬に近日点を通過したが、完全に小惑星状のまま。すでに遠ざかりつつあり、減光中。7月に18等以下になるまで、日本からはずっと観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  11 36.91    8 10.1   1.816   2.251   101   17.2  19:00 (180, 47)  
June  7  11 46.69    8 20.5   1.937   2.295    97   17.4  18:43 (180, 47)  

* C/2008 H1 ( LINEAR )

現在は16.8等(5月25日、門田健一氏)。7月まで、ゆっくりと暗くなっていく様子を条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  13  4.84   65 10.1   2.779   2.862    84   17.3  20:27 (180,-10)  
June  7  12 57.75   61 29.5   2.828   2.882    82   17.4  19:52 (180, -6)  

* C/2005 S4 ( McNaught )

2006年と2007年に、16.5〜17等で観測された。遠方のため、2008年も17等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  19 17.07   41  1.6   5.903   6.265   106   17.3   2:43 (180, 14)  
June  7  19  9.77   42  1.7   5.883   6.283   108   17.3   2:08 (180, 13)  

* C/2007 M3 ( LINEAR )

現在17等で最も明るくなっているが、次第に暗くなっていき、7月には18等以下になる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  14 24.66  -12 44.3   3.332   4.228   148   17.4  21:46 (180, 68)  
June  7  14 13.55  -12 15.2   3.447   4.263   138   17.5  21:08 (180, 67)  

* C/2002 VQ94 ( LINEAR )

2005年から2007年にかけて、長期に渡って16.5等で観測された。現在は減光中だが、7月まで、長期に渡って17.5等で条件良く観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  13 54.87   14 49.2   8.001   8.645   126   17.5  21:17 (180, 40)  
June  7  13 52.52   14 23.6   8.109   8.672   120   17.6  20:47 (180, 41)  

* 187P/2007 E3 ( LINEAR )

1月にはまだ20等とたいへん暗かったが、急激に増光し、現在は17.1等に達した(5月15日、井狩康一氏)。夏まで好条件で観測できる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  14 38.55    1 57.2   2.861   3.723   143   17.8  22:01 (180, 53)  
June  7  14 35.73    1 42.7   2.914   3.720   136   17.9  21:30 (180, 53)  

* C/2007 K3 ( Siding Spring )

2007年7月以降、観測されていない。予報では14等とかなり明るいはずだったが、実際には19等以下で写らない(6月1日、Gustavo Muler)。春から夏にかけて、位置的には条件良く観測できる。だが、すでに消滅したと思われる。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31  22  1.52    1 56.5   1.733   2.104    96   20.1   5:26 (180, 53)  
June  7  22  8.99    4  2.3   1.692   2.125   100   20.2   5:06 (180, 51)  

* 2008 HW1

5月上旬には、日本から非常に条件が良く、16等で観測された。6月17日に太陽に0.1天文単位まで接近する。もし彗星活動を見せれば、この予報よりかなり明るくなるかもしれない。だが、地上からは観測できない。

Date(TT)  R.A. (2000) Decl.   Delta     r    Elong.  m1   Best Time(A, h)  
May  31   5  7.79   37 20.3   0.422   0.623    17   23.2  18:26 (122,-19)  
June  7   5  3.08   28 56.8   0.598   0.425     6   27.6  18:25 (111,-21)  

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