今週の明るい彗星 (2006年12月30日：南半球版)

English version Home page	Updated on January 4, 2007
先週 北半球版 来週

最適時刻と方位・高度は、南緯35度の地点での値です。

C/2006 P1 ( McNaught ) 12月26日には4.5等だった(Piotr Guzik)が、1月3日には1.5等まで急激に明るくなった(Haakon Dahle)。12月30日のMichael Jagerの画像では、大彗星の風格が漂ってきた。1月中旬に太陽に0.17AUまで接近し、-2等に達すると思われる。現在は観測は極めて困難だが、彗星がかなり明るくなっており、空の条件がかなり良ければ薄明中の超低空に見える。広角写真でも写せるかもしれない。1月中旬には、SOHO/LASCOの画像でも見えるだろう。1月14日16時（世界時）には、水星に40分角まで接近する。今後、彗星は南下するため、まもなく日本からは見えなくなる。南半球では、1月下旬に約2等で現れ、その後は次第に暗くなっていく様子をずっと観測できる。日本からは二度と見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 18 33.23 -8 5.2 1.397 0.516 15 3.9 3:01 (306,-29) Jan. 6 19 4.94 -7 43.5 1.138 0.314 14 1.3 3:08 (305,-29) C/2006 L1 ( Garradd ) 地球に接近した11月下旬から12月上旬にかけて、8.5等まで明るくなり、視直径が10分角以上の淡く巨大な姿で見えた(11月23日、Peter Bus)。10月下旬から12月中旬まで9等を保ち、絶好の条件で観測できたが、現在は減光中で、すでに10.8等となっている(12月23日、永井佳実氏)。1月からは急激に暗くなる。2月には14等以下となり、眼視では見えなくなる。3月には17等で西空に沈む。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 2 51.49 48 43.0 0.992 1.787 129 10.5 21:03 (172, 6) Jan. 6 2 10.60 44 54.8 1.174 1.842 116 11.2 21:02 (160, 6) 4P/Faye 10月から11月にかけて、9.3等に達した(10月27日、Juan Jose Gonzalez)。最高の条件で観測できたが、現在は減光中。すでに10.7等まで暗くなっている(12月23日、吉田誠一)。だが、今後も、5月に16等になるまで、ずっと観測できる。3月頃まで、長期に渡って眼視で見え続けるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 2 44.03 3 20.1 1.001 1.726 120 10.6 21:03 (159, 50) Jan. 6 2 53.65 4 8.3 1.068 1.745 116 10.9 21:02 (153, 47) C/2006 M4 ( SWAN ) 10月上旬から中旬にかけて、5.5〜6.0等で見え続けた後、10月24日に突如としてバーストを起こし、翌25日には4.2等に達した(Maik Meyer)。肉眼で楽に見えるようになり、双眼鏡では5度もの長い尾が伸びて見えた。だが、現在は減光中で、すでに10.4等まで暗くなっている(12月24日、Mike Linnolt)。1月上旬には11.5等となり、すぐに低すぎて観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 20 56.73 -3 1.8 2.432 1.790 39 10.9 21:03 ( 82, -7) Jan. 6 21 8.25 -4 8.8 2.606 1.885 34 11.4 21:02 ( 78, -9) C/2006 L2 ( McNaught ) 10月から11月にかけて、いったん夕空に低すぎて見えなくなっていたが、再び明け方の空で高く昇るようになってきた。現在は12.2等(12月28日、Juan Jose Gonzalez)。3月まで12〜13等を保ち、長期に渡って眼視で見えるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 16 58.10 27 24.0 2.437 2.052 55 12.6 3:01 (257,-32) Jan. 6 17 13.04 30 54.9 2.383 2.073 59 12.6 3:08 (251,-29) 29P/Schwassmann-Wachmann 1 今シーズンは、7月初めに明け方の空に現れて来て以来、ずっと12〜13等と明るく、眼視で見え続けている。現在は13.1等(12月22日、吉田誠一)。拡散状で、眼視では見づらい。だが、CCDでは、2分角にも及ぶ巨大な姿が捉えられている。3月までは好条件で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 3 47.65 30 9.1 5.060 5.868 142 13.3 21:12 (180, 25) Jan. 6 3 45.66 29 52.1 5.135 5.870 134 13.3 21:02 (175, 25) C/2005 YW ( LINEAR ) しばらく観測できなかったが、久しぶりに明け方の空に現れて来ると、彗星として活動しており、予想よりかなり明るくなっていた。10月31日には、13.7等で眼視でも見えた(吉田誠一)。現在も13.6等と明るい(12月17日、門田健一氏)。今後、3月までしばらく13〜14等を保つ。南半球では条件良く観測できる。だが、日本からはまもなく見えなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 13 7.95 -43 54.4 2.153 2.011 68 13.6 3:01 (299, 48) Jan. 6 13 24.27 -47 18.1 2.126 2.024 70 13.6 3:08 (304, 52) P/2001 Q2 ( Petriew ) 2001年に9等と明るく観測された周期彗星の初回帰だが、まだ観測されていない。今回は条件が悪く、ずっと夕空の低空にしか見えないが、2月から3月にかけて、11等に達すると期待されている。だが、12月27日には16.5等以下で写らなかった(Filip Fratev)。実際には、この予報よりかなり暗いようだ。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 20 31.02 -10 53.7 1.985 1.239 30 14.3 21:03 ( 72, -7) Jan. 6 20 54.61 -9 58.6 1.940 1.179 28 13.7 21:02 ( 72, -8) P/2006 HR30 ( Siding Spring ) 現在は14.6等(12月23日、吉田誠一)。ほとんど恒星状で、9月初めからまったく増光していない。7月末にわずかな彗星活動が捉えられたが、すぐに完全に恒星状になった。10月末には再び尾が見えるようになったが、現在は恒星状。今後、日本からはずっと条件が良く、春までずっと高い位置に見え続ける。このまま小惑星状であれば、最大で14等止まり。突然に彗星活動を見せ、急激に明るくなる可能性もあるが、最近はむしろ、この予報より暗くなっている。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 22 33.72 43 19.8 0.804 1.227 86 13.8 21:03 (134,-14) Jan. 6 23 9.42 45 15.7 0.779 1.228 87 13.8 21:02 (136,-14) C/2003 WT42 ( LINEAR ) 2005年の秋から2006年の春まで、ずっと13.5等の明るさで見え続けていた。現在は1年前より1等ほど暗いが、まだ14.2等で眼視でも見えている(12月22日、吉田誠一)。4月まで非常に条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 13 7.02 22 3.8 5.439 5.555 91 14.4 3:01 (230, 14) Jan. 6 13 9.58 22 6.4 5.360 5.574 97 14.4 3:08 (224, 19) C/2006 K3 ( McNaught ) 南半球では条件良く観測できるが、日本からは1月まで見えない。5月に17.5等で発見された後、あまり明るくなっておらず、12月になってもまだ16.5〜17等。1月から3月にかけて、日本からも夕空の低空に見えるが、15等以下のようだ。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 3 5.14 -53 33.9 2.418 2.625 90 15.1 21:03 ( 16, 71) Jan. 6 2 51.50 -49 18.7 2.433 2.603 88 15.1 21:02 ( 39, 70) C/2005 EL173 ( LONEOS ) 現在は15.5等(12月3日、門田健一氏)。今後、春まで15.5〜16等で観測できる。ただ、日本からは高度が20〜30度と、南に低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 6 47.00 -34 37.8 3.317 3.929 122 15.5 0:16 (180, 90) Jan. 6 6 29.78 -34 52.6 3.311 3.920 121 15.5 23:25 (180, 90) 84P/Giclas 近日点を過ぎてから4ヵ月も後に最大光度となる傾向がある。今回も、近日点を通過した7月下旬は17.6等(7月23日、Filip Fratev)だったが、12月23日には14.1等(吉田誠一)で、眼視でも見えるほど明るくなった。だが、今後は暗くなっていく。しばらく条件が良いが、3月には18等以下になる、。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 5 31.08 18 15.9 1.264 2.227 164 15.8 22:55 (180, 37) Jan. 6 5 26.58 18 49.2 1.322 2.258 156 15.9 22:23 (180, 36) 76P/West-Kohoutek-Ikemura 冬に13等に達すると期待されていたが、実際には、最大で15.7等(12月5日、門田健一氏)と、期待されていたよりもはるかに暗かった。今後は急激に暗くなる。2月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 8 18.52 47 52.6 0.735 1.652 147 15.8 1:47 (180, 7) Jan. 6 8 15.59 52 11.4 0.755 1.670 147 16.0 1:16 (180, 3) C/2005 E2 ( McNaught ) 10月31日にはまだ14.2等で眼視でも見えていた(吉田誠一)。だが、すでに15.8等まで暗くなっている(12月15日、Ernesto Guido and Giovanni Sostero)。春まで条件が良く、ゆっくりと暗くなっていく。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 10 1.16 24 54.2 3.318 4.055 133 15.9 3:01 (187, 30) Jan. 6 9 57.35 25 13.9 3.312 4.122 140 16.0 2:58 (180, 30) 181P/2006 U4 ( Shoemaker-Levy 6 ) 15年ぶりに検出された。今回は条件が良く、11月に13.5等に達すると期待されていたが、実際には、最大で15.0等(12月2日、門田健一氏)と、期待されていたよりも暗かった。11月中旬には眼視で12等と報告されたが、銀河の見誤りであったようだ。現在は急激に減光中で、すでに16.5等まで暗くなっている(12月21日、Mt. Lemmon Survey)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 23 36.32 1 3.3 0.981 1.222 76 16.4 21:03 (110, 23) Jan. 6 0 1.58 6 6.9 1.026 1.261 77 17.1 21:02 (113, 20) 106P/Schuster 12月22日に17.0等と、予報どおりに観測された(S. Bruzzone, S. Roland)。今回は条件が悪く、近日点通過の前に、夕方の低空にしか見えない。12月に17等となり、高度20度で見える時期が、最も観測条件が良い。1月からは次第に低くなり、2月には16等になるが、高度は10度以下となる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 22 24.87 -24 31.0 2.258 1.828 52 16.9 21:03 ( 76, 23) Jan. 6 22 39.74 -22 10.1 2.274 1.793 49 16.7 21:02 ( 76, 19) 112P/Urata-Niijima 8月2日には20.7等とたいへん暗かった(P. Birtwhistle)が、予報通りに急激に増光して、11月15日には15.7等に達した(門田健一氏)。近日点を過ぎても暗くならず、いまだに16.1等と明るい(12月19日、門田健一氏)。今後、日本からの観測条件はずっと良い。まだしばらく16〜17等で観測できるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 4 34.59 70 4.5 0.787 1.606 129 16.7 21:59 (180,-15) Jan. 6 4 35.47 69 34.6 0.838 1.637 127 17.0 21:33 (180,-15) C/2006 M1 ( LINEAR ) 現在は17.4等(12月3日、門田健一氏)。今後、2007年末まで長期に渡って17等を保つ。これから夕空に低くなり、いったん見えなくなるが、2007年の秋に、再び条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 21 24.71 32 36.1 3.814 3.580 68 16.9 21:03 (116,-20) Jan. 6 21 37.14 32 16.4 3.864 3.574 65 17.0 21:02 (114,-23) C/2002 VQ94 ( LINEAR ) 現在は16.5等(12月2日、門田健一氏)。木星よりも遠くにあるため、2007年夏まで、長期に渡って17等を保つ。北天を移動するため、今後はずっと高い位置で条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 14 44.47 37 30.7 7.197 7.116 81 17.1 3:01 (232,-12) Jan. 6 14 46.67 37 36.2 7.138 7.130 85 17.1 3:08 (229, -7) 173P/2005 T1 ( Mueller 5 ) 現在は17.0等(12月17日、門田健一氏)。近日点通過は2008年。これから数年間に渡って17等前後で観測できる。但し、近日点を通過した後は、すぐに暗くなってしまう可能性もある。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 4 18.98 11 16.0 3.857 4.700 145 17.2 21:43 (180, 44) Jan. 6 4 16.22 11 31.9 3.910 4.688 138 17.2 21:13 (180, 43) C/2004 L2 ( LINEAR ) 2005年夏に、南半球で16等に達した。現在は17.2等(12月4日、門田健一氏)。増光がたいへん鈍かったが、減光もかなり遅いようだ。今後、1月までは17等を保つ。だが、その後は急激に暗くなり、2月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 5 3.03 -19 15.1 4.446 5.156 131 17.2 22:27 (180, 74) Jan. 6 4 58.99 -18 9.8 4.522 5.195 128 17.2 21:56 (180, 73) C/2004 D1 ( NEAT ) 2006年の初めに16等に達した。現在は17.3等(12月2日、門田健一氏)。これから2007年の夏にかけて、17等から18等へと、ゆっくりと暗くなっていく。日本からは、ずっと高い位置で観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 14 10.40 30 43.2 5.581 5.551 83 17.2 3:01 (234, -2) Jan. 6 14 14.20 30 50.2 5.523 5.574 87 17.2 3:08 (229, 2) C/2006 V1 ( Catalina ) 2007年春に16等になるまで、高い位置で次第に明るくなっていく。その後は2008年夏にかけて、1年半に渡って15.5〜16等を保つ。しかし、彗星は南下するため、日本からは2007年6月までしか見えない。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 11 12.54 6 12.1 3.786 4.244 111 17.4 3:01 (214, 43) Jan. 6 11 12.56 5 39.2 3.638 4.194 118 17.2 3:08 (204, 47) P/2005 SB216 ( LONEOS ) 1月まで17等を保つ。その後、4月に18等以下になるまで、ずっと条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 4 3.09 51 31.7 3.026 3.827 139 17.2 21:28 (180, 3) Jan. 6 4 0.04 51 2.1 3.072 3.824 134 17.3 21:02 (179, 4) 114P/Wiseman-Skiff 現在は16.6等(12月2日、門田健一氏)。しばらく16等を保ったが、今後は暗くなり、2月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 10 58.85 -14 46.5 1.392 1.903 105 17.3 3:01 (229, 62) Jan. 6 11 0.40 -16 46.6 1.364 1.940 110 17.4 3:08 (216, 68) P/2006 U5 ( Christensen ) 12月から1月にかけて、17.5等で、絶好の条件で観測できる。3月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 6 29.13 29 12.2 1.349 2.330 173 17.3 23:53 (180, 26) Jan. 6 6 23.20 29 13.0 1.356 2.327 168 17.3 23:20 (180, 26) C/2004 B1 ( LINEAR ) 春には12等で眼視でも見えた。再び明け方の空に現れて来た。現在は16.8等(12月21日、吉本勝己氏)で、この予報より明るい。今後はしばらく条件が良いが、ゆっくりと暗くなっていく。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 16 34.82 31 21.0 4.561 4.184 61 17.5 3:01 (250,-29) Jan. 6 16 39.22 32 35.0 4.565 4.250 65 17.6 3:08 (246,-24) 2006 SV301 彗星のような軌道を持つ特異小惑星。1月中旬に17.5等に達するが、2月には18等以下になる。日本からは非常に条件良く観測できる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 7 37.96 21 51.2 1.717 2.680 165 17.9 1:06 (180, 33) Jan. 6 7 33.63 22 18.1 1.687 2.666 173 17.6 0:34 (180, 33) P/2005 RV25 ( LONEOS-Christensen ) 遠方の彗星だが、近日点付近で最も明るくなっている。2月まで18等で条件良く観測できる。だが、2006年1月以降、1年間も観測されていない。現在は18.5等以下(11月25日、門田健一氏)と、予報よりかなり暗くなっているようだ。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 5 27.48 18 40.6 2.659 3.613 163 17.7 22:52 (180, 36) Jan. 6 5 23.21 18 26.5 2.696 3.615 155 17.7 22:20 (180, 37) 2006 QL39 彗星のような軌道を持つ特異小惑星。10月に衝となり、16.5等に達し、絶好の条件で観測できた。現在は減光中で、1月には18等以下になる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 1 21.56 -5 27.5 1.722 2.105 98 17.7 21:03 (125, 47) Jan. 6 1 29.94 -4 31.7 1.782 2.091 93 17.8 21:02 (122, 43) 65P/Gunn 現在は遠日点にあり、最も暗くなっているが、18等で観測されている。3月まで18等で、条件良く観測できるだろう。2009年には再び13〜14等で眼視でも見えるようになる。2010年には12.5等に達するが、その頃は日本からは南にかなり低い。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 5 57.57 28 33.8 3.747 4.718 170 17.8 23:22 (180, 26) Jan. 6 5 52.41 28 38.1 3.769 4.716 162 17.8 22:49 (180, 26) C/2005 B1 ( Christensen ) 2005年の初めから、1年半の長期に渡って、16.5等を保った。11月からは急激に減光し、年末には18等以下になるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 23 43.60 15 39.7 4.290 4.314 84 17.8 21:03 (122, 15) Jan. 6 23 47.32 14 36.1 4.448 4.356 78 17.9 21:02 (117, 11) C/2006 S5 ( Hill ) 1年後の冬には14等に達し、日本からは絶好の条件で観測できる。現在はまだ18等。2月にはいったん夕空に低くなって、その後は7月まで観測できなくなる。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 0 30.25 14 27.6 4.116 4.307 94 17.9 21:03 (130, 23) Jan. 6 0 33.25 14 27.0 4.173 4.257 88 17.9 21:02 (125, 20) P/2006 S6 ( Hill ) 10月16日に17等(Michael Jager and Gerald Rhemann)と、意外と明るかったが、まもなく18等以下になるだろう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 2 20.42 29 39.1 1.773 2.455 123 17.9 21:03 (162, 23) Jan. 6 2 23.97 29 41.1 1.855 2.466 117 18.0 21:02 (157, 21) 182P/2006 W2 ( LONEOS ) 11月18日に19.3等(E. J. Christensen)で検出された。微小な彗星だが、2月に地球に0.3AUまで接近し、17等まで明るくなる。北天を移動し、日本からは条件良く観測できる。だが、3月にはすぐに18等以下になってしまう。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 1 10.29 13 6.0 0.348 1.115 103 18.2 21:03 (137, 30) Jan. 6 1 0.79 19 35.5 0.335 1.073 96 17.9 21:02 (134, 20) 52P/Harrington-Abell 前回1999年には予想外の大バーストを起こし、10.5等に達したが、今回は暗い。現在は17.4等(11月23日、門田健一氏)。今後は次第に暗くなっていく。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 13 24.05 -12 43.7 2.220 2.164 73 17.9 3:01 (262, 34) Jan. 6 13 32.67 -14 8.3 2.172 2.200 78 18.0 3:08 (259, 40) D/1986 W1 ( Lovas 2 ) 1986年に発見された後、行方不明になっている。今回は条件が良く、計算上は、秋から冬にかけて14等に達するはずだったが、実際には、予報よりはるかに暗いようだ。5月からずっと射程内に入っているが、いまだに検出されていない。発見時は異常に増光していたようだ。予報位置の30分角以内であれば、17.5等以下である(11月15日、Michael Jager)。 Date(TT) R.A. (2000) Decl. Delta r Elong. m1 Best Time(A, h) Dec. 30 22 58.94 -4 58.3 1.549 1.458 65 18.6 21:03 ( 98, 20) Jan. 6 23 20.88 -2 43.8 1.604 1.482 64 18.7 21:02 ( 99, 17)